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2015.02.06

ルパン三世ナポレオンの辞書を奪え〜自由気ままに映画日記

テーマ：最近観た映画。(40185)

カテゴリ：映画(る)

アニメ

監修
出崎統
Voice
山田康雄
小林清志
井上真樹夫
増山江威子

戸田恵子

ストーリー
ニューヨーク近代美術館にルパンの犯行予告状が届いた。
銭形も駆け付け気合いを入れていたが、集められた警官はたったの4人、しかもまったくやる気のない窓際社員の様な連中。
実はこの日、プラザホテルでG7が開かれていて、警官達は皆そちらに駆り出されていたのだ。
仕方なく銭形はこの4人と美術館の警備をする事に。
その頃、プラザホテルでは先の湾岸戦争によって崩壊した経済の立て直しを図る会議を開いていた。
そこで呼ばれた一人の学者が出した案にG7は度肝を抜かれる事になる。
その案とは、中世ヨーロッパで栄華を誇っていた「ルパン帝国」の財宝を探し出し、経済の立て直しに利用するというものだった。
財宝の額は2千億ドル。
そして、その財宝のありかを知っているこの世でただ一人。

各国首脳達は我れ先にと、自国に問い合わせてルパン三世捕獲作戦を開始する。
アメリカ代表であるヘーカーは近代美術館にルパンが現れるということを知り、たった4人の警備だという事に怒り狂ると、今すぐニューヨーク中の警察官を全て近代美術館に向かわせるように指示する。
しかしルパンはまんまとクラシックカー「1908年製パッカード」を盗み出した。
ルパンはその車で女の子とデートをしようとしたが、振られてしまう。
しかし本当のルパンの目的はデートではなく、マルチンベック財団主催のマドリード～パリ間のクラシックカーレースの賞品だった。

モンキー・パンチ原作の「ルパン三世」TVスペシャル映画版第3弾。
湾岸戦争とは、1990年8月にイラクがクウェートに侵攻した事により、国際連合が多国籍軍の派遣を決定し、1991年1月にイラクを空爆した事で始まった戦争。
ルパン三世シリーズには珍しく時事ネタを描いている。
また日本は国際社会において「困った時の金づる」と思われている事や、いざという時には日本は呼ばれていない事など、政治的な観点から見た日本も描いている。

my評価7点(10点満点中)

今回の作品で一番面白いところはルパンと銭形の関係性でしょうか。
ここが見所です！！
ルパンが銭形をどう思っているかが、彼本人の口から語られるシーンがあります。
たぶん本気でルパンが銭形の事を語るのはこれが最初で最後でしょう。

銭形は相変わらずポンコツ警部として描かれていますし、銭形からルパンを語る事はないので分かりませんが、ルパンを捕まえる事だけに命をかけているし、ルパンを誰よりも分かっていて、またルパンの命が危ない時は彼を守ろうとしたりする人ですし。
きっと二人の思いは同じで、切っても切れない深い縁があるのだと思いますね。

そして今回のヒロイン、木戸千恵子はヒロインでありながらルパンの敵として登場するのも面白いですね。
しかし残念な事にルパンシリーズのヒロインの中で断トツに華がない！！
何が悪いのかよくわからないんですが、何か華がないです。
今回はキャラクター達がクラシックカーレースに合わせた格好をしていますが、木戸千恵子の格好がこれまた地味です。
てゆーか名前がすでに地味！！
「千恵子」って...。
名前が古い！！
全国の千恵子さん、ごめんなさい。
でもヒロインなのだからもう少し華のある名前でも良いと思うのですがね。

ちなみにコンパクトが通信機になってるところが個人的には気に入ってます。
あれ、欲しいわ～。

ラストの展開は笑えます。
ルパンシリーズはいつも労力の割にお宝がひどい事が多いし、作品によっては何も盗まなかったりしますけど。
今回のお宝に対しての労力はヤバすぎですね。
相手は多国籍軍ですからね。笑

とにかく銭形への思いをルパン自身が語る唯一の作品なので、絶対観てもらいたい作品です！！