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めげぞう@ Re[2]:「体験格差」(子どもの育ちに必要な体験について)(11/04) 森の声さんへ そうですよね。 私が仲間作…

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森の声

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2013.10.26
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今日はりずのさんが書いて下さったコメントに対して、私が感じたことを書かせて頂きます。

私は自分で言うのも何ですが、自分以外の人の視点に立とうとするクセがあるように思います。
自分の視点や感情的や感想さえもあまり出てこないので、逆に自分からみた物言いを練習した方がいいと思います。


実は、りずのさんのこのような状態は、「感情移入」であって、「他者の視点に立つ」ということではありません。



それに対して「感情移入」は、「私だったら」というように、「自分の価値観や判断で相手の状況を判断する」ということであり、それは「他者を自己に置き換えてみる」ということでもあり、相手の価値観や判断を否定するということでもあります。


ただ単に 「相手の立場に立つ」 という時には、この感情移入になりやすいです。

大切なのは、「自分」が「相手の立場」に立つことではなく、「自分」を捨てて「相手の視点」に立つことなのです。


でも、主観的に物事を感じやすい傾向のある、幼い子どもや女性はこの「感情移入」の方が得意です。

幼い子どもが絵本の中の登場人物に共感して「○○さんかわいそう」と泣くのがこの「感情移入」です。

それは、ただ単純に「自分がそのような状況に置かれたら悲しい」ということであって、相手が本当にそう思っているかどうか、ということとは関係がありません。

男性でも、自分中心の価値観を持っている人は、相手の視点に立つのが困難です。そして、競争社会はそのような人を量産しています。


私は自宅では造形教室をやっているのですが、以前ウサギを飼っていました。



するとそれを見ていた小五の女の子が「そんな汚いものを与えたらウサギがかわいそう」と言いました。

これはその女の子の「もし自分がそのウサギの立場だったら」という感情移入から出た言葉です。

実際にはウサギは雑草をムシャムシャと食べているのですから、ウサギ自身は雑草を嫌がっているわけではありません。


粘液質の子は一人でボーッとしているのが好きです。憂鬱質の子は大勢が苦手なため、群れから離れて一人で何かをしていることが多いです。

でも、多血質の人は一人があまり好きではありません。いつもみんなと一緒にいて、みんなと一緒に遊んでいることが大好きです。

そのため、「心優しい多血質の子」は一人で遊んでいる粘液質や憂鬱質の子を見て「あの子は一人でかわいそう」と思い、積極的に遊びに誘おうとします。

大人の人でも、多血質の人は同じようなことをします。でも、粘液質や憂鬱質の子にとっては、時としてそれは「ありがた迷惑」なんです。

このような時、その子の側に行って「何しているの? こっちへ来て一緒に遊ばない? そう一人がいいのね。 じゃあ、一緒に遊びたくなったらいつでも来てね。」という程度の言葉がけならいいのですが、「一人でなんか楽しくないでしょ」とか「一人じゃかわいそうだから」と考えてしまうのは、相手の価値観や判断の否定に他なりません。

そしてこれは、「相手の視点に立つ」という判断ではありません。

そんな時、「気質の学び」は相手の立場に立つ能力を育ててくれます。

(「気質」に関しては過去のブログをお読み頂くか、上の方に書かれている私の冊子をお買い求め下さい。)




昨日少しショックなことがありました。
幼稚園児の長男がクラスのAくんを「顔がきたない、運動も下手だしきらいになった。」というのです。

<中略>

だからって「そんなこと言わないの!」的なその場限りのことは言いたくなくて。
怒られるから言わないでは意味ないですよね?
子供本人が感覚的に「別にそんな風に思わない」状態にならないと。

<中略>

Aくんは身体の弱い面もあったり、色々他の子よりもケアが必要かと思われる子なので、長男の言葉には本当にショックでした。
私はどう関わったらいいかな、と考えてしまいます。


ここでりずのさんは「 私だったら そんなこと言わない」という反応をしています。
そして、息子さんの価値観と判断を否定してしまっています。

そして、息子さんに自分の価値観と判断を押しつけようとしています。

「相手の視点に立つ」ためには、息子さんがそのようなことを言った時に、まず「どうしてそう思ったの」と、息子さんの気持ちに寄り添うことが必要なのです。

そのような対応が、息子さんがその友達の気持ちに寄り添う感性を育てるのです。


息子さんには息子さんの価値観と判断があります。そして、そのお友達にもその価値観とお友達の判断があります。



子供本人が感覚的に「別にそんな風に思わない」状態にならないと。

これはそのような関わりの結果に過ぎません。





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Last updated  2013.10.26 08:44:08
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