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花總まりさん出演の舞台を観劇してきました。脚本も演出も素晴らしく、幕開きから最後までずっと集中して楽しめる舞台でした。流れてる音楽も装置も全て舞台に集中させてくれる。花總まりさんは雪組に組替えしてきてからのファンでずっと舞台を観てきてますが、ミュージカルよりもストレートプレイの舞台に立ってる時の方が凄いといつも思う。ミュージカルもいいけど、宝塚時代でも芝居をがっつり見せてくれる作品の方が好きだった。「雪之丞変化」の浪路、「あかねさす紫の花」の額田女王、「JFK」のジャクリーヌ、「カステル・ミラージュ」のエヴァマリー、「鳳凰伝」のトゥーランドット、「BONMAN」のドリー、「ホテルステラマリス」のステイシー、「炎にくちづけを」のレオノーラが、宝塚時代に特に好きだった役と作品。退団後はダントツに「永遠物語」の吉岡良子役が一番好きな役と作品。そして今回のステイシー役もその中に確実に入ると思う。そっか「ホテルステラマリス」の時と同じ役名だ。「ホテルステラマリス」は初日に観た時は、それほど好きではなかったのですが、何回も観るたびにハマっていった作品だった。水夏希さん演じるアレンと別れ話する場面の花總まりさんが特に最高だった。父親役の未沙のえるさんとの親子の絡みのセリフのやり取りも凄く好きだった。ミュージカル作品ではそれほど深く思い入れのある作品は少ないかな。「エリザベート」は初演の時は本当に感動した。一路真輝さんとのコンビが一番好きでした。歌が多めな作品なら「鳳凰伝」が良いし、「炎にくちづけを」は作品自体が凄く好きだったし花總さんの歌うナンバーも好きだった。「炎にくちづけを」は賛否両論が激しかった印象だけど、それほどにみんなが意識し作品だったと思う。宝塚歌劇らしくない作品かも知れないけどお花畑作品ばかりじゃ飽きるから。「ファントム」や「NEVER SAY GOODBYE」は大作で回数も観た作品だったけど、今になればあまり印象に残っていないし、また観たいとは思わない作品。「BOXMAN」や額田女王なら今の花總さんで観てみたい。今日観た「銀行強盗にあって 妻が縮んでしまった事件」はタイトルの通りに強盗が銀行に押し入った時に中にいた13人にその後、起こるあり得ない現象。その13人の中のステイシーは毎日、体が少しずつ縮んでいくという現象が現れた。他の12人にもそれぞれにあり得ない現象が起きる。ファンタジーな空間なんだけど、リアルに時間が進んでいくのでどんどん惹きつけられる。コロスのダンス振付けも独特で客席に緊張感を感じさせて行き演出の丁寧さにも感動でした。花總まりさんは文句のつけようのない素晴らしい芝居で、いつも可愛いけど今日の役はやたらといつも以上に可愛く感じた。本当にいつでも新鮮なまま「ブルボンの封印」で始めて生で観た花總まりさんと変わらない新鮮さにいつも驚かされる。実力も技術もあの頃よりも遥かに高くなってるのですが新鮮さに関してはあの頃のまま。これからも目新しい戯曲をどんどん演じてほしいし和物をやってほしい。細雪なら幸子役か雪子役をどう演じるのか観てみたい。新派の舞台に立つ花總まりさんとか想像するだけで鳥肌です。ステイシーの夫役の谷原章介さんの耳障りの良い聴きやすいセリフ回しや芝居も凄く良かった。強盗役の平埜生成さんの芝居にも惹きつけられた。その他にも個性的で魅力的な俳優さんが揃っていて退屈な時間がまったくない作品だった。終演後は40年近く前によくみんなで飲みに行ってた森ノ宮の居酒屋に久しぶりに行った。今日、舞台を一緒に観た友人はその店で始めて会った。もう一人、その店でよく飲んだ友人も呼び出して3人で自分の最終電車ギリギリまで飲んでた。20代前半の頃に通った居酒屋が今でも残ってるのはうれしい。店を切り盛りしてた女将さんは亡くなっていますが、その息子さんが店を継いで続けています。この前は2年前に行ったし、2〜3年に一度は飲みに行ってました。森ノ宮は80年代中頃、毎晩ウロウロしてた街。飲みに行く店も何軒かあったけど残ってるのは今日行った店だけ。街並みは変わったけど昔のままの看板にポツリと灯りがついてるのがうれしい。
2024年04月22日
かなり久しぶりに和央ようかさん・花總まりさん出演のミュージカル「ドラキュラ」をDVDで観た。日本初演を(2011年8月20日〜9月11日まで東京国際フォーラムCで24回公演)収録したもの。この作品は東京で2回、大阪で2回観劇しました。もう13年も前だけどこの作品はいろいろと印象に強く残っている。舞台装置の素晴らしさ、ライティングの美しさ、そしてキャストの熱演。世界で女性が初めてドラキュラ伯爵を演じた事も特筆すべき事だし、東宝ミュージカルでは作られないと思う殺伐した部分や空気感が新鮮だった。和央ようかさんの立ち姿の格好良さと、いろんなドラキュラを観て来たけど、そのどれにもない特別な世界観で魅力的でした。冒頭部分の400歳のままのドラキュラは不気味で寒々しい。若い血を吸って蘇ってからのギャップも凄い。難解な楽曲を女性が朗々と歌い上げるのは素晴らしい!花總まりさんはこの時、やっと本格的に舞台に戻ってきてくれた感が強く、毎回、凄く感動して観てたのを思い出す。この作品の前にミュージカル「ディートリッヒ 」でエディット・ピアフ役を演じましたかあの時は出番も少なくてミュージカルに4年間出てなかったリハビリ期間のようにも思えた。それでも舞台に立ってくれるだけで満足していたのを思い出す。今ではミュージカルに引っ張りだこです。もうすぐ、ストレートプレイで花總まりさんを観に行くことができます。楽しみにしてる作品です。(エリザベートのドクトルゼイブルガーの場面を思い出させる構図^^;)レンフィールド役の小野田龍之介さんの存在がやはり今でも強烈で鮮明に思い出す。牢獄の中の冷たく不気味な空間で蜘蛛やハエやネズミと暮らしている。芝居も歌声も素晴らしかった。この作品では様々なイリュージョンが使われていて400歳時代のドラキュラがテーブルの間をすり抜けるように歩く場面は何度DVDで観てもどうなってるのか不思議すぎる。ヴァン・ヘルシング役の鈴木綜馬さん。この役、凄くハマってた。ルーシー役の安倍なつみさんも熱演でした。エクソシストのリーガンとカラス神父とメリン神父の三人がリーガンの部屋で悪魔払いしてるかのように思える。ラストシーンも美しくトートとエリザベートが昇天するかのような場面。楽曲はフランク・ワイルドホーンです。この作品でのフランク・ワイルドホーンの音楽は凄く好きでした。和央ようかさんのために追加して作った新曲も素晴らしい曲だった。この作品は宝塚歌劇で上演すれば、宝塚歌劇の幅がまたひとつ広がると思う。役も多いし、エリザベートのトートダンサーのような存在も3人あるし、トップ男役はドラキュラでトップ娘役はミーナ・マレー。2番手〜4番手まで男役はバッチリ良い役が揃ってるし、個性的で芝居が上手い男役にはレンフィールド役、組長か専科からヴァン・ヘルシン役。トップ娘役候補にはルーシー役がある。ドラキュラ側近のヴァンパイア役は3人じゃなくても増やすことも可能。もし宝塚歌劇がこの作品を上演するならかなりな冒険作になると思う。
2024年04月12日
久しぶりに「劇団鹿殺し」関係の舞台を観てきた。今日の公演は「劇団鹿殺し」の本公演ではないんだけど、脚本、演出が丸尾丸一郎さんで、ガラの母親役に鷺沼恵美子さんが出演。サルバドール・ダリの生涯を2時間で上演。凄く色々と詰め込んでるんだけど、開演15分後には引き込まれてた。何となく懐かしいようなアングラな雰囲気が強めの舞台。最近観た鹿殺し関係の舞台がミュージカルだったので、すごい振り幅で楽しめた。出演者は鷺沼恵美子さん以外は誰も知らなかったけど、みんなおもしろい芝居で楽しめた。ダリの事は有名な事柄だけは知ってる程度で、そこまで深く調べた事もなかったので、いろんな側面のダリを感じる事ができるので、ずっと惹きつけられてた。自分にとってダリを意識し始めたのは、1991年のオジーオズボーンのMV1989年にダリが亡くなって、その1年半後にダリを感じるものが多く登場するMVをオジーが発表。「No More Tears」という曲のMVです。OZZYがダリを好きなのかどうかは不明。MVの監督が好きで作ったセットなのかも知れないし。他にもOZZYの名曲「Old L.A. Tonight」をParraloxがダリの作品を多く登場させたMVを発表。アニメで作られてるけど、けっこう圧巻です。Ozzy Osbourne「No More Tears」のMVピアノや洗面台などが燃え上がるのはダリの家が火事になった事と絡めているのだろうか。OZZYのカバーでParralox「Old L.A. Tonight」公演終了後にアフタートークショーもありました。丸尾丸一郎さん、雷太さん、北野日奈子さんの3人。占い師の話や動物の話などで盛り上がった。会場を出てからは、今回初めて行く居酒屋へ。地酒の種類も揃えてあったし、熱燗は菊正宗だったから最高。
2023年03月26日
久しぶりに生の水夏希さんが観られるという事で楽しみにしてた舞台。いろいろと作品に出演されてたのですが時間が合わずに最近ほとんど行けなかった。たしか2021年の夏に「17AGAIN」ってミュージカルに出演したのを観劇したのが最後だったので1年ぶりでした。丸1年も水夏希さんの舞台を観なかった事は2000年に花組から宙組に組替えした時以来。ミュージカル「ソーホー・シンダーズ」も行きたかったのですが、関西公演が枚方公演のみだったので諦めた。今年は福井県でやるミュージカルに水さんを観に行くことにした。ここまで書いてて急に思い出した^^;2021年9月宝塚バウホールで「アプローズ~夢十夜~」を観たんだった。水さんトップ時代の下級生の彩凪翔さんが退団後に主演する舞台。特別ゲストとして水夏希さんが出演。出番は多くはなかったけど、しっかりと聴きたかった楽曲を歌ってくれたので大満足な舞台でした。今日は水夏希さんファンの友人と観劇。観終わったあとの感想は、2人ともまず「出番少なかったな〜」・・・でした。1970年代〜80年代前半の吉本新喜劇のように感じた。船場太郎さんの芝居や表情に凄く似てるのでそう思ったのかも知れない。観ながら船場太郎さんの動きとかギャグが頭の中をぐるぐるしてた。あの頃の吉本新喜劇は好きだった。小学生の頃、南喜代子さんが特に好きだった。伴大吾さん、原哲男さん、岡八郎さん、花紀京さん、山田スミ子さん、船場太郎さん、平参平さん、谷しげるさん、片岡あや子さん、末成由美さん、楠本見江子さん、中山美保さん等が揃って出演してる頃の吉本新喜劇はよく観に行った。うめだ花月で観劇する事が多かった。この前、youtubeで岡八郎さんのドキュメント番組がアップされていて引き込まれるように観入ってしまった。アルコール依存症と脳挫傷の後遺症で舞台に立てなくなっていた岡八郎さんをアメリカで歌手として生きてた一人娘と弟子のオール巨人さんが必死にバックアップして舞台にカムバックさせるドキュメント番組。これはリアルタイムでテレビでも観た番組だったのもあって、感動が大きくて泣けた。今日、観劇した「奇人たちの晩餐会」はお目当てだった水夏希さんの出番は少なかったけど、なかなか笑えて楽しめました。終演後は「森ノ宮で飲むならココ!」て友人に教えてもらった店に。俺の好みを完璧にわかってる友人なので、本当にハズレなしで最高でした。置いてる地酒も好きな物が多く満足。秋田の雪の美人、金沢の楯野川、高知安芸の南・・・料理も自分たちのツボを突いてくる日本酒飲むしかない!って料理の数々。次にピロティホールに行く事があれば、今度もこの店で決定。30年前に森ノ宮で仕事してる事があって、その頃は毎日のようにJR高架横の細い路地の中の居酒屋に通い詰めてた。森ノ宮って街自体が懐かしさでいっぱいの街。
2022年06月26日
かなり久しぶりに一路真輝さんの生の舞台を観る事ができた。2020年9月「愛しいクレアへ -冷蔵庫のうえの人生-」以来。2006年5月日生劇場でエリザベートを演じて2010年3月のシアタークリエでのコンサートまでの休業期間が一番長かったけど、それ以外では1985年雪組3番手になってからこんなに長く観られない事はなかった。昨年、東京のみでの公演はやってたのですが(「刀剣乱舞」)、この公演はファンクラブでの販売がなかったので行けなかった。今日は、生の一路さんが久しぶりに観られた感動が大きかった。内容など何も知らずに劇場に行くと、ストレートプレイだとばかり思い込んでたらミュージカルだった。チラシ持ってたけど裏面まで観てなかった。ミュージカルだとわかって一路さんの歌が聴ける!と期待が急に膨らんだ。貧しい家庭で育てられないのに双子の男子を産んでしまった母親から、子供がずっとできなくて悩んでた裕福な家庭の女性が双子のうちの一人を譲ってほしいと頼む。貧しい母親はその女性に双子のうちの一人を譲る。双子の二人は知り合ってしまい親友になっていく。その事で周りの人たちも含め不幸に落ちていくって話だった。一路さんの役は裕福な家庭の子供ができなくて悩んでた女性の役。久しぶりに狂気な世界を演じる一路さんが観られて感動だった。「エリザベート」もある種狂気ですが、「アンナ・カレーニナ」の一路さんも強烈だった。あと2014年「スワン」で看護婦のドラを演じた一路さんの深い芝居も忘れられない。2019年、栗山民也さん演出の「リハーサルのあとで」の一路さんも強烈なインパクトで再演してくれないかと思ってしまう作品だった。2017年「トロイ戦争は起こらない」も忘れられない作品。この作品は映像化されたので観たくなれば観る事ができる。2011年 音楽劇「リタルダンド」も凄く好きな作品だった。この作品もDVD発売されたのでいつでも観られますが、同じキャストで再演してほしいと願ってしまう作品のひとつ。「リハーサルのあとで」コロナで延期になってしまった「一路真輝 40周年記念コンサート」もそろそろ決まってほしい。宝塚時代からの自分が演じた役の曲とオリジナル曲だけで構成してほしい。特にオリジナル曲はアルバムの曲も歌ってほしい。主演は双子の二人。二人とも演技も歌も上手くて作品の世界に引き込まれた。鈴木壮麻さん(前は鈴木綜馬さんで名前の漢字を変えたんだ…)は今回は一路真輝さんの夫役。一路さんと鈴木さんは「キス・ミー・ケイト」と「エリザベート」で夫婦役を演じてる。今回、夫婦役を演じてるのを観て懐かしく昔の作品の場面なんかが頭に浮かんできてた。伊礼彼方さんは「アンナ・カレーニナ」の再演と再々演で一路さんと愛人役を演じた。アンナ・カレーニナ(一路さん)の愛人ヴロンスキー役。実年齢の差はきっとあるんだろうけど、凄く自然に見えた。今回の伊礼彼方さんの役は狂言回し的な役。ルキーニのようにいろんな役となってみんなを不幸へと誘っていく。2幕になるとルキーニと言うよりもトート閣下になってたけど^^;上演時間は結構長いのですが、時間が経つのが凄く早く感じられたのは作品の中に入り込めてたって事かな。すっごく長く感じる作品も多い中、今回の観劇は楽しめた。
2022年04月24日
