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Oct 15, 2004
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カテゴリ: 旅行
ヴァラナシの悲劇で私を救ってくれた救世主カップルと
ヴァラナシからオートリキシャで30分位のところにある
サルナートというところに出かけた。



ここはブッダガヤで悟りを開いたブッダさんが初めて説法をした所で
仏教徒にとってはかなり重要な所です。
この場所には日本寺、タイ寺、ネパール寺、チベット寺など
さまざまな国の仏教のお寺があります。




日本寺に行ったときは思わずほっとした気分になった。
私はやっぱり日本人なんだー。

それを久しぶりに見たような気がした。



一通りお寺を見終えてからミニZOOという動物園に行ってみる事に。
ここは今までの動物園経験の中でもっともしょぼい動物園でした。
いくつかの檻の中にはインドで普通に生活していても
見ることの出来る鳥が何種類か・・・

後はサインにはワニが中にいると書かれているただの池。
鹿が芝生に何匹か・・・・




とはいえ、ヴァラナシの喧騒と排気ガスから逃れたかった私達は
芝生の上に敷き物を敷き、街で買ってきたランチを食べてピクニックをした。
久しぶりに嗅いだ自然の香り、あー落ち着くよ。




このカップルとはピクニックをしながらいろんな話をした。

どう感じてるかという話題は尽きなかった。
環境の事、経済の事、貧富の事、どれもそう単純な問題ではないのだ。




貧しい子どもを見るたびにインドの発展を願うが、
もし地球上の発展途上国がすべて発展してしまったら
環境的に地球はどうなってしまうだろう??

チャイは素焼きのカップに売られていた。

こっちの人は列車の窓からゴミをポイポイと捨てるが、
昔はそれらのゴミはすべて土に返るものばかりだった。




市場に売られる色とりどりの野菜たち。
これらにはかなり強い農薬が使われているという。
1960年にグリーンレボリューションと称して
アメリカから農薬がインドにわたった。
その農薬のおかげでインドは飢えをしのぐことが出来るようになったのだという。




日本にある自分の着ない洋服をインドに送ってあげたい。
そう強く思ったが、それはインドで洋服商を営んでいる人の
仕事を脅かすことになるという。



経済って何なんだろう。政治って・・・・・?
豊かな国に生まれたことを感謝しつつ、
目の前で起きていることが消化できずにジレンマでいっぱいになる。
そんな気持ちを3人で吐き出すように語り合った。




彼らとは夕方前に次は日本かオーストラリアで再会しようと
約束しお別れ。ああ、いい出会いだった。




まだ夜がふけるまでは時間があるのでまた川沿いを歩いた。
火葬場のガートで足が止まる。
積み上げられた薪の上にはきれいな赤い布に包まれた人の姿が。




薪に火がつけられゆっくりとその体は火に包まれていく。
隣にいた人が「これが人としての最後の姿だよ」と言う。

その人がいくつなのか、男か女かもわからないが、
火葬に立ち会ったのも何かの縁と静かに手を合わせた。




頭皮が燃え、真っ白な頭蓋骨が見えた。
その後、足を包んでいた布が燃え、5本指が見える。
それを見て、ああ今燃えているのは人なんだと思う。
日本では火葬に立ち会う習慣など無いので
どうしても目の前で燃えているのが人だとは信じられない。



2時間近くそこに座っていただろうか。
さっきまで人の姿をしていたその人は跡形も無くなった。
ヒンドゥー教にはお墓は無いらしい。

その灰は聖なる川、ガンガーに流され自然に返っていく。
その横では子供たちが無邪気にクリケットをして大騒ぎし、
ヤギがお供えの花をむしゃむしゃ食べている。
火葬はここの人にとってはいつもの風景なのだ。




その後、日が沈みガートにプジャーと呼ばれる
神に祈りをささげる儀式を見に行く。
この間少女が売りつけて来たキャンドル型の花に火がともされ
ガンガーに流されていく。
対岸に集まったいくつものろうそくはそれはそれは綺麗だった。
日本の灯篭流しに近いかな。




ガートに座ってそれらの儀式を見ていたら
10歳位の子供が話し掛けてきた。
利口そうな顔をして見なりもきちんとした子供だ。
きっと覚えたての英語を使いたくて仕方が無いらしい。




