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2007.10.01
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カテゴリ: Essay
ちょくちょくお邪魔している 蓮池薫さんのブログ

「地震で(自宅から)避難命令が出た」をいう記事が気になって覗いていたのだが、地震についての話はそれで一応完結したらしく、翻訳した本の作者との交流に話が戻っていった。

ということは自宅は一応大丈夫だったのだろうと思っている。

さて、薫さんの9月27日の記事がまた、あまりにおもしろく示唆に富んでいるので、同じような仕事の現場にいる者として雑感を書きたくなった。

薫さんが挙げている米原万里の著書『不実な美女か貞淑な醜女か』。通訳・翻訳の現場を知る人間にとって、これほどの至言はない。

ご存知ない方のために簡単に説明すると、外国語を通訳すとき、オリジナルの言語にひたすら「忠実に」訳された言葉はわかりにくく、美しく聞えない。逆に美しく自然に聞える通訳は実はオリジナルからはある意味で「離れている」場合が多い、ということだ。もっと簡単にいえば、米原は直訳を「貞淑な醜女」、意訳を「不実な美女」に譬えたのだ。

これは翻訳の世界でも、まったくもって正しい。たとえば英語に、あまりに一途に忠実に訳されると、日本語は和文としての流れを失って硬直してしまう。また意味も非常にわかりにくくなる。言語にはその言語を組み立てるロジックがある。人は無意識のうちに自分の母語のロジックにしたがってモノを見、思考し、そして文章を書いている。

その言語を母語としない限り、単語を覚え、文法を習得し、意思疎通ができるようになっても、言語間に横たわるロジックの壁まではなかなか乗り越えられない。「日本語英語」などといわれる文章は、日本語のロジックのまま英語の単語や語順にそって文を書いているからだ。



蓮池さんはブログの中で、「自分の『意見』が通訳の途中に入ってしまう」と書いているが、これもおもしろく読んだ。というのは、よく通訳者の業界で、「女性よりも男性のほうが、自分の意見を入れてしまう傾向がある」というのが言われるからだ。もちろんこれは通訳の技術を磨くことで、克服していくことができる。

だが、(あくまで一般的な)傾向として男性は、相手が言っていることを、そのまま「通訳」しなければいけないにもかかわらず、自分の意見や「こうであるはずだ」という一種の思い込みを無意識のうちに混ぜてしまうことが多いというのは本当らしい。それに対して、女性は相手の言わんとすることをまずは必死に理解しようと注力する傾向が高いらしい。

翻訳者と通訳者の能力についても、案外世間では誤解されている。だいたいみな、通訳がうまければ翻訳もうまいと考えている。もちろんそういう人もいるが、実はそれは稀有な存在だ。それは英語の通訳業界、翻訳業界を見るとわかる。

業界内では「よい通訳者は悪い翻訳者。よい翻訳者は悪い通訳者」と言われることもしばしばで、実際通訳をメインにやる人間と翻訳をメインにする人間はくっきりとわかれている。両方やっている人は実は、どちらの仕事も少ないからだったりする。有能な通訳者は常に通訳の仕事がくるので翻訳をやっている時間はない。有能な翻訳者は常に翻訳を頼まれるから、通訳をやっている時間はない―それが現実だ。英語以外の言語で通訳も翻訳も両方やる人が多いのは、要するに人材が少なく、したがって競争も少なく、通訳者や翻訳者のレベルが英語ほど高くないせいだ。

通訳者と翻訳者の能力の違いは、簡単にいえば、しゃべるのが上手な人と書くのが上手な人の違いだ。文章が上手な人が話すのが上手だとは限らない。逆もそうだ。通訳者と翻訳者の向き不向きは、政治家と作家ぐらいの差がある。

両方の職種とも「人に何を伝えるか」、すなわちその人のもつ「言葉」の力が非常に大切だろう。双方の素質を兼ね備えた人ももちろんいる。だが、そうした人のほうが少数派であることは納得いただけると思う。

だが、米原のいう「不実な美女か貞淑な醜女か」は、通訳にも翻訳にも共通している。「貞淑な醜女」にしかなれないのはヘタな通訳者(翻訳者)だ。それは間違いない。それでは、「不実な美女」になることが、常によい通訳者(翻訳者)になることとイコールなのだろうか? 

実はこれには、大きな落とし穴があるとMizumizuは思う。名訳は時として原文には一見、不実に見えるかもしれない。だが、まったく不実であっては、それはいわば「自分勝手な厚化粧で美女だと思い込んでいる」にすぎなくなる。しかも、この思い込みは、翻訳や通訳の技術が未熟な人だけではなく、ときに経験をつみ自信をもったところでひどくなる場合が多いのだ。

それはある意味で、「ついつい自分の意見を入れてしまう」ということでもある。たとえ母語であっても、聞き間違えや勘違いはよくある。それはたいがい注意深く再度聞き直せばわかることだ。聞き間違えや勘違いは、純粋に聴力の問題であることもあるが、自分の知識や思い込みで「聞いた」「わかった」と錯覚することから起こるほうが多い。

通訳者であれ、翻訳者であれ、ベテランになればなるほど、「自分はこのぐらいはすぐにわかる」と思い込んで相手のいうことをよく聞かなかったり、他人の文章をよく読まなかったりするようになる。なかには「この人(通訳する相手や翻訳する文を書いた人間)は言い方(書き方)がヘタだから、自分がわかりやすく直しておいた」などという人もいる――実のところ、こういうことを言うのはたいていが男性だ。

ところが、それは単なる誤訳にしかすぎないことのほうが多い。相手が未熟なのではなく、自分が相手のいうこと(書くこと)を正確に理解できていない、あるいは理解しようと努力していないだけなのだ。



だが、「書き言葉」を訳す場合は、じっくりと文章を読み込んで、どの程度のお化粧をすべきか、すべきでないか考えなければいけない。よく未熟な翻訳者が「どの程度意訳していいか判断できなくて…」などと言うことがある。そういう人には「とにかく直訳して」と言うことにしている。翻訳のスキルが未熟なまま「意訳」する癖をつけると、それこそ「不実な醜女」になってしまう。最悪だ。

だが、正規のプロセスで構築された「意訳」は実のところそれほど原文に不実にならずに、日本語としても美しく仕上げることができる。適当に読んだところで「こういうことだろう」と書いてしまう意訳は意訳ではなく、ただの誤訳にすぎないのだ。そしてそういう誤訳は、どこか文章の筋がとおっていない。

じっくり読み込んでいるときに頭の中で行われているのは、まずはその原語でのロジックで文意を理解する。それから2つの言語間に横たわる壁を乗り越えて、もう1つの言語領域のロジックの中で文章を再構築するという作業だ。これが翻訳における正規のプロセスなのだ。「言っていることはわかるけど、どう訳していいかわかならい」という場合は、言語間の壁に思考がはばまれている状態だといっていい。

マニュアルのような決まった言い回しの文書の翻訳ならともかく、書き手独自の意見を起承転結で展開していくような論理性をもった文章の翻訳では、瞬時にある言語から別の言語へ置き換えることは、ほとんど不可能だ

「不実な美女か貞淑な醜女か」は名言だし、まさに「言いえて妙」だ。だが、自分は不実だが美女だと思い込む通訳者や翻訳者は、厚化粧で辻褄を合わせたつもりになっている白雪姫の継母にすぎない。






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最終更新日  2007.10.02 00:48:33


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