おじなみの日記

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2020年01月24日

マックス・フォン・シドー主演『ペレ』/1987年　デンマーク・スウェーデン合作

テーマ： DVD映画鑑賞(14114)

カテゴリ：映画

主演のマックス・フォン・シドーは、自分の好きな俳優ベスト5に入る。
子供の頃からマックス・フォン・シドーが出てる映画はほとんど観ていると思う。
演じた役は幅広く、宇宙の皇帝、悪魔祓い師から警部、元ナチスの役員、ハイジのおじいさんまで
どんな役でも、どんなB級映画でもマックス・フォン・シドーが演じると惹かれてしまう。

ラッセ役のMax von Sydow （マックス・フォン・シドー）

この「ペレ」ではアカデミー主演男優賞にノミネートもされた。
現在90歳でご健在です。

日本でBlu-ray化はないのだろうか。当時の撮影秘話など、特典映像をいっぱい付けてほしい。

「ペレ」は始終辛く心が荒むようなエピソードが続きます。

バッドエンドではないのですが、すっきりと爽快な気分になる事はない。

マックス・フォン・シドー演じるラッセは、スウェーデンで妻と遅くに作った子供と暮らしていた。
妻を亡くし、まだ幼い9歳のペレを連れて、貧しいスウェーデンからデンマークのボーンホルム島に
夢を描きながら船に乗っている。ここが映画のオープニング。
年老いた父ラッセは、幼い息子のペレにデンマークは豊かで子供は働かずに遊んでいればいいと
スウェーデンの貧しさから解放できると話す。

船がボーンホルム島に着くと、想像していた景色とは違った。
船着場には移民者に仕事を与える者たちが多くいるが、年寄りと子供はいらないと、みんなに
断られてしまう。人もまばらになったそこへ遅れて馬車が着く。
ラッセは仕事がほしいと懇願。やっとの事でそこで住み込みで働ける事になる。

荒れた農園に辿り着き、牛小屋の片隅にあるハエが飛び交ってる部屋に二人は住む事になる。

そこに同年代の少年ルズが現れ牛追いのコツなどを教えてくれた。
ルズもペレ以上に不幸の中で生きている。
安い賃金で劣悪な不衛生な環境の中、差別を受けながらラッセとペレは過ごしている。
ルズは不幸続きで耐え切れなくなってペレの制止を振り切って農場から走り去ってしまう。

エリックは唯一、夢を語れる相手だった

2年後にはお金を貯めて月に何度か出てるアメリカへ渡る船に乗り、世界征服するのだと
ペレに熱く語る。ペレもアメリカに行ける事を夢見て、劣悪な環境の中、いじめを受けながらも
働いている。
その夢を語れるエリックも、ある日農夫たちを人間扱いしない管理人に切れてしまい、
鍬で襲いかかる。その行動に馬が驚き暴れて井戸の水を汲みあげる重りの石がエリックの頭に
直撃してしまい記憶もなくし廃人になってしまう。