一生懸命“んー、あれは英語で何て言うんだっけ?”なんて
ヒンディー語で言いながらの会話はすごくかわいかった。
好奇心むき出しで会話が楽しくて楽しくて仕方ないって感じだったので
(私も英語を習いたての時こんな感じだったなー)
たくさんいろんな質問をしてあげた。




途中、その子がお米をあげたようなお菓子を買ってきて
一緒に食べようと分けてくれた。
私はまだ前日のトラウマから完全には抜けていない。
私が躊躇していると周りにいた人たちにもお菓子を配り

「ほら、大丈夫だよ!これは安全だよ!」
なんて言ってくる。
結局ほんの一口だけ恐る恐る口にし、「ごめん、口に合わない」
と言って食べなかった。




人を疑いながら旅したくないが、
インドという国はピュアすぎても危ない国なのだ。
神聖な儀式が行われているその目の前で人を信じることのできない私、
悲しかった。。。。。。







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Last updated  Oct 22, 2004 02:25:42 PM
コメント(12) | コメントを書く


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頭が こんがらがってきて・・・  
サチ2989  さん
nekoさんの お話聞いてると

インドの中の富と貧困と それぞれの生活と観光客があり
外国の富ともくろみがあり  それぞれの利害があり

とても スピリチュアルであり 欲望的であり
純粋であり 根源的であり・・

私なんぞ 現地にいったら 頭がウワーン グワーンって
音が鳴ってきそうです

だから、旅っていいんでしょうね・・
小さな日常で生きてる私は nekoさんにであって

すごい世界を 垣間見てしまった事に感謝!です

人を信じること・・そこのくだりが私もジーンと来てしまいました・・・


旅の終わりに向けて すばらしい事がもっと起こりますよう♪



(Oct 22, 2004 07:56:15 PM)

Re:仏教とヒンドゥー教と・・・・(10/15)  
Yumeko1108 さん
いつも読み逃げですが いつも感動をもらっています。
ずいぶん昔に 書き込みした時も偶然でしたが その内容が 私の心を 救ってくれました。

昔 カリブ海のある島に 4年ほど 住みました。
そこに到着した日は ”島流し”にあった罪人を
思い起こしました・・・。
住んでいけるとは 信じがたい 環境の中 ある満月に
「今日は 満月・・・何処にお散歩に行くの?」と
当たり前のように聞かれ 絶句し ショックに似た
感情が沸き起こりました・・・。
満月だから何?!・・・ってな感じ方しかもてない自分
散歩?(この物騒なトコで夜に?・・しかも夫婦で?)
・・・なにかにつけ彼らとの会話の中に 人間の原点
の生き方を 感じるようになるまで 私は 1年も
かかってしまいました。
今では あの島の人たちの 素朴で 貧困で 貧富の
差の激しい中での生活 生きる事の原点 
多くを考えさせられ 見せ付けられました。
そんな島に帰りたいとさえ思うのです。

インド旅行に若い21歳の 友人の子が出かけ 人事ではなく 心配の毎日を送り 無事に帰ってきたときは
涙が出ました。 この旅行に出かけれる前にこれを読んでたら・・・と 思いましたよ。

いっしょに 旅の気分を味わせていただきました。

(Oct 24, 2004 06:50:06 AM)

Re:頭が こんがらがってきて・・・(10/15)  
nekomushi  さん
サチ2989さん
>インドの中の富と貧困と それぞれの生活と観光客があり
>外国の富ともくろみがあり  それぞれの利害があり

>とても スピリチュアルであり 欲望的であり
>純粋であり 根源的であり・・


★これがあるからインドにハマる人が多いんだと思います。
俗があるから聖がきわだつのかもしれません。
俗と聖、普通の修行とかしていない人間だったら誰しも両方兼ね備えているんじゃないのかな。
ある意味とっても人間らしい感情だよね。

>私なんぞ 現地にいったら 頭がウワーン グワーンって
>音が鳴ってきそうです


★私も毎日グワングワンです。
日本で普通に生活していたらとても考え付かないような事が次々と頭に浮かんできます。
その都度「もしこれが私だったら」とか「私だったらこうしたい」とか思うことが出来て、自分を知るのにはぴったりな場所です。
まだまだ自分自身しらなかった自分がたくさんいるんですよ。

(Oct 24, 2004 12:41:24 PM)

Re[1]:仏教とヒンドゥー教と・・・・(10/15)  
nekomushi  さん
Yumeko1108さん
>いつも読み逃げですが いつも感動をもらっています。
>ずいぶん昔に 書き込みした時も偶然でしたが その内容が 私の心を 救ってくれました。


