おぢさんの覚え書き

おぢさんの覚え書き

2017.08.14
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カテゴリ: 近代
「我々が戦争しようとしているわけではない。戦争しようとしているのは我々ではなくて中国だ。平和平和と唱えていれば中国が攻撃しないわけではない。我々は平和実現のために防衛力を強化して抑止に努めなくてはならない」という意見を聞く。

かつては尾崎咢堂の軍備撤廃論が、日本の輿論を動かした時代もあったのだ。それをここまで軍国化したのは、英国の利己主義と、米国の排日と、それを真似した支那の排日であることを忘れてはならない。
p.142 昭和12(1937)年「近々抄」『近きより』第1巻第8号<十一・十二月号>

80年前の悪者は英国と米国と支那だった。40年前はソビエトだった。最近はまた中国になった。いつもいつも悪いのは他国で、平和を愛するわが国は止む無く防衛力強化に努めて来た。
どこの国でも悪いのは他国であり、いつの時代でも悪いのは他国だ。平和を愛すればこそ軍事力を強化して抑止力を高めなければならない、どこの国でもいつの時代でも言われることだ。

どこまで軍事力を強化すれば抑止力が得られるのか。十分な防衛力など無い。行きつく先は相互確証破壊による抑止に期待する世界だ。相互確証破壊による抑止効果は確かにある。しかし、核が拡散した世界は今より安全なのか。予想される被害が極めて甚大な場合は少ない可能性も無視してはいけないのではないのか。

他国が悪いといっても始まらないのではないのか。自国が他国の立場を理解することから始めないといけないんじゃないか。

御大、蒋介石を始めとし、日本留学の支那要人 [1] 等をして、ことごとく排日の巨頭と化せしめた原因の一半は、我が国にもありと言わねばならない。
自国民といわず他国人と言わず、人間の気持ちを尊重しないことが、我が官僚政治家達の致命的欠陥のように思える。
p.144 昭和12(1937)年「近々抄」『近きより』第1巻第8号<十一・十二月号>

「中国人は〇〇だからことごとく排日になった」「朝鮮人は発狂、中国人は残虐」。結局自分たちはいつも正義で悪いのは外国人。そうやって彼らを対話不能な別の生き物に仕立て上げていると平和になるのだろうか。朝鮮で排日、中国で排日、台湾で排日、どこにも受け入れられなかった日本人は自分たちに非があったことを80年経って理解できただろうか。日本人は人間の気持ちを尊重するようになったか。他国人の気持ちを理解するようになったのか。


[1] 当時の中国の指導者の中には、蒋介石、汪兆銘(親日派)、何応欽、張群、周恩来ら、かつて日本に留学した経験者が多かった。

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Last updated  2017.08.24 21:11:21
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