M's green room

M's green room

2005/01/30
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カテゴリ: 異種混合鑑賞
前評判の高かった『ハウルの動く城』は、面白そうな世界観なのに、ハウルの行動(性格)にかなり深く関わっていそうな人間関係や、世界観の設定そのものが純粋にわからないことだらけで、最後までその世界に浸ることの出来なかった映画でした。
見終わって自分が1番印象に残ったのは、絵に描いたようなイングリッシュ・ブレックファーストのお食事シーン…かな?(爆)
ソフィーおばあちゃんと荒地の魔女のご老人対決はかなり面白かったし、ハウルの、一見、カッコつけしぃだけど中身はてんでお子サマって設定は結構、好みだったんですが、結局、彼自身のキャラクター造形がよくわからなかったのは個人的にはかなり痛かったです。
きっと子供時代や魔法学校時代に色々とあったんじゃないのかしらとは思ったんですが、それも単なる憶測の域を出ないし、要するにソレは原作を読めってことなんでしょーか???
決してつまらなくはなかったしキャラクターのデザインそのものは面白くて魅力的だったんですが(<神木マルクルはかなり可愛かったわ~♪)、宮崎アニメのワリには(?)、物語の完成度そのものは決して高くないように感じたのはちょっと残念でした…。

『ロミオとジュリエット』のキャスト他詳細は以下の通り。
演出:蜷川幸雄/作:ウィリアム・シェイクスピア/翻訳:松岡和子
出演:
藤原竜也(ロミオ)、鈴木杏(ジュリエット)、壤晴彦(キャピュレット)、瑳川哲朗(僧ロレンス)、立石凉子(キャピュレット夫人)、梅沢昌代(乳母)、藤井びん(薬屋ほか)、高橋洋(マキューシオ)、妹尾正文(モンタギュー)、スズキマリ(モンタギュー夫人)、横田栄司(ティボルト)、月川勇気(パリス)、マメ山田(序詞役&パリス小姓)清家栄一(エスカラス大公)、井上顕(ベンヴォーリオ)、泉裕(僧ジョンほか)、他


1000人以上収容する劇場にて、約1ヶ月間公演する舞台のチケットが一般発売早々にして全席完売してしまったと言う事実にこの舞台に対する期待度の高さがうかがえましたが、実際にそれに足るだけの舞台だったと言うか、確かな演技力に裏打ちされた主演ふたりの、まさに光輝くような若々しさが本当に眩しい舞台でした。

いやもう、誇張表現とかではなくてホントにキラキラしてました藤原ロミオ&鈴木ジュリエット…!
杏ちゃん、ちょっと太った?(汗)って感じで、長身スリムな藤原くんの方が華奢に見えてしまったのは何でしたが(<刑事プリオと毛糸ウィンスレット嬢のたいたにっくカップルほどではありませんでしたが/爆)、ちょっと前まで同じ日生劇場でボーイッシュな魅力を振りまいていた彼女が、今度は打って変わって恋する乙女の代名詞のような役を演じ切っていたのは見事だったし、藤原くんは藤原くんで、今の若手役者の中で運命に翻弄された悩める青少年を演じさせたら、彼の右に出る者はいないんじゃないのかしら…?と思わせるぐらいに期待以上の熱演でした。

セットは、舞台上を1階とすると、2階、3階と段差をつけた天井の高さ近くまでの壁と、その壁の両脇には舞台上に続く急勾配の階段、中央の壁面には上から下まで梯子のような足場があって、その壁面には世界中のあらゆる国の人たちの顔写真がモノクロでプリントされており、それがこの悲劇の物語が現代にも通じる万国共通の物語だと言うことを印象づけるような演出効果になっていました。
その階段式の壁を上から下まで、ロミオや他の若者たちはもちろん、元気いっぱいの14歳の(!)少女ジュリエットも何度も何度も行ったり来たり。
おかげで若者たちの躍動感や、反対にクライマックスでの暗い地下墓地に続く道行きの陰鬱さは十分、感じ取ることが出来ましたが、あの3階部分で演技するのは恐らく高所恐怖症の人には耐えられまい…役者ってホントにスゴいわぁ…と思わせるような、かなりの高低差があるように感じられたセットでした。

衣装は、現代的な服装に時代ものっぽいデザインを混ぜ合わせた作りで、イメージカラーはロミオ側のモンタギュー家が黒、ジュリエット側のキャピュレット家が白、ロミオは上着が白でズボンは黒、そしてアンダーシャツは緑色の衣装が基本で、ジュリエットは最初から最後まで純白の衣装でした。
ちょっと異色だったのは、モンタギュー家とキャピュレット家の仲介役とも言えるヴェローナのエスカラス大公の縁戚で、ロミオの親友でもあるマキューシオのいでたち。
靴下の柄が見えるぐらいに丈を詰めたズボンとサスペンダーに上半身は裸、その上には青島コートの丈を長くしたような深緑のロングコートを羽織って、最後までグラサンをかけたままで軽口を叩く。
このマキューシオ、ロミオとジュリエットを取り巻く人間たちの中でもひときわ光って見えたと言うか、永遠に続くかと思われた両家の不和から端を発した、理不尽でやるせない世界に対するシニカルな怒りを一身に体現しているような存在に思えました。
そのマキューシオを演じていた高橋洋、蜷川カンパニーの一員なので蜷川演出には毎回?出演していて、前回の生真面目で忠実な藤原ハムレットの友人ホレイショー役も悪くなかったんですが、一見、奇天烈な存在のマキューシオ役の方が、今まで観た彼の演技の中では1番インパクトがあったように感じました。


洋の東西を問わず何百年も演じ続けられているシェイクスピアものの魅力を、今回の舞台で改めて垣間見たような気がしました。

『SHIROH』は、既存の有名ミュージカルをバリバリに意識したと思われる、劇団☆新感線ならではのエンターテイメントな和製ロック・ミュージカルでした。

作・中島かずき/演出・いのうえひでのり/音楽:岡崎司
作詞:デーモン小暮閣下、山野英明、中島かずき&いのうえひでのり
出演:


日本史で有名な島原の乱に着想を得た、歌声で人の心を操る術を持つ少年シローと、知恵と統率力でキリシタンたちの信頼を得ている四郎時貞が協力して幕府と戦うと言う物語で、相変わらず新感線らしい遊びやこだわりのある舞台でしたが(<宣伝画が、トリビアでもお馴染みの現代の浮世絵師・山本タカト氏ってのも最高…)、それ以上に中川くんの歌唱力がものを言う、彼のオンステージと言っても過言ではないぐらいにその歌声が魅力的だったミュージカルでした。

魅力的な歌声と言えば、ふたりのSHIROHにだけその姿が見えるリオ役の大塚ちひろちゃんは、ルックスも含めてまさに天使の歌声のように可憐でした…。
反対に、シローに影響を与えるお密役の秋山菜津子さんは、ハスキーボイスで声量もあって、裏で暗躍するくのいちと言う役どころのイメージにもバッチリな、それはそれでまた大変に魅力的な歌声でした。

今回、ミュージカル初出演だった上川さんは、声質そのものが良くてまだ公演間もない時期だったせいか歌唱力もなかなかだったんですが(<東京公演の最後の方ではちょっと厳しかったようですが…)、苦労性の長男気質的な役回りで、出番が多いワリには意外と美味しくない役どころでございました(爆)。

個人的最大の笑いどころは、正統派ミュージカル俳優の吉野さん&キワモノ新感線俳優の右近さんの、重(しげ)ちゃん勝(かっ)ちゃんと呼び合う間柄の幕府中間管理職コンビの全て。
あの、デコボコでハイテンションな奇天烈コンビを見られただけでも、このミュージカルを観た甲斐がありましたよ(笑)。

ちなみに、観劇時に知っていると役に立つポルトガル語(キリシタン語)は以下の通り(<出典:コンサイス カタカナ語辞典)。

パライソ(ハライソ)/paraiso:天国
インヘルノ/inferno:地獄
マルチリ/martirio:殉教

………ちょ、ちょっと怖い…(汗)。
物語が進むにつれて破滅的でブラックな展開になるも、ラストではこの物語にふさわしいと思われる救いもちゃんと用意されているので、数ある新感線の舞台の中でも、かなり見応えのある舞台でした。

『ロード・オブ・ザ・リング・ザ・コンサート』は、前回の日本公演が入門編なら、今回はちょっと進んだ初級編…って感じだったかな?
ハワード・ショア御大が指揮者として来日した上に元の楽曲に手を加えていたので、映画音楽そのままのサントラ的なわかりやすさが薄れて、より本格的なクラシックコンサートのような内容に仕上がっていたように感じました。
そして前回よりも混声コーラスの人数は増えていたようですが、やっぱり少年コーラスはカタカナ発音のままだった…(涙)。
主催者側に TOKYO FM が入っていたのでしょーがないことなのかもしれませんが、素人耳で聴いても TOKYO FM 少年合唱団の歌唱力はイマイチだったし、その上、あろうことか壇上でのお行儀も良ろしくなかったんですけど(爆)。
でもまぁ、こんな極東の地で御大自ら指揮棒を振ってくれただけでも、良しとするべきなのかな…。

平新中納言知盛の野村萬斎さん&彼を支える影身の内侍(かげみのないし)の高橋惠子さん、そして源九郎判官義経の嵐広也さんが中心の『子午線の祀り』(作:木下順二/演出:観世榮夫)は、まさに琵琶法師の語る『平家物語』の世界を舞台化したような物語でした。
自分の心のうちを吐露するする登場人物たちの演技や、『平家物語』の中の一文を数人で斉唱するところは、ギリシア演劇にも通じるような…?
あと、軍記ものって和洋問わずやっぱり似ているものなのかしら…?とも思いました。

源氏と平家の決戦場となる壇ノ浦の戦いまでを描いたこの舞台、知盛側は力の衰えた平家一門を己ひとりの双肩で支えなくてはならない苦悩を、義経側は身分はないけれども有能な部下たちに支えられて連勝するも、彼の長所でもあり短所でもある愚かしさゆえに実兄の頼朝から理解を得られないことへのもどかしさを、長い公演時間の中で丁寧に描いていたように感じました。

それにしても、清盛も頼みにしていた長兄の重盛さえ生きていれば、知盛もひとりでそんな苦労をしなくてもすんだろうに…(哀)。
個人的な源平一門のそれぞれのイメージは、平家は“血は水よりも濃い”、源氏は“遠くの親類より近くの他人”…って感じ?
あと、やっぱり萬斎さんは洋モノよりも和モノの方が格段にいいっすね。
あの所作の美しさや独特のセリフまわしは、やっぱり和モノでこそその魅力が最大限に発揮されるんじゃないのかしらと、今回の舞台で改めて感じました。

字数制限オーバーの為、この続きはまた後日…。





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Last updated  2005/02/03 12:30:54 AM
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mocchi45 @ サッカーバカですねホントに(; ̄▽ ̄A Martha姐さん オグさん、マケドニア系…
Martha姐 @ Re:アジア杯2011その7(01/30) サッカーバカになってないで、寝てくださ…
mocchi45 @ スカパーは頑張ってました Martha姐さん 毎回対戦チームそれぞれ…
Martha姐 @ Re:祭の名残(07/24) そりゃやっぱり日本は日本のことしか注目…
mocchi45 @ お気遣いどうもありがとうございますm(_ _)m Martha姐さん 停止画が見つけられまし…
Martha姐 @ ジローだったのか! 普通に「次郎」でぐぐったので出てこなか…
mocchi45 @ ここからです↓ Martha姐さん 今さらジロー/小柳ルミ…
Martha姐 @ Re:今更次郎(07/21) 今更次郎って知りませんでしたー。とりあ…
mocchi45 @ レーヴ巻き(笑) Martha姐さん ストール?を同じ巻き方…
Martha姐 @ Re:燃え尽き症候群?その5(07/17) この写真集、いいですねえ。二次大戦頃の…

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