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ずれずれ書房やん

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2019年03月17日
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母が家にいたころ、自分の足で歩けていたうちは月1くらいの頻度で二人で外食に出かけた。

 そのせいか母が寝たきりになり、一緒に出掛けられなくなって、私がひとりで行くようになってもお店の人はいつもははを気にかけてくれた。「お母さん具合はどうですか?」「ぜひ元気になったらいらしてください」と声をかけてくださったり、お母さんにとちょっとしたものをプレゼントしてくれることもあった。母も「また行きたいなあ」と懐かしそうにしていた。たぶん、もういけないとはわかっていたのだろうけれど、お店の人が忘れずに気にかけてくれることがうれしかったのではないかと思う。母のことを覚えていてくれることが私にとっても嬉しかった。

 先日、お気に入りのビザの店に立ち寄った。・・・閉店していた。
 母が亡くなって、しばらく食欲のないとき、「ここのピザなら食べれるかも」と出かけたのが最後になった。いつも通り美味しくて、思いがけずちゃんと食べられた。ピザは本格的な石窯焼きで。。本当に美味しくて、明るくて、母も大好きだった店だ。お店はよく繁盛していて、お店の人はいつも母のことを気にかけてくれた。母がまだ口から食べられていたときは「お母さんに」とケーキを包んでくれたりした。その時も、母の死を悼んでくれ、「お供えに」とケーキをいただいた。「寂しくなりましたね」と優しく心を寄せてくれたAさんの笑顔もこれまで通りだったのに。また、春には例年通り、向かいの公園の桜の花見がてら、行こうと楽しみにしていたのに・・・。
 残念である。

 母と一緒にいった店・・・実は中華の店の一つも母が倒れた数年前の年末に閉店した。
 母が倒れた歳の秋には「母の誕生日なのに起き上がれないのでお出かけできないから、持ち帰りで・・・と料理を頼んだら、少ししか頼まなかったのに。。。「早く元気になってまた来てください」とデザートや前菜をサービスで用意してくれていた。ささやかだけれど、コース料理風にして食べられて、落ち込みがちになっていた母と私の気持ちがそれでどれだけ明るくなったことか。
 クリスマス前に行った時にも「車椅子でも入れますから、遠慮なくいらしてください」と声をかけてくれていたが、ご不幸があり閉店した。ここもすごく美味しく感じのいいお店だったので、残念だったし、悲しかった。


 でも、心の中の記憶は消えない。母のことも、母を思ってくれた人たちのことも。。。
 楽しい、美味しい思い出をありがとう。





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最終更新日  2019年03月30日 16時39分39秒
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