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森の声

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2024.11.25
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カテゴリ: カテゴリ未分類
毎年この時期になると、多くの家庭で「サンタクロース」の話題が出るようになります。
教室の子ども達の話しにも「サンタクロース」が登場するようになりました。

9歳前後の子どもは少し疑い始めて、「ねえ、サンタさんているんだよね」とお母さんに聞いてくる子もいます。
中には幼稚園頃から「サンタなんかいないんだよ」と言っている子どももいます。
親がそう言っているのでしょう。
教室の子どもにも時々聞かれます。

「サンタクロースがプレゼントを持ってくるという都市伝説を作ったのはオモチャ業界だ」という人もいます。
実際、「バレンタインデー」が普及したのはチョコレート業界の陰謀です。

日本は本来仏教国ですから、キリスト教文化が入ってくるまでは、当然「サンタクロース」はやってきませんでした。



キリスト教を信じてもいないのにサンタさんがやってくる日本は例外です。日本の場合はオモチャ業界が裏で手を回しているのでしょう。

そのため、日本ではクリスマスが「子どもがプレゼントをもらう日」になっています。そして、多くの子ども達がそれ以上のことを知りません。
そして、そのプレゼントは基本的にお店で買ったものでなければなりません。

「手作りオモチャ」では今時の子どもは喜びません。また、親も作れません。
「ゲーム機が欲しい」と言われても、そんなもの親には作れません。

でも、本来サンタクロースは「手作りオモチャ」を持って来ていたのです。
その「手作りオモチャ」は、サンタクロースの仲間が「子ども達の幸せ」を願いながら心を込めて作ったものです。

現代のような「オモチャ業界」が生まれる前から、サンタクロースは子どもたちにプレゼントを配っていたのですから、「手作り」なのは当然のことです。

また、今ではクリスマスは「子どもがプレゼントをもらう日」になってしまっていますが、元々の欧米文化では、サンタさんからもらうだけでなく、自分からも「友だちや親にプレゼントを渡す日」でもあったようです。そして、それは今でもそうなのでしょう。
子どもも仲間やお母さんにプレゼントをあげていたのです。日本でも時々「プレゼント交換」という形で「それ」を行うことはありますが、「それ」に感謝の気持ちが込められているかどうかは不明です。

また、最近では、クリスマスが「イエスキリストが生まれた日」だということを知らない子も多いです。単に「プレゼントをもらう日」になってしまっているのです。


サンタクロースなどという「会ったこともない人からのプレゼント」として渡さなくても、「お母さんやお父さんから」と言って渡してもいいはずですよね。
実際にそうやっている人も多いですから。

またその方が子どもに感謝されるかも知れません。また、「ちゃんと勉強しないとプレゼントあげないよ」などと、色々な駆け引きの道具としても使えます。

でも、それを「サンタクロースからのプレゼント」にしてしまうと、感謝は「そのプレゼントを用意した親」ではなく、「どこの誰だか分からないサンタクロース」に与えられてしまうのです。
また「駆け引きの道具」としても使えません。


親からもらうのは「物」に過ぎません。でも、サンタクロースからもらうのは「物以上のもの」なんです。それは「見返りを求めない無私の愛」と「自分は一人ではない」という気付きです。
「遠くからいつも自分を見守り、自分のためにプレゼントを運んできてくれる人がいるんだ」という気付きです。

そしてそれこそが「サンタクロース」の正体なんです。
サンタクロースは「見返りを求めない無私の愛」の象徴なんです。だからこそ匿名なんです。

本来は、その「無私の愛」を思い起こしながらお互いにプレゼントを渡し合ったのだと思います。もちろん手作りプレゼントです。

そのプレゼントの中で一番楽しみにしていたのが「匿名のサンタクロースからのプレゼント」だったのです。

うちの子どもたちが小さいときはサンタさんからのプレゼントを待つだけでなく、友達にもプレゼントをあげていました。

「これは○○ちゃんに」と言いながらプレゼントを作っていました。
確かに、プレゼントを貰うのも嬉しいですが、プレゼントを自分の手で作りあげるのはもっと嬉しいものなんです。

「子育て」でも同じです。
利害損得ばかりで物事を考えるようになってしまった現代人には思いもよらないことでしょうが、本来「無償の愛に基づく子どもを育てる行為」は喜びそのものだったのです。

でも、現代の親は子どもに自分の努力の見返りを求めます。すると急に子育てが辛いものになります。子どもは受け取るばかりで何にも返してくれないからです。
でも自分もそうやって育てられてきたのです。

ちなみに、「サンタクロースの起源」はウィキペディアに以下のように書かれていました。


「ある時ニコラウスは、貧しさのあまり三人の娘を身売りしなければならなくなる家族の存在を知った。ニコラウスは真夜中にその家を訪れ、窓から金貨を投げ入れた。このとき暖炉には靴下が下げられていており、金貨はその靴下の中に入ったという。この金貨のおかげで家族は娘の身売りを避けられた」という逸話が残されている。この逸話が由来となり、「夜中に家に入って、靴下の中にプレゼントを入れる」という[3]、今日におけるサンタクロースの伝承が生まれている。また、ニコラウスの遺骸はイタリア南部の都市であるバーリに移されたとも言われている。


ちなみに私は「プレゼント」という言葉よりも「贈りもの」という言葉の方が、「物」よりも「心」の方が強く表されている気がして好きです。





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Last updated  2024.11.25 08:19:34
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