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しし丸、おばあちゃんです。まだ真っ白に霜が降りる日もあって、寒いなぁと思とったら、えらいもんや、足元ではもう春が近づいとる。風が冷とうて、枯れ草だらけの中やのに、小さなふきのとうが顔を出しとった。あぜ道で足をとめて、そっと摘みとって、今日はてんぷらにしたよ。すこしばかり苦味があるけど、この苦味が冬のなまった身体を、ぴしっとさせてくれる。ふわーと、良ぇ香りがして、あー、春の匂いやって、心がぽかぽか。季節を味わうっちゅうのんは、こういうことかいなぁ。田舎のおばあちゃんより
2005年01月31日
去年は気付くのが遅く、枯れる寸前だったかなー と思い、田圃の土手を見てきたらねぇ。 あれっ! やっぱり何んにも無い。なんぼ寒ワラビや言うたかて、こう寒いと出られんわなぁ。思うて、それでももういっぺん見てみよと葉っぱを手でなぞってみると、ありましたわ!この間の雪で、もう茶色になってねぇ、枯れ草と同じ色になってしもとりました。この寒ワラビ、野草に感心のある人には、静かなブームやそうですねぇ。そやけど、私の近くでは少のうなって、なかなか見付けられません。「これ増やそ思たら、どうしたらよろしい?」と詳しい人に聞いて見たら、「できるだけ、環境を変えんと大事にしてやって下さい。」言われました。ほんまや、自然の中で大事にしてやることが寒ワラビにとっては一番うれしいことやろなぁ。家に持って帰って、綺麗
2005年01月29日
♪♪ どこかで春が 生まれてるー ♪♪♪♪ どこかで芽の出る 音がするー ♪♪雪や霜が降って、どんなに寒うても、その寒さの下で春のこしらえができとったんやねぇ。 風が冷とうて、枯れ草だらけの中に小さな蕗の薹が顔を出しとりました。えらいもんやねぇ、今年もちゃーんと春がそこまで来とります。古い葉っぱの茎の間から、ちょこっと顔を出した蕗の薹が「春がきたよー」「ほーら 光がすこーし軟らこうなったやろ」って笑ろとんですよ。ちょこっとカゴに摘んで帰りました。そして 今日は天ぷらにしました。(ちょっと衣が多すぎたけどねぇ。)口に入れると、ちょっと苦いけど、ふわーと良い香りがしてねぇ。ああ、春の臭いがするーって、心がぽかぽかしてきます。みんさん一足早い春を感じてくださいね。
2005年01月22日
女ほど衣装に気を使わない男にとって、ベルトは重要な意味を持っている。 それは男の装飾品の少なさが、無意味に派手なネクタイや高価な腕時計やサイズよりブランドに拘る靴に向かうのと同様の重要さであり、すなわち他に飾ったり気を使ったりする小道具が女より少ないからこそ、相対的に重視される。 当然全く気にせず用をなせばそれでよいと考える男も大勢居るのであって、彼等にとってベルトは単なる消耗品で草臥れてきたら躊躇いなく新調するから格別の注意は喚起しない。 しかし新しいベルトを入手して、それは当然「大は小を兼ねるのだ」との妙に長いベルトを前に迷う男が存在することも事実だ。そのままでは孔が行き過ぎるから、端を切るか適正な位置に孔を開けるかの選択なのだが、新しいベルトを切るという行為は後ろめたく感じられ、ならば切らずに適正な位置に孔を開けるかと言えば、予め並んでいる孔から随分離れた位置が適正なのでそこだけにぽつんと開けるか、それとも全く役には立たないが眺めて満足する為にぽつぽつぽつぽつぽつぽつと新しい孔を連貫するか、とにかく迷う。 中には迷わなくともよい金具がある。孔に引っ掛けて固定するのではなくて挟みつけるだけなので長さが自在に調整可能なものだ。これは大変に便利であり、時として片手で締め緩めすること出来るくらいだから一度使うとなかなか止められない。しかし挟む機構が半円の歯車様のものだからベルトには縦に筋が幾本も付いてしまう。長さの微調整が可能な代わりに跡が汚く残るから寿命は短い。 手前の場合ベルトの金具でない方の先が左の腰のループを潜っていないと落ち着かないのであって、だからベルトを新調する度に困るのだ。