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森の声 @ Re[3]:「不自由を楽しむ」(不便が成長を促すのです)(07/18) タカハシさんへ 有り難うございます。 …

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森の声

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2021.06.28
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カテゴリ: カテゴリ未分類
自然界にはライオンやクマやオオカミのようにからだが大きくて、力が強い動物もいれば、ウサギやネズミやリスのように、からだも小さく、力も弱い動物もいます。

からだが小さく力も弱いウサギや、ネズミや、リスが、正々堂々とライオンやクマやオオカミと戦ったら100%負けます。時には殺されて餌になってしまいます。

だから「力の強いもの」が増え、「力の弱いもの」が減るように感じますが、実際にはそうなっていません。数だけ比べたらからだが大きく力が強い生き物よりも、からだが小さく力も弱い生き物の方がいっぱいいます。

それは、弱いものは弱いものなりの生存戦略と能力を持っているからです。

まず、「憶病である」というのは非常に大切な能力です。

強いものにとっては「憶病」は短所かも知れませんが、弱いものにとっては「憶病」は長所なんです。
弱いものは逃げて、隠れて身を守るのです。それを卑怯だというのは強者の論理です。

ウサギや、ネズミや、リスが「臆病者!」と言われて「僕は憶病なんかじゃない」と、正々堂々とライオンやクマやオオカミの前に出てきたら、簡単に食べられてしまいます。

弱者が自分の身を守ろうとするなら、強者の論理に支配されてはいけないのです。「頑張れば何でも出来る」などというのも「強者の論理」です。
世の中には頑張りたくても頑張れない人も、どんなに頑張っても結果が出せない人も、そもそも頑張り方が分からない人もいるのですから。



中でも「音」に対する感受性は重要です。次に「匂い」です。視覚は最後の最後に相手を確認する時にしか役に立ちません。

これは人間も同じで、視覚は「確認のための手段」なんです。
そのため、「視覚」は「心」や「からだ」ではなく「頭」とのつながりが一番強いです。

また、獲物を追いかける時にも視覚の働きが重要です。実際、鷹の視力はものすごく高いです。
逆に、逃げる場合は「音」に注意する必要があります。追いかけてくる相手を目で見ながら逃げたら簡単に追いつかれてしまいます。

他の動物が食べない竹を食べることで生き延びて来たパンダや、毒を持っているユーカリの葉を食べることで生き延びてきたコアラは、競争相手がいないため粘液的な特性を持っています。

逃げるのではなく戦って生き延びてきた動物は吠えるなど相手を威嚇する能力を持っていますが、逃げることで生き延びてきた動物は吠えて相手を威嚇しようとはしません。

また、群れることで身を守っている動物たちもいます。そのような動物たちは仲間とのつながりを大切にします。仲間の一頭が襲われたら、別の仲間が助けに入ることもあります。
ただ、集団心理で行動しているので、集団で崖から落ちてしまうこともあります。

自然界に生きている動物たちは自分たちの特性に合わせて生き延びるための様々な能力を身につけてきました。その能力の中にも四つの気質がちゃんと揃っているのです。

人間は人間だけの群れの中で生きていますが、そこにも様々な生存競争があります。そのため、その生存競争を生き延びるための能力として、様々な気質を持った人達がいるのです。だからこそ、人は自分の気質を生かした生き方をする必要があるのです。



また、年齢によっても能力は変化します。幼い子ども達は逃げる能力も戦う能力もないため、群れたり、他者に依存することで身を守ろうとします。そのため多血的です。

自我が育ち、筋肉も、骨格も、体力も付いてくる思春期になると胆汁的になってきます。

体力も気力も落ちてくる中年頃になると、憂鬱的になってきます。

さらにからだが動かなくなって、自分で自分を守る能力が衰えてくると、子どもと同じように他者に依存せざる終えなくなります。仕事もなくなるのでボーッと粘液的に過ごすしかなくなります。

いわゆる「ご隠居」です。ただし、今はそんな優雅なことを言っていられない社会になってしまったので、不安が強いご老人が増えて来ました。





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Last updated  2021.06.28 13:57:35
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