森へ行こう(心とからだと子育てと)

森へ行こう(心とからだと子育てと)

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

その一歩が、大切な… New! かめおか ゆみこさん

Comments

めげぞう@ Re[2]:「体験格差」(子どもの育ちに必要な体験について)(11/04) 森の声さんへ そうですよね。 私が仲間作…

Profile

森の声

森の声

2017.10.01
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
「集中する」ということは「統合する」ということでもあります。

五感の働きや、意識や、心やからだを、一つの対象や目的に向かって統合していく時に「集中」という現象が起きるのです。

ですから、ゲームをしている時にも確かに集中は起きているのですが、問題はその集中が「自分の意思によるものではない」ということです。

ゲームの強い刺激が「意思の働き」の代わりをして集中を起こさせているのです。

森の中でクマに出会ったら、誰でもそのクマに意識も、感覚も、心もからだも集中しますよね。でもその集中は「自分の意思によるもの」ではありませんよね。

それと同じです。

(集中しているのではなく集中させられているのです。だから疲れるし、だからやめることが出来ないのです。)

そして、外部からの刺激による集中だけを繰り返していると、「自分の意思で集中する能力」が育たなくなってしまうのです。

その結果、勉強や、アナログ的なオモチャや遊びや造形といった、「能動的に関わらなければ何も始まらないような活動」に対しては集中できなくなります。



そんな時、先生が厳しく叱って恐怖心を与えれば、一時的には静かになりますが、それは恐怖心で心とからだが固まって動けなくなっているだけであって、集中が始まったわけではありません。ですから当然、先生の言うことは頭に入っていません。

私は自宅では造形教室をしているのですが、造形は一生懸命に取り組むことで初めてその楽しさが分かる活動です。

木々や、紙や、様々な素材を眺めているだけでは何にも楽しくありません。何か作る目標を決めて、一生懸命に取り組むことで初めて、楽しさが生まれてくるのです。

楽しいから一生懸命にやるのではなく、一生懸命にやるから楽しくなるのです。これは勉強でも同じです。

でも、最近の子どもは、最初から楽しいこと(楽しそうに見えること)以外のことには取り組もうとしない傾向が強いのです。

それは、ディズニーランドなどで、面白そうなアトラクションだけを選んで遊ぶような感覚です。

簡単な失敗ですぐに諦めてしまうのも、「お客さん感覚」で取り組んでいるからです。
失敗を乗り越えてまで頑張る動機が存在しないのです。

でもだから、自分の世界を広げることが出来なくなってしまっているのです。

昨日は大勢の親子と凧を作って遊んできたのですが、他にも、クギ刺しの「クギ」、「ベーゴマ」、「コマ」などを持って行きました。

その会の子は基本的に外遊びが好きな子どもたちばかりですから、最初は全然出来ませんでしたが、あれこれ工夫して、頑張って遊んでいました。


昔の遊びは工夫次第でどんどん楽しくなるのです。
でも、工夫しなければ楽しくありません。

ベーゴマやコマはちょっとハードルが高かったようです。

ちなみに「クギ刺し」という遊びは、五寸釘のような長いクギを投げて地面に突き刺して遊ぶ遊びです。なかなか難しいですよ。大人でもなかなか出来ません。
でもだから、工夫し次第で上手になるのです。



工夫し、努力した結果がちゃんと形になって表れたのが嬉しいのです。
(ベーゴマやコマは「まぐれで回る」ということがないので、そこまでたどり着けなかったようです。)

そういう遊びが、子どもが育つ遊びだと思うのです。

そして、そういう遊びの中で子どもの集中力が育っていくのです。

「遊びだ」けでなく「オモチャ」も、本来は、素朴で、刺激が少なく、能動的に関わらなければ楽しくないようなものがいいのです。

でも、子どもを金儲けの対象として考える大人達は、刺激が強く、努力も必要とせず、最初から楽しく遊ぶことが出来るようなオモチャを開発して、子どもの購買意欲を刺激しています。

そして親も、それに踊らされています。

*****************





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2017.10.01 08:23:10
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: