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さて今日は株式投資本オールタイムベスト128位
バリュー投資 達人への道(ゴータム・ベイド著、パンローリング、2021年)
の第3弾です。
今日は、第9章 経済的に自立する から。ここは、個人的にちょっと痛い所を突かれたので、
書評で出すかをかなり迷ったのですが、非常に大切なことと考えたので頑張って
自戒を込めて書きます。
経済的な自立を達成すると、すべてが変わる。現実を、偏見なく見られるようになるからだ。できるだけ早く経済的に独立できることを目指してほしい。そのとき初めて世界の本当の姿が見えるようになるからだ。また、経済的に独立していないと、長期的な視野で考えたり行動したりするのも難しい。経済的自立とは、働かないということではなく、働く必要がないということである。

最近では、いわゆるFIRE(「Financial Independence, Retire Early」の頭文字を略したもので、「経済的自立と早期退職」を意味する。 経済的に自立することで早期退職の実現を目指し、退職後は資産運用などで生計を立てていくライフプランのこと)を目指している投資家の方が非常に多いですが、個人的な経験からはFIRE状態になることの最大の効能は、「それまでとは世界が違って見えてくる。」事だと思います。
「自らの心に強い麻酔をかけ続けて、金を稼ぐために嫌々クソッタレの仕事をする。」のは実に疲弊します。ただその状態から抜け出すと、「本当に自分がやりたかったことは何だったのか?」という次の新たな超難問にぶつかることになる訳ですが、それはある意味で「ぜいたくな悩み」であり、素晴らしいことです。(笑)
ヘドニックトレッドミルに乗ってはならない
莫大な富が、その持ち主に呪いをかけることはよくある。それが「 ヘドニックトレッドミル」(快楽のラニングマシン)である。ヘドニックトレッドミルは、金銭的なゴールを動かし続けて、せっかく大金を手にしても、思い描いていた喜びを完全に消し去ってしまう。ヘドニックトレッドミルに乗っていると、お金が増えれば期待や欲求も上がっていき、幸福度が増えていかないのだ。
追加的な収入があっても、それが幸福に結びつかないのは、富はいつも私たちにとって相対的なものであり、絶対的なものではないからなのである。

うーん、この指摘は痛かったです。と言うのは、残念ながら自分は投資家になって21年間、ずっとこの「
ヘドニックトレッドミル(
人間の幸福感にすぐに慣れてしまう性質から、どれだけ走っても求める幸福にいつまで経ってもたどり着けない現象のこと)
」に乗り続けているという明白な自覚が元々あったからです。
例えば、もうはるか昔のことですが、初めて純金融資産1億円を突破した日には飛び上がるような喜びを感じました。「心が解放された」のを実感しました。今でもその高揚感を思い出します。
でもその次の日にはもう「いや、上には上がいる。こんなところで喜んでいられないし、立ち止まる訳にはいかない。」とすぐに思い直しました。
その後も区切りとなる資産額を更新するイベントが何度もあったのですが、次第に達成の喜びは指数関数的に減っていき、しまいにはあまり嬉しさを感じなくなってしまいました。
そのため、「待てよ、ちょっとマズくないか。これってもしかして終わりのないゲームなんじゃないのか? 俺はどこまで行けば、どれだけ資産を増やせば、満足して精神的涅槃にたどり着けるのだろう?」という「心の葛藤」に密かに苦しみ続けてきました。なので、今回のベイドの指摘は非常に痛かったです。そこには触れられたくなかったからです。
ただ、自分の観察だと、「歴戦の株クラの猛者たち」の多くがこの
ヘドニックトレッドミルに喜んで、何だったら自ら率先して乗っているように思います。そして、「乗り続けているからこそ、薄ぼんやりと見えてくる地獄の螺旋階段」もあるのだ、ということを一言申し添えておきます。
ちなみに、今の自分の考え方ですが、「
ヘドニックトレッドミルに乗っていて、足に超強力磁石が付いているので、どうしても、何があっても自力では降りられない。」のはもう仕方がないことと受け入れています。そしてその上で、この「修羅の道」を行けるところまで、自らの「投資家としての寿命」が尽きるところまで、ただひたすらに全力集中で歩み続けていきたい、それが自分の人生である、と覚悟しています。
自分の人生を財産の多寡で測ってはならない。人生は、心を打ったことや、届けることができた笑顔、分かち合った愛などで測るものだ。

、、、ベイド先生、次回作では「
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