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飽きるか、PS2がご臨終を迎えるまで頑張ってみようと思います。
――“地中海の青”が揺れた夏。3部の壁を越え、若きクラブが歴史を刻む。
■ 6月:昇格プレーオフ ― 堅守が切り拓いた“シチリアの奇跡”
シラクーザの街に吹き抜けた初夏の風は、いつもより熱く、そして確かに期待をはらんでいた。 リーグCで粘り強く勝ち点を積み上げたクラブは、ついに昇格プレーオフへ突入。
● 1回戦1st(H)
○2–0 アンコナ(ランダッチョ、デル・プレト)
――盤石。
その一言で十分だった。ランダッチョが主導権を握り、デル・プレトが縦に突き抜ける。
ホームで完勝し、
観客席には「これは行ける」という空気が漂い始めた。
● 1回戦2nd(A)
○1–0 アンコナ(ランダッチョ)
アウェイの重圧下でも揺るがぬ守備。 デッローロ、マニッタらの集中力が光り、危なげない“勝ち切り”で決勝へ。
● 決勝(中立地)
△1–1 → EX0–0 → PK3–2 ○ vs ヴェネツィア
延長120分の死闘は、まさに“負けられない戦い”そのもの。 攻め合い、守り合い、倒れ込み、立ち上がり――最後はPK戦。 勝利の女神がほほ笑んだのは、シチリアの青いユニフォームだった。 この瞬間、クラブは名称を 「シラクーザ・カルチョ」 へ変更。 街とともに歩む存在へ、クラブがまた一歩前進した。
2006-2007シーズン開幕
■ 7月:改革、離脱、そして育成の波。 昇格の喜びの直後、クラブは“大改革”へ踏み切る。
● スカウト陣
ギリシャのディマス、イタリアのヴェントが退任し、 代わってルーマニア籍のムンテアヌ、チェコ 籍 のブラベックが加入。 東欧ルートの確立は、クラブの補強戦略を大きく変えることになる。
● 育成部門も刷新
ユース監督がパラッツィーニからディ・マウロに交代。
加えてAC・ビリンデッリ、GCマンニーニら複数のスタッフが退任し、
イスラエルのゲルション、アルメニア人のジアンなど、多国籍の顔ぶれが揃った。
● プレシーズン(6試合)
イストレ、ピアチェンツァ、ビチェンツァ、ダービー、セダン――
格上・同格を相手に 2勝2分2敗。 評価は悪くないが、SDFイーリオが全治3ヶ月の重傷を負う。 昇格組にとって層が薄くなることはやはり厳しい。
● さらに移籍が舞う
GKマニッタ → トレビゾ
DMFポッジ → アヴェッリーノ
人員整理に伴う移籍だが、入れ替わりににユースから大量昇格。
特に、
WGドナート、DMFマルティ、CDFパチーニ の3人は“未来の支柱”としてすでに注目を浴びていた。
■ 8月:スタジアム設備増設、新指揮体制、そして「リーグB」初陣
売店を新設し、収益基盤を強化。
スタッフもPCディ・マテオが退任し、
同じくPCのクロビッチ(ベラルーシ)が加入するなど流動が続く。
さらに
SMFロンゴ → パレルモ
OMFボナンニ → FCシラクーザ(同市のライバル)
と中盤の顔ぶれを変える移籍が続く。
そして迎えたリーグB開幕――。
● 第1節
△1–1 vs モデナ(ドナート)
なんとデビュー戦でユース出身のWGドナートがゴール。 昇格の勢いをそのままに、シラクーザは堂々の船出を見せた。
● 第2節
△0–0 vs ピアチェンツァ
数的不利での勝ち点1は“精神的勝利”とも言えた。
● 第3~5節:怒涛の3連勝
○2–1 クレモナ(マルティ、デル・プレト)
○2–1 クロトーネ(パチーニ、デル・プレト)
○1–0 アヴェッリーノ(パチーニ)
18歳DFパチーニの2試合連続ゴール、デル・プレトの勝負強さ―― 昇格組とは思えない快進撃である。
● 第6節
△0–0 vs ボローニャ
古豪相手に敵地で互角に渡り合う。 なんと 開幕6戦無敗で初月を終えた。
■ 9月:緊張と興奮が交錯する“試される月”
● 第7〜12節
△1–1 ブレシア(ドナート)
○2–0 トリノ(マルティ、デル・プレト)
○2–1 マントバ(ガッティ2)
△0–0 エラス・ヴェローナ
△1–1 アタランタ(ボリ)
●0–1 バリ
ホームで強く、アウェイでも臆さない。 特に8節の首位トリノ撃破はリーグBに衝撃を与えたはずである。 ただし12節でついに無敗が途切れ、順位も8位へ後退。 昇格争いが混沌としていく中、緊張感がクラブを包み込み始めた。
● リーグ開幕後も続くスタッフの再編
PCゲルションとジアンが退任し、クロアチアのPCバノビッチ、ハンガリーのペレが加入。
また、CDFカヴールが海外クラブ(スロバキア)へ移籍。
■ 総括:昇格の勢いを胸に、シラクーザは真の“セリエBクラブ”へ変貌しつつある
昇格POでの死闘に勝利
若手の台頭
スタッフの多国籍化
開幕10戦無敗
首位トリノ撃破
育成型クラブとしての基盤確立 不安定さはありながらも、クラブは確実に成長している。
“イタリア南部の小さなクラブが、やがて大きく羽ばたく”
そんな物語の序章が、いままさに進行中だ。