放送年度: 1992 年度
山田太一の脚本で実現した、高倉健の数少ないTVドラマ主演作。鉄道会社の技術部長・立石は、テーマパーク「チロリアンワールド」の建設責任者に任命され、北海道の田舎町へと単身赴任するが、そこには自分と娘を捨てて駆け落ちした妻が住んでいた・・・。生き方を変えることを迫られる男を、高倉健が寡黙に演じた。
作:山田太一 音楽:日向敏文
ビデオあり以前は炭鉱で賑わったが、相次ぐ閉山で現在は過疎に悩む北海道納布加野敷(ぬぷかのしけ)市。市長の山縣( 河原崎長一郎 )は、東京にある関東電鉄から資本参加を受けてテーマパーク「チロリアンワールド」の建設を進め、市の活気を取り戻そうとしていた。
関東電鉄の技術部長である立石(高倉健)は、チロリアンワールド建設・運営の責任者として、娘の亜紀( 白島靖代 )を東京に残して北海道に赴任する。その街には以前、立石が自殺を思いとどまらせた菊川( 杉浦直樹 )と駆け落ちして行方知らずだった、立石の妻・志津江( 大原麗子 )が菊川と衣料品店を経営して暮らしていた。
立石の赴任を知り、菊川は逃げ回る。偶然顔をあわせたとき、立石は菊川に志津江を取り戻す意思があることを伝える。ますます立石の存在に耐えられなくなった菊川は立石に、この地から出て行ってほしいと頼み込む。志津江に未練を秘める立石は、三人で話し合うことを提案する。志津江も了承するが、事実上の「夫婦」として生活している二人の姿を見て、立石はチロリアンワールドの完成を見ずに職を辞して北海道を去ることを考え始める。
しかし、意図せず三人が顔をあわせることになった席で出された結論は、意外なものだった。
チロリアンワールドと妻への想いに揺れる立石。思いがけず再会した三人の悩みと新たな生活への模索、立石が赴任した理由、チロリアンワールド完成までの苦難と喜び、これらの話を軸に、爽やかな夏と厳しい冬の街に暮らす人々の人間模様と、時代の変わり目を迎えた街の姿を描く。
(ウィキ)
脚本家の山田太一が亡くなったのを機に、NHKが再放送したので見ました。
初見です。
上記以外にも、岡田英二や佐野浅夫、金子信雄、西岡徳馬などが出ていてなつかしかったです。
チョイ役で阿部寛も出ていたようですが、気付きませんでした。
高倉健は、声が小さく活舌も悪いのでセリフが聞き取りにくかったです。
字幕が必要な俳優でした。
大原麗子はきれいですね。
さびしく亡くなったのが残念です。
大原麗子は本作を自身の「生涯の代表作」と自負していた [1]
。大原は 2009
年に死去するが、遺品整理をした大原の弟によると、 DVD
プレイヤーには『チロルの挽歌』が入ったままだったという。弟は「他の出演作は封を切っていないものもあった中、この作品は繰り返し見ていたんでしょう」と語っている [1]
。(ウィキ)
登場人物のやり取りが面白い山田太一ワールドを、楽しませていただきました。