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2004.12.08
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カテゴリ: 日替わり日記
夢二焦燥


お葉と、正式ではないにしろ三度目の所帯をもった夢二です。
年の離れたお葉は夢二を「パパ」と呼び、優れたモデルとして夢二の作品づくりにずいぶん協力しましたが、創作時間以外は、外で遊ぶという夢二の生活が変わるものではありませんでした。
これまで夢二を身勝手なダメ男の見本のように書いてきました。事実、病的ともいえるほど貞操観念のない生き方をした夢二でしたが、あえて深読みをさせてもらうと、このような生活と引き替えに「夢二式」と称される絵が生まれていったものでしょう。
都はるみの歌ではありませんが「♪芸のためなら女房も泣かす~」という身勝手さは、広く芸術家のなかに潜在している資質なのかも知れません。
僕の知る範囲では、四方八方品行方正ですぐれた作品を創る人はいても、そのような人に、艶のある作品を創る人はとんと思い当たりません。
社会的規範として、彼の生き方は褒められるものではありませんが、心身を削りながら創作の養分は自分の破滅的な生き方のなかにこそある、と夢二は密に思っていたに違いありません。

お葉と暮らして4年、また夢二の病癖が再発します。山田順子という女性に入れ込んでしまいます。それまでの暮らしぶりで、すっかり夢二に愛想をつかしていたお葉はこれ幸いと家を出てしまいます。
その山田順子とは3ヶ月ほどつきあっただけで別れています。
その後の夢二の周辺には特定の女性名は現れません。その理由は、先日の日記 その16 おんなぐせ

余談ですが、お葉は後に医師と結婚して幸せな晩年を送ったといわれています。

夢二は45歳で母、48歳で父を、相次いで亡くします。
その後は、榛名美術研究所建設を宣言するなど精力的に芸術活動に邁進します。
そして、48歳のときに渡米し、6月カルフォルニアに着きます。翌年には欧州各地を巡遊しています。50歳の9月にドイツより帰国、そのすぐ11月には台湾に渡りますが、さすがにムリがたたったのでしょう。台湾で病を得て帰国し、病の床に就きます。結核でした。
病気のため、「榛名美術研究所建設」は頓挫することとなりました。

富士見高原病院
現在も残る富士見高原病院の建物


東京で療養するも病の状態は芳しくなく、昭和9年の1月、51歳のときに信州富士見高原療養所に入所します。療養所は鮮烈な空気の中にあります。
「富士見高原療養所」は知る人ぞ知る有名な病院ですが、あらためて簡単に説明しておきましょう。
療養所には当時の文化人たちが何人も療養しています。堀辰雄とその婚約者、横溝正史なども入院していたことがあります。
文化人たちの病院という存在だったのは、初代院長の正木不如丘(まさきふじょきゅう)が、小説家としても活躍しており、その執筆で得た収入によって病院経営を補っていたところによります。高潔な人柄だったといわれています。
「富士見高原療養所」を一躍有名にしたのは、療養所を舞台にした久米正雄の小説『月よりの使者』、堀辰雄の原作をもとに製作された映画 『風立ちぬ』などのヒットにもよります。『風立ちぬ』は山口百恵と三浦友和が主演しています。
現在は経営主体は代わっていますが、夢二の療養していた部屋やベッドなどはそのまま残されていると聞きます。



わがやに掛かる絵
この絵は、富士見病院に入所しているときに描いたといわれています。
ベニヤ状の板に書き殴りに等しい絵ですが、もし病気のなかで描いた
とすれば頷くことができます。
しかし、夢二の絵してはタッチに荒さが感じられますから贋作の可能性
もかなりあると僕は思っています。
ある画廊をしていた友人にぼくが無償で譲り受け、現在、わが居間の壁に
飾られていますが、だれか鑑定できますか?                               

ながながと夢二の乱行におつきあいくださいましてありがとうございました。
彼とのつきあいも疲れましたから(苦笑)、
暫くは日記もゆっくりと更新したいと思います。












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Last updated  2004.12.08 21:21:17
コメント(6) | コメントを書く


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Re:待てど暮らせど来ぬ人を―その17 終章(12/08)  
楓。。 さん
こんばんは、パパ♪

大作、お疲れ様でした。

夢二の女ぐせの悪さに辟易した女性陣が多い(ように見受けられる)なかで、私はやはり実際に傍にいたらたぶん惹かれていただろうなぁ…と思いながら、最後まで読ませていただきました。(笑)

お葉とは4年ですかぁ…。
でも、いいじゃないですか、それでも。
私は十分だと思います。ってまたまた勝手な発言(笑)

人生の中でたまたまそういう男に惚れた時期があったということで。って、なんだか自分に言い聞かせているような(笑)

今度は誰かなぁ。日記をたのしみにしています。
でもまずはゆっくり休んでおくんなまし。

ではでは(^_-)-☆
(2004.12.08 21:32:58)

Re[1]:待てど暮らせど来ぬ人を―その17 終章(12/08)  
msk222  さん
楓。。さん
>こんばんは、パパ♪

>大作、お疲れ様でした。

なんだかダラタダラとしまりのない、夢二風になってしまいました。

>夢二の女ぐせの悪さに辟易した女性陣が多い(ように見受けられる)なかで、私はやはり実際に傍にいたらたぶん惹かれていただろうなぁ…と思いながら、最後まで読ませていただきました。(笑)

そうですか、これほど悪態をついたのに…、ウチの娘はだいじょうぶなんだろうか?