蛇革やエナメル質のベルトは趣味に合わないので無地の革しか使わないが、合成の革であれば躊躇なく穿孔も切断も出来ようのに正式な革に対すると毎回慄くのだ。これは本革なのだ。勿体無いと思わないか? そもそも孔を開ける為の道具がないから錐やらレンチやらを動員して表から裏から攻め立てる。慎重に表から位置を決めてもいざ貫通してみると最初からあった孔の列を微妙に乱しているのが腹立たしくなる。 ならいっそ切ってみるか。そこで思い至る。手前はこれまでベルトを切った経験がない。そういつも孔を開けて対応してきた。何事も経験だからやってみようか。しかし切り過ぎたらどうする?孔は幾つかあるのだから留まるかどうかは心配ない。心配なのは金具の左すぐにベルトの先が来てしまうとちんちくりんに見えるかもしれないことだ。まずは腹廻りを測ろうか。ズボンは67を穿いて少し余裕があるからそれより少し長くすればよい。測ると71だった。さてこの71は何処から何処までの長さであるのか。 眼前で締めて緩めてを繰り返し観察した結果、金具の先端と目標の孔の距離かと推定される。その長さを丁寧に測って切る前に眺めてみるといかにも短く見える。不安になったので少し弱気に少し長く残して切る。早速締めてみると適正な位置に孔がない。だからさっき測ったじゃないか。精一杯長く使おうとして一番締まる端の孔を基準に測ったから、長めに切るとそこより先には孔がなくて当然じゃないか。 ベルトを切るという行為は上の結果極度の精神的疲弊を招き、微調整の為にもう一度切るなどという選択肢はなく、無念ながらも普段通り少し列を乱した孔が穿たれた。 切られたベルトは鞄の持手に加工するには短過ぎる。何かに使えないものかと思案した結果、とある観光地の土産屋で半田鏝で革を焦がしながら文字を書き入れる芸があったことを思い出した。だからこれはいつかの機会に鏝で焦がして何かの文字か文様を描く為の素材としよう。そうしてまたひとつ宝箱にごみが増えるのであった。
2005年01月20日
しし丸、おばあちゃんです。おとついの晩は、とんど焼き。おばあちゃんちのお飾りさんを、上の畑で燃やしました。近所の子がおばあちゃんに、とんど焼きって何でするんって聞く。何でって、難しい質問やなぁ。これもまぁ、おまつりみたいなもんやからな。左義長いうんが、一般的な名前なんかな。どんど焼き、ゆうたり、どんどん焼き、ゆうたりも聞くな。おばあちゃんには、難しいことはわからん。この火にあたったら元気になるんや、あたっといで、ゆうて、その子には言うといた。書き初めしたんがあったら持ってきぃな、一緒に燃やして高ぅあがったら、上手になるんやで、ゆうたら、ちょっと恥ずかしそうに、ええよぉ、ゆうて、煙を見上げとった。それでおばあちゃんも、腰を伸ばして煙を追うた。竹やぶと、山の端が見えて、煙はその上まで立ち上って、空に消えていく。尊い、トウトちゅう言葉を思うて、とんどって、トウトやったんかいなぁ、とも思て。年の初めにお飾りしたもんを、こうしておてんとさんに返す。理屈はようわからんけど、それは、もっともなことのように思えた。その後、暗ぅなる中を、とんど焼きの灰を、家の周りにまきました。無病息災、これでこの一年も、元気に過ごせますように、ゆうて。しし丸も今年一年、去年より一年分大きぃなった自分で、立派に過ごせますように。田舎のおばあちゃんより
2005年01月16日
家庭編・飯いるぞ 我家の食事は 予約制 ・大そうじ 今年も娘が かたづかぬ・ついて来い 今では妻に ついて行く仕事で・コンピューター なければ済んだ この仕事・「ハイ、ハイ」と 軽い返事に 重い腰・安定所 何度行っても 不安定美容編・八頭身 靴をぬいだら 五頭身・顔だけが ブランド品で ない女房・彼探し 賞味期限の 切れぬ間に
2005年01月15日
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