人はいずれ死ぬ

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2009年09月19日

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カテゴリ：世に棲む日日

whatsman@nnn

中島義道の本の随所に出てくる

「どうせ死ぬのに」

という言葉を考えてみた。

マジで身も蓋もない言葉。
だが、どうしようないくらいの真実。

氏の本に出てくる言葉として、

「人は真実を見たがらず、
幸福だけを追いたがる」

たしかにそうかもしれん。

この、人はどうせ死ぬ、ことだけは間違いなく、
あとは想定で話は進む。

自己啓発とかその辺の類のものを見ると、
やはりふとこの言葉がよぎる。

そんなに頑張っても、どうせ死ぬのに。

そこにオカルト的なものを入れ込むことで
話は変わってくる。

魂を磨くとか、
天国に行けるとか、
とかその類。

自分を磨く、鍛える、成し遂げることで、
死ぬ間際に、自分の人生は良かった、と思える

とか、そういうのもある。

上記の死ぬ間際の理屈は俺も何度か出会ってきたし、
たしかにそんな気もせんでもない。

例えば、認知症 AKA 痴呆になった場合は、
これまで成し遂げたもなにも、
記憶が曖昧というか、
全く訳が分らない状態なわけで、
死ぬ間際の理屈も
認知症の人には当てはまらん。

つうか、今現在の価値観と
死ぬ間際の価値観が一緒とは限らん。
まぁ、これを言うと、話は終わるが。

何かを成し遂げること、はそんなに重要なのか。
この辺は各自で考えるところかもしれん。

結局は死ぬのに、成し遂げて何になる

という問いに対する答えを誰も持ってねえ。

目に見えないものをあたかも
その目で見たかのように話をするとしたら
回答があるかもしれんが、
眉つばの可能性が高い。

地元のマイメンから聞いた話。

「あのビル・ゲイツ＠MSNに、
人生でもっと幸せな時間はいつだ、
と聞いて、帰ってきた答えは、

気の知れた仲間たちと
酒でも飲みながらワイワイやってるときが
一番幸せだ、

だったらしい」

別に死ぬ間際にどう思うかはどうでもいい。
この瞬間が楽しければいい。

という考え方は間違ってねえ。

ただ、そうはいっても、
死ぬ度胸がない以上、
生きていかなくてはならないので、
仕事をしたりする必要性がある。

金がクソあって、
全く働く必要がねえなら、
働かない人生はマジでうらやましい。

どうせ死ぬわけで
嫌なことがなければそれに越したことはない。

ただし、人間の自己顕示欲はすげえわけで、
金があっても、
すげえって言われてえ欲はあるわけで、
それを満たすために仕事をする、
ってのはある話。

何かを成し遂げることで
すげえって言われたい欲が満たされるなら
それもそれかもしれん。

嫌なことがあれば
どうせ死ぬのに、
って思えばいいし、
頑張る必要があるときは
すげえって言われてえ
っての素直に受け入れたらいい。

あとは、楽しいことを追えばいい。

批判はあるだろうが、
今時点での俺の考え方はこんなところか。

ではまた。

ピース。

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