劇団鹿殺しの舞台を観て来た。昨年10月「キルミーアゲイン'21」以来の鹿殺し。今回は本公演じゃなくOFFICE SHIKA PRODUCE公演。そして初ミュージカル公演。これまでも音楽の要素は、他の芝居よりもかなり多めだったと思うけど、あえてミュージカルと付けているので、どんな作品なのか楽しみでした。かなり久しぶりの伊丹アイホール。パンフレット付きチケットを購入してたのでパンフを受け取って客席に。左右にあるスピーカーはライブ用並みのシステム。これまででも毎回、最大マックスの音のデカさは演劇ではかなり強烈な方だったのにも関わらず、さらにでかい音なのかと期待が膨らむ。鹿殺しを観に行くときは時に事前に何も情報を入れずに観る事が多い。今回もミュージカルだと言うこと以外、キャストも外部からの出演者も何も知らないまま始まった。舞台は歌舞伎町の白壁前の広場。ゴジラヘッドを見上げる場所。ホテルグレイスリー 新宿の真下。そういえば、このホテルが2015年4月開業して自分はもう6月にこのホテルの特別な部屋、「ゴジラビュールーム」に泊まった^^自分の部屋のすぐそこに「ゴジラヘッド」が見える部屋。あれから何回か「ゴジラビュールーム」に泊まってるけど、今でもワクワクしてしまう^^;幼稚園の頃から憧れだった等身大に近いゴジラの顔がすぐそこにある。ま、その頃から白壁前、アパ前には明け方まで少年少女が輪になって座り込んでたり、踊ってたり・・・。飲み屋から帰って来て午前3時過ぎにホテルの部屋に戻る事が多かったのであの辺りの光景はいつも観てて状況もよく把握してた。新宿コマがあった頃が一番、歌舞伎で泊まったり飲んだりしてたかな・・・。新宿コマで最後に観たのはQUEENのミュージカル「WE WILL ROCK YOU」だったと思う。コマの地下のシアターアプルにもよく行った。宝塚OGのリサイタルとかここでやってる事が多かったように思う。今は亡き順みつきさんを退団後にシアターアプルで観たのを覚えてる。芝居も何本かシアターアプルでも観たように思う。(オープンしてすぐに「ゴジラビュールーム」泊まって窓から撮った写真 2015年6月24日)まだ青壁も白く塗られてなかった頃。「ゴジラビュールーム」に宿泊するともらえる特典終演後、飲める店があったのでそこで飲んでから帰って来てからも友人にもらったワインをあけてしまった・・・。こんな日は書くことがどんどん増えて長くなってしまうそしてあの場所は生配信のメッカにもなってて、ふわっち、ツイキャス、ニコ生の配信者が朝まで生配信してる事が多い場所。最近はちょっと減ったように思うけど。減ったのは最近、立て続けに犯罪がらみの事件などあったりしたからかも知れないけど。朝方までの生配信はかなり観てるから、有名な主的な配信者や朝までやってる美容師や殴られ屋とか取り巻きの10代の女の子たち、パラパラを踊りまくるめちゃくちゃおもしろいLGBTQIAの方とか(今はふわっちで配信してるこの人の配信はニコ生関西時代から観てる)夜中の1時ごろから始発が走り出す頃までのリアルな人間模様を何年も観てるので今日の芝居はリアルな朝方の白壁前の空気感もわかるし、臭いや行き来してる人たちの種類の多さとか、球体のオブジェの上の空き缶や砕け散ったスミノフアイス、コロナビールの瓶とか…一気に頭の中に浮かび上がってきた。歌舞伎町って居酒屋やBARもあんまり良いと思える店が少なくて、新宿で友達の飲むのなら南口の方に行く事の方が多かった。ゴールデン街も変わったし。今は東京なら六本木と日比谷界隈ばかりで飲むようになった。六本木で飲む店は、ほぼほぼ1店舗だけなんだけど^^;パンフとポストカード今日の芝居の話に。白壁前をあのままリアルに再現すると作品として成り立たないように思う。いろいろかなりファンタジーにしてて、それでも登場人物はみんなリアルにあり得る人物像。昨年、白壁の所のアパで現実にあった飛び降り自殺の悲惨さとやるせなさを作品にしたのだろうか。あの街は良くも悪くも何でもすぐに風化してしまう。すぐに何もなかったように広場は賑やかな日常に戻ってた。あの日の数日後に普通に生配信してる人はその事件の事すら知らないようだった。今の10代20代が凄く変わったように見えるけど、自分たちの10代の頃と何かほとんど変わってないんじゃないかとも思える。忘れかけてるけど思い出せば凄い事いろいろあった。今日の芝居観てて10代の頃の変な胸騒ぎやずっと風邪ひいてたような熱が蘇るようだった。登場人物も実際存在する人と何人か被る人もいた。ひょっとして丸尾さんもあの世界の配信観てたのも知れない。それともリアルに朝方の白壁前とかに行って取材してたのかも知れない。土井っちの役はツイキャスもふわっちも最近永バンになってる某人気配信者と少なからず重なって見えた。今日も2時過ぎまで歌舞伎町の中のマンションの一室から配信してた某二人の配信を観てた。毎日いろんな事が起こる。ネタ、仕込みなのかと思うような事が次々に起こる。ネタや仕込みも中にはいくつもあるんだろうけど。鷺沼さんの役が実は警察官だったとはちょっと驚きだったけど^^凄く楽しめた。丸尾さん演じたラマさんは20年前の歌舞伎町には20人以上いたんじゃないかと思える^^;かなり少なくなってると思う。昼間、鳩使いのように自由に鳩をコントロールする人は何年か前に観たけど^^浅野さんが演じた雨彦は、新開地にもいるし、三宮東門街にも阿倍野にもいるんだろうな。有田さん演じた地雷は地雷系女子なのかと思ったけど、その正反対な人物だった。美幸も短も透子もリアルにいそうな3人。今回もじゅうぶん楽しめたし大満足でした。次は新作の本公演らしいのでさらに楽しみです。近鉄アート館か・・・ずいぶん長く行ってない。阿倍野で久しぶりに飲めるのも楽しみ。20代の頃、阿倍野では朝までコースでめちゃくちゃよく飲んだ。居酒屋が1時過ぎ頃に終わっても、酒好きの味方「艪便村来想」があった!ここは朝まで飲めた。チェーン店だけどウォッカやジン、ラムのボトルキープができた。ボトルキープがめちゃくちゃ安かった。ボトルキープすると10種類以上の割ものが全て無料!(ジンジャエール、生オレンジ、生グレープフルーツ、ラムネ、コーラ、烏龍茶、緑茶、ミルク ミネラルウォーター・・もっとあったけど思い出せない)輪切りレモンもライムもシロップも氷も全て無料で何度でも注文できる。料理も洋食中心だったけど、どれも美味しかった。10年近く通ったように思う。いつの間にか閉店してた。阿倍野・・どこあたりで飲もうか今から楽しみ。
2022年03月20日
黒木瞳さん初演出の舞台「甘くない話 〜ノン・ドサージュ〜」を観劇してきた。今日の公演が大千秋楽だったので、カーテンコールで黒木瞳さんも登場しました。生の黒木瞳さんを観るのは月組公演「二都物語」以来。「二都物語」は黒木さんの宝塚退団公演。大地真央さんがトップになった「情熱のバルセロナ」からは大劇場公演は全て観ていると思う。その前の「あしびきの山の雫に」での黒木さんの初々しく可愛い芝居も印象に残ってる。IMPホールって何年かに一度行くようなイメージだったけど、先月の「劇団鹿殺し」の公演がいつものABCホールじゃなくIMPホールだった。一番覚えてるのは1998年にブライアン・メイの2回目のソロ来日がIMPホールだった。MOTÖRHEADのライブもIMPホールで観たような記憶がある。他にもメタルのライブでIMPホールに何度か行ったように思う。UDOじゃなかったかな。数年前の堀内孝雄さんのライブもIMPホールだった。で、今日の芝居。期待以上に楽しめました。出演者は全員、惹きつけられる演技で上手くいってるカンパニーなのが観ていて感じられた。構成も飽きさせる所は一切なくてプロローグから一気に引き込まれた。サスペンス、謎解きものだと前もって知ってましたが、それ以上に笑いも感動もあって時間が経つのが早く感じる1時間40分でした。蘭乃はなさんを生で観るのは4月の「エリザベート ガラコンサート」以来。東京ではいろいろ舞台に出てたのは知ってたけど、なかなか行ける機会がなく今回、やっと関西公演があったので観ることができた。来年2月の東京での舞台は観に行けそうなので行こうと思ってる。なかなかおもしろい役で蘭乃さんの魅力が良く出てる役だった。ダンスもソロ歌もあり大満足でした。蘭乃はなさんの3枚組のスチール購入主演の村井良大さんの芝居も凄く良くて惹きつけられた。馬場良馬さんは華のある役者さんで芝居の上手さと華やかさでついつい動きを目で追うほどだった。初めて現代劇に出演する歌舞伎役者の市川九團次さんはオーラが違って見えた。これからテレビドラマなどで大活躍して行くじゃないかと思いながら観てた。高崎翔太さんクールな芝居も作品をよりおもしろく感じさせてた。西野太盛さんは性同一性障害の役ですが、変なやりすぎ感もなく自然に感じられて良かった。敗退配達員役で少しだけ登場する遊佐航さんも出番は少ないけど味の芝居だと思った。京橋駅から劇場に向かう京橋プロムナードで多分、黒木瞳さんとすれ違ったように思う^^;マスクはもちろんしてたけど少し先からきっとそうだと思いつつも何気なくすれ違うだけでした。急に「花の道の栄屋で黒木さんの缶バッジよく買ってました」とか唐突に言われたら怖すぎるだろうし^^;高校生の頃の話ですが・・・。そういえば栄屋っていつ閉店したんだろ。缶バッジ、缶マグネット、写真付きのクリップとかいろいろ買い漁った。箱にまとめていっぱいあると思う。一路真輝さんと花總まりさんの物がダントツに多いと思う。結構しぶいどころの専科の汝鳥玲さんの缶バッジ作ってもらったりもしてた。2000年代以降のトップスターだと水夏希さんのグッズを買ったりしてた。七帆ひかるさん、凪七瑠海さん、美穂圭子さん、風莉じんさん、大湖せしるさん、此花いの莉さん天玲美音さん、彩吹真央さん、輝咲玲央さん、透水さらささん、綾瀬あきなさん、ひろ香祐さん花音舞さん、暁郷さん、星条海斗さん、早乙女わかばさん、羽立光来さん、など、やや渋めな個性のあるスターを好きになることが昔から多かったように思う。今もそうですが。蘭乃さんが娘役トップ時代、一番好きな作品は「サン=テグジュペリ/CONGA!!」今でも一番よく観るのがこの2本。「麗しのサブリナ」も同じぐらいに好きだった作品だけど映像化されていないので残念すぎる。「復活」と「愛と革命の詩」も気に入ってて今でもBlu-rayでたまに観てる。「サン=テグジュペリ」 「オーシャンズ11」
2021年11月14日
劇団鹿殺し 活動20周年記念公演「キルミーアゲイン'21」を観劇してきました。前回は15周年記念公演として上演された作品。公演後に発売されたDVDも買って何度も観てたので、ブラッシュアップされた部分などよくわかった。脚本は基本的に大幅な変更はなかったと思う。細かい設定などの変更はいろいろありました。及川やまめ役の菜月チョビさん、近藤遥役の鷺沼恵美子さん、市川タガメ役のメガマスミさん、高校吹奏楽部の役名は変わったけど浅野靖之さんは初演と同じ役を演じていました。初演では市川タニシ役を演じてた丸尾丸一郎さんは前回オレノグラフィティさんが演じた河本大役。今回の市川タニシ役は鹿殺しの芝居には準レギュラーなイメージの谷山知宏さん。そして前回丸尾さんが演じてた不動産屋で働く大倉役に動物電気の小林けんいちさん。この3人の今回の配役でかなり作品のイメージが前回以上に膨らんだ印象です。花組芝居の主役級役者の谷山知宏さんの存在感は改めて凄いと感じた。出てくると華があるので惹きつけられる。藪中役の真田祐馬さんと山根役の梅津瑞樹さんは前回の配役同様に重く泥臭い世界に新鮮な空気を混ぜ込んでいて凄く良かった。前回、個性の塊のような橘輝さんが演じた柳一郎/ジロウ役の長瀬絹也さんの芝居も素晴らしかった。市川タガメがなぜか今回もツボってしまう。妙におもしろい。全体のダンスと演奏のクオリティは年々凄くなっていく。楽曲も前回とは歌詞、アレンジが変わってる曲も多くより深さを増した印象でした。ブラスセクションの演奏の上手さとダンスの凄さには感動でした。チョビさんも凄いボイトレしてるんじゃないかなと思う。安定感ハンパなかった。今回も上演台本買ったので、またゆっくり読んで楽しみたいと思ってます。2016年初演初演の藪中はチューバ奏者だった。チューバ吹けるってのはかなり渋かった。
2021年10月17日
ミュージカル「17 AGAIN」を観て来ました。水夏希さんが学校の校長先生を演じるという事だけしか知らずに観劇。どんな時代の話とかどこの国の話で他の出演者もあまり知る事がないままの観劇でしたが、わかりやすいストーリーに軽快でキャッチーな音楽、それから主演の竹内涼真さんの嫌味のない歌声と演技で退屈する事なく楽しめました。ミュージカル男優独特な歌い回しや発声じゃないのが凄く良かった。芝居も凄く良くて作品の世界に引き込まれた。今回の舞台で竹内涼真さんの事を初めて知りました。地上波のテレビはまったく観る事がないのと、日本の映画はほとんど観ないので有名な人でもほとんどの今の芸能人を知らないけど、かなり人気のある俳優さんのようでした。俺の周りの友人も地上波のテレビ観る人が少ないので知らないと思う…。水夏希さんは久々の本格的なコメディーで凄く新鮮でした。最近はこの前のエバ・ペロン大統領夫人のエビータ役や、「大好きなお母さんへ-冷蔵庫のうえの人生-」での死んでいく母親役など深刻な役が多かったので、宝塚時代を思い出すようなコメディに徹する役が観られて良かった。前にも書いたかも知れないけど、最近再演がないミュージカル「イーストウィックの魔女たち」で大浦みずきさんが演じたフェリシア・ガブリエル役を水夏希さんに引き継いでほしいってずっと思ってる。あの役は最高に面白い役で水夏希さんが演じたら、また違ったおもしろさのフェリシア・ガブリエルが観られる気がする。ミュージカル「イーストウィックの魔女たち」は、強烈にチケット難だった初演から観てる。初演は、一路真輝さん、涼風真世さん、森公美子さんの3人の魔女が主演で華やかに盛り上がった作品でした。もう一人の主演、悪魔のダリル役の陣内孝則さんも最高だった。水夏希さんは2番手以降、宝塚時代にコメディー作品の出演は少なかった。ショーではコメディタッチな場面に多く出ていましたが、芝居作品での出演は「ホテルステラマリス」「ロシアン・ブルー -魔女への鉄槌-」の2本くらいかな。「ホテルステラマリス」はコメディー作品って物でもないし…。退団後もコメディ作品は多い方ではなく、「スミレ刑事の花咲く事件簿」と「キス・ミー・ケイト」だけかも。水夏希さんのコメディは凄く好きなので、コメディー作品にも多く出演してほしい。公演パンフ表紙
2021年06月12日
東宝ミュージカル「マリー・アントワネット」を観劇。何よりまず生オーケストラの音に包まれて観劇できた感動が大きかった。今、宝塚歌劇はずっとカラオケでやってるので音楽にまったく心が動かなかったけど改めて生音の違いをまざまざと感じさせられた。生演奏だと歌声までもがより素晴らしく感じられ、久しぶりに音楽に感動できる舞台だった。指揮の塩田明宏さんがタクトを振った瞬間に鳥肌が立った。生のオーケストラがこれまで当たり前のように思ってたけど、ここまで違うのだと体感できた。花總まりさんは宝塚時代から不思議なほどにいつも新鮮です。宝塚を退団する1年ほど前から感じはじめた、他にはないオーラを現在も色を変えながら新鮮に保ってるのが凄い。レオノーラって役が特に大好きだったのですが、あの時が今の花總まりさんの原型になっていたような気がする。物凄い賛否両論にあふれた作品でしたが、自分は10回以上観劇して毎回レオノーラの歌と芝居に感動してた。音楽も最高だったし。レオノーラ彩吹真央さんのローズ・ベルタンは主演の花總さんの次の注目してしまうほど好きな役。歌声も素晴らしいし表情も豊かで可愛い。昨年9月に上演された「冷蔵庫のうえの人生」を観に行く事が出来なかった事がいまだに残念で仕方ない。また水夏希さんと共演してダンスショーなんか観てみたい。彩乃かなみさんと花總まりさんが同時に観られるのは2018年の時も感じたけど、なにか不思議な感じです。「鳳凰伝」でのタマル役のイメージが今でも一番強い。博多座でアデルマ役に変わった時のタマルとは180度違った芝居も凄く良かった。田代万里生さんの歌声は別格だった。この前の「Op.110 ベートーヴェン」で聴けた歌声に感動して、すぐにまた田代さんの歌声が生で聴く事ができてお得感が凄かった^^;演出、構成、楽曲に関しては初演の「MA」の方が断然好きなのですが、2018年〜2019年を経て今回の公演は初演に負けない緊張感もあった。あの初演の重く暗く不気味な世界がたまらなく好きだった。高嶋政宏さんのオルレアン公がとにかく最高だった。カリオストロ役の山口祐一郎さんが登場するオープニングも凄く好きだった。この役あった方がいいのに。終わり方も重く暗く残忍なままフィナーレにいくあの不気味な感じがたまらなかった^^;初演のオルレアン公の高島さんと、アニエス役の土居裕子さん。この役もなくなった。ルイの石川禅さん今から20年前にマリーアントワネットを演じた花總まりさん。怖いぐらいに変わらない容姿。凄い。2001年宙組公演「ベルサイユのばら フェルゼンとマリーアントワネット編」フィナーレ
2021年03月04日
久しぶりの鹿殺し関係の舞台を観て来た。前回は昨年3月19日に今日と同じABCホールで「罪男と罰男」を観劇。それ以来でした。その時の主演は松島庄汰さんで、今回の主演も松島庄汰さんでした。公演パンフレット今回の舞台は時代劇。宮本武蔵と佐々木小次郎の巌流島の決闘の話。客席に入るといきなり堀内孝雄さんの「愛しき日々」が流れていた。「愛しき日々」は年末時代劇「白虎隊」の主題歌で大ヒットした曲。そこから時代を遡っていくようにテレビ時代劇の主題歌が次々と流れて、気分は時代劇になっていった。舞台上手に津軽三味線奏者が一人。生の津軽三味線の迫力ある演奏も楽しめた。誰もが知ってる「宮本武蔵」の話とは全く違い普通の人間らしくコミカルに描かれてました。気が弱くいつも怯えている佐々木小次郎と、だらしなく乱暴者の宮本武蔵。小倉藩の陰謀により二人は巌流島で決闘する事になってしまう。なんか、ありえそうな話でおもしろかった。舞台上はすっきりと何もない舞台で昭和の芝居小屋のような印象。少し八百屋になってたのかな。キャストもみんな上手かったし完全に気持ちを委ね安心して楽しめた。劇団鹿殺しは、劇団員に大きい変化があったようで、どうなってるんだろ?と少し危惧しています。誰が辞めて誰が残ってるのか・・・。今年は20周年らしいので、その時の本公演ではっきり分かるのかな。上演台本と、チケット買うともらえるポストカード
