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2005年10月07日
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カテゴリ: セカンド冒険紀
【桜火竜の猛攻】

リゾット一同と共に蒼と桜の夫婦の討伐に出発したROAD。龍属性を秘めた蒼い大剣・カイザーベースと共にROADの熟練ハンターとしての実力を向上する機会がやってきた。その強力な2体の火竜相手に果たして4人のハンターは勝利することができるのだろうか。そして蒼いリオレウスと戦いを繰り広げるROADと女ハンターのセシリアの元に響いたその角笛の音色が今、不安な気持ちを溢れさせる。

今回、この激戦の中でまずは1体どちらかの火竜を討伐することで、少しでも戦いを楽なものにする作戦を決行していた。その際、最初は皆担当のエリアに散り、火竜確認後、それを知らせるために閃光玉や弾、また角笛を使用することを決めていたが、その中でも最も音を響かせる角笛を危機的な状況を示す、SOS信号と決めていた。それが今、ROADたちの元に響き渡っている。それはエリア9の方角、リゾットたちのいる方であった。「まさかリゾットたちが・・」ROADもセシリアもまさかとは思ったが、その焦りは隠せるものではなかった。そして蒼いリオレウスとの戦闘を一時回避し、その攻撃を避けながらなんとかエリア9の道へ辿り着いた。そしてリゾットたちの元へ走り出す。「いたっ、桜色のリオレイア!」ROADがそれに気付くとすぐに叫んだ。エリアの奧地に美しい桜色の巨大な雌火竜の姿が伺える。しかしその場にリゾットらの姿は見かけられない。いったい二人はどこへ。「くそっ、とりあえずあいつをどうにかしないと、リゾットたちのとこへは行けない・・」ROADは試行錯誤したが、結局ただ桜火竜の気を引くことしかできなかった。ROADはリゾットたちを確認するためにも、桜火竜の気を引きつけるとめにも、角笛を使用した。《ブロォオブロォオ》その音にすぐに獰猛な雌火竜は反応を示した。《グオォオオオ》そしてすぐさま怒りを露わにその細い道を駆けてくる。「セシリアっ、あいつは俺が食い止めるから。セシリアは二人の確認を、二人を助けに行ってっ」その瞬間、ROADの口からは勇敢な言葉が発せられた。今だ剣を加えたことのない敵相手にROADは今、独り身で挑もうとしていた。「でも、ROADっ。相手は桜火竜よ?!」セシリアに一瞬迷いが走るが、ROADの眼にその迷いは消された。「・・わかったわ。気をつけて」さっとセシリアが走り出した。桜火竜の猛突進を避けながらさっと身を転がし、開けた通路を猛ダッシュで駆けだした。《グオォオ》「リオレイアっ!お前の相手は俺だっ」そう叫ぶとROADはぐっとカイザーベースを握りしめ、それを振かざした。眼の前に巨大な桜色の火竜が立ちはだかる。その鋭い眼光が今、ROAD一人に向けられた。《グオォオ》「行くぞぉおお」―――その声を背に、セシリアは限界の来るほどに駆けていた。「ハァハァ・・リゾットォ、リーゼルーっ」二人の名前を呼ぶものの応答はない。「いったいどこへ・・」セシリアはさらに奥地に足を進めた。エリア9にはいくつか憩いの場所が存在し、そこへは火竜の攻撃も届くことはない。もしかしたらそこに二人はいるかもしれない。―――一方、ROADは軽い身のこなしでその巨大な桜火竜の突進を交わしていた。「オリャァ」振り下ろした蒼い大剣の刃先が桜火竜の柔らかな腹部を斬り裂いた。蒼いリオレウス同様、桜火竜の甲殻はとても堅く、ROADのカイザーベースほどの武器では到底斬り裂けることなど稀であり、そう簡単に傷一つつけることもできないのが現状であった。そのため狙う箇所は絞られてくる。最も火竜の弱点である頭部、また細い足部、薄い膜で覆われた翼、そして最も反撃を受けない安全な箇所が後方の腹部であった。ROADは一度剣を振ってはすぐに火竜の背後に周り、再び腹部への攻撃を繰り返していた。これは大剣を使う者としては基本的な戦闘方法の一つであり、確実に相手にダメージを与える上に、自らへの攻撃はほとんど回避できるのである。桜火竜が振り返る前に、さっと身を転がし、ROADはすぐに体勢を整えた。しかし、この戦い方にはマイナスもあった。「ハァハァ・・さすがに息が上がってきやがった・・。こりゃぁ・・持久戦は厳しいぜ」幾度の攻撃を決めるものの、相手は新種の強靱な桜色のリオレイア。体力もそれ相応のものであり、またその素早さも恐るべきものである。桜火竜の恐ろしさはまさにその素早い身のこなしと言えるだろう。その巨体からは想像もつかぬ素早さ、そして桜が舞うかのような美しい連続攻撃。それらはハンターにとって脅威に過ぎない。その美しい桜の舞はハンターの心に恐怖を植え付けるはずだ。「くそぉ・・さすがに一人は・・・しまっ」その瞬間、ROADの動きに無駄ができた。反応の遅れたROADに強烈な桜火竜の猛突進が炸裂する。《ドシャァァ》激しい衝撃音が鳴り響く。突き飛ばされたROADの身体は激しく崖にぶつかりゆっくりと地に流れ落ちた。「ぐふっ・・効いた・・」直撃したそのダメージは予想以上のものであった。ROADはすぐにバッグから回復薬を取り出し飲み干すものの、それは多少の回復しか示さず、ROADの体には限界が来ていた。「くそぉ・・」《グオォオ》しかしそんなROADに再び容赦ない桜火竜の猛突進が向けられた。「もうダメかっ・・」ROADの心が徐々に暗くなる。がその瞬間、何かが桜色のリオレイアを横倒しにした。《グオォオ》何が起こったか。ROADの眼の前に写る光景はまさに奇蹟というものであった。あと数秒遅れていたらROADはすでにその場に倒れていただろう。それを防いだのはもちろん今回共にクエストに同行していた3人であった。「ROAD遅れて済まない!もろもろの事情でこの場を離れていた」額に汗を流しながら、真剣な眼差しがROADを見たかと思うと、リゾットの美しい蒼剣ガノトトスがリオレイアの頭部を斬り裂いた。同時に「ROAD殿、申し訳ない。よくぞご無事で!」リーゼルの真・龍ノ顎が桜色の翼部を斬り、膜を裂き散らした。そしてセシリアも。「ROAD君、お待たせ。よく頑張ったわね。さすがね!」バレットシャワー紅に装慎された弾が放たれ、桜火竜の体に当たると激しく爆発した。もちろん拡散弾である。「・・みんな・・」ROADは何がなんだかわからぬ中で、今自分が救われたことに気付いた。皆が自分を支えてくれる。そう思った時、ROADはさらに今までにない力を発揮した。「オリャァァァ」3人に負けないその強烈な一撃が桜色のリオレイアの頭部を砕いた。《グオォオオオ》激しく唸る桜火竜。独り身で与えたダメージが蓄積されていたこともあって、かなりの深手を負った様子を見せる桜色のリオレイア。苦しみながらも巨大な翼を広げ、疾風を起こしながら上昇し、素早くその場を回避した。「追うぞ!」危機的な状況の中、ついに合流した4人。そして共に傷ついた火竜。今決着の時。『続く』

◎第22章です。桜火竜との激しき戦い。しかし次回はいよいよ共に激しき戦いを繰り広げる。皆様お読み頂いて有難う御座いますm(_ _)m





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最終更新日  2005年10月07日 23時37分36秒
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