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最近里に帰ってきたSさんは、一生懸命バックフォーと会話し、土と戯れています。
「何かお手伝いできることありますか?」
と聞いたところ、
「では、編み物。」
と。
(編み物?)と思っていましたら、土留め用に打った杭につる性の枝や、細い枝で周りを交互に編んでいくことでした。結構力が必要です。あれよと思う間にSさんが、自分で作ってみせてくれました。
「これで、この枝から芽が出たり、根がついたら、いよいよ頑丈な土留めになるのにね。」
と話していたところです。
昨日だったでしょうか。
「見てください。」
といわれてついていきました。みると、移植した紅葉の支柱から、いくつもの芽が出ておりました。上は、ハンマーか何かで叩いたので、少し割れています。果たして何の木だったでしょう。
「しかもこの支柱、天と地が逆なんですよ。でも芽はちゃんと上向いてる。」
杭に使うために、細いほうを地面に差し込んだために、もともと立っていた木の状態とは逆向きです。それでも、葉はちゃんと天を仰いでいますので、重力のせいでしょうか、太陽の光りの力でしょうか、臨機応変です
。
「生命って不思議だな。」
と改めて実感します。木には、上とか下という概念がないのでしょうか。
最近登場しているおばあさん、にもお足元が心配でしたが、見に来てもらいました。
「うわー、すごかー。これはいいもん見せてもらった。」
と一緒に喜んでくれました。そして、最後は
「みんながんばっとるね。東日本と同じだー。」
と涙ぐまれておりました。