2021年01月28日
一路真輝さんが出演してる舞台を観劇してきました。この前の「ベートーヴェン「不滅の恋人」への手紙」の感動がまだ残ってる中、今日の「キオスク」を観劇。今回の作品も演出、脚本、キャストと、どれも最高でした。ナチスドイツが侵攻勢力を高める中のオーストリアの話だと言うことだけ知ってたのでかなり重くダークな部分が全面に出てるような作品なのかと思ってた。客席に着くと舞台上には何もなく、スモークがぽっかりと浮き上がってる雲のように重暗い空間を作っていました。しかし、客電が落ちると… いきなりオープニングはみんなで歌い踊り始めた。これから芝居が始まりますよって挨拶の曲。全体的にコミカルな部分も多く、もちろんHeavyな部分もあり、2時間半飽きさせる事ない舞台になっていました。オーストリアの田舎に住んでるフランツとその母のマルガレーテ。フランツは林翔太さん、マルガレーテは一路真輝さん。経済的な理由でフランツはマルガレーテの知り合いが営んでるキオスクで働くために一人、大都会ウイーンへ出て行く。週に一度、母と息子は絵葉書で近況をやり取りしている。田舎で純朴に育っていたフランツはウイーンでいろんな事を知るようになり、多くの人たちと出会っていく。2幕になると辛辣で重い場面が当然増えてきます。それでもまっすぐに生きて行くフランツに感動させられた。今回の一路真輝さんは柔らかく優しい芝居で、手紙のやり取りの中から息子の成長を喜び、悪化して行く状況下でアッター湖の畔から息子の心配を遠くを見るようにいつもしている。主演の林翔太さんも芝居が上手くて絶えず動いている感情に引き込まれた。大空ゆうひさんは多くの役をこなしていて、フロイトの娘、老婦人、SMの女王様風から残忍なゲシュタポの男まで幅広く演じていました。橋本さとしさんはキオスクを経営してるオットー役。オットーは戦争で片足を失くしている。山路和弘さんはジークムント・フロイト役。この二人の存在感で舞台に緊張感と深みが出てより楽しめた。吉田メタルさんも多くの狂気を演じていました。どの役も圧迫感と存在感が凄いので登場するたびにどんな芝居するのか楽しみだった。堀文明さんもコミカルな役からシリアスな役まで多くの役を演じています。上西星来さんは謎めいたアネシュカ役。フランツが恋してしまう謎の女性。装置と照明も素晴らしかった。スモークの効果も良かった。今年、初の一路さん出演舞台は大満足な作品でした。ジークムント・フロイトとフランツのやり取りは微笑ましくもあり、考えさせられる所もあり・・・生きる意味や価値を考え始めると、我々は気がおかしくなってしまう。生きる意味など、存在しないのだから。
2021年01月23日
『Op.110 ベートーヴェン「不滅の恋人」への手紙』を観劇してきました。脚本も演出も構成も素晴らしく2時間しっかりと舞台に釘付けになっていました。キャストも当然素晴らしくレベルの高い舞台に感動でした。ベートーヴェン生誕250年の記念に制作された舞台ですが、これまでにないような様式と演出で新しい形の演劇を観させてもらえたような感覚になりました。舞台上には、センターにアンティーク調のピアノが一台。その下手にソファー。舞台を囲むように椅子が並べてある。ベートヴェーンの話ですが、ベートーヴェンは登場しません。ピアノだったり声だったりでベートーヴェンを感じられますが、ベートーヴェン役の役者さんはいません。開演時間になり暗転になるとピアニストの新垣隆さんが上手から登場しておもむろにセンターのピアノを奏で出します。その周りを囲むように集まる人々。ヨーロッパ貴族のサロンのような空間。主演の一路真輝さんはベートーヴェンが生涯愛した女性アントニー・ブレンターノ役。役に入り込んでいく芝居の深さは当然の事、歌唱も思ってたより聴けたので大満足でした。二人にいくつもの障害が待ち受け苦悩の中で別々に生きて、最後には歓喜を感じられるような構成に胸が熱くなった。ベートヴェンの弟子のリース役は田代万里生さん。生で田代さんが歌うクラシックの楽曲が聴けるのが楽しみの一つでした。ミュージカルの曲なんかじゃないクラシックを歌う田代さんは本当に最高でした。新垣隆さんのピアノなしではこの作品を成り立たない。役者さんが出してる空気をそのままピアノで表現しているようで鳥肌が立ちました。きっと日によって役者さんの出すエネルギーも違うだろうし、熟れてきたらまた違うだろうし、新垣さんはその都度、対応してピアノを奏でるのだろうなと思いながら音色に引き込まれていました。全てのキャストの力は素晴らしく観客を物凄く集中させてくれる空間を作ってくれました。この作品を観る事ができて本当に幸せだと思えます。当たり前がなくなってしまった2020年の最後にこんなに丁寧に言葉を紡ぎあげてる作品を観劇できて良かった。終演後は劇場から駅までの間にある居酒屋で友人と閉店まで呑んでた。今日は八海山の冷酒とあとは熱燗。パンフレットは文字数的にかなりボリュームありそうなので、ゆっくり今から読もうと思う。まだまったく見ていないので読むのが楽しみ。
2020年11月29日
先月末に水夏希さん 主演『大好きなお母さんへ - 冷蔵庫のうえの人生 -』を観劇しましたが、それと同じ脚本でキャストとピアノ奏者を変えての上演。演出や舞台セットも変えていて、また新鮮な気持ちで観る事ができました。この作品は彩吹真央さん主演でも9月の上旬に上演されましたが、日にちの都合がつかずに観ることができなかった。今の想いや心の中を伝える事の重要さを改めて感じ、自分自身を見つめ直せる大切な時間になりました。母と娘の物語。一人で娘を育てている産婦人科医の母親は仕事が忙しく家事の分担も娘の比重が大きくなっていた。お互いの思いや伝達事項は冷蔵庫にマグネットでメモに書いて伝え合っている。お互いの時間が合わずになかなか顔を合わせてゆっくりと会話する時間も少ない毎日。そんな日々が続いていた時、突然母親に乳癌が見つかる。最初はそこまで重く考えないように振舞っていた母親だけど、次第に身体が蝕まれていく。娘には娘の葛藤があって、母親は焦りと後悔があってぶつかりもするけど想いを伝え合う事で摩擦もなくなっていく。悲観的な部分だけが心に残ってしまいがちですが、最初は少しだけだけど娘が乗り越えていく強さに明るさも感じられる。後悔の中、亡くなった母親も少しの安堵感を感じているのではないだろうかと思える最後は心が揺さぶられる。キャストが変わるとまた違った色に感じられて2作品観られて良かった。彩吹真央さんの主演のも観たかった。一路真輝さんのストレートプレイ(歌も3曲あるのですが)は、どの作品の時も引き込まれて作品の世界にすぐ入り込ませてくれる。ミュージカルの一路さんももちろん好きですが、芝居を淡々と演じてる一路さんの魅力にこの5年ほど前から惹かれています。宝塚時代から歌がもちろん最大の魅力だったけど、自分は芝居を演じてる一路さんも好きだった。コンサートで歌は山ほど聴きたいけど、作品にのめり込んで演じてる一路さんのカッコ良さに最近は特に惹かれる。DVD持ってるのですが、この前、CSで「リタルダンド」が放映されてて久々に観たけど、一路さんの芝居の凄さに引き込まれて最後までのめりこんで観てしまった。DVDでいつでも観ることはできるのに・・・。娘のクレア役の藤野涼子さんの真っ直ぐな芝居も素晴らしかった。林正樹さんのピアノ演奏にも心が震えました。今年は開催できなかったbillboard大阪でのライブもそろそろ決まってくれたらいいのだけど。こんなポストカードが出てきた。多分「一路真輝コンサート One Road」の時に買ったものだったように思う。
2020年09月27日
水夏希さんと土井ケイトさんの二人芝居を観劇してきました。音楽朗読劇と言う事で舞台上には水さんと土井さんとピアニストの大貫祐一郎さんの3人。まったく何も下調べもない状態での観劇。冷蔵庫にマグネットでメモを残すように、そこに手紙のように母と娘でやり取りする物語。母親と息子の関係には計り知れないものが、きっと母親と娘の間にはあるのだと大人になって姉と母の関係などから感じていましたが、この芝居で何となくよりわかったような気がする。哀しく胸を締め付けられるような話なのですが、観終わった後は重い気分にならずに何か少し心地良い感動をもらえたような気がする。水夏希さんの芝居力の高さに改めて引き込まれ感動しました。そして、土井ケイトさんの心にストレートに伝わってくる芝居にも引き込まれました。敢えて内容は書きませんが、同じような体験をした友人と二人で観劇したので、どう感じて、この物語をどう受け入れてるのか少し気になりながら観劇しました。終演後の友人ともこの作品のことでいろいろ話しました。三宮のいつも行く居酒屋で日本酒をたらふく飲みながら話し込んだりしてました。今日は前もって前日に、そこの居酒屋の子にLINEしてネギの代わりにパクチーでだし巻き作っといてとリクエストしていました。思った通りにパクチーだし巻きは美味しかった。しかし・・・今度の時はパクチーをみじん切りにしてアオサだし巻きのようにしてもらおうと思ってる。タイのあら炊きもパクチーを入れてもらうのが好きで、今日もおいしく日本酒が飲めました^^意外と甘辛煮の味にパクチー合うし、出汁の味にもパクチーはマッチします。プログラム販売はなく、この冊子がプログラム代わりでした。この作品は9月4日5日に彩吹真央さん主演で、9月26日27日は一路真輝さん主演で演出家を代えて上演されます。彩吹真央さんの日が行けなくて残念です・・・。一路さんの日は観劇します。
2020年08月29日
ミュージカル「BLUE RAIN」を観劇してきた。「カラマーゾフの兄弟」をモチーフにした作品だという事で楽しみにしてました。「カラマーゾフの兄弟」と言えば・・・2008年12月に今日と同じシアター・ドラマシティで公演した水夏希さん主演の「ミュージカル カラマーゾフの兄弟」がありました。今日は観ながら、あの雪組の「カラマーゾフの兄弟」の事がいろいろと細かく思い出されてきて懐かしさと、帰って早くDVDで雪組「カラマーゾフの兄弟」を観たいと思う気持ちになった。あの時の舞台装置や照明まで舞台を観ながら頭に思い出されてきた。パンフレットとDVD帰ってきてさっそく「カラマーゾフの兄弟」を観た。やっぱり最高でした。この作品は齋藤吉正先生の演出作品です。いまだに「カラマーゾフの兄弟」が齋藤吉正先生の最高傑作だと思ってる。齋藤先生の演出作品はほとんど観劇していますが、あれ以上に感動したものはなかった。その次に好きな作品は「STUDIO 54」でした。楽曲も全て最高で、オープニングから緊張感と強烈な完成度の高い舞台に鳥肌立ちっぱなしでした。水夏希さん演じる長男ドミトリーカラマーゾフは他のタカラジェンヌでは考えられないほどに完璧にハマっていました。次男イワンカラマーゾフを演じた彩吹真央さんも主役と同等に難しく繊細な役でこの役も他には考えられない。三男のアレクセイカラマーゾフを演じた沙央くらまさんもはまり役で宝塚時代に沙央くらまさんが演じた全ての役の中で一番好きな役でした。水夏希さんが演じた長男ドミトリー・カラマーゾフ次男イワン・カラマーゾフ三男のアレクセイ・カラマーゾフ問題の使用人スメルジャコフは、彩那音さんが演じた。想像を遥かに上回る怪演でこの公演以降に彩那音さんを見る目が確実に変わった。ヒロイン、グルーシェニカ役は白羽ゆりさんが演じた。宝塚歌劇トップ娘役としてはギリギリまで攻めた役でした。とにかく圧巻の芝居でした。そして父親フョードルカラマーゾフは未来優希さん!宝塚100年以上の歴史の中でこの役をここまで完璧に演じられるのは未来優希さんだけだと思っています。あの時の雪組でしか出来なかった作品。今ではスターの彩風咲奈さんもまだ研2なのにしっかりソロ歌もあり、最下級生でも全員が作品の大きな力になっていた公演でした。この頃からどんどんファンになっていった此花いの莉さんも下級生ながら歌と芝居がんばってました。帰ってきてからDVDで「カラマーゾフの兄弟」をかなり久しぶりに観たら作品に入り込んで初見のような感動に浸ってしまった。DVDは楽前の収録です。タカラヅカニュースの初日映像と東京千秋楽映像を録画してるのをDVD観終えてから探してるけど見つからない。東京楽日の公演の様子と挨拶とか、初日の公演の様子と挨拶とかどうだったのか思い出せない。凄い量あるDVDやBlu-rayの中からタカラヅカニュースを探すのは至難の技だ^^;イワンの心の中に住み着いているもう一人のイワンを演じた五峰亜季さんの怪演と素晴らしいダンスも見せ場の一つです。シベリアへ立つ前のシーンは感動です。今日の公演の事を・・・劇場に入ると座席を仕切るビニールシート、そして1席飛ばしに全員が着席。チケットは完売ですが、開演5分前、話をする事なくみんな静かに着席してました。舞台上も演者同士が顔を合わせて会話する事ないように演出されている。いくつかのビニールで仕切られた舞台は感染について考え抜かれた努力が感じられてそこにも感動でした。そのビニールは違和感なく、舞台装置の一つとして見えた。正面向き合ってのセリフは必ずビニールシートを挟んでの会話でした。でも、これを違和感なく見せられたのは脚本、演出の荻田浩一さんの力だと思った。照明の当て方もビニールを効果的に使っていたりして見入ってしまった。公演パンフ演出の荻田浩一さんと言えば、宝塚歌劇団の座付演出家を辞める最後の作品が2008年8月、水夏希さん主演の「ソロモンの指輪」でした。これはショー作品ですが、ただのショーではない素晴らしい作品でした。ショー「ソロモンの指環」は映画にもなりました。あの時、ショー「ソロモンの指環」が前物、芝居があと物で名作「マリポーサの花」でした。「マリポーサの花」もあの時の雪組の実力と団結力とで成り立った作品だと思う。「BLUE RAIN」は原作「カラマーゾフの兄弟」とは大幅に設定も違っていましたが、結構楽しめました。楽曲はいまいちだったかな。作品の内容よりも今の状況を踏まえての舞台装置などの努力に感動しました。演出と舞台装置、素晴らしかった!水夏希さんは丁寧に演じていて、水さん自身の個性もきっちり出せていて素晴らしい役作り。白羽ゆりさんが演じたあの魔性のグルーシェニカを演じると想像して楽しみにしてた。今回のヘイドンは人格が全く違ったので少し肩透かしだった感もある。あのアバズレ感を期待してしまった。11月のタンゴショー「Gran Tango 2020」が今は一番の楽しみです。 吉野圭吾さんと今井清隆さんの歌唱力の凄まじさにも鳥肌でした。今井清隆さんは2002年の「キス・ミー・ケイト」の印象が一番強い。その翌年にフレッドを演じた鈴木綜馬さんも良かった。
2020年07月23日
「罪男と罰男」観てきた。凄い良い舞台だった。脚本も演出もキャストも文句なし。「罪男と罰男」は脚本、演出の丸尾丸一郎さんがNHKのラジオドラマ作品として作られた脚本を演劇用に創り直し今回舞台化されました。阪神淡路大震災の日に初めて出会った二人の少年の複雑で感動的な友情の話だった。一人の少年は周りの嘆きや悲しみを物ともせず、スケボーで瓦礫の中を遊んでいた。一人の少年は周りの嘆きや哀しみに反応して大声で泣き声を上げて悲しみの中で立ちすくんでいる。この二人が友達になると、少しずつ不可思議な事が起こり始める。生々しく醜い人間の世界と、オカルティックな現象、心が安らぐ人と人の繋がりの強さとか、どれも中途半端な感じにならずに1時間45分の中に見事に創り上げられてて感動しっぱなしでした。泣ける物が全て良い芝居とは思わないけど、この作品で泣けたのは、もう一度何か考えないといけない事を思い出さされたり、温かく優しい気持ちになれたから。1995年1月17日、18日、19日の自分にとって地獄の3日間の事も以前より柔らかい気持ちで思い出せた事。今日が初日だったので明日以降22日まで5公演上演してるので、ぜひおすすめです。当日券あるようです。終演後は友人と飲みながら話してました。福島は良いお店が多くていつもどこに入ろうか迷う。前に行った穴子専門店も最高だったし・・・。行きつけにしてた焼鳥屋にもなかなか行けなくなった。どうしても日本酒の種類が多い店を選んでしまうし、日本酒に合う料理を選んでしまう。今日もいい感じで色々飲んだ。珍しく高知の酒「南 特別純米」が置いてあった。やっぱりそれが一番美味しかった。高知には好きな地酒が多い。「司牡丹」と「酔鯨」は安定の旨さ。パンフレットと上演台本
2020年03月20日
どんな作品なのか、まったく調べる事もなく、ただ一路真輝さんの歌が聴けるだろうという事でチケットを取ったミュージカル。ポスターも一度も見てなかったので、タイトルが「エルフ」だと言うことと、他に沙央くらまさんと鳳翔大さんが出る事以外、何も知らなかった。会場に着いてパンフレット買って見てみると演出は児玉明子さん。児玉明子さんと言えば紅ゆずるさんばい初主演の「メイちゃんの執事」を演出した方です。あの時は海外で舞台の研修を終えて帰ってきた時で、いろいろと新しい試みを装置や照明でも観せてくれました。そして、少し問題作扱いされた雪組公演「仮面の男」の演出。宝塚大劇場公演で宝塚歌劇本公演作品としては、やや問題があったのかも知れないけど、その後の東京公演で無難に変えた演出よりも大劇場公演の演出の方が絶対的におもしろかった。宝塚歌劇として分からないでもないけど、舞台の品を著しく損なったとはまったく思えなかった。映像に残ってるのが東京公演のみってのが勿体無い!豪華なハードカバーのパンフレット。子供の頃に親に買ってもらった絵本のような手触り・それでこの「エルフ」・・・クリスマス時期にぴったりなファンタジー作品でした。結構、冒頭から作品の世界に引き込まれていった。主演の浜中文一さんの芝居や表情が感じ良く、自然に楽しめる空気にさせてくれた。主役の役者が感じ悪かったら、もう完全に一路さんの場面だけ楽しもうって事になってたかも。パンフレットを見て知ったのですが、自分も観に行った一路さんの「ガラスの仮面」にも出演していたそうです。W主演の一路真輝さんの息子役の松本幸大さんも嫌味がなく自然で人柄も良さそうなのを感じて最後まで舞台を楽しめた。二人とも物凄く一生懸命にやってるのが感じられて気持ち良いW主演だった。一路真輝さんは、存在感も凄く役に入ってる姿がいつも素晴らしい。1985年頃から一路真輝さんが出演してる舞台はほぼ見逃さずにずっと応援してきてるけど、ガッカリさせられた事がまったく一度もない。1985年「はばたけ黄金の翼よ」のクラリーチェ役から一路さんにハマって、34年間一路さんが舞台に出てるだけで得した気分になれる。実力や人間性の良さもあるとは思うけど、舞台に立つために生まれてきた人なんだと思ってる。天性です。来年も次々と舞台のスケジュールが決まってきて、1月5日には久しぶりにドラマにも出る。今、一番の楽しみの舞台は来年11月のストプレ『ベートーヴェン「不滅の恋人」への手紙』です。それまでにも何作もあるけど…。あと、恒例のビルボード大阪などでのライブも早く発表してほしい^^沙央くらまさんは退団してから舞台に立ってるのを観るのは初めてかも。今回はヒロイン的な役を見事に演じてた。これまでの舞台でダントツにこれが一番!って思うのは「カラマーゾフの兄弟」のアレクセイ役。次は「オイディプス王」の羊飼いの役。「ロミオとジュリエット」の乳母役も良かった。鳳翔大さんは宙組で大活躍してた男役。雪組に組替えしてからはあまり印象に残ってないけど、やっぱり宙組時代が良かった。「UNDERSTUDY」のラリー役と「逆転裁判」のラリー・バッツ役が特に印象に残ってる。両方ラリーだけど・・・ショーではみー、ちー、大の同期トリオが好きだった。昨年、3人揃ってショーをやったみたいだけど知ってたら行きたかった。「エルフ ELF The Musical」は、いつもならこの手の作品は苦手なんだけど、主演二人を筆頭にキャストが良かったのと、児玉先生の演出が良かったので最後まで飽きる事なく楽しめほっこりできた。温かい気持ちにもなれた。2004年一路さん2004年1998年一路真輝1991年「微笑みの国」スー・ホン王子
2019年12月23日
劇団鹿殺しの舞台を観てきた。久しぶりの新作の本公演。インドの国技のカバディを題材にした作品。物語は、2020年東京オリンピックの種目に選ばれた「カバディ」で金メダルを取るべくチームを立ち上げオリンピックに日本代表として戦う。各自のそれぞれの夢のために今はカバディに打ち込み奔走する話です。決勝戦で敗れチームは仲違いしてそのまま別れてしまう。そして10年後・・・。インドの国技だけあって、全編に流れる音楽はインド音楽風。ボリウッドミュージカルのような派手なダンスナンバーもある。ボリウッドと言えば自分は宝塚歌劇でも上演した名作「オーム・シャンティ・オーム」を思い出す。「オーム・シャンティ・オーム」は2013年公開のレディ・ガガも絶賛したボリウッド映画。一般的には「ムトゥ 踊るマハラジャ」が一番有名なボリウッドミュージカル映画です。「傷だらけのカバディ」は、2020年東京オリンピックの10年後の世界。挫折や妬み憎しみ裏切りを経て本当の友情を育む感動作品でした。カバディのルールも何となくは知ってましたが、今回ある程度、最低限のルールは把握したので試合が観たくなってきた^^;開演前に「暑くなるので上着は脱いでいて下さい」って妙なアナウンスしながら通路をスタッフが歩いてましたが、本当にめちゃ暑かった。インドに絡めて暖房を最強にしてるのか、エアコンが故障して最強でしか出せなくなったのか…いずれにしもじっとり暑い会場だった。この真冬にチラシで顔を扇ぎながら観てる人がいるほどだから^^;最近、あそこまで暖房が効いた部屋って珍しいので変な暑さと共に作品の印象が残っていきそう。終演後は福島に詳しい友人に教えてもらって行きたいと思ってた、穴子専門の居酒屋に行ってきた。全て穴子料理で味も最高でした。値段も高くないし地酒も珍しいものを多く置いてた。その店が22時半閉店なので、ちょっと飲み足らないと言うことで適当にその近くのBARに入った。自分はワイルドターキーのライをロック、それからシンガポールスリングを飲んだ。公演パンフ上演台本宝塚版「オーム・シャンティ・オーム」を観て、楽曲の良さに惚れて買ったオリジナルサントラ盤。今でもよく聴いてるCDです。紅ゆずるさん主演「オーム・シャンティ・オーム」のDVDもいまだに良く観ています^^最初に注文した「煮穴子」と「白焼き、蒲焼きセット」。サラダにも穴子が入ってる。この後、穴子の燻製、酢の物、穴子天ぷらなど注文して穴子づくしでした^^
2019年12月06日
イングマール・ベルイマン作の「リハーサルのあとで」を観劇してきました。演出は栗山民也さん。キャストは3人のみで、榎本孝明さん、森川由樹さん、そして一路真輝さん。この作品は関西に来ないとの事だったので、東京まで観に行ってきました。かなり期待して行きました。その期待の何倍も感動! のめり込むようにして観劇しました。緊張と集中力で観終わったら少し疲れてた。装置も照明も素晴らしくて、それぞれのセリフを完璧に活かしてた。何も邪魔するものもなく、舞台上の3人のみに集中できた。よく分からないやり取りも多かったけど、それが何故か楽しい。パンフレット一路真輝さんの出演する芝居は30年以上、ほぼ欠かさず観続けているけど、ずっとファンでいて誇らしい気分にさえなるような素晴らしい演技でした。どんな作品に対しても、物凄い集中力と演技力で、それまでに観た事のない一路真輝を何度も観せてくれて、その度に感動させられてきた。役に入り込むのも100%憑依じゃなく70%ほどの憑依にいつも感じられて、冷静に客観的な部分も残してると感じる所も好きな所。「アンナ・カレーニナ」だけは、90%くらい憑依してたような気もしたけど…。東宝版「エリザベート」のシシィ役をシングルキャストで606回!2000年から2006年まで最高の東宝版シシィを観せてくれて、あの時から一路さんはどんな役でもスケジュールでも難無く熟す事ができる女優だと、いつも安心して観劇に望める。宝塚版のシシィは花總まりさんのシシィが最高だけど、東宝版では一路さん以上のシシィを観る事は後にも先にももうないように思う。一路さんの歌は聴いていたいけど、ミュージカルより今回のようなストレートプレイをがっつり演じてほしい。歌はコンサートを今まで通りに年に何度かやってくれたら、一番うれしい。花總まりさんもミュージカルにばかり出て、ストレートプレイの方が絶対に良さが出せるのに…。一路さんと花總さんがいつか同じストレートプレイの舞台で共演してくれたら最高なんだけど。イングマール・ベルイマンは、多くの映画を撮ってるけど1978年作「秋のソナタ」と1966年作「ペルソナ」くらいしか観た事なかったので、調べてみたらBOXなども出てて、何作品か買ってみようと思う。舞台写真も販売してました
2019年09月05日
以前からずっと気になってた演出家、藤田貴大さんの作品を観てきた。演劇雑誌などでインタビューや対談、エッセイなどを読んで、いつか機会があれば観に行こうと思ってた。期待以上のおもしろさで1時間45分あっという間だった。主演の柳楽優弥さんの芝居も素晴らしく、演出、キャスト、装置、照明、どれも満足でした。圧迫感と、ほどよい開放感で最初から一気に惹きつけられました。東京の闇をSF的に描いていて「正しさ」の曖昧さを考えさせられる。他にも考えさせられる事もあり、頭の中がフル回転になってたような気がする。ギリシャ悲劇を思い出させるような感じもあって、「トロイアの女」や「オイディプス王」というか映画「アポロンの地獄」が頭によぎる感じもあった。目まぐるしい速さで展開していく舞台と、映し出される映像、照明、物凄い完成度で感動でした。幼い頃に捨てられた兄妹、施設で知り合った仲間、その施設は特別な力を持つ者が集まる。18歳になり施設を出てから行方不明になる妹。兄はヒーローとなり妹を探す。正義と悪が表裏一体となった混沌とした世界で何が正しいかなんてわからなくなっていく。もう一回観られたら、もう少し何か見えるのかも知れないと、いろいろと深く感じてみたい作品でした。販売プログラムはなく、入り口で配られるクリアファイルがプログラム代わり。中にはキャスト、スタッフや演出家の言葉などが掲載された紙が入っている。
2019年05月29日
今日は劇団鹿殺し関連の芝居「山犬」を観劇。2014年の再演を観て、凄く感動したので今回も期待が大きかった。・・・・・大きすぎた。初演の「山犬」は生で観ていないので、DVD買って何度も観た。再演が最高すぎて、今回は何となく入り込めなかった。再演は何と言っても鳥肌実さんの存在感とインパクトが強烈なのと、鳥肌さんの芝居に不思議な魅力があって心を震わされた。そして犬役のISOPPさんの、物凄い身体能力と健気な芝居に惹きつけられて泣けた。丸尾さんの役は初演から同じですが、毎回見え方が違って感じ方も大きく変わる。オレノさんは再演では多国籍居酒屋「マルコポーロ」のバイトリーダーのイイダ役。イイダと山岸門人さん演じるヒロキとの狂気の世界に挟まれる森下くるみさん。3人の芝居も凄かった。パンフとメモリアルチケット今回は若手女性キャスト3人も体当たり演技で必死に頑張ってるのを感じられて好感持てたけど、前回のように感動する事はなかった…。初演から再演、再演から再再演と脚本も演出も進化していってるとは思うけど、イマイチ入り込めなかった。舞台装置は初演の床に穴が空いてる舞台セットが一番好きです。生で観たかった。再演の鉄パイプをジャングルジムのように組み立てたセットも、ISOPPさんの凄さを見せつけられる舞台装置で最高でした。いつかまた再演時のキャストで進化した「山犬」を観たいと思う。劇団からいなくなった人もいるので、難しいのかも分からないけど、あのキャストで観たい。2014年版と2006年版のDVD 超おすすめ。それから、客演なしで今の鹿殺しのメンバーのみで演じる「山犬」も観てみたい。コックは丸尾さんのままで、テラニシカツヒコは浅野さんか峰さん、山犬は近藤さんかオレノさん、10年ぶりに帰ってくるユキはチョビさんと鷺沼さんWキャスト、マルコポーロのバイトリーダーのイイダは橘さんか浅野さん、父親がヤクザでガキ大将的な存在のヒロキはオレノさんか橘さん・・・今日は終演後は、前から行きたかった鯖料理専門店へ。ABCホールのすぐ近くだった。地酒もそこそこ種類あったし、サバ料理はどれも美味しかった。その店の近くの居酒屋にカラスミを置いている店があって、そこに行くか迷ったけど今日はサバ。からすみ大根があれば日本酒止まらなくなる・・・2006年版「山犬」2014年版「山犬」 鳥肌実さんのポーズが最高すぎる犬役のISOPPさんと、鳥肌実さん
2019年03月08日
良い芝居だった。良い芝居やLIVEを観た後は酒の量が増えてしまう法則に完全に当てはまってた^^;(自分たちだけの法則ですが・・・)終演後はちょうど今日、リニューアルオープンの土佐料理居酒屋で飲みちゃかしてた。カッパ横丁の酔鯨亭って鯨料理も楽しめる昔ながらの居酒屋だったのですが、今日、行くとメニューもおしゃれになって日本酒飲むグラスもおしゃれなシャンパングラス^^;鯨メニューはかなり少なくなったけど、料理はどれもこれも全て美味しかった。日本酒も高知の地酒だらけなのは前のお店のままでうれしかった。司牡丹の船中八策はやっぱり美味い!いろんな種類の日本酒をかなり呑んだ。一人日本酒5合ずつとガリチューハイ。 ガリもうちょっと入れてほしかったけど^^;で、今日の芝居。「劇団鹿殺し」が関西から上京した2005年4月からの2年間の共同生活を中心に描いた作品でした。自分が初めて劇団鹿殺しの舞台を生で観たのは2012年なので、自分が全く知らない頃の鹿殺しの雰囲気も楽しめて時間が経つのが速く感じる舞台だった。初めて観て、これまでにあまり体験した事ないような感動で、それ以前の作品も知りたくなって、ほとんどのDVDを買い揃えて全部観た。どれも、それぞれに印象に残る部分があって、何度も観てしまう作品もあった。それからは本公演は必ず観にいくようになった。今回のような鹿殺し関連の舞台もほぼ全て観てる。毎回、観終わって行って良かったと思わせてくれるので、次への期待が大きくなる。この作品は小説にもなってて、かなり前に本も買ってるけど、舞台観てから読もうと思ってたので、明日から読もうと思ってる。その前に今日、買って来た上演台本も読むつもり。主演の角田角一郎役の渡部豪太さんの繊細な芝居は丸尾さんそのものを感じさせるような芝居で引き込まれて感動させられた。オレノハーモニー役の浅野康之さんも、だんだんとオレノグラフィティさん本人にしか見えなくなってしまうほどに感動的な熱演でした。鹿の子チョビン役の鷺沼恵美子さんも背格好は違うものの声質が凄く似てて、次第にチョビさんに見えてきてしまうほどでした。いつもの鹿殺し同様に出演者全員の熱が確実に伝わってきて、それだけでも感動してしまってた。生の舞台はやっぱり良いなと・・・。演劇、音楽問わず、何でもやっぱり実演が一番。かなりなギリギリエピソードもいろいろとおもしろかったり、やるせなかったりと心を動かされた。自分も10代からずっとバンドやってたりしてて、リーダー的な役割ばかりしてたので、通じるものを感じたりして、いろいろ思い出してしまった。理不尽な事をしてしまった事や、理不尽な事をされた事など妙にリアルにいろいろ浮かんで来た。完全に忘れてた事なのに。本公演の新作が今回、発表されてるのかと期待したけど、まだのようです。最近、本公演のペースが遅くなり、公演の間隔が長くなってきてるのが少し気になります。個人での活動が忙しいのもあるので仕方ないのかも知れませんが・・・。今週、来週は芝居とLIVEに行く予定が詰まってる。一昨日はスウェーデンのBLACK METAL「MARDUK」と「Abigail Williams」「Merrimack」のLIVEその前の日は宝塚花組「蘭陵王」、今日は鹿殺し、そして明後日はジューダス。一番聴きたい「Delivering the Goods」がセットリストから外れて「Grinder」になったとかで・・・一気にゲンナリしてしまった。また、いつもやる曲ばかりになるんだろうか。「Delivering the Goods」のみで11000円出しても惜しくないけど、いつも曲ばかりならガッカリ。「Electric Eye」とか「Breaking the Law」とか「You've Got Another Thing Comin'」とかは絶対やるだろうし・・・><「Starbreaker」とか「Genocide」「Out in the Cold 」「Locked in」「Jawbreake」「The Sentine」「All Guns Blazing」「Hard As Iron」「Night Crawler」が聴きたい。でも中でもジューダスの全ての楽曲の中で一番好きな「Delivering the Goods」のセットリスト復活を期待してしまう。公演パンフ上演台本
2018年11月25日
