MY HIDEOUT ~私の隠れ家~

Jan 21, 2005
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カテゴリ: 映画鑑賞記録
1/22(土)より全国ロードショーです。
official

監督・・・井筒和幸
原案・・・松山猛『少年Mのイムジン河』(木楽舎刊)
出演・・・塩谷瞬(松山康介)、高岡蒼佑(リ・アンソン)、沢尻エリカ(リ・キョンジャ)、楊原京子(桃子)、尾上寛之(チェドキ)、真木よう子(チョン・ガンジャ)、小出恵介(吉田紀男)、波岡一喜(モトキ・バンホー)、オダギリジョー(坂崎)、光石研(布川先生)、余貴美子、ケンドー小林、前田吟、笑福亭松之助、ぼんちおさむ、他。

・物語序盤・
1968年の京都。
東高校の2年の生徒達は、近くにある朝鮮高校の生徒達と諍いを起こして、新聞沙汰になる。
日本人と在日朝鮮人の若者達の間では、以前から争いが絶えなかった。
渦中のクラスの担任布川は、戦争は戦争によってしか解消できないと、朝鮮高校へサッカーの親善試合を申し込んでくるように、康介と紀夫に命ずる。

しかし彼女は、朝鮮高校の番長とも言える、凶暴なアンソンの妹…。
キョンジャ等が演奏していた曲「イムジン河」は、最近フォーク・グループがレコード化する予定だったが、問題が起きて中止になっていた。
楽器店で知り合った若者・坂崎から、ギターを教わった康介は、キョンジャと二人で「キムジン河」を演奏したいと夢見る。


『イムジン河』は朝鮮半島の中央に流れる河で、歌は祖国の分断の悲しみを歌った歌。
当時ザ・フォーク・クルセダーズのカバー曲が、訳詩の問題などの事情で発売中止になった。
彼等の曲「悲しくてやりきれない」は「イムジン河」のメロディーを逆回転させて作ったそうです。
因みにタイトルの「パッチギ」とは、ハングル語で“突き破る、乗り越える”という意味で、スラングとして“頭突き”の意味もある単語。


井筒監督作品、実は初めて観ました。
テレビに頻繁に出て喋っているので、監督というより、私の中ではタレントさんというイメージが強いです。
いつも偉そうに他人を批判していますが、本人の映画は大した事がないだろうと(笑)


さて本題です。
実は、単にオダギリ・ジョー目当てで出掛けてきました。
映画紹介などを読んでも、全く食指が動かなかったのですが、オダギリ・ジョーが出ている…、たったそれだけの動機で行ってしまいました。
結論。
映画は不純な(?)動機で観に行くものではありませんね。

これ、本当に全国ロードショーするつもりなんですかね?
テレビ番組に例えて表現するなら、普通の邦画が全国ネットの番組なら、この映画は京都放送の番組みたいです(笑)。
泥臭い、土臭い、しみったれたローカル映画…というのが、私の印象でした。
勿論、京都放送の番組にも味わいはあります。
その土地ならではの、ローカル故の田舎臭い味わいが。
この映画にも、そういう点での味わいはありました。
如何にも井筒監督が撮りそうな映画ではあったので、彼のファンには支持されると思います。
でも私には、合わない波長でしたね…。

細かく言ってゆくと、先ず何が一番に言いたいのか、伝わってこない脚本に難アリ。
舞台は1968年の京都で、在日朝鮮人達と日本人高校生との交流を描いています。
チラシには、日本版ウェストサイド・ストーリーという文句が書かれていますが、互いに敵対するグループに属する男女の悲恋とか、そういう映画ではありません。
二人の恋愛は、作品の一部に過ぎませんでした。
群像劇と言ってしまえば、焦点の定まらない脚本も一応可なのかもしれませんが、どのエピソードにも心に響くものが無かったのは痛いですね。
在日の問題も、取り上げ方が薄っぺらで、社会派でもないですし…。
この時期に在日というテーマ選択も、韓流ブームに便乗しているようで興醒めです。
加えて言えば、在日朝鮮人=可哀想な被害者という短絡的で押し付けがましい思考が鬱陶しいです。
観終わって残ったのは、妙にリアルな殴り合いのシーンだけでした。
何所でも喧嘩して、その度に血塗れになっていました。
その割りに、次に出てくると、全員無傷なのですよね(苦笑)
単に殴り合いの喧嘩を賛美しているようにしか見えず、少し不愉快ですらありました。
クライマックスでは、メインテーマ曲である「イムジン河」を効果的に使って、そこそこ上手く纏めていましたが。

演技面ではメインの若手達が、とても頑張っていたと思います。
演技しているという感覚ではなくて、本当にそういう高校生が居るという印象でした。
全員日本人ですが、韓国語の台詞も板に付いていたと思いますね。
個人的には、アンソン役の高岡蒼佑が魅力的でした。
ついでに私のお目当てのオダギリ・ジョーは、一風変わった役でした。
ザ・フォーク・クルセダーズのメンバーの坂崎氏なのですが、お調子者のヒッピーみたいな人で、可笑しなカツラを被って登場します。
新しい芸風を観た感じでした(笑)。
これはこれで良いか。







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最終更新日  Jan 21, 2005 10:07:59 PM
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