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紫陽花の 咲きつぐ夕べ 孫送る乳捨つる 悲しさ言わず 木の葉髪八月の 海霧の重たさ 預かり子七夕の ひそと静まり 青年期秋立つや 船のエンジン 胸中まで
2025.01.31
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口つけぬ 飯に林檎の 花散れり 犬埋めし 夕べ葉桜 冷えもてり春の灯に 動く玩具の 影生きて目覚めよき 孫抱き歩く 夏座敷孫重し 汗ばむ右手 ふと痛む
2025.01.30
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愛のごと 春の小川の 光と影弱音吐く 日柳の鞭が 束となり春泥に 足踏み込みて 家計下手春の泥 歩き疲れの 女の荷腕組んで 五月の若さ 通り過ぐ
2025.01.29
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北風に いすくむ齢 抗へず凍て葉牡丹 女ばかりの 生理痛職休や 命ひらきし シクラメン芽水仙 娘の生き方は 我になきひたひたと 寄する寒気と 主婦の刻
2025.01.28
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鍋温く 心のかたさ ほぐしやる秋灯に 粥の冷たさ 残しけり秋深し 九文の足袋を 余す姑さまざまな 涙かわきて 冬に入る仏守る 冬日の中の 独り言
2025.01.27
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病む窓を 染めてひとりの 遠花火教室の 眠さポプラの 光り透け葉牡丹に 岬の風の 止み間なし晩秋の 足踏みしめて 送金す葉牡丹や 日毎に寝嵩 薄き姑
2025.01.26
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乳パット かなぐり捨てて 胡瓜もむ短日の 鏡に黒し かがみぐせ内職を すててさみしき 水中花誘蛾灯 病む身のどこか 炎えており紫陽花に うつつとしてや 更年期
2025.01.25
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袋小路の 罠ある如き 闇の凍て炎天の 坂にめりこむ 荷の影や腕組んで 五月の若さ 通り過ぐ海霧に 動き止まざる 男達子の故郷 昔のままに 草茂る
2025.01.23
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短日の 灯され歯科の 椅子きしむ三月の 空見てエプロン 新しく老いて皆 幸せならんと 耕せり集金袋 かろし二月の 風溜めて産着縫い 上り吊され 夕焼けの海
2025.01.22
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待つことに 慣れ口重し 冬の壁われ病めば 厨冷たき 灯影生む枯菊の 病めば気弱く 黙深め絶食の 三日枯菊 眼に溜めて脳奥に じんじん師走の 時計鳴る
2025.01.21
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春寒し 毒づく夫と 一室に背を流す ことも久しや 星うるむ 寒月光 ストーブ鉄の 色と化す病むひとも なく一月の 光の中寒茜 血脈のごと 枝張る樹々
2025.01.19
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旅で病む 白きハンケチ 浄錬忌着陸の 姉にアカシヤ 匂いけり梅雨寒し 塩け抜きたる 夫の食初蝉の 日を撥ねかへし 裁鋏非行児の 胸敏感に 雪受け止む
2025.01.17
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蝶々の 明るさシロホン いっせいに夏の坂 下る男の 鬢(びん)の白師の忌来る 雨の露草 眸のごとし葉桜の 影冷えびえと 浄錬忌水溜めに 蝶溺れおり 浄錬忌
2025.01.16
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母の日に 旅立つ姑の 下駄かろし死の灰を ふくむ梅雨雲 かと見上ぐ草だんご まるめ親たる 道拓く青き踏む 吾子の歩幅に おくれがちタンポポに 座しことたりる 詩(うた)女
2025.01.15
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春眠し 一針進まぬ 姑が前春眠に 酔う軟弱を 子に託ぶる鍋一つ 転がる春の 朝寒し青き野に 近づき座る ところなし親に背を 向ける年頃 白がすり
2025.01.14
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春の風邪 心ゆるびを おかさるゝ春愁や 口裏寒き 約束ごと春の雲 連なる果に 歎きあり春嵐 中を左遷の 人送る春耕期の 農婦みもごる こと秘めて
2025.01.13
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卒業の 子に盛る果実 かがやけり卒業や 赤飯の湯気 子をつつむ頭をもたぐ 芽木の青さや 病もち仏のリン 冴ゆる音して 春彼岸吾のみの 春灯ひくく 詩をつづる
2025.01.12
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バックミラーに わが齢の貌 みる寒させかせかと 友去り寒き 灯が残るあだ名呼び 散りゆく胸に 卒業歌肩に雪 見えぬ愚かさ にて歩く曇り日の 憂愁を捨て 桃を活く
2025.01.10
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意地張れど ひと日保たぬ 冬鏡ふさぎ虫 鼻につきたる 長き冬吏の妻の ふところ寒し 棒鱈買う春雪や 男臭となる 子のズボン一歳の 明けをおそるる 古稀の母
2025.01.09
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新雪や 行く先にごす こともなく寒鴉 さわぐもろ〃の 欲深く一月や 病み人多き 灯を守る子の力 以外に強し 餅七臼いびつなる 餅まるめつつ 子を育つ
2025.01.08
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父子同じ 背丈となりて 十二月葱の白 冷たき音を きざみけり冬ぬくゝ 今叱咤せし 犬甘ゆ夫病みつ 御用初めの 後姿子の冬の 短かさしげき 遊びごと
2025.01.07
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父の忌の 氣昜さ秋刀魚 けぶらかす刃物研ぐ 寒き厨の 古きしみ木枯や 座せば平たき 母の膝霜あまた 母印で通す ご用聞き逝く年や 夫子に詫びる こと多し
2025.01.06
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惜春の 泪一滴 酒に溶け疲れたる 運河に春日 洽ねくて囀りの 明日よりかろき 旅衣遠吠えに 恋猫の耳 盲なる自転車の 児の手足伸び 入学す
2025.01.04
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夜店の香 母在りし日の 水中花 水中花 告ぐべきことを 胸に秘め炎とは ならぬ別れや 水中花歳月の 双手に抱く 冬の薔薇職を退く 塩鮭の腹 何もなし
2025.01.03
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消灯の 中の一句や 虫しぐれ厨芥車 待つ間の素足 秋の風露草の つゆのごとくに ひと去れり紫陽花の 青き玉透く 池の淵紫陽花の 玉なす青さ イヤリング
2025.01.02
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あけましておめでとうございます~今年もどうぞ宜しくお願い致します 炎えつきし つつじを庭に 我が行方夭折家系 しっかと守り 麦の秋風も秋 若さ失せゆく 己が影蚊遺り火の 闇の一点 なまめける自己嫌悪 はげし踊りに 身を投ず
2025.01.01
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