>お葉とは4年ですかぁ…。
>でも、いいじゃないですか、それでも。
>私は十分だと思います。ってまたまた勝手な発言(笑)

ですね。ぼくも、半年ごとに取り替えるのが夢だったのに…。

>人生の中でたまたまそういう男に惚れた時期があったということで。って、なんだか自分に言い聞かせているような(笑)

ハイハイ。つぎにがんばりましょうね。

>今度は誰かなぁ。日記をたのしみにしています。
>でもまずはゆっくり休んでおくんなまし。

>ではでは(^_-)-☆
-----

お休み……、グースカ……。

(2004.12.08 23:08:20)

Re:待てど暮らせど来ぬ人を―その17 終章(12/08)  
おはようございます。
このシリーズ、楽しく拝見していました。
富士見高原病院の建物が、この状態で残っていることにビックリしました。
写真を見る限り、かなり荒れているようにも見えますが、放置されているのか保存されているのか?
近所にこのような建物があったら、ちょっと怖いな・・とも。
msk222さんが実際に足を運ばれて撮影なさったのですか?
本筋と無関係の質問で、ごめんなさい。
(2004.12.09 09:07:42)

Re[1]:待てど暮らせど来ぬ人を―その17 終章(12/08)  
msk222  さん
みらい0614さん
>このシリーズ、楽しく拝見していました。
>富士見高原病院の建物が、この状態で残っていることにビックリしました。
>写真を見る限り、かなり荒れているようにも見えますが、放置されているのか保存されているのか?
>近所にこのような建物があったら、ちょっと怖いな・・とも。

そうでしょうね。
当市営の病院も先年に引っ越して、空いた建物が残っています。
後の利用に頭を痛めていますが、夜など近寄りがたい雰囲気がありますね。

>msk222さんが実際に足を運ばれて撮影なさったのですか?

僕が撮影したものではありません。
近々いってみようと思っていますが。 (2004.12.09 20:33:49)

芸がなくても、、、  
>都はるみの歌ではありませんが「♪芸のためなら女房も泣かす~」という身勝手さは、広く芸術家のなかに潜在している資質なのかも知れません。


芸がなくても女房を泣かすのは得意な男はゴロゴロ
おります。芸のためにわざわざ女房を泣かす男は、
クズです。真性の極道は最初から女を女房にしません。山口組四代目の竹中はついに女房などとらずに
反対勢力の銃弾で斃れました。不本意ながら女房を
なかせた、というのならば分からないでもありませ
んが、ほんとうに自分の技量や行く末を理解して
いない、周囲の見えない近視眼な性格なのでしょう。

ヤクザですら、女房をとらない気概の奴がいるのに
芸術家さまは世間に甘やかされている。それだけの
事ではないですか。
(2004.12.11 06:24:25)

Re:芸がなくても、、、(12/08)  
msk222  さん
シャルドネ☆さん
>芸がなくても女房を泣かすのは得意な男はゴロゴロおります。芸のためにわざわざ女房を泣かす男は、クズです。真性の極道は最初から女を女房にしません。

パチパチパチ!、後ろから女性たちの拍手が聞こえてきたようです。

>山口組四代目の竹中はついに女房などとらずに反対勢力の銃弾で斃れました。不本意ながら女房をなかせた、というのならば分からないでもありませんが、ほんとうに自分の技量や行く末を理解していない、周囲の見えない近視眼な性格なのでしょう。

そのとおりだと思います。しかしそれにしても近世の、ことに無頼派といわれた文学者にこの手の人が多かったようです。

>ヤクザですら、女房をとらない気概の奴がいるのに芸術家さまは世間に甘やかされている。それだけの事ではないですか。

それだけのこと…、厳しいお言葉です。
たしかに、破天荒な生き方をしても名前が売れたというだけで世間はチヤホヤする。自分も思い上がる。そんな相関関係が芸術家に多いようにも感じます。
しかし、そうでない謹厳な芸術家もたくさんいて、いい仕事をしているんだと思います。
芸のためというのは一種の逃げかも知れません。と同時に、他に能力がないために一極だけが特化するという側面もあると思います。
(2004.12.11 11:40:46)

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