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2021年07月20日
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カテゴリ: 病院
前回はチーズはどこへ消えた?の解説をしました


今日は 嫌われる勇気 の解説をしていきます


この本を読んで私のプライベートや仕事の悩みのが激減し、小さなことで悩むことはほぼなくなりました



嫌われる勇気は国内発行部数200万部を突破した超人気ビジネス書ですが


人間が持つ悩みについてとその解決策について心理学者アドラーの理論をもとに解説してくれる本です



いかに私たちが人間関係に悩んでいるかを表していると思います



私も自覚はそれほどなかったですが、いかに悩みやすい体質だったかに気付くことが出来ました





1.一番感じたこと

「他人と過去は変えられない。変えられるのは自分と未来」



→今の自分は自分自身の選択の結果。努力の方向を自分に向けることで悩みが激減した


変えられるものと変えられないものをしっかり見分けられれば



悩みはほとんどなくなり、自分が何をすべきかがみえてくる



2.本の内容

アドラー心理学について哲人(哲学者)と青年の2人の登場人物の対話形式で展開される


人間関係や過去のトラウマに悩む青年に対して、哲人がアドラーの教えを基に疑問点を紐解いていく



​①原因論からの脱却​  「過去に縛られるな」

・過去の体験に何があったかは重要ではなく、その体験にどんな意味付けをするかが重要

アドラーはトラウマは存在しないと言っています



例えば小さい時にピアノの発表会で失敗して笑われてから、人前に出るのが怖いという人がいます



原因論だとこの人前で失敗して笑われるという体験が原因で、人前に出るのが怖くなったと分析します


しかしアドラーは人前に出るのが嫌だから、小さい時の体験を持ち出して人前に出ないための理由付けをしていると考えます



なぜなら人前で失敗した体験のあることはほとんどの人があるはずなのに、人によっては人前に出るのが苦手となり、人によっては人前に出ることが苦ではないからです



これは過去の体験の大きさや、体験の回数に比例するものでもなく、今の自分がその体験にどのような意味づけをするかで変わってきます







「前回笑われたことがが経験値となって次はうまくいくかもしれない」と考えるかで


過去の同じ体験であっても捉え方や自分に与える影響が大きくかわってきます



・答えは与えられるものではなく、自分で導き出すもの


人から与えられた「大多数にとっての正解」を実行するよりも、自分自身で考えて導き出した「自分にとっての正解」を実行することの方が何倍も自分にとって価値があります


与えられたことをただこなすのではなく、自分自身で考えて今よりも前に進もうとすることに価値があります


②課題の分離  ​「お前の顔を気にしているのはお前だけ」​


・今悩んでいることが自分の影響の及ぶ範囲内のことかを考える


人から良く思われたいとか、かっこよく見られたいとか言う気持ちは誰しもが抱く感情だと思います





例えばスキンケアをしっかりするとか、髪形を整えるとか、言葉使いや服装を整えるとか



それはあなたの努力次第で変えられることです



しかし、実際にあなたが相手から良く思ってもらえるかは、あなたの努力で決められるものではありません


「こんなに努力しているのに、何で認めてくれないんだ」 と思うのは無駄だと言うことです



あなたがどれだけ努力しても人の頭の中までは変えられないですよね?


この当たり前のことが見えなくなると、自分本位で世界の中心は自分だと言う配慮のできない人になってしまします


例え意中の人に良く思われなかったとしても、あなたの努力は無駄にはなりません



他の誰かから見られた時にあの人は感じの良い人だと思われる可能性を上げることにはなりますし、あなたの魅力を上げることになります


悩みを抱えているときは、 その悩みが自分の解決できる問題なのか、それとも自分の努力ではどうしようもない事なのか を一度立ち止まって考えてみましょう


・他人の課題に介入し過ぎると、「あらゆる困難を避ける人」を作ってしまう

よくある子育ての失敗談で、親が子供に代わって何でもやってしまったことで子供の自発性がなくなったという話はどこでも聞く話だと思います


これはあなたが自分自身の課題を超えて他人の課題にまで足を突っ込むと、あなただけではなく課題を奪われた人の意欲や課題解決能力を奪うことになります


仕事においても同様で課題解決能力の高い上司を持った部下は、上司が何でもやってしまうことで何もできない部下になってしまうことがあります



「自分でやったほうが早いから」と言って人に仕事を振れない上司ってあなたの周りにいませんか?



その上司が忙しいだけではなく、部下たちも本来やるべき仕事を上司に奪われるので、部下も課題解決の機会が減ってできない部下になっていきます



会社でも子育てでも、過介入となることは周囲も不幸にすることになります


「子供が自発的ではない」「部下が仕事をしない」と言っているあなた



もしかしたら自分の行動に原因がありませんか?



