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上京ついでにフェルメールを観てきました。フェルメールと言えばフェルメールブルーと言われる青です。この青には特別な意味があります。フェルメールが用いた顔料はウルトラマリンブルーといわれる、ラピスラズリを砕いたもの。地中海「マリン」を超えて「ウルトラ」エジプトやトルコから運び込まれる顔料です。とても高価で貴重なこの顔料は、使用される箇所が制限されていました。聖母マリアのマントにのみ、使用するのが通例だったそうです。それも、フレスコやテンペラでは使用できるこのウルトラマリンは、油絵用の乾性油に溶くと、色味を失って透明に見えてしまうという、はかない色でした。油で溶いても色味を失わない技法が確立したのも、フェルメールの時代です。ということで、実はフェルメールが多くの女性にこの青を使用したことは、女性への賛歌であると同時に、プロテスタント国のオランダにおいての、カトリックへの反抗的な手法であるとも取れるんですよね。この作品で女性は手紙を読んでいます。おそらくは遠く離れた国にいる夫からでしょう。背景に大きく貼られた地図がそれを示しています。女性は僕には妊娠しているように見えます。手紙の内容がとても気になります。いい絵です。3月まで渋谷の東急文化村で会えます。ちなみに現在ではこのウルトラマリンブルーは生産されていません。似た色の顔料で代用されています。
Jan 31, 2012
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昨日から、新エコール・ド・パリの東京本部展が代官山のCARATO71で始まりました。 このサロンは、3年ほど前、故マゴリ・トシフミ先生と故ポール・アムビーユ先生と、現ル・サロン名誉会長のジャン・マリ・ザッキ先生が、パリ国際サロンの会場で話をされ、フジタの時代の再来のように、パリで日本人を中心に多国籍の展示をしたいとの思いをひとつにされて、ようやく実現した展覧会です。 マゴリ先生は生前、「みやざきすうじの絵にはアムビーユのグリザイユが必要だから、フランスに習いにいきなさい」とおっしゃってましたが、教師の仕事が長期の休みが取れるわけもなく、悩んでいるところで、アムビーユ先生がお亡くなりになり、僕は大切な機を逸した形になりました。 そして、もう一人の師たるマゴリ・トシフミも昨年お亡くなりになりました。 昨日のレセプションで、ザッキ先生は力強いスピーチで、お二人がここにいないことを悼みつつも、今後新エコール・ド・パリが、アメリカやスペインの画家を取り込んで、成長していく未来図をお示しになりました。 とてもありがたいことです。 勇気がわき、制作意欲があふれました。 そして、版画の上に自らパステルで彩色された作品を、会員をつかまえては、「あげるよ」と(もちろんフレンチでですけど)渡され、お声をかけられました。 僕には「みやざきの作品はルネ・マグリットを思い出す。心に残っている作品のひとつだ」とおっしゃいました。 マゴリ先生の奥様、まりこ夫人も、「マゴリはあなたの才能を高く買っていたのよ。がんばってね」とお声をおかけくださいました。 いよいよがんばらねば。
Jan 28, 2012
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