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めげぞう@ Re[2]:「体験格差」(子どもの育ちに必要な体験について)(11/04) 森の声さんへ そうですよね。 私が仲間作…

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森の声

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2024.03.24
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カテゴリ: カテゴリ未分類
(四月以降の講座の案内を 2/26のブログ にまとめました。ご興味のある方はご覧になって下さい。)
Zoomでの気質や子育ての講座もあります。
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勉強が好きな子は、「物事をつながりの中で見ようとする子」です。

ニュートンは、木からリンゴが落ちる現象を見て、「リンゴが落ちる原因」を「リンゴと木以外のもの」との関係に求めたから、万有引力を発見することが出来たのです。
というか、科学もそのほかの学問も全て、「今あるもの」や「今分かっているもの」から、「今ないもの」、「今分かっていないもの」との繋がりを探索する過程で生まれています。

勉強そのものが好きな子は、その「つながり」が見えてくる過程が楽しいのです。単なる「知識」を増やしたい訳ではありません。
でも、物事に「正解」を求める人は、その「つながり」には意識を向けずに、「知識」という「正解」ばかりを求めます。


というか、「つながり」で成り立っている世界に属しているものを「つながり」から切り離すことでしか「正解」というものが生まれないからです。

円周率が「3.14」というのは「正解」ではあっても、「真実」ではないのです。だから、偉い人の判断だけで簡単に「3」になってしまったりするのです。

また、成績のために勉強している子も「正解」を集めるだけで「つながり」には興味がありません。だから抽象的な思考が求められるようになる中学生頃から勉強についていくのが困難になってしまうのです。

その「正解」というものは、「お勉強の世界」や「人間の頭の中」にしか存在していないものです。なぜなら、「知識」は人間が「現実の世界」を理解するために便宜的に作りだしたものに過ぎないからです。

私たちが存在している現実の世界は「時間の流れ」と「関係性」によって流動的に成り立っているので、固定された「正解」など存在していないのです。

例えば、「胃」の研究は「胃」だけを見ていても出来ません。
「胃の意味と働き」について知るためには、「胃とからだ全体との関係や、胃と周囲の環境との関係の中で、胃がどういう役割を果たしているのか」という視点が必要になるからです。
固定的な知識にこだわっていたらそのような研究は出来ないのです。

でも、人間の脳は、「関係性の中で流れ、変化している事象」をそのままの状態で理解することが出来ません。人間の思考には「静止した基準」(物差し)が必要だからです。1回時間を止めないことには理解出来ないのです。
そしてそれが人間の脳の限界です。
(命の働きはその変化に対応できるのですが、意識が対応できないのです)



その「正解や知識の世界」と真逆の所にあるのが「遊びの世界」です。
「遊び」は「知識」ではなく「つながり」によって支えられています。「遊び」に知識は必要がありません。
また子どもたちは「遊び」を通して「つながり」に気付きます。

古代の人達は、自分たちが発見したその「つながり」を「物語」という形で表し、伝えていました。

「物語」は「目に見える世界」の裏側にあって「目に見える世界」を支えているつながりを、自分たちで理解出来るように言葉化したものです。


でも、知識に洗脳されてしまっている現代人は、知識や常識だけで「古代から伝えられてきた物語」や「子どもの言葉」を評価し、それらを「間違ったもの」「くだらないもの」と断定してしまいます。

だから「今起きていること」の全体が見えないのです。
花や木は見えても、それらの花や木の命を支えている自然が見えないのです。
「新しいもの」は見えても、それと引き替えに「失われていくもの」が見えないのです。
「子どもの行動」は見えても、「子どもの成長」が見えないのです。





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Last updated  2024.03.24 06:53:22コメント(0) | コメントを書く


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