宝塚歌劇の演出家だった荻田浩一さんの脚本・演出作品。荻田先生の宝塚歌劇団最後の作品「ソロモンの指輪」はかなりの回数観に行ったように思う。その上、この作品は映画のDVD買うほど好きな作品だったので、荻田先生の演出でどうなるのか楽しみだった。そして、「エリザベート」で黒天使とマデレーネを演じたのを観てからどっぷりファンになった蘭乃はなさんがシビル・ヴェイン役だという事でかなり楽しみでした。荻田先生版「ドリアン・グレイの肖像」は、狂気と憎悪が渦巻いてるかなりChaosな世界になってた!原作、映画では19世紀末のロンドンが舞台になってます。今回のミュージカルは20世紀末のロンドンが舞台。1990年代と言えば、音楽ではMetalやパンクからオルタナが派生してきて、より混沌とした世界になってきて、Doom系メタルからも、より混沌としたDrone Metalが出てきたりとドリアン・グレイの世界にバッチリはまるような時代の印象です。荻田先生がやりたい事を出来る限り詰め込んだような、なかなか壮絶な世界でした。ミュージカルを観ていると言うより、ストーリ性のある毒々しい宝塚のショーを観てる感じ。宝塚のショーでは、蘭乃はなさんは狂気的な存在の物を多く演じ踊ってきてたので、今回のような世界には自然に溶け込んでるように思えた。宝塚時代の芝居でもオフィーリアやカチューシャ、「二人の貴公子」での牢番の娘など、かなりヤバめの役もやってきてた。今回の役創りも蘭乃さんらしくて、おもしろく引き込まれた。今度は静かな恐怖を感じさせられるような狂気の役も観てみたい。重い念の中に閉じ込められてるような役も演じたらかなりおもしろくなりそう。本人は恋愛が成就するような役を久しぶりにやりたいって何かで語ってたけど・・・。自分が蘭乃さんに求めるのは、踊りまくる作品か、精神的にかなり追い込まれてるような狂気やサイコホラー的な深い所で芝居するような物が観たい。まあ、でも「サブリナ」は凄く似合ってたので、あんな感じの作品も観たいかな。主演の良知真次さんは、ドリアン・グレイそのものに感じられるほど完璧だったと思う。憑依型の役者さんは自分はかなり興味惹かれる。芝居も歌も素晴らしかった。剣幸さんの出演で作品全体がより締まって深い物になっていると感じた。剣さんと言えば「川霧の橋」「心中・恋の大和路」の和物の印象がなぜか強い。初演の「ME AND MY GIRL」の印象も凄く強いけど、「川霧の橋」を一番最初に思い出す。東山義久さんも、剣幸さん同様に出てくるだけで作品を引き締める存在感があった。「エリザベート」の2000年の初演、2001年の全国公演は数え切れないほどに観まくったので、トートダンサーのイメージが今でも強い。たしか、プロローグ上手の前の柱の上でパフォーマンスしてたように思う。今でも一路さんが出る作品は必ず観にいくけど、あの頃も帝劇や博多、中日に何回通ったか…。長澤風海さんは、昨年の「アルジャーノンに花束を」の時に引き込まれた俳優さん。今回の役はドリアンの肖像画の中に存在してるドリアンで、少しずつ劣化していく姿をメイクだけじゃなく凄いダンスで感じさせられた。風花舞さんは久世星佳さんの相手役としての印象がかなり強い。凄く好きだった作品「チェーザレ・ボルジア」と正塚先生の「バロンの末裔」は何回も劇場で観た作品。そして「永遠物語」の吉岡良子役も良かった!数年前に花總まりさんの吉岡良子で再演もありました。ヘンリーの妹、グラディス役でした。かなりヤバい兄妹、バッチリはまってた。星奈優里さんはヘンリーの妻ヴィクトリア役。この役も強烈に濃い役。て言うか、全員濃い役なんだけど・・・^^;星奈さんは雪組に組替えしてから雪組時代の事は詳しくわかる。初代マデレーネのイメージも強いけど、自分はショーで活躍してる印象が強く、「マ・ベル・エトワール」「サジタリウス」「バロック千一夜」の3作の姿が浮かぶ。一路さんトップ時代は劇場に行きまくってたのもあるけど・・・。木戸邑弥さんは蘭乃さん演じるシビルの弟ジェイムズ役。1幕は目立つ場面も多くないけど、妙に細かい芝居に惹かれる場面が多かった。2幕では場面の中心になる事も多く、個性のある芝居で楽しめた。かなり、荻田先生の特殊なワールドの中で渦巻く狂気は、しんどく思う人も多いかも知れないけどハマる人にはどっぷりハマる作品になってたと思う。自分は強烈に前衛的な物でも何でも好きなんで、今回の作品、大満足でした。
2018年10月11日
今年の8月10日〜12日大阪 15日〜19日東京で上演された「劇団鹿殺し ストロングスタイル歌劇 俺の骨をあげる」のサントラ代わりの音楽集CD。1曲目「骨」プロローグナンバー。この曲で徐々に暗転になっていく。ベース和音演奏にギターソロが被さる。2曲目「BONE SONG」キャッチーなロックナンバー。菜月チョビさんの良い感じにハスキーな歌唱も伸びやかで心地良い。ファンクなノリとブラスセクションがカッコ良いナンバーです。3曲目「へい!毎度あり!(ウルフver)」てんやもんウルフこと右近役の高嶋政宏さんが歌う曲。ヘッドフォンで聴いてると、ルキーニが「ヘイヘイ、おおきに毎度あり〜Come 0n!」と歌ってるような錯覚になって非常におもしろい^^;4曲目「チャンピオン」アリスの「チャンピオン」とはまったく別の曲です^^;S&Gっぽい雰囲気で始まり、リズム隊が入ってくるとミディアムテンポのHEAVYなROCKに展開する。この曲は菜月チョビさんと高嶋政宏さんのデュエット。5曲目「無くならへん(暴走列車キチガイ御堂筋線Ver)」この曲もめちゃくちゃ好きな曲。「いやぁ〜さっさ〜」の合いの手を聴くと、なぜか谷山知宏さんの顔を思い出してしまう^^;心太役の丸尾丸一郎さん歌唱。6曲目「ファイヤートレイン」菜月チョビさんの感動的な歌唱が印象的なナンバー。出せるKeyギリギリを絞り出すように歌うのが、芝居の中では効果的で感動が大きくなる。7曲目「ウエディングパンク」バイキングメタル風なイントロのキャッチーな明るい曲。8曲目「ハゲかけて I miss you」この曲でも毎回笑ってしまう。今回は特にハーモニーが・・・・^^;これはこれでありな感じ。9曲目「無くならへん(ROCK Ver)」この曲は「ファイヤートレイン」と並ぶ感動的な曲です。芝居観ずに単体でこの曲を聴いてもじゅうぶんに伝えられる楽曲だと思う。今回の鹿殺しの芝居は特に感動した。音楽(演奏)も洗練されて、作品の感動をより大きくしてた。このサントラ盤はミニアルバム程度の長さしかないけど、ぎっしりと濃い内容です。
2018年08月29日
劇団鹿殺しの本公演を観劇。本公演はかなり久しぶりなような気がする。今回の作品は、2009年初演の「赤とうがらし帝国」と、2013年リメイク「BONE SONGS」を更に進化させた「ストロングスタイル歌劇 俺の骨をあげる」です。「赤とうがらし帝国」から「BONE SONGS」へのリメイクはセリフや歌詞など大幅な変更もありましたが、今回は「BONE SONGS」を基本に演出とパフォーマンスをより充実させた完成版のような感じがした。芝居も歌もダンスも演奏もこれまでで一番最高だったと思う。右のパンフレットはかなりの豪華版になってます。左は会場で配られてる無料のパンフ今回は、東宝版エリザベート初代ルキーニの高嶋政宏さんが、主人公辛島タエの父親「右近」役で出演!高島さんのルキーニは2000年から2006年の一路真輝シシィ公演の時に50回近く観劇した。東宝版のルキーニは高島さん以外考えられないと思わせるほどの存在感と圧迫感でした。今回、場面が変わる前のつなぎのセリフは特にルキーニを思い出させる台詞回しが感じられて懐かしかった。「何事も予定通りには運ばない さーて翌朝、さっそくおいでなすった」「どういうわけか黄昏時の結婚式。なぜって?トート閣下が影の司祭だから」的な^^;マリーアントワネット「MA」のオルレアン公も強烈なインパクトだった。それから、スーパーX2を開発、操縦するGフォース隊員役も忘れられない。今回もめちゃくちゃ笑ったし、ホロっともした。前半の畳み掛けてくる笑いもこれまでで最高だったかも。セリフはほとんど「BONE SONGS」と変わってなかったように思う。スケバン3人組の瞬子の「ジャッキーチェーン、小僧寿しチェーン」は前にはなかった^^;前回はジャッキーチェーンを2回繰り返してたと思う。名曲「ファイヤートレイン」もさらに感動的になってた。「無くならへん」の両バージョンも凄く良かった。やっぱり本公演の感動は次元が違うと思った。本公演以外も毎回、感動していますが、今回の本公演は特別凄かった。キャストは何役もこなさないといけないし、その上、楽器も担当している。この作品、登場人物は把握してるので誰がどの役で出てくるのか、観ながら楽しみになってた。「くいだおれ」「グリコ」「ビリケン」の3人組やスケバン3人組、東京ゴスニーランドのメンバーやハゲザイルメンバー、「暴走列車キチガイ御堂筋線」のメンバーも誰がやるのか観ながら、想像してた^^;チラシの扮装写真で主要な役は誰が演じるのかは分かってたけど、細かい役の割り振りが楽しみだった。タエの卓球ラケットに手をかざし、電気を流すって場面は今回もツボる。「ゴム臭さっ!」って自分はめちゃくちゃ笑ってしまうけど・・・・あと、元、宝塚トップ娘役「紅パトラ」もツボってしまう。今回パトラさんの衣装と鬘は物凄く豪華でした。2009年版と2013年版のDVD 多分、会場物販に売ってると思う。観比べる事はオススメ。2013年版プロローグ2013年の元、宝塚トップ娘役の紅パトラさん2013年版のくいだおれ、ビリケン、グリコ2009年くいだおれ、ビリケン、グリコ くいだおれは同じ谷山知宏さん2013年「暴走列車キチガイ御堂筋線」メンバー2013年ラケットに手をかざす場面2009年ラケットに手をかざす場面2013ゴスニーランド2009ゴスニーランド
2018年08月11日
久しぶりに大人計画の舞台を観に行ってきました。昨年、IMPホールで上演した「業音」は、チケットもとって行くのを楽しみにしていたのに、急用が出来て泣く泣くチケットを友人に譲った。正直「業音」の方が観たかっんだけど、今日の舞台ももちろん楽しめた。この作品は2003年初演で、中村勘九郎さんのために書き下ろした「ニンゲン御破産」を「ニンゲン御破算」とタイトルも少し変え再演。幕末から明治初頭への流れを破茶滅茶な笑いで綴る約3時間半。・・・ちょっと長かった。6時半開演で劇場出たら10時前だったし。主演は阿部サダヲさん。岡田将生さん、多部未華子さん、荒川良々さん、皆川猿時さん、平岩紙さん、小松和重さん、松尾スズキさんたちを中心に、和楽器を多く入れたバンドが音楽で舞台を盛り上げ、歌、ダンスもある、かなり濃い目のエンターテインメント。いつも大人計画には、どんより暗く危ない世界を期待してしまうけど、明るめで軽いのも結構楽しめます。自分は「ふくすけ」みたいなのを、一番求めてしまうんだけど・・・^^;終演後は、時間も遅かったので、軽く飲みに行った。森ノ宮で良い飲み屋を発見!地酒も珍しいの揃えてたし、料理も美味しかった。当分、森ノ宮に行く用事もなさそうだから、この店に飲みに行けなくて残念だけど・・・店の名前もちゃんと見てなかったけど、場所はわかってるのでたどり着けるはず。虫コナーズの広告が載ってた!
2018年07月12日
劇団鹿殺しの丸尾丸一郎さんの新作の舞台。今回も「劇団鹿殺し」の本公演ではないのですが、鹿殺しの本公演のような濃密な世界にどっぷり浸って楽しませてもらえました。「電車は血で走る」「無休電車」に続く、電車3部作目なのかと思ってしまうほどに数年前の鹿殺しが本公演で上演してもおかしくない作品だと思った。脚本、演出に関しては、自分がこれまでに生で観た鹿殺し作品の中でベスト3に入る。胸が苦しくなるほどの哀しみを感じる場面やコミカルに展開する場面、どれもストレートに感情が伝わってくる演出でした。キャストも凄く良かった。主演の鈴木裕樹さん、宮崎秋人さん、ともに自然に感情移入できたし芝居も好きだった。鷺沼恵美子さんは、鹿殺しのベテラン女優的存在になってきて、最近特にどんな役でも凄く充実しているように感じます。脇を固めるキャストもホントに素晴らしかった。みんな笑かすし、泣かせるし。音楽はオレノグラフィティさん。今回の楽曲は作詞の丸尾さん 作曲のオレノさんで、カッコ良いのに泣かせる曲が多かった。オレノさんはこの前、観劇した「HEADS UP!」での熱演が記憶に新しい。阪急宝塚線「庄内駅」から、3つの時代に時空を超える電車で過去を修正しようとする。この作品、2月18日日曜まで大阪福島のABCホールで上演してるので、オススメです。当日券でも4900円とかなり安く観る事ができます。この作品、誰でも、どんな人でも、何か感じるんじゃないかと思う・・・パンフレットと上演台本鹿殺しを観に行くと必ず上演台本を買って帰る。公演の記憶が少し薄らいだ頃に、じっくり読むようにしてる。終演後は友人と久々、インド料理をガッツリ食べた^^;最近、ビールはほとんど飲まなくなって、いきなり日本酒パターンばかりだけど、インド料理の時はご当地ビールが飲みたくなる。ここのインド料理屋はネパール料理寄りな店で、置いてるビールもエベレストとネパールアイス。キングフィッシャーももちろん置いてたけど、この二つはちょっと珍しいから、注文すると、やっぱりインド料理やネパール料理に合うように出来てるんだなぁ・・・・と、美味しく飲めました。劇中、BLACK SABBATHの「NEVER SAY DIE」について語るセリフがあって、ちょっと笑ってしまった。「PARANOID」や「WAR PIGS」などのメジャーな曲を語るのじゃなく「Never say Die」^^アップテンポで軽快なブギーナンバーなのですが、このシングルと同タイトルのアルバムを発表して、それに伴うツアーを終えるとボーカルのOZZYはサバスを脱退。そんな時期に発表された楽曲なので、やや地味な位置にある曲。作詞は多分、この曲もベースのギーザーだったように思うけど・・・。ま、OZZYももちろん歌詞作りには少しは参加してるとは思う。ちょっと貴重な7インチシングルこの頃、OZZYはライブでも髭を生やしてた。何かに反撥や抵抗してるようにもとれる風貌でした。
2018年02月16日
初演時に観に行けなかった作品。今回、観る事ができて良かった。予想以上に素晴らしい舞台でした。出演者も豪華です。自分が知ってるキャストも多く、哀川翔さん、オレノグラフィティさん、大空ゆうひさん、橋本じゅんさん、中川晃教さん、今拓哉さん、青木さやかさん。オレノさんは、新作があると必ず観に行く「劇団鹿殺し」の役者。オレノさんが鹿殺し関係以外の舞台に立ってるのを観るのは、「スーベニア 騒音の歌姫」以来。その前は、水夏希さん主演の「7DOORS」だった。大空さんは、元宝塚トップスターで何度も舞台で観た。前にBSの舞台中継で大空ゆうひさん(前は祐飛)の退団後の女優姿を観て、女優になった大空さんを生で観てみたいとその時思った。男役の時は特に興味を持つ事はなかったけど、女優としての大空さんは凄く魅力的です。謎めいた妖艶な魅力のある女優さんで、これからいろんな役を演じる大空さんを観たいと思った。今回の役は、そのものズバリ「女優」の役。華もあるし、芝居の上手さは宝塚時代から定評がある。作品はバックステージもの。これまでに数多く観てきたバックステージものにはなかった、その日の公演の搬入からバラしまでをコミカルに、そして感動的に創り上げてる作品。この作品は演劇好きなら(特に裏方にも興味ある人なら)、のめり込んで観劇すると思う。泣かせ所も上手く作られてて、役者の演技の上手さと、演出の良さでホントに感動しました。建て込みアルバイト役の池田純矢さんと美術施工スタッフの橋本じゅんさんとのエピソードは妙に感動した。橋本さんの芝居の上手さは当然ですが、池田さんの芝居が素直で凄く良かった。新任舞台監督役の相葉裕樹さんも好感の持てる芝居と歌で、作品の感動を大きくしてた。前舞台監督役の哀川翔さんとの師弟関係も感動的に描かれています。劇場スタッフの中川晃教さんのエピソードも感動的です!が、ネタバレ注意部分なので・・・。各キャスト、みんなに感動的なエピソードが割り当てられています。これだけ多くのエピソードを盛り込んで、きれいにまとめ上げてる脚本も凄い。想像以上に楽しめて、感動もできたので、チケット買って観に行って本当に良かった。終演後は演出のラサール石井さん、哀川翔さん、大空祐飛さん、橋本じゅんさん4人のトークショーもありました。ここでも、いろいろおもしろいエピソードが聞けて楽しめました。劇場出たら10時前。6時半開演だったしアフタートークあったから仕方ない。それでも、よく行くハイハイタウン地下で軽く…飲んでました。案の定、自分の最寄駅まではたどり着けずに、近くの駅まで電車に乗って、そこからタクシー。パンフ
2018年02月03日