③共同体感覚を持つ  「信頼する相手を選び、無条件で信じろ」 ​​


・人間関係は縦ではなく、横の関係で築く


人間関係を横の関係で築くコツは、目上の人であっても主張すべきは堂々と主張すること


あなたの上司であっても年上であっても思っていること主張しなくてはいけない


立場が上だからと言って発言を控えていていは、いつまでも横の関係は築けない



部長であっても社長であっても意見はしっかりと伝える



一つ注意しなくてはいけないのは、だれかれ構わず好きかっていうのではなく、 目上の人に対しては敬意をもって接する ことが必ず必要となります


このポイントをわかっていないと、「経験もないくせに生意気だ」と一蹴されてしまうかもしれません



「正しいことを言う」だけで良いわけではありません


「正しく理解してもらう」ために伝わるための努力はしていきましょう


・私は人生の主役だが、世界の中心ではない


あなたの人生においての主役は当然あなたです


しかし、世界があなた中心で回っているわけではありません


世界の中心だと思ってしまう人は他人は私のために何を与えてくれるのかを考えて



自分のために何かをしてくれないと不満や愚痴をもらします


重要なことは 相手が私に何をしてくれるかではなく、私が何を与えられるかです


④実践する  ​「承認欲求を捨てて自由に生きろ」​

・課題を前に立ち止まるのは能力がないからではなく、勇気をくじかれているからだ


あなたやあなたの周りの人がやるべき課題に向き合えていない時は、能力がないからできないわけではありません


初めから出来ないと決めつけることなく、立ち向かう勇気を持ってください


能力はすでにある、もしくは立ち向かううちに身について行くものです


もしあなたの周りに課題に立ち向かえない人がいたら、「出来ないから」と見切らずに


チャレンジするための勇気づけ(声掛けやアドバイス)をしてあげてください


・承認欲求で得られる貢献は自由がない

人の欲求として「人に認められたい(感謝されたい)」というものがあります


これはマズローによると上位の欲求に位置して、衣食住などの最低限の欲求が満たされたときに


社会生活を送る中で人間が得たいと思う欲求です


この承認欲求には相手から認められて感謝され、「自分の存在意義を感じられる」というメリットがある一方で


「誰かに求められることをしないといけない」というデメリットも存在します



他人からの承認を待つのでは自分のやりたいことと他人から求められることが必ずしも一致するとは限りません


そんな時、重要になるのが 「私は誰かの役に立っている」 と主観的な貢献感を持つことです




誰かに言われなくても自分自身を認めてあげることができる人は、環境に左右されないので精神的に安定し、強い人です



この主観的な貢献感を持ち、「他人は関係なく自分のやりたいことをやる」ことがマズローの欲求説の最上位に当たる「自己実現」につながります




3.お気に入りワード


​・怒りは出し入れ可能な道具である​

人が起こるときは何かの原因があって怒るのではなく、何かの目的があって怒っている


例えば「あの人は本当に話が通じない」と怒っている人がいます


その人は話が通じなかったこと(原因)に対して怒っているのではなく


「もうこれ以上、私は説明しません」という「目的」を果たすために怒りを道具として使っているのです


怒りとは 会話による解決策を放棄する ときに使う道具です



たいして親しくもない人に嫌なことを言われた場合は怒りが芽生えて、もしかすると何日間も言われたことを引きずってイライラし続けるかもしれません



しかし、まったく同じ事をあなあたの親友や好きな人、大切な人から言われると最初はイラッとしたとしても、「まあいいよ」とどこかあ許せてしまったりその日のうちに感情は落ち着いたりした経験はありませんか?



結局怒りなんて言うのは自分の裁量次第でどうにでもなるいい加減なものだと理解して



少しでも道具に振り回される人が減ってくれればと思います


・馬を水辺に連れていくことは出来るが、水を飲ませることは出来ない

課題の分離を表す、非常にわかりやすいたとえです


だれかが抱える課題を解決するための努力まではするべきですが、実際にその課題に立ち向かうかどうかはあなたの課題ではありません


ただし、「私は関係ないから」と突き放すのではなく


「やり方を教えるところまではやる」とか「やるかどうかは別として声はかける」とか


水辺へ連れていくまでの努力は怠ってはいけません


課題の分離と放任主義とでは大きな違いがあります

​・誰かが始めないといけない。ほかの人が協力的でないとしてもそれはあなたには関係ない​。あなたが始めるべきだ。ほかの人が協力的であるかなど考えることなく​

自分にやりたいことがあるのであれば、それに誰かが賛成してくれるか、協力してくれるかなどは関係ありません


やりたいことが他人のためになるようなことなら、自然と動き出したあなたの周りに人は集まってきます



協力者を集めてから始めようと思っていてはいつ始まるかもわかりません



順番が逆です



あなたが動き出す、すべてはそこから始まります


4.この本を読んで何をしたか

今までは他人によく思われたいという思いから、「それ、僕がやりますよ」と良かれと思って他人の課題に足を突っ込んでいました



その結果「他人の課題まで抱え込んでキャパオーバーとなってストレスを抱える」という
​​

負のスパイラルに自ら陥っていました



嫌われる勇気を読んで自分の課題と他人の課題を意識する用意なった結果



「これをやったら相手に​​​​​​どう思われるだろう」や「これを話して相手は承諾してくれるだろうか」​​​​と


考えてなかなか行動に移せない​​​ということがなくなりました



「まずは自分のやれる範囲で最善の努力を尽くしたら、あとは相手が判断すべき課題だ」と考えられて、行動に起こすまでの時間を圧倒的に早めることができるようになりました



また、「他人が自分の思い通りにいかないのは当たり前だ​​​​」とわかって、自分の思った通りにことが進まなくてもストレスを感じることもなくなった




最も大きな学びだったのは「人や環境のせいにしないで、自分を変えるほうがよほど楽でストレスもない」ということに気づけたこと



ストレス社会に対応するのにチョコレートを食べたり、発散方法を身に付けるよりも



自分の課題を理解して、それに集中するほうがよほど本質的な解決につながると思います




ストレスに対する根本的な解決策を提示してくれる名著ですので、ぜひまだ読んでいない方は読んでみてください



本のリンクは下記に貼っておきます


自己投資でお金をかけた分だけ、吸収しようと頑張るので私は新品で本を買うようにしています

興味のある方はぜひリンクから飛んでみてください↓↓

嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え [ 岸見一郎 ]





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最終更新日  2023年06月30日 06時53分26秒
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