へそまがりの読書日記

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2017年01月31日
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カテゴリ: 読書記録

猫とさいごの日まで幸せに暮らす本 [ 加藤由子 ]


この本を読んだのは昨年(2016年)10月です。

9月に愛猫を見送り、寂しくて悲しくて堪らない時でした。



野良猫だった“にゃんこ2号”が我が家に来たのは2009年11月。

ブログにも時々書きましたが、身体が大きかったわりに病気が多く、よく病院通いをしていました。

2015年4月、食欲がなくなり血液検査を受けたところ、血液の病気だろうと言われました。

全身麻酔のリスクを考え、骨髄検査はあきらめ、症状に対処した治療を受けることに決めました。

熱を出し、ご飯を食べなくなる度に、投薬や注射でなんとか乗り越え、比較的穏やかに生活していましたが…

昨年8月、ついに抗生剤が利かなくなり、水分補給の点滴と強制給餌が始まりました。

2か月弱(病気がわかってから1年5カ月)の闘病後、家族に見守られる中、息を引き取りました。





どの病院にかかるか、治療はどこまでするのか、ネットで調べまくり、家人ともよく話し合って決めました。

決めたつもりでした。

でも、にゃんこ2号が亡くなった後、“本当にこれで良かったんだろうか。もっと違うやり方があったんじゃないか”と、後悔ばかりが頭に浮かびました。

寂しさと後悔が入り混じって、辛い日を送っていた時、「生をまっとうして死んでいくことは悲しむべきことでは決してなく、むしろ美しいことだと信じています」という筆者の言葉に触れ、少し救われた気がしました。



この本には、愛猫の健康を維持し、どのように最期を看取るべきかについてが詳しく書かれています。

「大切なのは“苦渋の決断”ではなく、“考えた末の最善と信じる決断”」とあります。

『「若い人には若い人なりの死生観が、高齢者には高齢者なりの死生観」があり、正解などない』とあるように、どんな選択をするかは飼い主さん次第です。

病気や病院についてよく調べ、どうするのが猫にとって一番良いのか考えること、そして、決めたらそれがベストな選択だったと信じることが大事なんだろうと思います。



現在19歳のにゃんこ1号は、甲状腺機能亢進症で投薬中です。

年齢的に別れの日が来るのは、そう遠くないだろうと覚悟しています。

その時、“考えた末の最善と信じる決断”をしてきたんだと納得できるかわかりません。



ただ、最期を恐れるより、にゃんこ1号と過ごせる日々に感謝して、目一杯可愛がって過ごそうと思っています。





いつか必ずやってくる「その日」のために。

ペットフードや獣医学の進歩、室内飼いの普及により猫の寿命が飛躍的にのびた今、我々はどのように老いた猫の幸せと健康を維持しどのように最期を迎えるべきなのかー



【目次】(「BOOK」データベースより)

1 猫の一生を考える(猫が長生きする時代、ゆえに猫は老いを迎える/猫を飼うことは猫の一生を見届けること ほか)/

2 コミュニケーションと絆を不動のものに(老猫と接するときの心構えとは/老猫の気持ちを考える ほか)/

3 老猫の毎日の世話と環境づくり(なぜシニア用フードが必要なのか/老猫に食事を与えるときの工夫 ほか)/

4 健康チェックとかかりやすい病気(健康チェックを欠かさない/老猫のワクチン接種と不妊手術 ほか)/

5 最期の看取り方(いずれ最期の日が来ることを念頭におく/飼い主としての姿勢を決める ほか)









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最終更新日  2017年01月31日 11時32分10秒


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