劇団鹿殺しの本公演ではない別のプロジェクト「OFFICE SHIKA PRODUCE『不届者』」を観劇してきました。今回の主演は、松岡充さん。劇団鹿殺しからは、丸尾丸一郎さん、オレノグラフィティさん、橘輝さん、鷺沼恵美子さん、峰ゆとりさん近藤茶さん、椙山さと美さんが出演。劇団鹿殺しの客演として多くの作品に出演してる、谷山知宏さんも出演していました。現代のキャバクラと江戸時代とを交互にシンクロさせて、二つの時代に共通するテーマを深く怖く重く描かれていて、引き込まれ集中してたのであっと言う間の2時間強でした。いつもより、音楽は少なめだった代わりに、舞台上手側にドラムセットとパーカションがあって、岩澤駿さんの演奏で作品のメリハリをより出していて、すごい効果的だったと思えた。最近の作品の中では比較的、わかりやすい創りになってたように思えて、芯にあるメッセージのような物は観客みんなに伝わったような気がする。何度も観劇すると、きっと感じ方もいろいろ変わってくるのだと思うけど、一回で、じゅうぶんに感動できたと大満足です。演出も脚本も素晴らしかった。でも・・・本公演の発表も待ち遠しい。これからも、劇団鹿殺し関係の作品は出来る限り観劇するつもりです。終演後は日本料理の店で少しだけ優雅にゆったりと日本酒と和食を楽しみました。イカの造りに、カラスミを削った粉がかかってる料理が絶品。このわたも久しぶりに食べた。山芋に鯛の切り身を挟んでる、挟み揚げもお酒によく合った。
2017年10月14日
今日は劇団鹿殺しの本公演「電車は血で走る」を観劇してきました。劇場がサンケイブリーゼホールになり、舞台も広く装置も、より豪華になり、照明も音響も素晴らしく、「劇団鹿殺し」がどんどん大きく成長していく姿を、途中からだったけど見て行けるのがうれしい。劇場が大きくなり、豪華になっても自分が鹿殺しの好きな部分は何も変わってないように思えて、今日ものめり込んで観劇してました。でも、サンケイホールで4回公演も出来るようになった事は妙にうれしい気分になれた。前回とキャストも大幅に変わり、どうなるのかと期待と不安でしたが・・・これ以上にないハマリ役だと思ってた前回の配役を忘れるほどに今回の配役もおもしろかった。楽団の演奏もダンスも観る度に洗練されて、メジャー劇団への仲間入りと言っても過言じゃない。演出も脚本も強烈なオリジナリティが感じられるのは、初めてこの劇団を観た時から変わらない。今日も笑って笑って感動してって感じでした。これからも劇団鹿殺しの公演はずっと観ていくし、楽しみにしている。終演後は劇場のすぐ近くの居酒屋で11時半まで飲んでた。日本酒を多く揃えてる店で、日本酒に合うあてがかなり充実してる。今日は鹿殺し、5人で観劇したので、みんなで日本酒をいろいろ飲んでました。最近、毎回後で読むのを楽しみにしてる上演台本。それと公演パンフレット。初演と再演のDVD。劇団鹿殺しの販売DVDはほぼ全て買い揃えた。今日は前回の「親愛ならざる人へ」のDVDを購入。
2017年06月24日
エンターテイメントショーと言えばいいのか、何でもありの凄いショーでした。ダンス、歌、芝居、そしてコント・・・「CLUB SEVEN」は初めてだったので、もっとキメキメのダンスの応酬でCoolなショーだと思ってました。でも、想像以上に楽しめて、思ってたCoolさとは違う、最高にCoolなショーでした。「CLUB SEVEN」は玉野和紀さんの脚本、構成、演出、振付け、そして出演によるシリーズ化された作品です。玉野さんが関わった作品は「CLUB SEVEN」以外では多く観ていました。2009年「シェイクスピア レビュー 笑いすぎた-ハムレット-」2010年「オリジナル・ミュージカル・コメディー「まさかのchange?!」」2014年「ミュージカル・コメディ Love Chase!! ラブ・チェイス」2015年「水夏希コンサート「Show with Mizu」」2017年「A NEW MUSICAL「CROSS HEART」クロスハート」宝塚で振付け担当した作品もほとんど観てます。2003年「宝塚歌劇団星組公演 『雨に唄えば』」2008年「宝塚歌劇団宙組公演 『雨に唄えば』」2009年「宝塚歌劇団雪組公演 コメディー「ロシアン・ブルー」-魔女への鉄槌-」2011年「宝塚歌劇団宙組公演 『記者と皇帝』「CLUB SEVEN」の存在は知ってたけど、観る機会がなく、今回は蘭乃はなさんが出演すると言うことで、初めて観る事ができました。幕開きのカッコ良さに見惚れていると、いきなり「ミュージカル家族ヴァンパイヤー」・・・そして、「全力家族」「ご長寿クイズ」と間髪いれずに笑いの応酬に呆気に取られた^^;そろそろ、渋くダンスが始まるのかと思いきや、「蚊の家族」「玉子とニャンコ」・・・香寿さんも蘭乃さんも蚊になって、蚊の世界?を演じていました。もう、そろそろジブいダンスタイムかと思いきや、刑事物のパロディ「太陽に踊れ!大捜査!」の時間・・・出演者が大変そうなアドリブ大会の時間でした。宝塚娘役トップスターだった蘭乃さんはいろんな意味で鍛えられそうで、これからの蘭乃さんが更に楽しみになった^^;他の出演者は手馴れた物で、確実に笑いを取っていました。香寿さんもさすがで、男性5人に引けを取らないおもしろさでした。ずっと笑ってたので時間が経つのがやたら早く感じた。1幕ラストはカッコよく極めて終了。2幕は「The Theater」と題された、物悲しいバックステージものもお芝居。一切、笑いはなく、時の流れに逆らえず落ちぶれていく女優を香寿たつきさんが演じ、香寿さんの芝居に引き込まれていく時間でした。玉野さんは、出演者から、この劇場の脚本家になって劇場を支えている男。西村さんは劇場の支配人で、何十年かぶりに二人が再会する場面から始まる「The Theater」は短い時間の中に多くの感動を散りばめた作品でした。そのあとは50音順でノンストップで続く歌謡メドレー。70年代や最近の歌謡曲をキャストが歌い継いでいくコーナー。蘭乃さんと香寿さんの二人で「カルメン’77」「透明人間」「UFO」とピンクレディーの楽曲をもちろんあの振付けで歌った。あと、全員で「サウスポー」も踊って歌った。この中なら「透明人間」がややマニアックな選曲。(大ヒット曲なんだけど)「透明人間」の振付けは、手直し後の振付けでした(当然だけど^^;)新曲として、この曲を歌い始めた頃のサビの振付けは、かなり違ってて、突然の大幅変更に当時、自分が通ってた学校では騒ぎになった^^;ピンクレディーの二人が一番難しくてしんどい曲と言ってる「カメレオンアーミー」を二人にキメキメで歌い踊ってほしかった^^;「SOS」「渚のシンドバッド」「波乗りパイレーツ」の3曲の振付けは群を抜いて可愛いので蘭乃さんとすみれ乃麗さんの双子タカラジェンヌコンビでいつか観てみたい。香寿さん、蘭乃さんコンビで一番観たかったのは「マンデー・モナリザ・クラブ」あの曲はダンスも曲もめちゃくちゃカッコイイ!「Kiss In The Dark」のダンスも大人っぽく良い感じかも。歌は香寿さんがミーで、蘭乃さんがケイなら、声のハモりなんかも雰囲気出そう。そういえば、ピンク・レディーは「解散やめ!」宣言したけど、あの時の全国ツアー以降からピンクレディーとして活動してないような・・・。そろそろ、今のピンクレディーに合う新曲を出して、再びツアーを再開してほしい。この前のツアーではかなりマニアックな曲もセットリストに入っていて最高でした。「愛・GIRI GIRI」「ジパング」「DO YOUR BEST」「世界英雄史」など、生で聴ける事はないと思ってた曲を何曲も歌ってくれた。今度は一度目の再結成時に出したアルバム「SUSPENCE 〜Pink Lady Again」からの曲を聴きたい。他にも「2年目のジンクス」「PINK EYED SOUL」も歌ってくれたら最高なんだけど。って、まったく関係ないピンクレディーの事をいろいろ急に思い出したので書いてしまった。50音順メドレーでは、南沙織さんの曲も蘭乃さんが歌った。知らない曲も多かったけど、強烈な歌謡曲メドレーでおもしろかった。吉野圭吾さん、東山義久さん、西村直人さん、原田優一さん、そして玉野和紀さんの5人はいろんなミュージカルや芝居でも何度も観た事のある人たちです。吉野圭吾さんは東宝ミュージカル以外でもストレートプレイなどでも観てます。東山義久さんは一路真輝さん主演の東宝版初演のエリザベートからダンサーとして凄い人だと認識してて、それ以降は役者として出演してる作品も多く観てきた。西村直人さんを最初に知ったのは「イーストウィックの魔女たち」、そして博品館劇場での「笑いすぎたハムレット」など何作も出演作品は観てると思う。原田優一さんも多くの東宝ミュージカル出演作品を観てる。最初に認識したのは2003年の一路真輝さん主演「キスミーケイト」だったと思う。次も「CLUB SEVEN」は観たいと思える何でもありの満足できる公演でした。カンパニーの雰囲気も凄く良くて、ずっと続いてるのがよくわかった。終演後の男性5人のトークショーも楽しかった。
2017年06月04日
アルジェントがマクベスの演出をするって最初に知った時は、演劇の「マクベス」だと思ってた。まさかのオペラ!2013年10月イタリアのカルロ・コッチャ劇場で上演されたライブ収録版です。DVDは直輸入盤に日本語帯を付けて日本でも発売されています。もちろん日本語字幕付きです!DVDは2015年に発売されました。今でもまだ買えると思いますが・・・どうなんだろ。「マクベス」はシェイクスピアによって書かれた戯曲です。有名な話なので知ってる人は多いと思う。その戯曲をジュゼッペ・ヴェルディの作曲によって4幕のオペラが作られました。ダリオ・アルジェントが演出してるだけあって、DVDの帯にも書かれてますが、公演ポスターなどにも注意書きがあったようです^^;『演出上、非常に残酷な場面があります』そりゃ、アルジェント演出で残酷じゃないわけがない。ま、でも、映画ほどの残忍で残酷な場面を期待すると肩透かしかも。オペラ歌手のキャストも、いつもとはかなり違う演技も要求されてたようです。さすが、普段から感情移入して歌い上げてるだけあって、芝居は素晴らしい。特にマクベス夫人のディミトラ・テオドッシュウさんの演技と歌には惹かれまくりで最高です。マクベス ジュゼッペ・アルトマーレ(GIUSEPPE ALTOMARE)マクベス夫人 ディミトラ・テオドッシュウ(DIMITRA THEODOSSIOU) バンクォー ジョルジョ・ジュセッピーニマクダフ ダリオ・デイ・ヴィエトリマルコム エルネスト・ペッティ 他ピエモンテ・フィルハーモニー管弦楽団指揮 ジュセッペ・サッパティーニ舞台上はオペラ歌手の他にもダンサーと役者も出ています。この公演の初演は2013年10月ですが、2014年にも再演が続いたようです。1幕から舞台はアルジェントの世界が広がります。馬の死骸と数人の人の死骸、そして3人の魔女。魔女は全裸ですが、特殊な衣装で全裸に見えてるようです。基本のマクベスの流れはほとんど崩すことなく進行します。ただ、時代背景は第一次世界大戦の最中の設定。この設定が良い感じに作用してます。魔女3人はダンサーで役者有名なセリフもそのままこれはマクベスがダンカン王を刺し殺す場面。オペラではこの場面は歌だけで進行しますが、上手の上部に2階舞台があり、ガラス張り向こうで短剣で刺し殺されます。この場面はアルジェントのファンなら何の映画の引用か言わなくてもわかる^^;ダンカンの血で手を真っ赤に染めたマクベス。そしてダンカン殺害に導いたマクベス夫人。2幕魔女たちの予言を信じ、今度はバンクォーとその息子を殺害する計画を立てる息子を逃す事ができたが、バンクォーは兵士に突き殺されるピューって血が噴き出しています^^;服の中に血が噴き出す装置を装着してる。血まみれのバンクォーの亡霊がマクベスの前に現れ、取り乱してしまう場面。マクベス夫人役のディミトラ・テオドッシュウの演技が素晴らしすごる。「Profondo rosso - DEEP RED -」のクララ・カラマイか「サスペリア」でのジョーン・ベネットばりの凄い演技。演技しながらも、最高の歌声を聴かせてくれます。3幕マクベスが魔女たちにさらなる予言を聞きにやってくる場面話はかなり飛ぶけど、マルコムやマクダフ率いる軍にメッタ刺しで殺されたマクベス。その前にマクベス夫人が血の匂いが消えない事におかしくなって狂って死んでしまう。その場面は紗幕の後ろで美しい場面として展開されます。このマクベスの死体は作り物です。首を剣で跳ねるとゴロゴロと転がります。これは、「トラウマ」を思い出すような^^;首を跳ねると、噴水のように血が噴き出します^^;この死体の足の角度とか、アルジェントだからこそって感じで最高です。これも凄くよく出来てる。ジュゼッペ・アルトマーレさんのデスマスクを取って制作したのだろうか。ラストシーンカーテンコールにはアルジェントも登場!特典映像はアルジェントのインタビュー!アルジェント作品では「オペラ座 血の喝采」の中でも「マクベス」の場面が出てくる。あと、アルジェント版「オペラ座の怪人」もあります。オペラがきっと好きなんだろうな。メニュー画面 ダンカンが刺殺される所マクベス夫婦は熱烈に愛し合っている設定です。ブルーレイも発売されてた事を最近知ってショック^^;限定販売だったらしく、ブルーレイは手に入らない・・・昨年、映画化されたのもおもしろかったけど、DVDではアルジェント版のオペラばかり観てしまう^^;ブックレットには日本語はありません。
2017年04月19日
昨夜のミュージカルに引き続き、今夜はOFFICE SHIKA PRODUCE「親愛ならざる人へ」を観劇してきました(「劇団鹿殺し」の本公演ではない)作・演出は丸尾丸一郎さん音楽はオレノグラフィティさん奥菜恵さん、佐伯大地さん、久世星佳さんを客演に迎えての今回の公演も凄く楽しめました。鹿殺しと久世星佳さんの共演の化学反応も楽しみでした。久世さんは元、宝塚月組のトップスター!天海祐希さんの次に月組のトップスターになりました。天海さんの前の涼風真世さんトップ時代から月組はよく観るようになってたので、3番手、2番手時代の久世さんの癖の強い役とか大好きな役が多かった。雪組に特別出演して一路真輝さんのスカーレットの相手役でレットバトラーを演じたのも凄く良かった。役替わりで数人いたレットの中でも唯一、映像作品に残っているのが久世さんのレットバトラーです。ある一組の結婚式の前夜から披露宴が終わるまでの1日。両親への手紙を書くために、前乗りで結婚式場のあるホテルに泊まっている花嫁。なかなか、筆が進まない。苛立ちの中、幼い頃からの自分の記憶が蘇ってくる。朝までかけて、やっと書き終えた両親への手紙を胸に披露宴が始まる。そこで巻き起こる、珍事。最後には温かい感動を感じさせてくれた。新婦に奥菜恵さん、新郎に佐伯大地さん、新婦の母親に久世星佳さん、父親に丸尾丸一郎さんホテルのウェディングプランナー兼ピアニストにオレノグラフィティさん新婦の妹に鷺沼恵美子さん、新婦の友人で司会担当に椙山さと美さん 新郎の友人で司会担当に浅野康之さん、新婦の小学生からの友人に木村さそりさんと矢尻真温さん以上の10人がキャスト。久世さんの母親役はさすがに凄かった。最初の登場シーンは何と!男役で登場!スーツ姿にハットを被ってプロローグのダンスを見せてもらえた。ぶっ飛んだ母親役もまったく違和感なく、宝塚時代からの幅の広い芝居はより磨かれてた。宝塚時代、一番振り幅が大きかったと思う役は「PUCK」の子供時代のダニエル。半ズボン姿で無邪気に駆け回る久世さんの姿が目に焼き付いてる^^;久世さん自身も雑誌「歌劇」か何かで、どうしようかと思った的な事を書いていたと思う。大人になってからのダニエルはワルでニヒルな男臭い役創り。久世さんで好きだった役は「ベルサイユのばら オスカル編 アラン」「エールの残照のダニエル・マクニール」「銀ちゃんの恋の倉岡銀四郎」「グランドホテルの男爵」「チェーザレ・ボルジア」「PUCKのダニエル」あと「川霧の橋」の久世さんの役も好きだった。「川霧の橋」自体が好きだった。今回の鹿殺し(本公演じゃないけど)も大満足でした。今回、初めて鹿殺しを観る友人を二人誘って観劇したのですが、気に入ってもらえたらしく、次回の鹿殺し公演も一緒に行く事になった。いつも鹿殺しに一緒に行ってる友人と4人で終演後はネギ焼きの店で飲んでました^^剣菱はいつも冷やで飲んでたけど、熱燗で飲むのは初めてで、よりあの癖の強さが感じられて美味しかった。
2017年03月18日
