ユビキタスモバイルの夢

August 21, 2015
XML
カテゴリ: 企業
安い労務コストを追い求め、焼き畑農業のように工場の立地が移り変わっていく時代は終わったのか。国内のデジタルカメラ生産を完全自動化するとキヤノンが宣言したニュースからは、「世界の工場」の条件が様変わりしつつあることが読みとれる。

■「学ぶ工場」の時代へキヤノンが挑む完全自動化の舞台は、大分県にある一眼レフの基幹工場など。2018年をめどにレンズ部品の製造からカメラの最終組み立てまで人手による作業を自動ラインに置き換えるという。自動化で生産コストは下がるが、その目標は、目先のコスト削減でもないし、単なる円安下の「国内回帰」策でもないだろう。

 そもそも、生産自動化のカギを握る産業用ロボットは今、人の手をロボットのアームに置き換えるだけの発想で導入されているわけではない。キーワードは、ロボティクス(ロボット工学)の大きな進化だ。作業ロボットが車ではなく、互いに塗料を吹きつける――。過去には、絵に描いたような混乱で有名になった製造現場があった。一昔前の米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)の工場だ。

 GMはロボットの大量導入で日本車メーカーに対抗しようとしたが、日本勢の強みは製造現場の従業員の知恵や工夫、そして自分たちの手による「カイゼン」を臨機応変に取り入れていく柔軟性にあった。それをロボットに吹き込むことは非常に困難だったのだ。

 しかし、それは1980年代のこと。以降、ロボティクスは大きく進んだ。ボストン・コンサルティング・グループのシニア・パートナー、東海林一氏は「当時はロボットに作業の微妙な動き方をプログラミングすることが難しかった。今は人工知能(AI)などの進歩もあり、製造現場の技能やノウハウを人がロボットに教え込むことが段違いにはやく、簡単になった。その分、ロボットを使うコストも下がっていく」という。

「一般的に、日本はロボットに強いとされるが、それはメカトロニクスに強い技術者が多いから。一方、工場全体や生産システムそのものを制御する技術者は不足している。この制御系の高度人材をどう育成し、確保していくのか。大きな課題だ」

 それは製造業にとって人材戦略どころか、ロボティノミクス時代の優劣に関わる。これらも引っくるめて、キヤノンの試みは壮大な実験になっていくはずだ。
出典: http://www.nikkei.com/article/DGXMZO90666440Y5A810C1000000/?dg=1






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  August 21, 2015 05:16:11 PM
コメント(0) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

プロフィール

MM1940

MM1940

お気に入りブログ

まだ登録されていません

コメント新着

老いを遅くする@ Re:米イラン、戦闘終結の覚書で合意 トランプ氏「ホルムズ開放を承認」(06/15) 老いを遅くするについては、 0896240183 …
aki@ Re:さよならスマホ、2050年に普及率0%(10/29) この様な書込大変失礼致します。日本も当…
坂東太郎9422 @ Re:2度目のノーベル賞に挑む  「株式会社Caloria代表取締役社長 管理栄…

キーワードサーチ

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: