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『ヤマカシ』早朝のパリ。7人の若者達=「YAMAKASI」が、高層ビルの壁を軽々と昇って行く。警察も駆けつけるが、彼らの素早さの前には成す術もない。若者や子供たちは「YAMAKASI」に憧れ喝采を送っていたが、そんな中で事件は起きた。「YAMAKASI」に憧れる少年が彼らの真似をして高所から転落、重傷を負ったのだ。少年を助けるには24時間以内の手術と膨大な費用が必要。少年の命を救うべく「YAMAKASI」は立ちあがる。だが、それは同時に法をも踏み越える、危険な賭けでもあった。すごい男たちだ。安全器具などひとつもつけず、素手で己の力だけでビルを登る。その動きの無駄なく華麗なこと。鍛え上げられた筋肉の美しいこと。何の利益もないのに、危険を犯してまで頂上を目指す。なぜならそこにビルがあるから…?警察に追われることもたびたび、しかしそれを振り切ることなど朝飯前。何も悪いことはしてないと斜に構える男たち。しかし子供たちがそれを真似してしまう。真似してくれと頼んだわけじゃない、と言うヤマカシのメンバーだが、子供たちの羨望の的になっていることは事実。心臓移植が必要な子のために、ヤマカシたちは一肌脱ぐ。今までのように、ただ単に自分たちの顕示欲を満たすためでなく、誰かのためにその能力を発揮する。正規のルートで正義に訴えるも、まったく相手にしてもらえない不条理に、彼らの友人である警察官も、一肌脱ぐ。しかしフランスの警察官って、マヌケなの…?『TAXi』とかでもかなりマヌケに描かれてるけど、この映画の警官も、負けず劣らずマヌケ。あ、同じ監督さん(リュック・ベッソン)だから、警察に何か、恨みでもあるのかも(笑)。ランキング励みになります♪↓ ↓ 映画レビュー
2009.03.31
『レッドクリフ Part 1』208年、中国三国時代。天下統一という野望に燃える曹操(チャン・フォンイー)は、80万もの兵力を率い、怒涛のごとく敵国を攻めていた。そして、誰もが彼らの勢力に圧倒されていた。そんな中、劉備軍の若き天才軍師・諸葛孔明(金城武)と、孫権軍の知将・周瑜(トニー・レオン)の2人の男が立ち上がった。そして2人は、6万という兵力でその巨大な勢力へと立ち向かうため、連合軍を結成する。兵力では劣っているが、2人は奇策と知略をめぐらし、戦いへと挑むのであった。だが曹操の野望の裏には、一人の女性に秘められた目的があった。中国の歴史にも疎いし、三国志にも興味ないので、どうかな?って思ったけど、面白かった。というか、そのスケールにただただ圧倒。やっぱり中国は、三国志の昔から人海戦術なんだ(笑)。だからと言って、数が多ければいい、というわけでもなく。兵が少ないからと言って、兵力が劣るとは限らず。兵が少ないからこそ、あらゆる手段で戦うことを考える。太陽の光を盾で反射させたり、投げ縄?で首を引っ掛けたり、マジで!?と思うような戦術も、そこは天才軍師・諸葛孔明の策が光る。男に信頼される男、男に惚れられる男って、やっぱりかっこいい。その男のためなら命なんて惜しくないと思われる男って、すごい。たとえ盗みを働いた兵がいても、無闇に処罰することはしない。一人ひとりを大事な人力だと思い、大切に扱うからこそ、部下もついてくる。文字通り、命を懸けて。そしてそんな男に愛される女も、羨ましい。美しいことは言うまでもないけど、あと必要なのは何なんだろう?そんでもって男は、そんな女を手に入れたいがために戦いを挑み。傾国の美女ってのはどこにでもいるのか、それともやはりどの男も、富と権力の次は女を欲するのか…。孫権の妹、尚香も女だてらに馬を駆り立派な軍力となり。そういうおきゃんな女の子もまた、魅力的。その女たちが、パート2ではもっと活躍するそうで。戦闘シーンが残虐で、いちいち大仰(笑)なのが長すぎ!と思わなくもないけれど、その大仰さがまた中国映画らしくて、その歴史を現しているような映画でした。オリジナル・サウンドトラック【参考】 レッドクリフ 公式サイトランキング励みになります♪↓ ↓ 映画レビュー
2009.03.30
『ネクスト』「2分先の未来」が見える予知能力を持っている男、クリス(ニコラス・ケイジ)。だがその能力を隠し、ラスベガスで二流のマジシャンとして、目立たないように暮らしていた。そんな彼の能力に気づいたFBI捜査官カリー(ジュリアン・ムーア)は、テロリストによるロサンゼルス核攻撃を阻止するため、クリスの協力を得ようと考える。一方、クリスはいつもダイナーで見かける女性リズ(ジェシカ・ビール)に、密かに恋心を抱き、声をかける機会を狙っていた。自分の「能力」を使い、リズと知り合ったクリスだが、そのことが彼女を事件に巻き込むことになる。2分後に起こることが見える男。その能力に気づき、テロリストによって盗まれた核が、いつどこで使われるかを知りたいFBI。しかしクリスは、協力したくない。なぜならば、子供の頃から数々の実験をされてきたから。でもたった2分後、しかも自分に関わることしか分からないのだから、核爆弾を探すとか、そこまでの役には立つと思えないのだけど(笑)。もし分かったとしても、たった2分間で一体何ができる?自分の身に起こる小さなことならまだしも、核爆弾をどうできる?なんて突っ込みつつ。ニコラスの微妙な髪型とアクションにも、突っ込みつつ。2分以上経ってるだろ!ってなぐらい長い瞑想にふけっちゃったり、分身の術?を使っちゃったりと、次第に2分間ルールもあやふやに。リズにもその能力があるのかと思ったけれど、彼女は普通の人でした。だけどもクリスと出会ったことで、とんでもないことに巻き込まれ。クリスもなぜ彼女にそんなに惹かれるのか、というと、彼女の未来が2分先以上まで見えちゃうという不思議な運命?があり、そもそも出会うべくして出会った、ということか…?(謎)しかし2分先のことが分かるのなら、もっとマシな人生送ってても、いいような気もするけども、チマチマとギャンブルで小金を稼ぐ、それくらいしかしないところがまぁリアルっぽいっちゃリアルぽいのかも。派手なこともできるけれども、しちゃうと目ぇつけられちゃう、と。で、夢オチ?(違)さすがに2分じゃぁ核爆弾をどうしようもできないと分かったか(笑)。【参考】 ネクスト 公式サイトランキング励みになります♪↓ ↓ 映画レビュー
2009.03.29
『茶々 天涯の貴妃』「浅井長政とお市の方との間に生まれた茶々、はつ、小督の姉妹。姉妹が幼い頃、長政はお市の兄でもある織田信長に滅ぼされ、母子は織田家の重臣、柴田勝家(渡部篤郎)の許に預けられる。だが、今度は羽柴秀吉が勝家を攻め滅ぼし、お市(原田美枝子)は自害、姉妹は秀吉の囚われ人として暮らすことになった。時が流れ、はつ(富田靖子)、小督(寺島しのぶ)が嫁いだ後、1人で暮らす茶々(和央ようか)のもとに、ある日秀吉が現われる。彼は、茶々に側室として世継ぎを産んで欲しいと懇願するのだが。やっぱり女は愛されてナンボか(笑)。しかし親をも殺した敵の男を、愛することってできるのかしら?愛するどころか、受け入れることって、できるのかしら?それも相手の男の愛の深さ?それとも女の強さ、したたかさ?男がいくら世継ぎを残そうと思っても、女の腹がなければ、どうしようもできず。となるとやっぱり、女の力ってのは強く及ばざるを得ないよな。誰もが隙あれば天下を狙っている戦乱の世ならばなおさら、自分の血を残すことは何より大事で。それを産む女は、なおのこと大事で。そんな戦乱の世に運命を翻弄された三姉妹。姉妹だからこそ、命を賭けても守り通し、姉妹ながら、敵味方となり。はつ(富田靖子)と小督(寺島しのぶ)の姉妹がどう見ても、小督の方が年上に見えるってことはおいといて(笑)。敵の妻となり世継ぎを得るも死なせてしまい、しかし再び世継ぎを得。そして最後は、家康へ降伏することを拒み、自ら鎧兜に身を包み、秀吉の残した大阪城とともに散る。敵に命乞いなど、決してしない。運命に流されているようでいて、決して屈しない。なんて強い女だ。それだけの強さのある女だからこそ、天下人秀吉の寵愛を、思うが侭にできたのだろう。そんな強い女に、そして一人の男から力いっぱい愛される女に、私もなりたいと思った、映画でした。【参考】 茶々 天涯の貴妃 公式サイトランキング励みになります♪↓ ↓ 映画レビュー http://www.cinemacafe.net/TB/movies/?20291
2009.03.28
『夜来る』 著:アイザク・アシモフ六つの太陽が空をめぐる惑星カルガッシュ。この世界では一瞬たりとも光が途絶えたことがなく、人々は、闇というものを知らずに文明を謳歌してきた。だが、若き天文学者が思いもよらない事実を察知した。この世界に二千年に一度の夜がくる。誰も体験したことのない恐るべき闇夜が。宗教団体が勃興し、ジャーナリストが嘲笑する中、刻々とその時は追る。6つの太陽が周り、そのうちの常にいくつかは空に輝いているため、闇というもののない惑星。その惑星に住む人々は、真の闇というものを経験したこともなく、古代から伝わる『黙示録』に書かれている「星」というものも、単なる言い伝え、宗教上のたとえだとしか思っていない。その黙示録を信じるカルト教団が、二千年に一度の「闇」がやってくる、と告げる。「闇」の出現と共に「星」が現れ、地上を全て焼き尽くす、と。それと同時に学者たちも、6つの太陽全てが空から消える日が来ることを、天文学の計算上知る。全く闇のない星。常に太陽の輝いている星。太陽が1つしかない地球に暮らしている身にとっては、そっちの方が考えも及ばないけれど(一体「夜」というのは、どういう状態の事を言うのか、とか)、彼らにとっては、「闇」こそが未知のもので。ましてや「星」など、どういうものか想像も及ばず。「闇」が人々の心に及ぼす影響の大きさを、心理学者は警鐘を鳴らし、学者たちは、その「闇」に備えるべく警告をする。が、それに備えるものは少なく。ついにその日がやって来た。言い伝えではなく、本当に「闇」の現れる日が。闇に包まれ「星」が現れると、地上は黙示録の通り、炎に包まれる。しかしそれは、「星」によってもたらされたものではなく、「闇」と「星」という、今までに経験したことのない強烈な恐怖で、精神が破壊されてしまった人々によって、起こされた炎だった。都市は一夜のうちに破壊され、文明も一夜のうちに滅ぶ。それは古代からずっと続いてきた、逃れようのない事実。「闇」がどれだけの恐怖を人々に与えるか。突如現れた満天を覆う「星」の光が、いかに人々の心に影響を及ぼすか。もともとは短編であったアシモフの小説『夜来る』を、ロバート・シルヴァーバーグとの共書で長編に書き直したものだが、その強烈さは長編となっても薄れることはなく。二千年に一度の闇が来るという事実を発見した学者たち。そんなことは起こるはずもないと嘲笑するジャーナリスト。人々の恐怖を煽るカルト教団の真意。そして暴徒と化した、または抜け殻となってしまった人々。人々が初めて経験する「闇」が与える恐怖とは、一体どういうものか?想像できないことを想像すると共に、人間の心の脆さ危うさを描いた、SF金字塔の一冊でした。ランキング励みになります♪【参考】◆アイザク・アシモフの著書は→ 読了書棚★そのほか話題の記事はコチラ→
2009.03.27
『息子の部屋』妻パオラ(ラウラ・モランテ)と2人の子供とともに、平穏な生活を送る精神分析医のジョバンニ(ナンニ・モレッティ)。ある日、息子アンドレア(ジュゼッペ・サンフェリーチェ)をジョギングに誘うが、直後に患者からの往診の依頼があり、出かける。ところが、その間に友人たちとダイビングに出かけたアンドレアは、潜水中の事故で死んでしまう。一家の幸福な生活は、一瞬にして断ち切られてしまう。ずっと続いていくだろうと思っていた平凡な日常生活が、ある日突然絶たれる。何の準備もないまま、ぽっかりと空けられた穴は、それまでは気づかないほど大きな空虚となり目の前に口を開ける。前半は、お互いの距離を取りあぐねている(と言っても、日本の父子関係からしてみれば、あり得ないほど親密だけれども)、父親と難しい年頃の息子の微妙な関係が描かれ。息子が学校からアンモナイトの化石を盗んだとの疑いがかけられ、否定する息子をなんとか信じようとする父親。しかし母親のように、頭から完全に信じることはできない。息子も、母親には打ち明けられる話も、父親にはできない。そして微妙な距離を保ったまま、息子は帰らぬ人となってしまう。もしあの時往診になど行かずに、息子とジョギングに行っていれば。もう少し息子の話を聞いていれば。残された方は、「あの時ああしていれば」という後悔がやむことはないだろう。しかし、もし何をしていたとしても、後悔しないことなんてあるだろうか。『息子の部屋』という題名だけれども、息子の部屋はほとんど出てこず。化石を探そうと息子の部屋に入るも、思いとどまる父親と、息子が亡くなってからその服に顔を押し付け泣く母親と。そしてたった1日のキャンプで知り合ったガールフレンドが持っていた、自分の部屋で笑う息子の写真と。息子を失ったことで、少しずつバランスを崩していく家族。それまで患者と一定の距離を保とうと冷静に接してきた父親も、ついに感情が爆発してしまう。息子の生きていた軌跡をたどろうとする家族。しかし周りの時間は、日常的に過ぎていく。その無情さ、しかしその中で生きていかなければならない静かに流れる時間、静かに悲しむ家族。日常を切り取ったような、しかしそれは永遠には続かないと語る、静かな映画でした。オリジナル・サウンドトラックランキング励みになります♪↓ ↓ 映画レビュー
2009.03.26
『敬愛なるベートーヴェン』1824年ウィーン。“第九”の初演を4日後に控えたベートーヴェン(エド・ハリス)のアトリエに、若き女性アンナ(ダイアン・クルーガー)がコピスト(写譜師)として訪れた。女性のコピストが来た事に激怒するベートーヴェンだったが、次第に彼女の才能を認め、“第九”の作曲を支える存在となる。そして、遂に“第九”初演の日、耳の聴こえぬ恐怖を抱えながらも、オーケストラを指揮するために、ベートーヴェンは指揮台に立つのだった。その時代においてすでに偉大な作曲家であったけれども、その性格と言動から、奇人変人扱いされていたベートーヴェン。自作の集音機を頭につけ、狂ったように鍵盤を叩き、周囲の迷惑など顧みず、好き勝手に振舞う。自分は神の言葉を五線譜に書き取っているのだと自負して。そんな気難し屋のベートーヴェンのもとに、若く美しい女性コピストが現れる。偉大なベートーヴェンの傍で音楽に触れることができるとの希望と期待は、女に音楽は無理だと邪険に扱われ、無残にも打ち砕かれ。しかし作曲家になりたい彼女は、めげない。お尻を見せられても、作った曲をオナラ交響曲だと言われても、彼の下から離れるより、傍にいた方が得るものが大きいと知っているから。そんな彼女に、次第にベートーヴェンも心を開いていく。作曲家なのに、音が聞こえない。自分の作った音楽を、聴くことができない。それってどれだけのフラストレーションだろう。気難し屋で皮肉屋だと人を遠ざけていたベートーヴェンだけども、そうなっても当然というか、仕方ないというか。けれどもその頭の中には、壮大な音楽が鳴り響いていて。その音を一つ一つ譜面に落としていく。それが自分の使命だと公言して。耳が聞こえず指揮することが不安なベートーヴェンのために、アンナが影で腕を振る、『歓喜の歌』のシーン。何度も見直し、そのたびに鳥肌が立っちゃいました。この初演を、ベートーベンの指揮で見たウィーンの人たちの衝撃と感動は、いかほどのものだったろう。もう古い、もう終わったと言われていたベートーベンの、華麗なる復帰。いや、その才能はまだ枯れてなんかおらず。その類まれな才能と大胆な音楽に、人々の拍手は鳴り止まない。しかしその拍手も、ベートーヴェンの耳には届かず。あまりにも有名な曲のその裏で、あまりにも人間臭い作曲家の物語。天才とはやはり人とは違うんだ…と改めて思った、映画でした。オリジナル・サウンドトラック【参考】 敬愛なるベートーヴェン 公式サイト ランキング励みになります♪↓ ↓ 映画レビュー
2009.03.25
こんにちは!はじめまして♪いきなりメールしてごめんね(汗俺、輝って言うんだけど、最近全然出会いが無くて正直寂しくてさ・・・一応、ジュエリー、アパレル系の会社を経営してるから、俺の肩書き目当てに寄って来る人は沢山いるんだけど、俺、完全中身重視だから全く気が合わないんだよねw肩書き目当てのうわべ美人なんて話しててもつまらなくて…プライベートではどうしても仕事関係の出会いばかりになっちゃうから、こうして思い切ってメッセしてみたんだ☆プロフ見てたら、どうしてもメッセしたくなっちゃってwそのまま通りすぎれば一生関わる事も知り合う事もなく、ただの他人のままだけど、出会いって待ってるだけじゃなくて、自分から行く事も大切かな!?って思ってさ。もしよかったら、少しだけでも話できないかな?純粋に友達として仲良くなれたらって思ってるんだ♪これ俺のアドレスだから、もし気が向いたら返事ください!!teru0101@ezweb.ne.jp突然メッセしちゃってごめんね(汗メール、楽しみに待ってるよ!かなりね(笑)輝なんですか。私はうわべだけでも美人でない、と?しかも私は、肩書き目当てでツラと金にしか興味のない女ですので、きっと全く気が合わないと思いますが。このプロフの一体どこを読んで、「そのまま通りすぎれば一生関わる事も知り合う事もなく、ただの他人のままだけど、出会いって待ってるだけじゃなくて、自分から行く事も大切かな!?」って思ったんですかね?犬好き?(爆)それだけの読解力があるのならば、もうちょっとマシな文章書けるかと。もうちっとさ、口説き文句?考えようよ。何の目的だか分からないけれど、どーせメールするならさ、もうちっとまともな文章考えりゃいいのに。私だったら恥ずかしくってこんな稚拙な文章、人様に送れないわ。久しぶりにこんなメールいただきました。まだこんなメール出す人?がいるのね。引っかかる人がいるのか?誰か優しい方、輝さんにメールしてあげてください(嘘)。かなり楽しみに待ってるらしいですから。ランキングポチっとお願いします♪↓ ↓ ノニ
2009.03.24
『またまたサザエさんをさがして』 著:朝日新聞社週末版の朝日新聞土曜「be」で根強い人気の連載、「サザエさんをさがして」。漫画「サザエさん」と当時の懐かしい写真とともに集録。「万博」「順法闘争」「集団就職」「蚊帳」「伝言板」「ちんどん屋」「火鉢」…。近くて遠くて懐かしい。忘れかけていた空気と風景を、サザエさん一家と一緒に味わってください。日本国民で知らない人はいないだろうと思われる、「サザエさん」。TVアニメのサザエさんも微妙に昭和の匂いするけれど、人はそこに、『三丁目の夕日』と同じくノスタルジーを感じるのだろうか。「当時の懐かしい写真」といわれても、実際に知るわけもなく。体験したこともないのに、でもなぜか懐かしい。新聞に連載されていた頃は、日々のニュースや出来事を、サザエやカツオや波平の行動で現し、言葉をしゃべらせ。4コマの中に、流行やできごとが、リアルタイムで表現されている。意外に?流行に敏感なサザエさん一家。それを追っていけば、その時代の世相や風評が見えてくる。それは作者長谷川町子さんの、鋭い観察眼とシニカルな視点によって、当時の日本国民の生活や心情が描かれたもの。その正確さと幅の広さは、昭和と言う時代を正しく知るための、貴重な資料となりうるほど。今では目にすることもなくなった細かな小道具も、細部に至るまで、丁寧に正確に描かれ。全く知らなくはないけれど、実際に体験したことはない、遠くて近い、「昭和」。当時のことを知らないのに、「あの頃はよかった」という言葉が、妙に似合う時代。家族は一箇所に集まって食事をし団欒し、父親の威厳はまだ保たれ、子供たちは外で元気に遊び、隣近所、見知らぬ人とも言葉を交わし。そういうのを「懐かしい」と感じるのは、やはりそれが心地いいものだと、日本人のDNAに埋め込まれているのか。それとも、もはや失われ、取り戻すことのできないものへの哀愁か。ただ読むだけでも面白い「サザエさん」だけども、その時代の背景にあったことを思いながら読むとより一層楽しい、一冊でした。『サザエさんをさがして』『サザエさんを探して その2』『サザエさん パンダを見に行く』ランキング励みになります♪読了書棚★そのほか話題の記事はコチラ→
2009.03.23
予想外の大規模な破砕帯にぶつかってしまい、溢れる水に、にっちもさっちもどうにもいかなくなった、倉松班の親方と男たち。冷たい水に身を浸し、掘っては水に押し流され、一歩進んでは二歩下がるような作業を毎日繰り返し、気が立っている。親方も金が欲しいだけだろ、それでこんなに困難な仕事を引き受けたんだ、と言う男に、「金が欲しいヤツは俺に言え!いくらでもやる!これまでに亡くなったやつらを犬死させるわけにはいかねぇ!それが俺たちの仕事だ!」仕事が進まなくて作業員たちの気持ちも、分かるだろうし。かといって自分には何もできないし。ただ、男たちの気持ちが萎えないようにすることしかできず。一方関電の人間たちも、子供が病気でも帰ることができず。新婚の嫁が臨月でも帰ることができず。家族がバラバラになるかもしれないことを、止めることもできず。家族たちはそんな危険な山からなんとしても下ろそうと、電報を打ち、続々と山を下りる男たち。残った男たちのフラストレーションは溜まる一方で。しかしそれでも、このトンネルから逃れるわけにはいかない、と親方。たとえ、1日77mmしか掘り進まないとしても。いつも苦労するのは下の人間ばかり、上の人間は負けるまで何もしない、と言うけれども、上の人間も、恥も外聞もかなぐり捨てて頭を下げ。この工事に関わる人間全員が、なんとしてでもトンネルを貫通させようと、ダムを完成させようと必死。家で帰りを待つ家族たちも、これ以上心配をかけないようにとただ耐え。疲れ切った男たちのために、盆休みを取らせる親方。もしかしたら誰も戻ってこないかもしれないことを覚悟の上で。しかし男たちは、戻ってきた。親方だって辛いんだ、苦しんでいるんだと知って。神頼みまでして、そしてやっと、破砕帯を突破。そこからは、トンネル掘り日本一の倉松班の名誉にかけて快進撃。そしてついに、トンネルが貫通!成功の美酒を存分に味わう男たち。翌朝、黒部の太陽を浴びる男たち。すっごい達成感というかなんというか、普通では味わえない感覚だろな。その達成感を味わうために、男たちはトンネルを掘り続けるのかもしれない。今、私たちがこうやって電気を存分に使う生活ができているのも、こんな男たちのお陰なんだと。誰かの犠牲の上に成り立っている、私たちの生活。親方に言わせれば、『犠牲』なんかじゃない、って言うだろうけれど。『黒部の太陽』 著:木本正次ランキング励みになります♪↓ ↓
2009.03.22
ダムって、すごいよなぁ。だって水を堰き止めるわけでしょ?ものすごい水量とかがかかるわけじゃん。それを造ろうとするのが、すごい。ってダムは、水がない時に造って、後で水溜めるんだっけ?まぁなんにしても、そんな巨大なものを造ろうとするのってすごいべ。そんな果敢なことに命がけで臨んだ、男たちの物語。にはまだ見えない、チンピラのようなガラの悪い男たちの、喧嘩仲裁に入る親方、カッコいい。そもそもそんな巨大なダムを造ろうと思ったのは、電力不足だったから、なのか。「休電日」ってのが、すごい。今じゃぁとても考えられないよね。経済が立ち行かなくなっちゃうよ。世界のどこかの国では、そういう国がまだあるのだろうけども。正確な測量さえもされていない山にトンネルを掘る、前人未到の大工事。その工事に関わる人みんな、実際に掘る人も計画し指示する上の人間も、そんな山に望んで行く人はおらず。後ろ髪を引かれる思いで、しかし会社のため、国のためと、家族と長い間離れ離れになることを覚悟の上で、命を受ける。そしてその家族たちも、もしかしたらもう戻ってこないかもと、不安を押し隠し送り出す。それだけの大きな工事であるから当然、色々なしがらみもあり。社長も社員も、プライドを捨てあちこちに頭を下げ。そこまで人をかきたてるものって、何なんだろう?ただお金が欲しいだけじゃないだろう。その大義名分は、一体何なんだろう?戦後復興の日本を支えるのは自分たちだ、というプライドだろうか。「生きてここから無事に出られる」それだけを望みに、真っ暗な穴に潜ってトンネルを掘る男たち。文字通り、命がけで。家族に止められても、危険だと承知していても、親方についていく。上の人間が何と言っても、実際に掘るのは、危険と隣り合わせなのは、トンネル屋の自分たちだと自嘲しながらも。男たちの無事を祈るしかない家族も、辛かったろうな。妻は、もしかしたら夫が戻ってこないかもしれないと覚悟を常にし、子供たちは、父親と過ごす時間があまりにも少ないと寂しく思い。恋人たちは、長い間離れ離れになってしまうことを不安に思い。送り出される夫も父親も、離れて家族の事を案じなければならず。何があったとしても、帰ることもままならない。狭くて暗いトンネルの中で、ダイナマイトを爆破する恐怖って、見てるだけでも怖いんだけど。いつそのトンネルが落ちてくるかも分からないんだし、ダイナマイトが暴発しちゃうかもしれないし。というかトンネルの中にいるだけで、息が詰まりそうだ。周りは男ばっかりだし。いや、そういう意味もあるけども、普通に酸素が薄くなりそう。閉所恐怖症の人なんて、とても無理だろうな。その上、そこから水が溢れてくるなんて。怖すぎ。死人が出てもおかしくない状況で、生き埋めになるかもしれない恐怖の中で、掘らなきゃいけないなんて。死人が出るたび、次は自分かもしれないという不安の中で、掘らなきゃいけないなんて。想像しただけで怖い。そんな恐怖を承知の上で、それでもトンネルを掘る男たちの意地って、一体何なんだろう。そして死人が出るたび、家族に謝らなければならない親方の辛さ。自らを犠牲にしてこの国の未来、この国の礎を築いてるんじゃなく、自分の意地と誇りのために働いてるという親方。ただ目の前にある岩盤をぶち抜き、ただトンネルを掘るためだけに、ここにいるんだという親方。「俺と一緒に働く者に、『犠牲』なんて言葉、使わないでもらいてぇ!」親方!惚れるよ!こんな親方だからこそ、荒くれ者の集団の男たちも、命を懸けて親方について行くんだろう。盤ぶくれでトンネルが潰れちゃうところ。映画みたいだよ。ディザスターパニック映画。それが映画じゃなく、ほんとにあったことだってんだから、怖い。だからなんで、そこまでしてトンネルを掘り続けなきゃ…?どうして誰も、「もうやーめた!」って言わないのか…?それは明晩に続く…?『黒部の太陽』 著:木本正次ランキング励みになります♪↓ ↓
2009.03.21
『大いなる休暇』カナダのケベック州の人口100人ちょっとの小さな島、サントマリ・ラデルヌ島では、漁業が廃れ、島民のほとんどが、生活保護に頼っている。島民たちは工場誘致を働きかけるも、医者のいない島は、誘致条件に合わないと取り合ってもらえない。町長が島の生活に窮して夜逃げし、新しい町長になったジェルマンは、医者を島に呼ぼうと考える。そして1ヶ月だけ医者がやってくることになる。「この1ヶ月の間に島を好きになってもらうんだ!」ジェルマンたち島民は一丸となりあの手この手を使って、島のイメージアップ作戦を行うのだが。盛んだった漁も廃れ、住民みんなが生活保護を受けている島。労働の喜びもなく、毎日を生きる目的もない。工場を誘致させようとするも、人口も少なく医者もいない島に、融資をしてくれる銀行もなく。そんな医者もいない島から出て警官になった男が、交通違反を見逃してやる代わりにと、整形外科医を島に送り込む。1ヶ月の期間限定付き、その間に島を好きになってもらって、島に居ついてもらわなければ!そして大作戦が始まる。その医者がクリケットの大ファンだとの情報を手に入れると、クリケットなんて見たこともないのに、見よう見まねでやってみせ。医者の電話を盗聴し、ビーフストロガノフが食べたいといえば、レストランで用意し。釣りに出かけるも下手くそな医者のために、潜って魚をつけてやり。島民全員が家族のような島で、島民全員で大掛かりな嘘をつく。医者にとってここが、居心地のいい理想の島であるように、と。悪意のない嘘、だけども、もし医者が運よく島に残ってくれたとしたら、今後ずっと嘘をつき続けていかなければならない…とジェルマンは気づく。そんな島民の奮闘もつゆ知らず、最初は退屈だと思っていた島に、なじんでいく医者。ただ一つの心残りは、都会にいる彼女のこと。しかしその彼女とも運よく?破局の憂き目にあい。これで島にいる決心がついた、という時に、島民たちの嘘がばれてしまう。しかしあの女の人は、なんだったんだろ?彼女だけ、非協力的なんだか、協力的なんだか微妙。彼女がもうちょっとアピールすればいいのに、なんて思ったけれど、それじゃぁ単純すぎちゃうか。小さな島で、真面目にコメディを繰り広げる島民たち。のんびり微笑ましい映画でした。【参考】 大いなる休暇 公式サイトランキング励みになります♪↓ ↓ 映画レビュー
2009.03.20
『くっすん大黒』 著:町田康三年前、ふと働くのが嫌になって仕事を辞め、毎日酒を飲んでぶらぶらしていたら妻が家を出て行った。誰もいない部屋に転がる不愉快きわまりない金属の大黒、今日こそ捨ててこます。ミュージシャンだかシンガーソングライターだか知らないけれど、まるでロックでパンクな音楽を聴いてるかのような、破天荒で意味のあるようなないようなお話。自堕落な生活がたたって妻に一切合財の金を持って出て行かれた、しがない男。残されたものと言えば、一人で立つことのできない大黒様だけ。3年前、急に仕事を辞め、ダラダラとした生活を送ってきただけあって、その怠けぶりはハンパではなく。なのに妙に他人の目が気になったりと、目障りな大黒一つ捨てるにも、ああでもない、こうでもないとグズグズと。唯一の親友?である男も、これまたいい加減なヤツで。持ち金が底を突いてしまった2人でバイトを始めるも、これまた大騒動に。それでもめげず、なんやかんやウダウダと、風の吹くまま気の向くまま。大黒様も、結局そのまま鎮座して。本人なりにマジメなんだけども、どうしても払拭しきれない不真面目さと、そこに漂う投げやり感に、明日は明日の風が吹く!と思った1冊でした。ランキング励みになります♪【参考】◆町田康の著書は→ 読了書棚★そのほか話題の記事はコチラ→
2009.03.19
実は最近、お仕事を始めました。お仕事と言っても、まだ研修期間中なんですが。そのお仕事と言うのは、保険の仕事。求人広告チラシで、保険事務所の事務員さん募集、ってので面接に行ったら、「あなた研修受けてみない?」と、いかにもバリバリ契約を取って来そうなおばちゃんに言われ。保険の勧誘なんて絶対できないし、する気もない。と思ったけれど、研修期間中は日給3,000円+交通費がもらえて、しかも毎日お弁当も出て。まず試験があって、その試験に向けて今勉強してるんだけど、その試験に受かったら、保険商品を取り扱うことができるらしい。保険のおばちゃんになんてなる気は全くないけれど、お金ももらえて資格も取れるのなら、と毎日通っています。勉強にもなるしね。保険のことなんて、分かんないじゃん?分かんないまま保険のおばちゃんに勧められて入ってる、みたいな。保険料の仕組みとか、誰が保険金を受け取ったら相続になるのか、贈与になるのか、とか。ふむふむそうなのか、みたいな(笑)。しかしその試験、結構難しい…。しかも先生が厳しくて、模試で100点取らなきゃ帰っちゃダメとか、ムリですって。しかもその試験の合格点、90点以上って厳しくないか…?せめて80点くらいにして欲しい。しかし受けるからには、合格したい。と思いつつ、家では全く勉強してない。けれども、結構いい点取れてる自分に自画自賛。勉強してないのにこれだけできるってすごいじゃん?みたいな。逆に勉強しててこんだけしかできないの!?ってのって、ショックじゃん?と勉強しない言い訳なんだけど(笑)。ランキングポチっとお願いします♪↓ ↓ ノニ
2009.03.18
さてさてさて!いよいよ最終回です!三角形どころか、六角形、八角形がこんがらがっちゃって、それはスッキリとほどけるのでしょうか…?郷田は、確実な証拠を手に入れたと佐智絵パパに会いに行く前に、舜パパに報告にやって来る。「ついにたどり着いたか…」25年前の葛城佐智絵殺害、志摩野殺害、葛城サチ殺害は、ひとりの男の仕業だと。警察本部も郷田と同じ男を追っている、ムリをするな、と言う舜パパに、「本部に先を越されるわけにはいきません。あなたには分かっていただけると、そう思って来ました。本部に任せるわけにはいきません。お願いします」「第一発見者の君の心の傷に気づいてやることができなかった。不甲斐なく思っている。すまなかった」頭を下げる舜パパ。そしてスタジアムにやってきた郷田。舜も丸さんも、郷田のいる場所に向かう。父親にもこれ以上犠牲者を出さないようにと言われた舜だが、腑に落ちないことがある、と。「この先、俺も人を信じられなくなりそうです」そこに、足音が。「来たぞ」現れたのは、誰!?佐智絵パパでしょ?だって待ち合わせしたんだし。なんだこのもったいぶった登場の仕方は。「どこかで終わらせなけりゃならないだろう」「終わらせるためにお呼びしたんです」佐智絵パパに、一連の事件を引き起こしたのは誰だと思います?と問う郷田。「私だと言いたいのか」「あなたは佐智絵さんは真藤の子ではないかと疑っていました」「だからなんだ」「娘を愛することができなかった」「愛していたよ。娘に対する愛情は変わらなかった。私は娘を心から愛していたよ」「愛すればこそ、殺すことだってあるんですよ。愛するものを自らの手で殺すことで、永遠の愛とする。どう思います?」「どうだろうねぇ」25年前の犯人であることを示す、重大な事実を見つけた、と郷田。「先に認めてもらえないですか?自らの罪を認めてもらいたいんです。もう、いいじゃないですか。認めましょうよ」と、そう話す郷田を、ライフルで狙ってる!誰!?ええええええええええええええ!!?ええええええええええええええええ!!??ええええええええ!!!???やっぱり丸スケ!!!??の後頭部に、銃を突きつける舜。「何やってるんですか…!銃を捨ててください。捨ててください!」郷田は分かっていた、サチが撃たれた状況を再び作れば、また2人を狙うかもしれない、そう考えてあえて仕掛けた、と。「けど俺は、その予想が外れることを、どこかで祈っていた」えええええええええ。やっぱり丸スケだったのかぁぁぁ。えええええ。なんでぇぇぇ??「やっぱり、あいつでしたか…。力になれてよかった…」丸スケを騙すために、佐智絵パパを呼び出した、と。丸スケは、サチ殺害は過失だったと、そして25年前の事件については知らない、関係ないと言っているらしい。えええ?えええええ??もう一人犯人がいるのか???あと怪しそうなヤツは、誰だよぅ?って八ヶ岳の事件は、何の関係があるんだよう??丸スケは25年前、同級生の秋本が言っていた、郷田と秋本の鞄を間違えた男、「交番のおまわりさん」だったのだ。八ヶ岳の火事も、郷田を消そうとした丸スケの仕業…?でもさそもそもなんで、佐智絵を殺したんだ…?警察で取り締まりを受ける丸スケ。しかしその時、郷田に即刻フランスに戻るようにと課長から指示が。「これまでの身勝手な行動を見逃してもらうだけ、感謝するんだな」「それでも警察の人間ですか!あなたの正義はどこにあるんですか!」激昂する舜。「分かりました。その代わり、丸山と話をさせてください。お願いします」「無理だ」部屋から出てきた丸スケ。「可哀想にな」なんだその不敵な笑みは!「丸山!お前がやったんだな。葛城佐智絵を。お前がやったんだろ!」「それは時効が成立している。今追及するべきことじゃないだろ」そこに舜パパから電話が。郷田に丸山を引き合わせてやってくれ、と。「時効により罪は消滅したとしても人が心に受けた深い傷に、時効はない」「黒木部長の責任問題になりますよ」「覚悟の上だ」机の上には辞表が。。。丸スケと向き合う郷田と舜。今までのことは全て佐智絵パパに罪を被せようとして仕組んだことなんだろ!と問い詰める舜。「なんとか言ってください!」「証拠がないだろ」「25年前の証拠ならある」と、郷田。あれか!野球カードだ。中畑のカード。やっぱり。。。ここまで周到でありながら、そんなところでポロリしちゃうとは。丸スケ甘ーい!郷田があの時落としたカード、それが中畑のカードだったのだ。「誰にも言うなという犯人の言いつけを、俺は25年間守った。中畑のカードを落としたことを知っているのは、俺と犯人だけだ。あんただったんだ。あんたがやったんだ!あんたが葛城佐智絵を!」「…そうだよ」いやぁぁ。丸スケ!「俺がやった」なによその笑みは!「俺が何もかも、全て一人でやった」怪しい。一人じゃなさそうだ…?丸スケのことを調べていた郷田は一つだけ引っかかることがあった、と。両親を事故でなくし、家族は妹だけと言った丸スケ。しかし25年前に、その妹は亡くなっていたのだ。自殺だった。佐智絵パパの会社のOLが、会社の金を使い込んだ疑いで自殺した女性、それが丸スケの妹…。しかし佐智絵パパは、そんなことも覚えてなかった。それを聞いて笑う丸スケ。「そりゃよかった。やっぱり葛城無実の妹を疑ったままだったんだ。あいつは妹の死を、なんとも思ってなかったんだ。よかった。葛城佐智絵を殺してよかった」あああ。可哀想…。丸スケ。「あいつの娘を奪ったことは間違いじゃなかった。俺のやったことは正しかった。やっぱり神様が導いてくれたんだよ。偶然、葛城の娘を見かけたんだ。まるで、さぁ殺しなさい、といわんばかりに。神様っているんだな。だって、時効も成立したんだから」「あんた間違ってる。あんた間違ってるぞ!」今までの人のよさそうな丸スケは、全部全部嘘だった…。「可哀想に。ますます人を信じられなくなっただろ。黒木、お前も可哀想に」おおおお!吾郎ちゃん、じゃなくって舜が殴った!「分かってんだよ。俺が全て悪いって。ごめん…」舜に寄りかかる丸スケ…そして舜の銃を奪い!自分を撃とうとするその銃を奪う郷田。「撃てよ!ほら撃て!お前の大切な人を奪った。撃てよ俺を。俺は八ヶ岳でお前の両親とお兄さんを、上海で志摩野さんを、そして、お前をかばって飛び出したサチさんを…憎いだろ。苦しいだろ。許せないだろ」丸スケの頭に銃を突きつける郷田。止める舜を振り切る郷田。「あぁ、許せないよ!」「長かったよな、25年間。ようやく終わりにできるな」「これで終わりだ」引き金を…引かない?よね。殺すなんて簡単すぎる。生かして罪を償わせなくっちゃ。「俺の大切な人が、人殺しなんか望むわけないだろ。可哀想にな。あんたも25年間、ずっと苦しんできたんだろ。俺はこれから自分の人生を生きてやる。けどお前は続くぞ。時効によって罪を償うことができなくなった。苦しみはな、これからもずーっと続く。可哀想にな」「俺じゃなかったら、と思ったよ。お前たちと一緒にいて、充実してた。時折思ったよ。俺じゃなくて、別に犯人がいるんじゃないか、って。時々自分のした事を忘れた。別に犯人がいてくれって、そう願ったこともあったよ」丸さんの笑顔が…悲しい(涙)。これで一件落着…?「警察は悪い人を捕まえてくれる。そう信じる人を裏切りたくない。それが俺の正義です。罪は消えない。たとえ時効を迎えたとしても。動こうと思えたのは、あなたと出会えたからです」「頑張れよ」警察OBであった代議士が、全ての事件を隠蔽工作を引き受けた証拠を掴んだ舜。「どうするつもりだ」「告発します」「どこかに飛ばされる羽目になってもか?」「そこからまた這い上がります。親父のように。心配しないでください」「次に訪ねて来た時、私はもうこの部屋にはいない。辞表を提出した。私なりのそれが一つの答えだ。これからはお前の背中を見守っていこう。家庭人としてはあまりいい父親じゃなかったがな」「俺、知ってるんです。親父の手帳。最後のページ」微笑み、頭を下げ部屋を出て行く舜。手帳の最後のページ…。そこには幼い舜の写真が。フランスに戻る郷田に、秋本からの手紙が。「郷田!これからはお前の人生だからな!」佐智絵ちゃん殺害現場に花を手向け、手を合わせる郷田。やべぇ。涙が止まらん。これって、泣かせるドラマ?(爆)全ての謎は解けて、みんな円満解決…。か?丸スケが全ての犯人としては、ちょっと弱いような気がしないでもないけれど。妹が自殺した、ってのは、佐智絵を殺す立派な引き金になるとは思うけれど、志摩野やサチまで殺すことなかったんじゃ?志摩野も許せなかったのかしら?妹と幸せに暮らせるかもしれないことが。ってもう終わったんだから、モンモンすることないかぁ。4月からは中居くんのドラマだし。オリジナル・サウンドトラック『トライアングル』 著:新津きよみ【参考】 トライアングル 公式サイトランキング励みになります♪↓ ↓
2009.03.17
◎台場の母今夜台場の母に占ってもらうのは、スピードワゴンの井戸田。そういや離婚したんだっけね。◎ビストロビストロにトム様登場!こりゃ大変!シェフも勢ぞろいでトム様お迎え!そりゃぁ迎えなくっちゃだわよね。あぁ年取ってもやっぱりカッコいいなぁ。。。トップガンのジャケットを着て振り返りざま撮られた写真を、事務所に送られたって、そんな逸話があったとは拓哉。トップガン!(再)かっこいいい!!やっぱかっこいいっすケイティ・ホームズが羨ましい。スーリちゃんが羨ましい。お姫様だよね、もう。Mi:4、あるのかぁ!楽しみぃ♪トムが自然に笑ってる顔、なんて素敵そんなトム様のオーダーは、日本の美味しい肉と魚の料理&デザート。慎吾のデザート、すごぉい!きれーそしてイチゴ大好きと、思い切り食べるトム様も、素敵それにしてもよく食べるぅトム様。チョーウマイ慎吾は、ワルキューレカツケン。サングラスかけたトム様も、もちろんカッコいいそんなトム様の判定は…悩みに悩んで…引き分け!って、いつか誰かの時もあったよね?プレゼント2つしかなかったから、私物をプレゼント!で、中居くんにもなんと!サングラス!やっぱりカッコいいトム様「若い時もカッコいいと思ったけど今もカッコいいねぇ!」と、隣の部屋で見ていた母がわざわざ言いに来たほど(笑)。◎ドリーム研究所叶姉妹の未来の姉登場!すごいその胸!どうなってるの!?◎ビストロそして再びビストロ。ゲストは火野正平とユースケ・サンタマリア。うーん。トム様の後じゃぁ、劣るな…。まぁ誰が出たって、物足りないけど。なんだこのギャツビーの新しいCMは。笑ったけど。そんな2人のオーダーは、冷やし中華とビーフシチュー。拓哉のマッシュポテト!イギリスで食べたマッシュポテト、思い出すなぁ。。。美味しかったなぁ。マッシュポテト&ビーフシチューか。今度やってみよう。剛の黒い冷やし中華も、美味しそうー。おいしー慎吾は、裕次郎。恰幅が足りない(笑)。え?ヒキガエル!?本物?オモチャじゃなくて??◎歌今夜のゲストは、再結成したSPEED。カラオケでよく歌ったなぁ。黒スーツSMAPが、とても素敵ランキング励みになります♪↓ ↓
2009.03.16
『ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド』1975年イギリス。パンク・ムーヴメントの夜明けを告げるがごとく、あるロックバンドが衝撃のデビューを果たした。ひとつの胴体でつながれた兄弟、トムとバリー率いるザ・バンバン。常軌を逸した狂気のステージ・パフォーマンスと不気味なほどの美しさが、一瞬にして人々の好奇と嫌悪を熱狂に変え、ザ・バンバンは、デビューと同時に一気にスターダムにのし上がる。しかし、美しい女性記者ローラとの出会いにより、トムとバリーの運命の歯車が狂い出す。愛、孤独、死への恐怖、そして結合された肉体。行き場の無い怒りと哀しみが糧となり、彼らは次々と傑作を生み出す。しかし、その成功と反比例するかのように、ふたりは酒とドラッグに溺れ、導かれるように破滅への道を突き進んで行く。青い目の美形の双子の兄弟。しかし目を惹くのは、その美貌だけでなく。2人の体が胸の下あたりでつながっているのだ。つながった部分を見せつけ、パンクロックの歌詞とメロディに、刹那的な自分たちの人生を乗せ。そんな2人のはかなく散った人生を追い、関係者に話を聞いた、ドキュメンタリー映画。どんなに喧嘩しても、2人は離れることができない。トイレに行く時もシャワーを浴びる時もセックスをする時も、2人は離れられない。分離手術を受けることができたかもしれない。2人は、分かれることができたかもしれない。しかし、そうしなかった2人。2人、全く違った性格と個性と内に秘めたものを持ちながら、やはりどこか深いところで、つながっていたのかもしれない。2人でひとりだと、認めたくなくても、感じていたのかもしれない。その哀しみ、逃れられない運命を受け入れ、必死で抗い、まるでその命をわざと無駄にするかのように、生き急いだ双子。この映画に出ている双子は、本人たちかと思ったら、キャストだった。ということは、彼らもつながっている、ってことよね…?と思ったら!これはフィクションだそうな!騙された…。騙されてしまうほど、美しく破壊的な双子を演じた双子もまたすごい。ラストシーン。2人の横顔が重なり、1つの顔になる一瞬のシーン。あまりの美しさとあまりの衝撃に、思わずスロー再生&一時停止を、何度も繰り返してしまった、映画でした。オリジナル・サウンドトラック『ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド』著:ブライアン・W.オールディス【参考】 ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド 公式サイトランキング励みになります♪↓ ↓ 映画レビュー
2009.03.15
『アース』今からおよそ50億年前、巨大な隕石が地球に衝突し、その衝撃により地球は23.5度も傾いてしまう。この傾斜は四季の移ろいや多様な地形を地球にもたらし、生命の誕生に重大な役割を果たすこととなった。北極を基点に地球縦断の壮大な旅に出た撮影隊は、ホッキョクグマ、象、ザトウクジラの親子に導かれ、さまざまな命の営みに出会う。この映画の中で、この地球のことを「幸運の星」と言ってるけれど、「奇跡の星」だと、私は思う。何億分の一だか何百億分の一だかのいくつもの偶然が奇跡的に重なって、この奇跡のように美しい星が生まれ、そこで奇跡のような生命が生まれ、そして人類が生まれたなんて、どれだけの確率の奇跡なんだろう、と。もし、この地球ができる要素のひとつでも、ほんのちょっと違っていたら、たとえば、太陽の大きさがほんの少し大きかったり小さかったり、地球と太陽の位置がほんのちょっと遠かったり近かったりしていたら、生命は生まれなかったかもしれない。そう思うと、ほんとにこうして私がここにいられることは、奇跡と言わずして何と言うべきか、とほんとに思う。そしてこの奇跡の星は、様々な環境を持ち、そこには、奇跡のような生命が溢れている。苛酷な環境で生きる動物たち。自然に逆らわず、自身の体を環境に合わせるように生きている動物たち。餌を捕り、子供を産み育て、移動し、その全てが生きるために必死。必死だからこそ、その姿は美しい。環境によって、動物たちは自分の形や生活スタイルを変化させ。ヒマラヤ山脈のもっと上を、生死をかけて越える鳥たちがいる一方、食料の豊富な密林で暮らす鳥たちは、求婚のためのアピールに余念がなく。渇ききった大地を、水を求めて何十キロも移動するゾウやバッファロー。それを狙う、飢えたライオンたち。食べる方も食べられる方も、まさに命がけ。だけども乾季の水飲み場では、ラインもゾウも隣り合って水を飲む。この奇跡の星に生きているのは、私たち人間だけじゃぁないんだと。この奇跡の星を自分たちの都合の良いように変えていいはずがないと。必死で命を繋ぐ動物たちは、無言で私たちに訴える。地球の美しさ、そこに生きる生命の強さと美しさに、涙の溢れた、映画でした。【参考】 アース 公式サイトランキング励みになります♪↓ ↓ 映画レビュー
2009.03.14
朝、駅まで歩いて行ってる時、なんか正装した人たちが多いなぁ、と思ったら、母校の中学校の卒業式でした。だけども今日はあいにくの雨。卒業式ってたいてい、雨だったり寒かったりするよね。でも自分たちが卒業式してた頃よりかは、やっぱり暖かいような。この時期、みぞれみたいなのが降ってた記憶が、あるんだけど。今日なんて雨だけど、生ぬるい感じ。桜も開花したらしいし、入学式までもたないね。中学校の卒業式なんて、自分の時は天気すら覚えてないけれど、大好きだった1つ上の先輩の卒業式の日は、覚えてる。朝から雨で、終わった頃には上がったんだ。花束あげて、写真撮ってもらって、第2ボタンもらったなぁ。野球部のキャプテンで、練習をいつも金網に張り付いて見てた。カッコよくて優しくて後輩にも慕われてて。バレンタインにチョコレートもあげたんだった。ホワイトデーには、お返しに可愛いキャラクターの入れ物に入った、マシュマロもらったなぁ。今と変わらずピュアでシャイだったから(爆)、それだけで満足しちゃってたけれど。その先輩の妹が、同じクラスだったから、「なんかいい感じみたいよ」なんて聞いてたのに、お互いそっから先には進めなかった…。そして先輩は卒業して、高校入試の合格発表の報告に来た時、それが最後に会った日…。あぁほろ苦い卒業式の思い出…。まぁそんな話も、20年も前のことですけどね(怖)。ちっ。イっちゃっとけばよかった(爆)。ランキングポチっとお願いします♪↓ ↓ ノニ
2009.03.13
[海外ドラマ] ブログ村キーワード『X-ファイル 終章』第1話「リターン・トゥ・ウォーター Part.1」第2話「リターン・トゥ・ウォーター Part.2」第3話「ダイモニカス」第4話「4-D」第5話「蝿の王」第6話「トラスト・ノー・ワン」第7話「ジョン・ドー」第8話「境界」第9話「神託 Part.1」第10話「神託 Part.2」第11話「オードリー」第12話「化体」第13話「数秘術」第14話「モンスター」第15話「英雄に捧ぐ」第16話「ウィリアム」第17話「解放」第18話「サンシャイン・デイズ」第19話「真実 Part.1」第20話「真実 Part.2」いよいよX-ファイルも、終章を迎えました。さて、真実は暴かれるのか!?そしてとうとうモルダーは出なくなっちゃうのか?スカリーも産後復帰したらしいけれど、第一線を退き学校で教えている。一方ドゲットとレイチェルの仲は確実に進展してる模様。スカリーの子も順調に成長しているものの、スーパーパワーを秘めてる?そしてその子とモルダーを追う手は、モルダーが消えた後も緩まることなく。今度の敵はなんと、遺伝子操作で生まれた無敵兵士。殺しても死にません。そんなヤツ相手に、ドゲットとレイエスの協力も振り切り、スカリーは一人戦いを挑もうとするものの…。てかこのドゲットとレイエスは、ファーストネームで呼び合うんだよね。スカリーのことも「ダナ」と。モルダーにでさえ、そう呼ばれることを拒んだのに。モルダーだからか?最初は新人2人のことをうっとおしがっていたスカリーだが、X-ファイルに対する真摯な態度に、次第に打ち解け始める。中でも女性捜査官レイエスとは、同僚という枠を超え、友人のような仲に。スカリーも子供を生んで丸くなったか?しかしこのドゲットとレイエスも、スカリーとモルダーに負けず劣らず、何度も命の危険に晒され。それがX-ファイルに配属されたものの運命なのか…?そしてとうとう、モルダーのよき(変人)仲間、ローンガンメンたちも、死んでしまう。彼らはさすがにモルダーやスカリーのように、実は死んでませんでした、ってなオチにはならないと思うけど。終章だしね。スカリーの息子、やっぱり半分宇宙人だったらしいけれど、モルダーのフリした、焼け爛れたキャンサーマンの息子に、普通の人間になる注射をされ。スカリーは息子のために、養子に出すことに。だから去年新しく公開された映画には、スカリーの息子の影がなかったのね。そのうち、彼が大きくなって…てのもありそうだけど。そして最終2話にして、久しぶりのモルダー登場!なんだか太った…?(爆)逃げ隠れていた風には、見えないぞ。キャンサーマンはやっぱり生きていたし。その他、真実を求めて死んでいった仲間たち、敵たちも、それぞれモルダーに助言を与えるために現れ。そしてとうとう、X-ファイルが終わってしまった…。何一つ、真実は明かされないまま。。。テレビ朝日系で放映されてから14年、全シリーズを見たいと、ずっと思ってたのが、やっと叶いました。やっと叶ったけれど、寂しいなぁ。。。単なる?SFドラマかと思いきや、深い深い人間ドラマがあって。きっとそれこそが真実…?なんてクサいことも思いたくなっちゃうけれども、んでもやっぱり、FBIは何かを隠してる!絶対宇宙人はいるよ!そして、私たちは密かに誰かにコントロールされてるのかもしれない…。 ランキング励みになります♪↓ ↓ 【参考】 映画 X-ファイル:真実を求めて映画レビュー
2009.03.12
3月から利用開始になった、自動改札機にタッチするだけで、通過できるICカード、「SUGOCA」を手に入れました。スッ!とゴー!でスゴカ。「すごかぁ」とは、博多弁で「すごい」って意味。「超すごい」のは、「ばりすごかぁ」。特に割引があるわけでもないし、買う予定はなかったのだけれど、JRを使う用事が増えたので買っちゃいました。毎回切符買うのめんどくさいし、電車ギリギリの時とか、スッとゴー!でいいしね。SUICAとICOCAはすでに持ってるので、3枚目のIDカード。JR全線、同じので使えるようになればいいのにー。そりゃムリなのかなぁやっぱり。しかもこのSUGOCA、地下鉄も西鉄も使えないんだよねー。何年か後には、地下鉄でも使えるようになるらしいけど。JRだけじゃぁそんなに交通網充実してないんだからさ、お互いに使えるようにして欲しいわ。その前に、JRでも使えない路線があるらしい。ので、普及率はまだまだぽい。もっとも、そんな田舎駅に降り立つことはないと思うけど。ランキングポチっとお願いします♪↓ ↓ ノニ
2009.03.11
いよいよ佐智絵パパと郷田が対決!しかしサチが郷田をかばおうとして、佐智絵パパに撃たれちゃった!の前に、『Goro's Bar』のドラマを見てたけど、面白かった。ゆるーいベタな感じで。木村さんの出てくるところは、見れなかったんだけども。鈴木おさむプロデュースなだけあって、森三中大島、いいとこ取りだな。で、『トライアングル』。15年前の郷田家の別荘火事事件が気になり、八ヶ岳に向かう舜。どういうことなんだろ?郷田亮二=実は兄?いやそうじゃなくて、放火の疑いもあった聞き、聞き込みを始める舜。と、舜パパもつい先日訪ねていたらしい。どういうことぉ!?はぁ、分からん。一方撃たれたサチは、一命は取り留めたものの、意識不明の重体。駆けつけた佐智絵ママに「お母さん、ごめんね。お母さんのために生きようって思ってたのに。葛城佐智絵として生きてこられたこと、幸せだったと思います。ありがとうございました」って重体の人がここまでしゃべられるのか?ここまでしゃべられるのなら、助かるのじゃないか?「身代わりなんかじゃなかった。あなたは私の娘。サチは娘だったのよ。ありがとう、サチ」「ありがとう母さん」郷田も病室にやって来る。「もうしゃべるな。しゃべんなくていいから」だよね。「最後だから。これが、ほんとに最後だから。私、気づいたの。真実を明らかにしてもあなたは救われないってこと。今以上に重たい荷物を背負うような気がする」だからそんなにしゃべるなって。てかしっかりしゃべってるし。死に際ぽくないべ。「もっとあなたの笑った顔、見たかったな…」死んじゃった…?あら。死なないと思ったのに。サチ死んじゃったら終わりじゃんけ?てかこの佐智絵ママも、可哀想というか。2人も娘を失って。どんだけ業が深いんだ。。。病院の廊下に呆然と座る郷田に駆け寄る舜。「また俺の身代わりで、死んだ。誰かが俺を狙い、彼女が殺された。俺が殺したも同然だ。俺の存在が彼女を殺したんだ。俺のせいだ」郷田が持っていった丸さんの拳銃を、何事もないよう始末する上司。やっぱり警察がなにか絡んでるのか…?「俺のせいで彼女は…申し訳ありません」サチの遺影の前で、佐智絵ママに頭を下げる郷田。「そうねぇ。めちゃくちゃにされた。でもそれはあなたのせいじゃないわ。私、教えられたの。人が人を殺すという残酷さを、人が人を癒すことの尊さを。あの子が望んでいるのは、私に頭を下げることじゃないはずよ。あの子は葛城サチとして生きようとしていた。だからあなたも、ご自分の人生を取り戻してください。お願いします」偽造パスポートの件で、何か進展があった…?八ヶ岳の別荘火事の件も…?つーかさっさと進んでくれよぅ。もう毎週毎週、うきー!ってなっちゃうよぅ。最終回までで、スッキリするのか?唯衣が舜パパと何を話していたのか聞く郷田。「お兄ちゃんは信じないかもしれないけど、黒木さんのお父さんは、お兄ちゃんの味方よ」ええー。だったらなぜ、佐智絵パパとつるんでるのよぅ?佐智絵パパも怪しくないっての??八ヶ岳に行き、放火の疑いがあったことを父親に告げる舜。現場付近で目撃されたのは、顔にアザのある男。なのに、そんな情報は警察には一つも残されていない、と憤慨する舜。警察上層部に新藤に弱みを握られている人間がいて、圧力をかけたのでは?と問い詰める舜に、「お前の言う通りだ。私にも手の届かない上の人間だ。警察組織全体を揺るがすことになる。突き止めたところで、握りつぶされるのがオチだ」「だったら、どうしてあんな電話を…?」「25年間、ずっと後悔してきたからだえーー。いい人だったのか、舜パパ…。「なぜあの事件から離れてしまったのか。上からの圧力だと気づいたのは、ずっと後になってからだ。その後自らを奮い立たせ、必死で這い上がった。何かと引き換えにするほど、私は腐ってはいない。私は殺された少女の無念を忘れたことはない。一時たりとも忘れたことはなかった」いい人じゃーん、舜パパ!秘密裏に事件の捜査を続けていた舜パパだけども、郷田の存在が想定外だったと。同級生というだけで、あの事件にそこまで執着する理由が分からなかったが、郷田が第一発見者だと知り、そこで納得した、と。一方、思い出したことがあったと郷田に話す秋本。子供の頃、RYOと書いた秋本の手提げ袋を取り上げたが、秋本だと知り、放り出した男がいた、と。その男が誰だったか、知っている…と…?「今の話、役に立ったか…?」なんだなんだ??それはほんとの話なのか??秋本はどっちの味方なのよ??「郷田!俺、葛城佐智絵が好きだった。けど、お前のことも大好きだった!ややややや!そういう意味じゃなくて!」「分かってるよ。あの頃の元気な俺がよかった、ってことだろ」「そういうこと!早く、分かるといいな」いい人なのか…?サチの絵画教室を訪れる郷田。そこには佐智絵パパが。「あの時お話するつもりでしたが、あんなことになってしまいましたから。確認したいことがあります」取り出したのは、佐智絵パパの愛人宅から見つかった白い粉。「私には一体、何の話か。まさか、私が志摩野さんを…」「25年前の事件についてお聞きしてもいいですか?」「話すことは何もない。帰ってくれないか」「葛城さん、また出直してもいいですか?今度はまた別の手土産を持って、あなたに会いに来ます」なんだなんだ?また別のネタが出たのか?佐智絵パパのことを徹底的に調べる、郷田と舜と丸さん。佐智絵が殺された時、かなり経営状態が悪かったらしい。舜パパから譲り受けた捜査資料も提示する舜。というか警察って、時効を過ぎた事件をこんなに調べることができるほど、ヒマなの?事件を、順を追って改めて調べていく3人。しかし郷田は、第一発見者が自分だということはやっぱり言わない…?「約束どおり手土産の準備ができました。あなたに会いに行きます」郷田の電話の相手は佐智絵パパ…?あー分かんない!今んとこ黒いのは佐智絵パパだけども、八ヶ岳の事件はどう関係してんの?ついに来週、犯人が分かるの!?誰誰誰!!?というかその、警察上層部の人間が、怪しいよね…?それが佐智絵パパと絡んでる…?って一体誰よ?そんな人間、出てきたっけ?初登場の人物が犯人とか…そんなことある!?オリジナル・サウンドトラック『トライアングル』 著:新津きよみ【参考】 トライアングル 公式サイトランキング励みになります♪↓ ↓
2009.03.10
◎ギャル店員シノブ今日のシノブちゃんのスカート、可愛いんじゃない?そしてパリス登場。こんなのに出ちゃっていいのか?パリス。まぁもっと酷い映画やらTVに出てるか(爆)。パリスの私物大公開。いいなぁパリスみたいな人に生まれたかった。一生働かなくっていいんじゃん?適当に好きなことやってさ。人間ってなんて不公平。◎ビストロ今夜のゲストは、『メイちゃんの執事』の水嶋ヒロ、榮倉奈々、佐藤健。このドラマ見たいんだけど、『トライアングル』に備えてお風呂タイムだから、見られないのよね。しかし可愛いなぁ2人ともはぁ中居くん…。アゴに吹き出物なんか作っちゃって…。いやいやいや、十分可愛いですけどぉ。。。ベッド、イルカだらけだしぃ。「中居のベッド、イルカだらけってOAできねぇよ」ってなぜですか?木村さん?(謎)そんな3人のオーダーは、肉・野菜料理&デザート。拓哉の牛タン豚しゃぶ。お野菜が美味しそうそれとニョッキ、美味しそう~~麺も美味しそう!で、猛烈に食べる2人が可愛いあぁやっぱり若い子は、可愛いわ。。。いやね、中居くんは愛してるのよ。その位置は不動なんだけれどもさ。。。お肌ツヤツヤだしさ。お目目キラキラだしさ。まー人のこと、言えませんですけどね、私も。剛のデザート、すっご!ホールケーキ切らないで食べるって、贅沢だぁでも貧乏性だから、無理して全部食べてしまいそう(笑)。来週のビストロ、トム様登場!?まさかご家族で!?(違)スーリちゃん可愛いよなぁ。彼女もきっと、これから何の苦労もなく育っていくんだろな。。。人間ってなんて不公平。◎セレブADセレブADの幼馴染、堀北真希登場。クイズMCしてるセレブAD、普通の中居くんになってるし(笑)。◎ジャスト・スピード・ピッチング松坂牛を賭けた「宣言速度で投球対決」に、松坂大輔登場。ってこないだ夫婦で生で出た時の撮り置き?中居くん、まだ痩せてるし(爆)。ジャストスピードって、難しいよねぇ。松坂なら、コントロールできるかしら?と思ったけど走っちゃった。この人MAXいくら出るんだっけ?そして宣言通り、135キロで松坂牛GET。やっぱすげぇや。WBC負けちゃったけど、今日。◎歌おぉー!ゲストなしだ!やっぱこれがいいよね。SMAPだけなのが。歌も、♪どんないいこと だって。中居くんのご衣裳も可愛いしスーツSMAPも素敵だししかもなんだか今日、吾郎ちゃんがちゃんと踊れてるのに、なぜか釘付け(笑)。ランキング励みになります♪↓ ↓
2009.03.09
今日は福岡の、「CACHE CACHE(カシュカシュ)」という、カジュアルフレンチレストランで、お友達とランチ。お友達と言っても、20数名の大所帯だったのだけれど。お店はそんなに大きくなくて、23名ぐらいまでしか入れないらしく、17名以上なら貸切OKということで、貸切に。20代の女性シェフが、有機野菜をたっぷり使って作るフレンチは、味はさることながら、見た目にも美しく。京人参とじゃがいも、ブロッコリーのスープに始まり、お魚のマリネ風サラダ、生野菜のたっぷり乗ったトマトソース味の、スズキのポワロ。そしてデザートは、パッションフルーツ、ミルク、キャラメルの3種の、ジェラートにクリームブリュレ。いやぁ、美味しかったお野菜が、すごく美味しかった。家で普段食べる時は、有機野菜だとか特に気にしないけれど、やっぱりこんなに美味しいものなのかしら。なんちゃってベジタリアンの私としては、たっぷりのお野菜が嬉しかった。それとデザートね。デザートバイキングだったら、3回くらい取りに行ってる(笑)。これで1,890円のランチは、大満足しかし案の定、写真を撮るのを忘れ…。だって食べるのに忙しかったんだもーん(爆)。でもランチ会って、いいよね。食べ終わっても、まだ3時くらいだもの。これが夜だと、あー今から頑張って帰らなきゃいけない…って思うけど、まだ明るいし、ちょっと買い物でもして帰ろっかな、って思えるし。けれども、美味しいお料理を久しぶりに食べたからか、お店から博多までの帰りのバスの中で、急降下の気配…。博多に着くまで耐え切れず、途中下車してホテルのトイレへ駆け込み。んー、やっぱり美食には慣れてないのか私の腹は??まぁお陰さまで、出すもの出したらスッキリしたけれど(笑)。無職無収入の身で、贅沢はそうそうできないけれども、こんなプチ贅沢は、時々はしたいなぁ。普段「あんたの食事は餌やね」と言われてる私だけども、やっぱり時々は美味しいもの食べたいものランキングポチっとお願いします♪↓ ↓ ノニ
2009.03.08
『ロコモーション』 著:朝倉かすみ小さなまちで、「いいからだ」を持て余す大人になった、地味な性格のアカリ。色目を使われたり、「むんむんちゃん」などのあだ名をつけられない、静かな生活を送りたくて、大きなまちに引っ越し、美容関係の仕事を見つける。新しくできた屈託のない親友、奇妙な客、奇妙な彼氏との交流が、アカリの心の殻を壊していく。男の目を惹く恵まれた?体を持ってしまった、地味な性格のアカリ。幼い頃に母を亡くし、小猿のような父親と祖母から逃れるため、男たちのあからさまな視線から逃れるために、大きな町に引っ越す。そこで見つけた美容院の仕事は、アカリにとって居心地よく。美容院の2階のエステサロンで働くエステティシャンと仲良くなり、常連客の悪口で盛り上がり。同い年なのになぜかアカリのことを「お姉さん」と呼ぶ彼女は、時々付き合いづらいところもあるけれど、大きな町でできた、唯一の「親友」。モデルルームで日焼けをしていた変なセールスマンは、クビになり、なぜかアカリの部屋に転がり込み、仕事もせず。そんな彼と、いつか行く南の島への、奇妙な予行演習をする毎日。みんな移動してるんだ、ロコモーションなんだ、と彼。気まぐれな親友と仲たがいし、そのせいで美容院も辞め。働かない彼に言われ夜の仕事を始めるアカリ。その彼は無職生活を綴ったブログが大人気となり、TVにも出て、次第にアカリを見下すようになる。そしてとうとう、取り返しのつかない事件が起こる。なんていうか、不器用すぎるアカリに、同情するというよりも、もっと何とかならなかったの?と思うしかないというか。あまりに世界が狭すぎるというか、流されすぎるというか。そういう風にしか生きられないアカリが不憫でもあり、自分は違うと思いながら、そんなアカリのような部分がないとは、言い切れず。地味に地味に、ひたすら地味に生きていきたかったのに、思惑とは裏腹に、波乱万丈な人生。それをさらりと描いた、不思議な後味の一冊でした。ランキング励みになります♪【参考】◆朝倉かすみの著書は→ 読了書棚★そのほか話題の記事はコチラ→
2009.03.07
『オリヲン座からの招待状』「突然ではございますが、昭和25年の開館以来半世紀以上にわたって、地元の皆様に愛され親しまれて参りましたオリヲン座は、誠に勝手ながら今秋をもちまして閉館いたすことと相成りました」一通の招待状が、ゆかりの人々の元へ送られてくる。昭和30年代、先代の館主・豊田松蔵(宇崎竜童)が病に倒れ、その弟子であった留吉(加瀬亮)が、その志を引き継ぎ、先代の妻・トヨ(宮沢りえ)と映画館を守る事となった。古い時代、周囲の人々からは師匠のかみさんを寝取った若主人、不義理な女将などと陰口を叩かれたりもした。さらには映画産業が斜陽になり始め、貧乏に耐えながらも、ひたすら映画を愛し、映画の灯をともし続けた二人、そして何よりも純粋にお互いを思いやり、愛し続けたのだった。一方、そんなオリヲン座を一番の遊び場としていた幼い子供がいた。二人は毎日映写室の小窓から名画を覗いて成長する。やがて大人になり、結婚して東京で生活を送っていたが、いつしかお互いを思いやる心を見失い、別れを決意していた。そんな祐次(田口トモロヲ)と良枝(樋口可南子)の元に、まるで何かを予感させる様に、一通の招待状が届くのだった。頑固一徹親父がフィルムを回す、町の小さな映画館。そんな夫をそっと支える、芯の通った妻。そこに弟子入りを願いに飛び込んできた、一人の青年。この三人が、言葉は少ないけれども、それぞれを思いやり、静かでささやかだけれども、幸せな日々を送り。留吉も、親父さんの手助けに少しでもなるようにと、叱り飛ばされながらも必死で仕事を覚えようとする。ここまで古い映画館はさすがに知らないので、哀愁をかきたてられるほどは、なかったけれど、それでも古き良き時代の色彩やリズムが、心地よく。これといった盛り上がりもなく、淡々としすぎな感じが、なきにしもあらずだけども、その中でも印象に残るシーンがいくつか。オリヲン座の前で3人で写真を撮るシーンも、留吉のスーツは親父さんの借り物なんだろうな、なんて、微笑ましく思ったり。親父さんが病で逝ってしまい、留吉とトヨは映画館を守ろうとするも、折りしも、映画からTVへと移行していく時代。それでも親父さんのオリヲン座を閉めてはならぬと、客が入らずとも、フィルムを回し続ける2人。親父さん亡き後、館主に納った留吉と、彼を留め置くトヨに、周囲の目は冷たく。陰口を叩かれても、文字通り体を張ってトヨを守る留吉。そんな映画館を遊び場にしていた幼い2人の子供。目をキラキラさせて映画を見、留吉とトヨを父母のように慕い。その子供たちが成長し結婚し、冷え切った夫婦となった今が、サイドストーリーなのだけれど、それは必要だったのかしら…?留吉とトヨの、静かだけれども深い愛情の物語だけで十分と思うけど、それと対比させたかったのか、オリヲン座が閉館するにあたって、招待すべき人たちとして、必要だったのか?留吉とトヨは、ほんとに最後まで純愛だったのかしら…?あのホタルの夜あたりが、怪しいのだけれど(爆)。でも多分、純愛を貫き通したのかもしれない。ただ傍にいるだけで、一緒にいるだけで、十分だと感じる愛。あの2人ならばそれが可能であったかもと思わせるような、静かで深い、映画でした。オリジナル・サウンドトラック【参考】 オリヲン座からの招待状 オフィシャルサイトランキング励みになります♪↓ ↓ 映画レビュー
2009.03.06
『エピソード1/ファントム・メナス』『エピソード2/クローンの攻撃』『エピソード3/シスの復讐』『エピソード4/新たなる希望』『エピソード5/帝国の逆襲』『エピソード6/ジェダイの帰還』スター・ウォーズ全エピソードを、見ました。TVであってたりしたのをちょこちょこ見たことは何度かあったんだけど、全部を通して見るのは初めてで。もちろんちゃーんと公開された順、4→5→6→1→2→3で見ましたよ。ネタというかオチは知ってるけど、やっぱりちゃんと順番どおりに見たいな、と思って。近年公開されたエピソード1、2、3もしっかりとは見てないけど、分かってるワケじゃん、つながりというかネタというかオチが。だから、そのつながりをいちいち考えながら見るのも楽しかったけど、エピソード4、5、6が公開された当時のことを想像して見るのも楽しかった。こりゃ初めて見た時ゃ、どんだけの人が引き込まれたろう、とか。いろんな人の関係が分かった時、うっそーん!と思ったろうな、とか。改めてしっかり見て、ほんとよくできてる映画だねぇ。男子が、いや女子もだけど、夢中になるのが分かる気がする。いかにもな宇宙船とか戦闘機とかマシンとか小道具とかバトルシーンとか、個性的な宇宙人とか。砂漠の星、森の星、都会的な星、水の星、火山の星とか。誰もそのものを実際に知らないわけだから、好き勝手作り放題だよね。一つ一つのディテールが、とことん凝ってる。こりゃハマるわ。ディズニーランドと一緒。1度見ただけじゃぁ見落としてることが絶対ある!って何度も見たくなる。あと音楽がいい!やっぱりいい!盛り上がるねーこの曲聞くとさ。間違いなくスター・ウォーズだ!って分かる曲。壮大なスペースオペラは言うまでもなくすごいけれど、ヒューマンドラマも緻密で丁寧で。だからこそ、飽きないんだろうな。単なるSFアクション映画だったらば、ここまで世界中の人に愛されなかったと。いやぁスター・ウォーズ見て泣くとは思わなかったもん。エピソード6なんて、泣いた泣いた。いやね、予定調和なワケよ。やっぱり善の心があったのねー、だと思ったよ、って。んでも泣いちゃった。だけど、見てて時々疑問に思ったのだけど、宇宙空間というか、一応宇宙船の中だけど、ハッチが開いたままのとこに、人間が普通にいたりするんだけど、大丈夫なのかしら?姿形は人間に見えるけど、地球人じゃないから宇宙空間でも平気とか?いや、人類って言ってたよな。いや、人類=地球人=宇宙空間じゃ死んじゃう、とは限らないか…?「スター・ウォーズ」であるからして、もちろん大規模な宇宙戦争も、大きな見所の一つであり飽きないけれども、実は、アナキン=ダース・ベイダー=スカイウォーカーの一大叙事詩だったのか。勝気で傲慢で愛を欲してやまない青年の、悲しい物語(涙)。誰にでもある、人を愛する気持ちや悲しみや怒りや独占欲を禁じられ、母を失い、妻を失い、それが強大な憎しみとなって噴き出し、暗黒面に落ちてしまった青年が、切ない。というかそもそもの元凶は、クワイ=ガン・ジンじゃないの?この子は強くなりすぎると危険だ、と言うヨーダの言葉を振り切り、ジェダイにしちゃったばっかりに、宇宙はとんでもない危機に陥ることに。しかもその後をオビ=ワンに任せて、自分は死んじゃうし。その血をしっかり受け継ぎ、同じくオビ=ワンの指導を受けた、ルーク・スカイウォーカーのその後がまた、知りたかったり。まさか、父親と同じ道は歩まないよね…?妹と一緒に、父親より強大な悪になってたりして(爆)。アナキン=ヘイデン・クリステンセン=スカイウォーカーが、エピソード6のラストに出てくるけれど、公開当時のオリジナルは、どんな映像だったんだろう?しかしヘイデン、男前だ(笑)。なのにそのお顔が…もったいない!ダース・ベイダーもある意味、男前だけどね(笑)。通して見るには長すぎると思ってなんとなく敬遠してたけれど、やっぱりちゃんと見てみてよかった、と思った映画でした♪『スター・ウォーズ/Prequel Trilogy』『スター・ウォーズ/Trilogy』『ミュージック・オブ・スター・ウォーズ』ランキング励みになります♪↓ ↓ 映画レビュー
2009.03.05
『今日もやっぱり処女でした』 著:夏石鈴子山口あおば、24歳。イラストレーターになる夢を追いかけて、映画の制作会社を辞め、派遣社員をしながら、イラストを勉強しているけれど、自分の居場所と将来に自信がもてない。これでいいのか?とひとりごちる毎日。タイトルは過激だけれども、内容はいたって普通。普通の独身女子の普通のぼやき。それがとても共感できるのだけど、普通の独身女子の私としては(笑)。会社が終わって家の最寄の駅に着くたびに、「私の1日、これで終わり!?今日も何もなかったのに…」と思う毎日。駅の階段を上り終えるまでに、「これでいいのですか?」とお祈り?をするのが日課。絵が描きたくて映画の制作会社に入ったのに、原色スーツの上司と一緒に得意先回りばかり。セクハラまがいのことをされ、別に腹が立ったわけではないけれど、会社を辞め、派遣会社に勤めながらイラスト教室に通い。同僚に、「ずっと下向いて歩いてたよ」と言われるまで気づかず。自分の靴を眺めて、あぁやっぱり私は下向いて歩いてるんだと、苦笑したり。家では突然、父親が一人暮らしをしたいなんて言い出し。それに対して、妙に物分りのいい母親にも疑問を感じ。イラスト教室に通ってはいるものの、自分は才能があるのかないのか、一体自分の本当にやりたいことは何なのか、まだ迷っていて。そんな、「なんとなく」な毎日が、とても共感。どうにかしなきゃ!なんとかしなきゃ!と思いつつ、そうそう何事も起こるわけでもなく。それでも日々は過ぎていく。夜、母親と2人の家で、窓に映る自分の姿を見て祈る。「神様、どうか見ていて下さい。時々弱音も吐きますが、わたし、もう始めてしまったんです。とにかくやります」と。なんにもない日常、だけどほんとは少しずつ変わっていってて。自分も、少しずつ変わっていってて。淡々とした物語に、共感しつつもほんのちょっと勇気を与えられた、一冊でした。ランキング励みになります♪【参考】◆夏石鈴子の著書は→ 読了書棚★そのほか話題の記事はコチラ→
2009.03.04
なぜいまだに25年前の事件の事を引きずっているのかを、サチに話した郷田。そして自分の身近にいる誰かが、上海まで来て郷田を殺そうとし、その身代わりに志摩野が死んでしまったのだ、と。事件のあった川原にたたずむ郷田に、舜パパが近づく。「君はあの日ここにいた。25年前のあの日、この殺害現場から立ち去った」なぜそれを知っているのか?と問う郷田に、同級生の秋本から聞いた、と。唯衣にも会ったという舜パパに、「自分を守るためですか?25年前の真相を知られたくないからですか!?」「どういう意味だ?」「上海で殺された人間がいます。殺されたんです。黒木さん、あなたに」佐智絵パパを使って殺させたのだろうと問い詰める郷田。25年前も佐智絵パパが関与している、と。「証拠はあるのか?犯人探しは誰にでもできる。重要なのは裏付け捜査だ」「犯人を起訴することが俺のゴールじゃない。知りたいだけです。俺はただ、真実が知りたいだけです」「今のままじゃ君のゴールは幻に終わる。犯人である確実な証拠がない限り、真実とは言えないんだよ」ってそれって自分が犯人と言ってるようなもの…?もしくは、関与してると言ってるようなもの…?一方、過去の佐智絵パパのパスポート偽造事件に舜パパが絡んでいたと、舜に話す丸さんは、舜はそれを知っていたと知り憤る。「お前にはお前のやり方があるだろう、けどあいつはずっと苦しんできたんだぞ。早いとこ開放してやりたいんだよ。早くあいつを楽にしてやりたいんだ。俺は郷田の考えに従う」佐智絵パパが上海から戻ってくるまでに、決定的な証拠を掴んでやると、郷田と丸さん。郷田は佐智絵ママに、パスポート偽造事件のことについて聞きに来る。佐智絵パパを疑っていることを明かすが、まさかそんなことあるはずない、と思う佐智絵ママに、ふと当時、佐智絵が誰の子か分かったもんじゃない、と佐智絵パパが疑っていたことを思い出す。が、サチにもあんなに優しいのに、そんなはずあるわけないと佐智絵ママ。今まで自分のために佐智絵として生きてきたサチに、佐智絵としてではなく、サチとして生きて欲しい、心からそう思うと佐智絵ママ。でも志摩野が亡くなってから、サチは笑わなくなった、と。「私はあの子の笑顔が見たい。郷田さん、あの子の力になってやってください」郷田はサチの絵画教室にやってきて、佐智絵パパへの嫌疑を話す。真藤への憎しみが、佐智絵に向いたのでは、と。「私は葛城佐智絵として生きてきたのよ!実の父親に殺されたなんて…!」「君は葛城佐智絵じゃない!サチなんだ。真実を受け止めよう!俺も一緒に受け止める」佐智絵パパの愛人の存在を突き止めた丸さん。郷田とサチと一緒に、愛人のマンションを訪れる。「俺の経験上、こういう愛人宅から何かが見つかる可能性が高い」「何かって…?」「志摩野さん殺害の何かだ」そこで、サチが何かを見つける。それは佐智絵パパのスーツ。家捜しをするが、なかなか目ぼしいものは見つからない。が、やっと郷田が瓶に入った粉を見つけ、鑑識に回す。「黒木信造には二度と会うな!」と言われた唯衣は舜に会うが、すぐに帰ろうとする。それを引き止める舜。「俺は、君の敵じゃない。聞かせてくれるかな?親父は君に何を話した?」「ねぇ、あなたのお父さんは、どうして犯人を捕まえることができなかったの?25年前、どうしてちゃんと解決できなかったの?」だから兄はあなたのお父さんを疑ってるのだと。葛城パパの愛人宅で見つかった粉は、志摩野殺害に使われたのとほぼ同一。これで、志摩野を殺したのも、25年前佐智絵を殺したのも、佐智絵パパ…?いやーそんな単純じゃなさそう。明日、上海から帰国する佐智絵パパに会うという郷田。「いつか志摩野さんが言ってた。真実の向こう側は残酷なものだって。俺がそばにいるから」「お願いがあるの。あなたがお父さんと会う前に、行きたいところがある」舜パパのオフィスに、舜がやって来た。「俺は親父を尊敬しています。親父のようになりたいとそう思ってきました。その思いは今も変わりません。俺は親父を信じてます。25年前の事件のこと。親父が宮部さんに頼んだんですね。親父が宮部さんに言わせたんでしょ」それを認める舜パパ。ただ、郷田が現れたのは想定外だったと。そして舜に新聞記事の切抜きを手渡す。「感情に走ると、見えるものも見えなくなる。事実だけを見つめろ」その記事には、八ヶ岳の郷田家の別荘が全焼した、という記事が。それについて唯衣に訪ねると、舜パパにもそのことを聞かれた、と。しかし何も覚えてないと唯衣。なになに?どういうこと?それと事件と、どういう関係が??水族館を訪れるサチと郷田。葛城家の養女になったばかりの頃、家族3人で手を繋いでやって来た、と。佐智絵のことが羨ましかった、なんて幸せだったんだろう、私も負けないくらい佐智絵として幸せになろう、そう思って、一生懸命身代わりとして生きてきた。「だけどお母さんはもう私のこと佐智絵とは呼ばない。私もこれからは、自分の人生生きるわ。25年前の真相ももうすぐ明らかになる。これが、あなたと過ごす最後の時間。楽しく過ごさない?初めて会ったパリの時みたいに。サチって呼んで」なにこの水族館!すごーい!どこの水族館??行ってみたーい!同級生に呼び出された秋本。「何か思い出したら郷田くんに言うのよ!」同級生が立ち去った後、急に悪者顔になったぞ秋本。この人は一体どう絡んでるんだろう??佐智絵パパが上海から戻ってくるのに、それどころじゃないと言う丸さんを振り切り、何かが引っかかると八ヶ岳へ行く舜。一緒に行くという丸さんに、佐智絵パパは一人だから会うことを了承したと郷田。「誰かに仕組まれてるような気がしますけどね」「やっぱ俺も行くよ」「心配しないでください。これで最後にしますから」「最後?」目の前に犯人がいたら殺すという郷田の言葉が気になり、「やっぱ行こ」と丸さん。しかし、丸さんの拳銃がなくなってる!俺の拳銃を持って行った、どこで待ち合わせしたか知ってる!?とサチに電話する丸さん。人の拳銃使うなよ。って拳銃ってそんな普通にロッカーに保管してあるのか?舜パパに、今待ち合わせ場所に向かっていると電話する佐智絵パパ。「決着は私がつけますから」どこまで悪いやつなんだー佐智絵パパ。丸さんとサチも必死で駆けつける。待ち合わせ場所にやって来た佐智絵パパ。「君が、電話をくれた」「ええ」「郷田亮二くん」「そうです。郷田亮二です」「会うのは、初めてじゃない」「さあ。どうなんでしょうね」歩み寄る2人。お互い手には…!銃声と共に、郷田に駆け寄ったサチが倒れる。「おい!しっかりしろ!おい!おい!」てか、おい!ってゆすってる場合じゃないだろー。止血するとかよ、さっさと救急車呼ぶとかよ。佐智絵パパ取り押さえるとかよ。お前はそれでもインターポールか。「よかった…亮二さんが無事で、よかった…」死んじゃった…?これで、もし25年前の事件の犯人が佐智絵パパじゃなくても、もう立派な殺人犯よね…?八ヶ岳は何だろう?郷田一家に、何があったんだろう…?それが25年前の事件と、どう関わってるんだろう…?あれ、サチ死んでないし。死なないか。警察全体を揺るがすって…?オリジナル・サウンドトラック『トライアングル』 著:新津きよみ【参考】 トライアングル 公式サイトランキング励みになります♪↓ ↓
2009.03.03
今日はひな祭りの日。今年もちゃんと出しましたよ、お雛様。1年に1回しか会えないのだものね。私のお雛様。妹のお雛様。3日過ぎてすぐに仕舞ってるというのに、なかなかお嫁に行けないお雛様たちです(笑)。母のお雛様。そういや桃の花って、あんまり見かけないなぁ。我が家の照手桃も、まだはげちょびんだし(笑)。さくらんぼの桜は、満開ですでもメジロが蜜を吸いに来るんだけど、お花がぼとぼと落ちちゃって。さくらんぼ、減っちゃうじゃん!ランキングポチっとお願いします♪↓ ↓ ノニ
2009.03.03
◎緊急!凱旋帰国会見なんだこのコントは!酩酊してるじゃないか!「うふぅ」まで真似して!記者探してるし。水も取り間違えてるし。ゴックンはしてなくてもよ。超ウケるー。いいのかー?こんなのやっちゃって。お互いに失礼じゃないのかー?タイトルは『呑ん兵衛』って。いやー大爆笑!◎ビストロ今夜のゲストはベッキーと、ベッキーママ。お母さん来ていいの?他にいないの?タレントさん。てかいいよなぁ、やっぱハーフはカワイイまぁママも目が大きいけど。デメってニックネームの通り(笑)。そしていいなぁ、ダディがガイジンなんて。素敵すぎる。ビストロ出演が決まって泣いてるママ、分かる分かる。泣いちゃうよねー。私も想像しただけで泣いちゃうもん。いいなぁこんなママ。ガイジンさんと結婚してるし(笑)。意外に木村さんと初対面のベッキー。ひまわりの目玉覗かれて羨ましい。ママもいいノリだぁ。木村さんと一緒に♪SHAKEまで歌っちゃって。最高だよソレ。ハグまでしてもらっていいなぁ。いいなばっかりだ、今日は(笑)。慎吾が「今後ビストロってこうなっていくんですか?」って、ほんとだよ。身内OKなんてずりー。そんな2人のオーダーは、美味しい洋食とパスタ。おいしー慎吾は、ベッキーパパ。パスタといえば拓哉だけども、慎吾のチーズフォンデュ美味しそう剛の韓国風パスタも美味しそう。そして試食中に、ベッキーの口イントロドン!何気に真剣なSMAP(笑)。マニアックすぎだけども、意外に当てちゃってる剛。全然分かんなくてスネちゃってる木村さん。◎ちょっといい話そういやこんなコーナー、あったような。志田未来って…可愛くなくなったな(爆)。木本先生!素敵です!こんな素敵な先生が学校にいたらば、頑張っちゃうねー。いや、留年する(爆)。吾郎ちゃんまで先生だなんて!もう絶対留年決定!そして生徒と先生とのイケナイ関係に…(妄想)。しかも家に美術を教えにきてくれるですって!チャンスチャンスチャーンス!(大妄想)うぉ。木村さんの普通スーツ姿、すっげー萌え萌え萌えーー普通スーツがやっぱり一番素敵だわぁぁやべぇ泣きそう(泣)。てか惚れる。てか孕む(爆)。そしてオチは吾郎先生なのか。拓哉のカッコ悪いとこ期待したのにー。で、「誰も守ってくれない」って、そういうことなのね。◎歌今夜のゲストは、東方神起。いいよなぁ、顔ヨシ歌ヨシ踊りヨシ。うぅむ。。。SMAPのドラマや映画を見て日本語を勉強したという5人。中居さんはうたばんらしいけど。つーか日本語上手いなぁ。英語の映画見てもドラマ見ても、英語上達しねーべ全然。ユンホのギャグ、3の倍数でブルース・リー笑った。おぉー。いい男10人いると、圧倒だ黒スーツのSMAP、素敵スマの歌は歌ってくれないのか。。。残念。今日のスマスマは久しぶりに面白かった(笑)。ランキング励みになります♪↓ ↓
2009.03.02
『Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!』教会のくじ引きで、カンヌでの1週間のヴァケーションと、ビデオカメラが当たったビーン(ローワン・アトキンソン)。ウキウキのビーンは、早速カメラ片手に列車でパリに向かった。リヨン駅からカンヌ行きの列車に乗るところを通りすがりの男性に頼み、カメラで撮影してもらうビーン。しかし、ビーンがあれこれ注文をつけているせいで列車が走り出し、男性はホームに置き去りにされてしまう。列車には父親とはぐれ、心細そうにしている10歳の男の子がいた。カンヌで大迷惑、というよりも、カンヌに行くまでの大騒動。Mr.ビーンときたら、せっかくフランス旅行が当たったというのに、相変わらずのおっちょこちょいと早とちりのせいで、とんでもない騒動が次々に。そうくるか!そこまでやっちゃうか!そして、そこまでヒドくならないうちに、もっとなんとかならなかったの!?って思うけれども、そう思わせちゃうところが、このビーンの面白さ。Mr.ビーンのお騒がせ珍道中は、子供や女優の卵まで巻き込んで、犯罪者にまで仕立て上げられ。一歩間違えれば国際問題にまでなりそうなんだけど、しかし最後は、ビーンの機転?のおかげで、大団円。言葉が通じない外国、ということで、ビーンの動きと顔の面白さが、十分発揮され。予定調和の笑いと騒動なんだけど、なぜか安心して見られる、そこがまたビーンの楽しさなんだな、と思った1本でした。【参考】 Mr.ビーン カンヌで大迷惑 公式サイトランキング励みになります♪↓ ↓ 映画レビュー
2009.03.02
『戸村飯店青春100連発』 著:瀬尾まいこ大阪の下町にある中華料理店・戸村飯店。この店の息子たちは、性格も外見も正反対で仲が悪い。高3の長男・ヘイスケは、昔から要領が良く頭もいいイケメン。しかし地元の空気が苦手で、高校卒業後は東京の専門学校に通うつもり。一方、高2の次男・コウスケは勉強が苦手。単純でやや短気だが、誰からも愛される明朗快活な野球部員。同級生・岡野に思いを寄せながら、卒業後は店を継ぐつもりでいた。春になり、東京に出てきたヘイスケは、カフェでバイトをしながら、新生活をはじめる。一方コウスケは、最後の高校生活を謳歌するため、部活引退後も合唱祭の指揮者に立候補したり、岡野のことを考えたり、忙しい日々を送っていた。大阪弁で軽快に語られる、1つ違いの、外見も性格もまったく違う、兄と弟の物語。弟バージョンと兄バージョンの物語が交互に描かれ、それぞれの側から見た、それぞれが描かれる。弟から見た兄貴は、なんでも器用だし、要領や外面ばかりがいいお陰で、先生の評判もよく、女の子にもそこそこもて。実の姿を知ってる弟としては、歯がゆいばかりのそんな兄貴は、店を継ぎたくないばかりに、小説家になるとか勝手なこと抜かして、高校卒業とともにさっさと東京へ行ってしまった勝手なヤツ。しかしそんな兄も、兄の側から見ると、そんな単純なものではなく。身内意識の強すぎる町になじめないことを、幼い頃から感じ、お調子者で誰からも可愛がられる弟に、なんとなく引け目を感じていて。でもそんなことをおくびにも出したこともなく、誰にも言ったこともなく。淡々と東京へと行ってしまう。本気でなかった小説の専門学校は1ヶ月で辞め、カフェでバイトをし、年上の彼女を得て、東京でなんとなく生活している兄。残りわずかな学生生活を思いっきり楽しもうと、学校行事に精を出し、高校卒業後は、自分が店を継ぐと当然のように思っていた弟。年子の兄弟なのに、いや年が年が近いからこそか、反発しあう兄弟。最初は弟の目から見た兄が、ほんとイヤなヤツなんだけど。そのスカした理由が、兄自身で語られる辺りからちょっとずつ変わってくる。なんかねー自分が長子だからか、兄ちゃんの不器用さが分かるというか。「弟の特権は、兄を見て学べること」と兄ちゃんの台詞があるけれど、ほんとそれって下の子の特権だと思う。常々、何をしたら親にしかられるか、何をしたら大人に気に入られるか、コイツら私見て分かるんだからいいよね、と弟と妹のこと思ってた(笑)。大阪人やから何かおもろいことをせなあかん、カッコ悪いことせなあかん、そういう空気になじめない、という兄の不器用さ。器用に見えて八方美人に見えて、でもそれは他人の懐に飛び込めない、不器用さゆえ。情報は筒抜け、いちいち土足で踏み込んでくる大阪の町の人たち。そんな空気がいつも居心地悪かった兄。それから逃げようと東京に行ったのに、東京に行っても、「大阪人」てイメージだけで、面白いことを期待されたり、そして東京にも大阪人のようにアツい人もおせっかいな人もいて。そんな兄の気持ちなんか知る由もなく、なんつー勝手なヤツや!子供の頃からそうやった、いつもスカしやがって、と思っていた弟。しかしそんな弟に、大ピンチが!さてそんな時、やっぱり頼りになるのは兄弟。兄弟だから分かり合えるとか、そんな簡単で単純なモンじゃないけれど、同じ環境で育った、一番身近な人間であることは間違いない。外の飯を食って、成長した兄。外の飯を食ってみようかと、成長した弟。最後は、涙涙。男兄弟っていいなー、ってすっごい思った、1冊でした♪ランキング励みになります♪【参考】◆瀬尾まいこの著書は→ 読了書棚★そのほか話題の記事はコチラ→
2009.03.01
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