今日は水夏希さんが出演しているミュージカルを観劇してきました。劇場に着くと凄い列が出来てて、まずそれに驚き、中に入るとプログラムを買う列が凄くて、かなり並んでやっと買った。次は特典付きのチケットだったので、その列に並ぼうとしたら一番長い行列でもう特典引き換えは諦めて客席でゆっくりする方を選んでしまった^^;あのまま並んでたら、開演ギリギリになってたかも。チラシなどで、これまでに何度もタイトルは目にした事があった作品だけど、何の話なのか、ストレートプレイなのかミュージカルなのかも良くわかってないまま開演。チケットには大きく「ミュージカル」と書いてるのに^^;医療系のSFストーリーで人間の繋がりの温かさ、弱さ、怖さ、愚かさ、強さなど絡み合うように感じさせてくれる作品でした。真実や正義は一つじゃなく不確かな物で、悲しいけど流動的でしかない。主人公のチャーリィ・ゴードンを取り巻く人間模様の中から各人物の真実が次第に見えてくる。いろいろ考えながら観劇できたので楽しめました。水夏希さんの役は精神的な障害のある子ども専門の教師。自分の導きにより一人の少年の人生を変える事への葛藤や不安や喜びや戸惑いを見事に演じていました。チャーリィ・ゴードン役の矢田悠祐さんは全身全霊をこの役に打ち込んでるのが、よくわかって好印象でした。舞台にほぼ出ずっぱりなので、「気」が途切れることなく集中してる姿は感動的でした。演出、脚本は荻田浩一さん。荻田さんは元、宝塚歌劇の座付き演出家でした。宝塚歌劇団を辞める最後の作品が水夏希さん主演「ショー ソロモンの指輪」でした。「ソロモンの指輪」は映画作品としても収録され歌劇団が撮った物とはまったく違った視点で楽しめる。退団後、水夏希さんが荻田先生の作品に出演したのは2016年「RHYTHM RHYTHM RHYTHM」。この公演は東京のみだったので、天王洲銀河劇場まで観に行きました。2008年雪組公演「ソロモンの指輪」
2017年03月17日
玉野和紀さんが作・演出・振付、そして楽曲の作詞まで担当したミュージカル。玉野和紀さんが関係した作品を初めて観たのが(宝塚歌劇以外で)、2009年銀座博品館劇場で観劇した「シェークスピアレヴュー 笑いすぎたハムレット」でした。この時は主演と振付けを担当していました。自分の目的は宝塚歌劇団を退団して初舞台の七帆ひかるさんでした。なかなか激しいコメディーで山本リンダさんの「どうにもとまらない」を七帆さんが山本リンダさん同様のヘソ出しルックで歌い踊ったり、トイレットペーパーにグルグル巻きになった七帆さんが「かもめが翔んだ日」を歌ったり、腹話術で人形を持って「昭和枯れすすき」を歌ったり、甲斐バンドの「HERO」を歌ったりと七帆さんは大活躍の舞台でした。次に観たのは2010年シアタークリエでのミュージカル・コメディー「まさかのchange?!」でした。この作品にも七帆ひかるさんが出演。主演は大和悠河さんでした。この公演は大阪でも観劇。この作品は作・演出・振付そして出演と「クロスハート」と同じ担当。バックステージ物で七帆さんは劇団員。男性キャストが足りないので宝塚のように男役をさせられる。コメディ担当の部分も大きかったけどダンス、タップ、歌もしっかり楽しめた。舞台は玉野和紀さん一人のタップダンスから始まり緊張感のあるカッコいい幕開きでした。この作品は今日の舞台にも出演してた中河内雅貴さんが出演していました。そして2014年「ミュージカル・コメディLove Chase!! 」をシアタークリエとサンケイブリーゼで観劇しました。目当ては水夏希さんでした。この作品では玉野和紀さんは堕天使アザゼルを演じていました。今回のミカエルと近い感じたったように記憶してます。あの時は水夏希さんがキャバ嬢になったりとコメディとしてもかなり楽しめました。2015年の水夏希さんのコンサートにもスペシャルゲストで登場しました。宝塚歌劇では2009年雪組公演 水夏希主演「ロシアンブルー」の振付けが印象的。2008年宙組梅田公演「雨に唄えば」では、あのタップシーンの振付けを担当!他にも宝塚歌劇の舞台での振付け作品は多い。それで、今回の作品は蘭乃はなさんと大湖せしるさんの初共演がとにかく楽しみでした。同時期に宝塚に在籍してたけど、組が違ったので共演はなかった。唯一、共通してるのは「エリザベート」で黒天使役を二人とも演じた事。敵対しあう派閥同士の役なので、二人での殺陣の場面は3回もありました。蘭乃さんは柔らかく優しい女性で芯は強い役で、大湖さんは反対に男役時代を思い出すような激しい性格と男っぽい外見だけど内面は弱いと感じる役。蘭乃さんの丁寧に美しく歌い上げる歌唱に感動しました。コメディ部分もなかなかがんばってた。大湖さんは男役から娘役に転向して様々な大人の女性を演じてきたので、激しい性格の裏に女性らしさを感じさせる芝居も素晴しかった。大湖さんの殺陣を観るのは「ソルフェリーノの夜明け」のローデン役以来か・・。作品は1400年代のフランスと現代の日本が舞台になっていて、時代を遡って運命を変えるために一人の男がタイムスリップする感動的なストーリーでした。主演の中山優馬さんと屋良朝幸さんも存在感があって芝居にも緊張感があり楽しめました。ストーリーテラー的な役割も兼ねてる福井貴一さんの存在感も大きかった。今日は隣の席に、いつも舞台で観てた方が座ってたので、緊張してしまった^^;以前に中日劇場で目の前の席に蘭寿さんと蘭乃さんが座った事もあったけど、隣は緊張する・・・真後ろに鳳蘭さん座った事もあったなぁ・・・シグナルの住出さんの隣に座った事もあった。結構、多いけど、今日は一番緊張したかも^^; 誰とは書きませんが。「笑いすぎたハムレット」のパンフレットの玉野さん
2017年01月07日
「サンバイザー兄弟」観劇。2日連続の観劇はちょっと疲れた。ヤクザ物とSFと友情を合わせたようなハチャメチャ作品で、そこそこ笑えたし楽しめた。皆川猿時さんは今回もおもしろかった!座席の上にサンバイザー(自分で組み立て式)が置いてあって、何かに使うのかと思ってたら劇中、一度だけそれを曲に合わせて振るって場面がありました^^;
2016年12月15日
劇団鹿殺し「image KILL THE KING」を観劇。今回の作品は2003年に上演した初期の作品のリメイク。まだ、今のような人気もない頃のがむしゃらな感じや、今と違うような熱を感じる作品でした。物語は、鰤富子は友人が出演している演劇を観るために劇場に着いたが、すでに暗転になっていた。遅れて入ってきた富子は出演する友人の名を呼びながら暗転の中を彷徨っている。幕の中から出演者の男が出て来て座席に座るように促す。舞台が始まると富子の友人のたまきがマッチ売りの少女の扮装で登場するが、突然の宇宙人の襲来へと急に話が展開していくと、富子が自分も宇宙人と戦う自分が主役の世界をイメージする。そこから、富子のイメージした世界が広がって行く・・・。そして、様々な人のイメージが重なって行く。この作品は映像も駆使して、これまで観た事なかった鹿殺しの雰囲気も楽しめた。途中、moffと呼ばれる装着してる人の動きと連動するブレスレット状の機械を使ってのコーナーもあったり・・・ハチャメチャな勢いで乗り切って最後は少しホワッとさせる。良い感じの暑苦しさにも妙に感動した。ただ今回はブラスセクションとリズム隊の演奏がまったくなかったのは、ちょっと淋しかった。次回の鹿殺しは「親愛ならざる人へ」 2017年3月公演ちょっと中島みゆきさんっぽいタイトル^^そんな事よりも驚きは、ノンちゃんこと久世星佳さんが出演する!久世さんは元宝塚月組トップスター!天海祐希さんの次に月組のトップスターになった方です。現在はシス・カンパニーに所属。宝塚時代はクセの強い男役で個性的な役を次々と演じていました。「ベルサイユのばら オスカル編」でのアラン役に泣かされた観客も多かったと思う。あの、アランは語り継がれる名演だったと思う。「PUCK」でのダニー役も個性の強い役で「ハヒフヘホ」の歌は凄かった。雪組に特別出演した「風と共に去りぬ」のレットバトラーも濃い芝居で印象に残った。スカーレットの一路真輝さんとの相性も良かった。レットバトラーは各組から特別出演の役替わりでしたが、映像に残ってるのは久世さんバージョンです。「エールの残照」のダニエルも良かった。宝塚歌劇での上演された「蒲田行進曲」の銀四郎も初演を久世さんが演じた。宝塚ではタイトルが「銀ちゃんの恋」でした。トップスターになってからも「チェーザレ・ボルジア」での名演は素晴しかった。劇団鹿殺しに本物の宝塚元トップスターが出演するのは本当に楽しみです。作品の中で宝塚元娘役トップスターは出て来た事あったけど^^;今日、買った今回の作品の台本を今から読むのも楽しみ。それから「名なしの侍」のDVDも買ったので、これも早く観たい。
2016年12月08日
一路真輝さんが出演している芝居「ガラスの仮面」を観劇してきた。原作もマンガもまったく知らずに観たけど、おもしろかった。演劇の世界の話で一路さんが演じる月影千草は一世を風靡したような大女優で演劇界の名作「紅天女」という作品の初主演女優&上演権を持っている大御所。これまでの一路さんで観た事がなかったような芝居も観る事ができて楽しめました。見た目、雰囲気は麻実れいさんが演じたヴィットリオ・アラドーロをちょっと思い出す感じだった。若い女優二人を冷凍室に閉じ込めて、そこで芝居させるとか、なかなかもの凄い人を演じていました^^;原作っていうか、このマンガが人気あるのが何となく分かった気がする。無理がある設定なんだけど、凄いおもしろかった^^主演の北島マヤを演じた貫地谷しほりさん(何て読むんだろ…)は今日、初めて知った女優さんだけど凄く入り込んでて体当たりな芝居が好印象で引きつけられました。もうひとりの主演、姫川亜弓を演じたマイコさんも初めて知った女優さんだったけど、凄かった!声も通るし芝居も上手いし、もの凄い魅力的な女優さんでした。水城冴子を演じた東風万智子さんも強烈なキャラクターで(役が)引きつけられっぱなしでした。速水真澄役の小西遼生さんは前にも何度か舞台で見た事あったので知っていました。和央ようかさん主演の「ドラキュラ」、大和悠河さんが出演してた「戯伝写楽」、この前の「ブラック メリーポピンズ」など。他のキャストもそれぞれに存在感があって脇役を観ててもじゅうぶんに楽しめる舞台でした。舞台装置も照明も良かったし、何となく予想してた物とまったく違っていて楽しめました。各キャストが漫画のキャラクターと比較して載せているページがプログラムにあります。みんな雰囲気が凄く似てるのでびっくりです。
2016年09月07日
新演出版の「マイ・フェア・レディ」を観て来た。2013年にも新版の大阪公演はありましたが、都合がつかずに観られなかった。この作品は栗原小巻さんのイライザを初めて観てから、大地真央さんのイライザでかなりの回数観た。最後に観たのは多分2010年。大地真央さんのイライザは「これが最後」って聞いてチケット取ったように思う。映画では70年代〜80年代にリバイバル上映があれば必ずと言っていいほど観に行ってました。神戸新聞会館大劇場の大スクリーンで観た時のインパクトが強烈でした。今では4Kデジタル・リマスター版Blu-rayが発売になって、これまでに考えられなかったような高画質でこの映画を観る事ができるようになった。4K版と通常Blu-rayでは映像の差が凄いので4K版が絶対におすすめです。オードリー・ヘプバーンは特別好きって事でもなかったけど、子供の頃からいろんな作品を観ていてほとんどの作品に思い入れがありました。(自分は子供の頃からカトリーヌ・ドヌーヴ 一筋って感じでした^^;)で、今回の新演出は翻訳が大きく変わってる印象で、頭の中に染み込んでる翻訳と違うので聞いていて前半は戸惑いも感じましたが、観終わればなかなか楽しめてました。霧矢大夢さんがイライザ・ドゥーリトル。霧矢さんを生の舞台で観るのは月組宝塚大劇場の千秋楽以来です。1幕の登場シーンは写真などで昔、よく見た江利チエミさんのイライザに似てる印象でした。日本で初演のイライザを演じた江利チエミさんの「マイ・フェア・レディ」は観てみたかった。今、日本映画チャンネルで江利チエミさんの「サザエさん」の映画版のシリーズを放映していますが、やっぱり江利チエミさんは最高です。(映画版「サザエさん」のシリーズは10作ほど作られてます)霧矢さんのイライザ、違和感を感じずに新鮮で感動的でした。寿ひずるさんがピアス夫人。寿ひずるさんを観るのも「レベッカ」以来かも。寿さんのピアス夫人も凄く良かった。ピッカリング大佐の田山涼成さんも最高でした。イメージと違う人が多かった印象の役なので、イメージ通りとまで行かなくても、自分の頭の中にあるピッカリング大佐にかなり近い感じで感動でした。松尾貴史さんのイライザの父親役はどんな感じなのか観る前はまったく想像できなかったけど、2幕のGet Me to the Church on Timeなんかは特に凄く良かった!ヒギンズ教授はレックス・ハリソンのイメージがあまりにも強くて、なかなか難しい役だと思う。これまでなら村井国夫さんが演じたヘンリー・ヒギンズが好きでした。今回は寺脇康文さんが演じていました。毎回、舞台版を観てきたらすぐにでも映画版が観たくなってしまう。2時間50分・・・。今から観るのは無理だから明日、観る事になりそうです。
2016年08月22日
松尾スズキさん作・演出の「ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン」を観劇してきました。松尾スズキさんと言えば「シン・ゴジラ」でも怪しげで渋い役を演じていました。大人計画のいつものメンバーと寺島しのぶさん、吹越満さん、岡田将生さん、伊藤ヨタロウさん他の濃いキャストで今回の舞台も大満足でした。15分休憩が途中入って3時間10分の舞台でした。今回は長唄、三味線、囃子、笛と本格的な邦楽の演奏が舞台を引き立てて素晴しかった。どんな内容なのかまったく知識なしで観劇しました。自爆テロや戦闘が絶えず起きている暑い国での話でした。拉致され行方不明になってる日本人を探すために後輩の男がこの国に入国。この男の妻は現地でも2時間ドラマで有名になっている女優。この女優を寺島しのぶさんが演じた。行方不明になってた先輩は既に殺されていて山羊に生まれ変わっていた^^なかなか惹かれる設定で大笑いで楽しめました。舞台装置や照明も良くて満足です。宍戸美和公さんと平岩紙さんの二人のコンビネーションが凄くて一番笑えた。宍戸さんは今回も楳図かずおさんになる場面もあった。宍戸美和公さんと平岩紙さんと池津祥子さんは今回も最高でした。皆川猿時さんはまたまた強烈なインパクトのある役で恐いもの見たさのように見入ってしまった^^;伊藤ヨタロウさんは邦楽のお囃子の中で義太夫として歌ってる事が多いのですが、アコギ弾き語りもあったり芝居にも出たりと大活躍^^寺島しのぶさんはさすが、凄かった!何でもありの強烈なセリフでも自然に流れるように聞かせて客席を笑わせる。吹越満さんは山羊として出てる時間がほとんどですが、存在感が凄かった。めちゃくちゃ笑った。岡田将生さんはゴーゴーダンサーで体を売る男。山羊3匹と引き換えにこのクラブに売られてきた。いろいろ凄い事させられてたけど、本人も楽しんで芝居してそうでおもしろかった。阿部サダヲさんと松尾スズキさんは文句なしに最高に笑えた。終演時間が遅かったのでゆっくり飲みに行けなかったけど、それでも1時間ほど居酒屋でしっかり飲んできた。鶏肉のミンチカツってなかなかおいしかった。鶏肉の和風ハンバーグはよくあるけど、ミンチカツは初めて食べた。馬肉ソーセージってのもあっさりと食べやすく、これも初めて食べた。森ノ宮は20年以上前に通ってたので、帰りに駅前でよく飲みに行った。行きつけだったカウンターだけの居酒屋もまだ健在だった。今日は時間が遅かったので違う店で呑んだけど、またあの懐かしい料理で酒が呑みたくなった。そこのおかあさんにはよく叱られたけど^^;あの頃、通った他の店はほとんど違う店に変わってた。
2016年08月10日