★こんにちわ。私もいつもYumekoさんの書き込みに優しい気持ち、新しい知識をもらっています。
いつも読んでくれてどうもありがとう。

>住んでいけるとは 信じがたい 環境の中 ある満月に
>「今日は 満月・・・何処にお散歩に行くの?」と
>当たり前のように聞かれ


★私も今背中に鳥肌が立ちそうな感覚になってしまいました。インドにいたから余計その気持ちが分かってしまったのかもしれません。
もっと卑屈になってもいい状況の中で純粋に何かを信じる気持ちを持っている人たちって綺麗ですよね。
インドの人々も飢えたり、だましたり、怒ったりと汚らしい部分もたくさん持っているんですが、毎朝綺麗なお供えの花を買って神に祈るんですよ。
私達がなくしてしまった部分なんですよねー・・・

>今では あの島の人たちの 素朴で 貧困で 貧富の
>差の激しい中での生活 生きる事の原点 
>多くを考えさせられ 見せ付けられました。
>そんな島に帰りたいとさえ思うのです。


★生きる原点。それを見せつけられたときに自分の無知さやいたらなさを感じるとともに、なんだか遠い昔に自分も知っていたような懐かしさを感じたような気がしました。
先進国に生きている私ももともとは動物で、遠い昔の記憶がそこに戻りたいと思わせるのかもしれませんね。
カリブ海、いつか私も行ってみたいです。ステキなお話をどうもありがとうございました。

(Oct 24, 2004 12:48:13 PM)

Re:仏教とヒンドゥー教と・・・・(10/15)  
noleeko  さん
ありゃ~?コメント残したつもりだったけど消えてる・・・(涙)
気を取り直し・・・
私もサルナート行きましたよん。
バラナシで散々だったのでなんとほっとしたことか・・・ヒンズー大学とごっちゃになってますが
とにかく平和だったのは覚えてます。
そこでチベットの小さいお寺に行って顔立ちもあっさりで爽やかなチベタンのお坊さんに話しかけられて涙出そうになりました。
実はそこ~私のチベット好きが始まったのですよ。

インドってね。本当試される国ですね。
そういう感性がないとどうしようもない国だけど。
日本の枠では自分が悪いことしてるワケじゃないのに試されてやな人間だ~と落ち込んだり。

私もそんな事件のあとでは警戒しちゃうし同じように落ち込んじゃうと思います。
考えさせられる国ですね。
(Oct 24, 2004 06:57:43 PM)

Re:仏教とヒンドゥー教と・・・・(10/15)  
ゆうぐると  さん
インドの旅行記を読ませてもらいながら、その場にいるような臨場感を味あわせてもらっているわたし、とてもありがたい。
ネコムシさんがこのたびで本当に一瞬一瞬を感じ考えていることが、とても興味深く共感しています。
文明、生と死、富と貧‥。
私の読みたいと思っていて、まだ読んでいない本が藤原新平の本ですが、今ものすごく読みたい気分です。
死体を焼く場面に出会えたのは、会うべくしてあったのでしょうね。インドに長く滞在して、歩き回っていた人でさえ出会おうとして出会える場面ではないようです。
人を疑う心と、人を信じる心、だます人とだまされる人。
インドというところは、ほんとうに人間の業の坩堝という感じがしました。
それにしても、勇気を失わず旅を続けるネコムシさんには、エールを送らずにはいられません。 (Oct 25, 2004 06:50:57 PM)

Re[1]:仏教とヒンドゥー教と・・・・(10/15)  
nekomushi  さん
noleekoさん
>とにかく平和だったのは覚えてます。
>そこでチベットの小さいお寺に行って顔立ちもあっさりで爽やかなチベタンのお坊さんに話しかけられて涙出そうになりました。
>実はそこ~私のチベット好きが始まったのですよ。


★袈裟を着ているとそれだけで神々しさ(仏々しさ?)を感じますよね。
私もここのお寺でずいぶんとヴァラナシで疲れた心を癒されました。

>インドってね。本当試される国ですね。
>そういう感性がないとどうしようもない国だけど。
>日本の枠では自分が悪いことしてるワケじゃないのに試されてやな人間だ~と落ち込んだり。


★あの自分が加害者のように感じてしまう気持ちは何なんでしょうねー。
リキシャのおじいさんのときも、この時も自分がとっても汚れた卑しい人間に思えてきてしまうの。

>私もそんな事件のあとでは警戒しちゃうし同じように落ち込んじゃうと思います。
>考えさせられる国ですね。


★かといって眉間にしわを寄せて誰も寄せ付けないように歩いている観光客も結構いるでしょ。
ああはなりたくないんだよなー。
本当に難しい・・・・・

(Oct 26, 2004 12:49:41 PM)

Re[1]:仏教とヒンドゥー教と・・・・(10/15)  
nekomushi  さん
ゆうぐるとさん
>文明、生と死、富と貧‥。
>私の読みたいと思っていて、まだ読んでいない本が藤原新平の本ですが、今ものすごく読みたい気分です。


★藤原新也のインド放浪という本は知っていますが、藤原新平というのは初めて聞く名前でした。
今ネットで調べてみたら舞台演出をする人みたいですね。

>死体を焼く場面に出会えたのは、会うべくしてあったのでしょうね。インドに長く滞在して、歩き回っていた人でさえ出会おうとして出会える場面ではないようです。


★とても衝撃的なシーンでした。
でもそこには日本の火葬場のような湿っぽい雰囲気はなく実に淡々としているの。死は死として誰もが受け止めているような、そんな印象を受けました。
場所柄慣れているっていうのもあるのかもしれませんが・・・・

>人を疑う心と、人を信じる心、だます人とだまされる人。
>インドというところは、ほんとうに人間の業の坩堝という感じがしました。


★その感情すべてを含めて人間なんですよね。
私がもしその貧困層の人たちの立場だったならと考えると同じ土俵で物事を考えることのほうが不自然な気がしてしまったり、でも人としてそれはやっぱりどうなのか・・・と思い直したり。
未だに頭がかなり混乱しているんです。


(Oct 26, 2004 12:54:50 PM)

Re[2]:仏教とヒンドゥー教と・・・・(10/15)  
noleeko  さん
nekomushiさん
>★かといって眉間にしわを寄せて誰も寄せ付けないように歩いている観光客も結構いるでしょ。
>ああはなりたくないんだよなー。

このコメントみて思い出しました。
電車待ちで出くわした日本人男性旅行者。
よほどやな目にあったのかして、ふらっと親しげにやってきたヒンディーしかしゃべれない足のない貧しそうなインド人が近寄ってきたの。
でもお金をせびるわけじゃない。単に外国人の私たちが珍しかったからだけみたい。なのにその旅行者は見た目だけで警戒と侮蔑のようなもの
漂わせて警戒と拒否反応しめしてて・・・
友達と「悲しいね」とつぶやきました。
(Oct 26, 2004 03:36:31 PM)

Re[3]:仏教とヒンドゥー教と・・・・(10/15)  
nekomushi  さん
noleekoさん
なのにその旅行者は見た目だけで警戒と侮蔑のようなもの
>漂わせて警戒と拒否反応しめしてて・・・
>友達と「悲しいね」とつぶやきました。


★侮蔑のまなざしは向けられたほうにとっては本当に悲しいことですよね。
自分がやられたら嫌なことをされ続けたからこそ、されるほうの気持ちが分かっていいはずなのに・・・・
とはいえ、気持ちが全く分からないわけじゃないからまた自己嫌悪に陥っちゃうんですよねー・・・・

(Oct 26, 2004 10:30:27 PM)

Re:仏教とヒンドゥー教と・・・・(10/15)  
pupcal さん
私もお墓なんかに残されたくないなぁって思います。
ちっちゃい小瓶にちょっと灰を入れて、どこ行くにも持っててくれたらいいなぁ。 (Oct 27, 2004 09:54:09 PM)

Re[1]:仏教とヒンドゥー教と・・・・(10/15)  
nekomushi  さん
pupcalさん
>私もお墓なんかに残されたくないなぁって思います。
>ちっちゃい小瓶にちょっと灰を入れて、どこ行くにも持っててくれたらいいなぁ。


★私もお墓は要らない!!
お墓ってアイディアもある意味ロマンチックだと思うけれど、墓にまつわる商売や、土地の少なさ、環境の問題なんかを考えるとやっぱりいらないやって思う。
火葬もしないで鳥や動物に食べてもらうっていうのでもいいかなって思う。
(Oct 28, 2004 12:08:08 AM)

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