今日は劇団鹿殺しの「名なしの侍」を観劇してきた。いやぁ〜おもしろかった!キャストのパフォーマンスはもちろんの事、セットや照明も凝っていて見どころも多い作品になってました。それから生バンドの迫力も凄かった。これまでのブラスセクション+打楽器の生演奏でもじゅうぶんに迫力のある物でしたが、G、B、Dr、Keyのロック編成のバンドが入ると完成された音楽劇でした。茂吉役の丸尾丸一郎さん、直役のチョビさん、虎蔵役のオレノグラフィティさんの主要人物3名を中心に若手の劇団員も存在感が大きくなってきて、ほとんどの若手キャストが名前と顔が一致するようになってきた。鷺沼恵美子さんはこれまでデカさをネタにしてた事も多かったけど、なんか急に垢抜けてより美人になったように思う。デカイネタは合わなくなってきたかも。客演キャストも素晴しく、鹿殺しの世界に完全に溶け込んでて作品の深さを増していました。花組芝居の谷山知宏さんも久しぶりに出演していました。クールで冷酷な役柄でしたが、戦いでくるぶしを打たれて超絶三枚目に豹変する所とか、ツボにはまってしまった^^ 「竹林の人々」の時にも客演していた鳥越裕貴さんは、あの時とはまた全然違うイメージで芝居のおもしろさに惹かれた。今回、初めて観た玉城裕規さんも狂気に染まって行く芝居が凄かった。オープニングで一人で柔らかく包み込むように弾き語りで歌う堂島孝平さんは芝居も歌唱も素晴しかった。(歌唱は本職なので素晴しくて当たり前ですが…)物語は戦乱の時代、織田信長のいた世界。今年、織田信長物の芝居を3本も観た・・・。今年、生誕何年記念とか?偶然か・・・それぞれ、あり得ない信長だったので、おもしろかったけど^^魔界の帝王の信長や、象に乗って登場して死なずに外国へ船で逃げる信長や…^^;名もない平民が、侍にのし上り下克上を企て名前を世に知らしめる夢を追う物語。裏切り合う虚しさや、人の汚い部分を見せながらも、重くなりすぎず笑いも散りばめていて、でも最後には感動を残してくれた。2時間たっぷり楽しめる舞台でした。「田舎の侍」が生バンド演奏で聴けたのも良かった!もう1回、年内に劇団鹿殺しの大阪公演があります。これも楽しみ!初期の作品のリメイクらしく、どんなアナーキーな作品なのか期待大。明日はとうとう日本のゴジラが復活する日!12年振り!「シン・ゴジラ」観に行く! その前に宝塚歌劇も観劇^^;12年前の「ゴジラ・ファイナルウォーズ」はなぁ・・・。悪くはないけどミレニアムシリーズの中では一番下かな。ミレニアムシリーズなら「ゴジラ2000 ミレニアム」と「ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃」が特に好きだった。プログラムとチケット会場で配ってるパンフレットと販売している上演台本。最近の公演は台本を売ってるので、後で読んで確認など出来るのでうれしい。あと、この前の公演「キルミーアゲイン」のDVDも売ってたので買った。公演チラシ
2016年07月28日
今日はミュージカル「グレイト・ギャツビー」を観劇。大湖せしるさんが宝塚歌劇団を退団しての初の舞台出演と言う事で楽しみにしてた作品。ヒロインのデイジー役の愛原実花さんとの久しぶりの共演も楽しみでした。大湖さんと愛原さんが揃って2007年雪組エリザベートで黒天使役をしていたのが一番印象に残ってる。その時、愛原さんはマデレーネ役で大湖さんはルドルフ(凰稀かなめさん)の死のダンスの時によく目立つ位置で踊っていました。一番左が愛原さん。右から2番目が大湖さん。(エリザベートの黒天使役)大湖さんは最初の約6年を男役、後の約3年を娘役と途中で転向しました。娘役の芝居も板に付き安定した頃に退団だったので、勿体なく感じましたが、今回のように大きな役を演じる姿が観られてうれしかった。愛原さんは少し前に「熱海殺人事件」で父親の作品に出演してるのを観て、難しい役を見事に演じてて感動させられました。この作品自体は最初はロバート・レッドフォード主演映画の「華麗なるギャツビー」を観て、舞台公演では杜けあきさんがギャツビーを演じた宝塚雪組公演を観た。その時、一路真輝さんがニック・キャラウェイを演じました。映画のイメージが凄く強い作品ですが、舞台化作品もなかなか良かったと思う。音楽は岸田敏志さん担当。岸田さんも何度かライブで観てたので懐かしかった。デビュー間もない頃にアリスのオープニングアクトでリンドンと出演したのを観たり、1979年ALICE HAND in HAND TOURの特別ゲストでシグナルと共に出演したのを観たり、その他のイベントなどでも何度か生のステージを観てました。きんちゃんの店で偶然、同じ日に自分たちも行ってた事が何度かありました。今回の作品でも様々なタイプの楽曲を幅広く提供していました。今回は主演の内博貴さんを始め、ニック役の相葉裕樹さんや山口馬木也さんら安定した実力の出演者の芝居で安心して観劇できた。ベテランのコング桑田さんをまたまた生で観る事ができたのも良かった。脚本も演出も分かりやすく丁寧に創られてた印象で観やすかった。たまたま、観た今日が千秋楽だったらしく、カーテンコールも盛り上がっていました。6時半に終演、後は三宮で11時過ぎまで飲んでました。日本酒は八海山と呉春。その前後に葡萄酢の酎ハイ。新生姜の天ぷらや鯛のあら炊きなんかをつまみながら、またまた長時間話してました。大湖さんはポスターの髪型と舞台は大幅に違っていてストレートなショートヘアでした。
2016年07月24日
この公演を知った時から凄く楽しみにしてた作品です。映画版が大好きでブルーレイで何度も観て大笑いしながら感動してた作品。舞台版は映画でメリル・ストリープさんが演じてた役を麻実れいさんが演じると知って、それだけ絶対に観に行こうと決めた。(アメリカで2007年にまず舞台として上演されて、後に映画化、そして今回、日本初上演)かなりブラックなコメディなんだけど、言葉のやり取りと視線にワクワクする。今日、観劇してきた舞台版も舞台に引き込まれて3時間があっという間でした。映画を観すぎてセリフのひとつひとつをかなり覚えてたのですが、特に吹替え版のセリフとほとんど同じだった。(この映画は字幕版と吹替え版の両方を絶対に観るのがお薦め)舞台装置も豪華で丁寧に作り込んでた。映画は2時間なのですが、今日の芝居は3幕で休憩抜いても約3時間。映画にはなかったシーンもいくつかあったし、舞台版はこれくらいのボリュームがあった方が絶対に良いと思った。(映画の特典映像のカットされた未公開シーンの場面があったりした)確かに長かったけど、おもしろいから長さを本当に感じなかった。麻実れいさん演じるバイオレット・ウェストンは3姉妹の母親で初期の口腔がんを患っている、薬中の激しい気性の女性。いつもラリっていて適当に見えても全て何もかもを察知して気づいている。映画でもそうだけど、このバイオレットって女性は凄くおもしろくて興味がそそられる。酷い母親に育てられた子供時代の事や夫のベバリーとの事も、もっと知りたくなってしまう。犬山イヌコさん演じるマティ・フェイ・エイケンはバイオレットの妹。自分はこの二人がこの作品の中で特に好きで、この姉妹の事が観る度に一番気になる。二人の間にはいろいろあるんだけど、それ以外の事でおもしろいエピソードが山ほどありそうでこの姉妹の圧倒的な存在感にたまらなく惹かれる。映画も今日の芝居でもやっぱりこの二人の魅力は強烈。次に興味を惹かれるのがインディアンの家政婦、ジョナ。羽鳥名美子さんが演じていました。映画でも冒頭シーンはバイオレットの夫のベバリーから、この家の説明を受けてるのですが、その冒頭シーンでのジョナが凄く魅力的な表情してて惹かれる。登場人物の中で比較的、一番まじめでまともな人物かも知れない。マティ・フェイの夫チャールズも常識人で分かりやすい優しさを持っていますが。3姉妹は秋山菜津子さん、常盤貴子さん、音月桂さんが演じていました。音月桂さんは宝塚歌劇退団後、初めて観たかも。今日は麻実れいさんと犬山イヌコさんに圧倒されました。って言うかバイオレットとマティ・フェイ最高です!バイオレットとマティ・フェイのこの場面がもの凄く好きです。葬儀の後の、この食事シーンも見所の一つ。今日の舞台版の演出は素晴しかった。そしてキャストの芝居も最高でした。マティ・フェイ役のマーゴ・マーティンデイルさんブルーレイ
2016年06月02日
今日はミュージカルコメディ作品を観劇してきました。少し中だるみっぽい所もあったけど、全体的にハチャメチャなコメディーでおもしろかった。ちょっと長かった気もする。宝塚歌劇を退団してから初めて観る壮一帆さんだったので、そこも楽しみでした。犯人は観客の投票によって毎回変わるという企画で客席も盛り上がっていました。山口祐一郎さんを観るのは「レディ・ベス」以来でした。まだ2年前なのに、かなり久しぶりに思えた。改めて文句の付けようのない実力と、山口さんしか出せない独特な世界を堪能でしました。壮一帆さん・・・今回は「壮一帆」として出演して芝居の中では男役でエドウィン・ドルードを演じています。一瞬、頭がこんがらがるのですが^^;宝塚時代同様に今回も壮さんの人柄の良さが舞台に滲み出てるように思えた。コング桑田さんもかなり多くの出演してる舞台を観てる。「マイ・フェア・レディ」「戯伝 写楽」「シャーロックホームズ〜アンダーソン家の秘密」「ロミオ&ジュリエット」「ロミオ&ジュリエット」…他にも数作観てると思う。毎回、存在感の凄さと芝居の上手さに引き込まれる。今回の役もおもしろかった!今拓哉さんは一路真輝さんのエリザベートでのエルマーのイメージが強い。「SE・M・PO」や最近では「客家」。「客家」は特別感動した作品でした。今回の役は、新境地(汗)も開拓したかのようなハッチャケぶりでした。今さんも文句なしの素晴らしさでした。ストーリー後半は観客の投票によって決まった犯人で変わるので、何度か観ても楽しそう。終演が遅かったので、適当にチェーン店風の居酒屋に入った、予想以上に料理も良くて一緒に行った3人ともなかなか満足でした。
2016年04月28日
最近、また話題になってるフローレンス・フォスター・ジェンキンスの物語。音程もリズム感も皆無な彼女が歌手として生きる夢を叶える話です。そしてフローレンス・フォスターは76歳でカーネギー・ホールでリサイタルを開いた。悪意をもって聴き笑った人もいる、心から音楽の楽しさを感じられた人もいる。デビッド・ボウイが亡くなる前に発表した「お気に入りアルバム25選」にも入ってる。実際のフローレンス・フォスターの歌唱もCDで聴いたけど、自分は不快には感じなかった。そのフローレンス・フォスターの物語のミュージカル化がこの「スーベニア」フローレンス・フォスター役を三田佳子さんが熱演。生で三田さんの芝居が観られただけでもラッキーな感じ。この作品を観に行こうと思った最初の理由は「劇団鹿殺し」の役者のオレノグラフィティさんが出演してるのを知って、鹿殺しの公演を一緒に観てる友人と行こうと決めた。鹿殺し以外での芝居でオレノさんが演じてるのは「7 DOORS ~青ひげ公の城~」を東京、大阪で観劇した。あの時は水夏希さん目当てだったけど、あれから鹿殺しに興味を持って、その後の鹿殺しの公演はほとんど観るようになった。フローレンス・フォスターの専属ピアニストの役なので当然ピアノ演奏もたっぷりありました。鹿殺しの作品の音楽を多く担当してるのでピアノも上手かった。休憩入れて約3時間・・・。もう少し、詰めても良かったように思ったけど、なかなかおもしろかった。毎公演、プロローグにストーリーソングス・テラーって役割で一人の歌手が歌を披露するのですが、今日はばんばひろふみさん。ストーリーソングス・テラーがあるなんて、チケット買ってからかなり後に知ったのでバンバンも観られてラッキーでした。昨年、神戸国際会館でばんばひろふみさんのライブを観ました。あの時はべーやん、バンバン、高山厳さんの3人のジョイントコンサート。バンバンを解散してソロになって何度かライブにも行きました。バンバン時代の曲なら自分は「「いちご白書」をもう一度」「霧雨の朝突然に…」よりも絶対的に「青春のラストページ」の方が好きです。あとちんぺいさんが作った「冬木立」や「永すぎた春」が好きです。ちょうど少し前に解散コンサートのライブ盤「ラストライヴ「人生はぬり絵」」を聴いてた。アンコールの最後に歌う「青春のラストページ」に感動でした。あのライブ盤の「灯ともし時」「季節風」も凄く良い。今日、バンバンは「見上げてごらん夜の星を」と「いちご白書をもう一度」の2曲歌った。凄い緊張してそうで、こっちまで緊張しそうになった^^;バンバンは今も凄く若く見える。65歳には絶対見えない^^フローレンス・フォスターのマネージャー役の京本大我さんは昨年、帝国劇場で「エリザベート」を観劇した時にルドルフを演じてました。素直で清潔感のあるルドルフで凄く良かった。今回のホフマン・デューク役も素晴らしかった。星奈優里さんも出演していました。星奈さんと言えばどうしても「JFK」でのマリリン・モンロー役の印象が強い。一路真輝さんトップ時代の雪組は毎公演、かなり回数観たりしてたので星組でトップになった時よりも雪組時代の印象が強い。エリザベートでのマデレーネも星奈さんでした。今回の役はソプラノ歌手のジャニス。歌い手のイメージよりも星奈さんは「バロック千一夜」「マ・ベル・エトワール」「La Jeunesse!」などでのダンサーのイメージの方が強いかも。モンローを演じてる星奈さん左から星奈さん、一路真輝さん、花總まりさん「スーベニア」、観に行って良かった。予想以上に楽しめました。次回の鹿殺しの本公演も楽しみです。劇団鹿殺しでのオレノグラフィティ 宝塚奇人歌劇団
2016年03月09日
「劇団 鹿殺し」の活動15周年記念公演を観劇してきました。これまで主要キャストだった劇団員4人が退団してから初の本公演。そして15周年記念公演の「キルミーアゲイン」は演劇としてもエンターテインメントとしてもじゅうぶんに楽しめる作品でした。独特の泥臭さやアングラっぽさが薄れて洗練されてる舞台に進化してきてるようにも感じました。自分はアングラ臭は大好きなので洗練されなくてもいいんだけど…^^;でも、これまでの舞台の感動と比べても更に深く感動できたような気がする。これまでの主要キャストが4人抜けて、どうなるのかと少し心配しましたが、「劇団鹿殺し」は確実に進化して大きくなってると感じられて安心しました。抜けた4人も凄く好きな役者さんだったので舞台を観てて寂しさもありましたが、若手の活躍と客演の熱演で素晴らしい舞台になっていました。開演前に会場に流れてるBGMで一番ウケたのが「とん平のヘイ・ユウ・ブルース」です。少し前にちょうどこの曲を聴いてたのでイントロで少し笑ってしまった^^;今回の芝居には「とん平の酒びたり人生」のB面に収録の「続・東京っていい街だな」でも合ってたような・・・。終演後に友人と飲んでてそんな話をしてました^^;「とん平のヘイ・ユウ・ブルース」もカッコいいのですが、次のシングル「とん平の酒びたり人生」は更にカッコいい。楽曲もアレンジも。・・そんな話はどうでもいいのですが・・・「とん平のヘイ・ユウ・ブルース」の次に流れたのが中島みゆきさんの「ホームにて」、そしてその次が「俺ら東京さ行ぐだ」でした^^;他にも「木綿のハンカチーフ」など東京へ出て行く事をテーマにした楽曲を中心に選曲されてたようです。それは今回の作品のテーマの一つです。やっぱり「劇団鹿殺し」は良い!脚本も演出もワクワクできるし、最後には感動させてくれる。次の夏公演も楽しみです。今度は池袋サンシャインだし東京公演も観に行ってみようかと考え中。サンシャイン劇場に行くのも10年以上ぶりだと思うし・・・。鹿殺しのDVDはほとんど買って制覇してるつもりだったですが、何作かまだ持ってないのがあって今日は「山犬」の初演版を買いました。15周年記念で現在ネットでも多くの作品が無料で観られるのですが・・・。最近は「上演台本」も販売してるので、帰って来てからもう一度読み返して、内容の確認も出来るのでうれしい。グッズを買うと15周年記念の袋に入れてくれた。タオルを買いたかったのに売れ切れてた。1995年に初CD化された左とん平さんのシングル集。4曲入りマキシシングル。
2016年01月30日
「Honganji」初日を観劇してきました。強烈な映像と光と音のスペクタクルな舞台でした。初日からキャストのクオリティも高くて大満足な舞台でした。舞台上は巨大な屏風。そこにプロジェクションマッピングで映し出される迫力の映像。映像以外にもライティングも素晴らしかった!音響は通常の演劇では出さないほどの爆音の場面もあって凄い迫力でした。爆音の所は音がちょっと割れ気味でしたが・・・。水夏希さん浄土真宗本願寺第11代門主「顕如」役。ポスターの写真を初めて見た時から水さんに似合うしハマるだろうと予想してました。凛とした佇まいと涼しげな表情で織田信長の悪のオーラと対抗する光を感じさせる役作りで予想を大幅に上回る素晴らしさでした。今回の水さんは完全に「静」で、前の「義経千本桜」の「動」とは正反対なような役で芝居の幅の広さを改めて感じられた「顕如」でした。SFチックや霊的な演出も多い作品なので「顕如」が最後にラスボス的な技を出すのかと思ったら、やっぱりそれはなかった^^;当然だけど・・・。陣内孝則さん織田信長 天魔(サタン)役平将門の怨霊に操られるかのように国中に恐怖を与える存在。陣内さんの舞台は2003年と2005年「イーストウィックの魔女たち」で観ました。あの時も悪魔の役だったので、悪魔のイメージが更に強くなってしまう^^;マントの感じとかマグマ大使の「ゴア」を少し思い出したりした。いや〜、でも陣内さんの存在感は凄い!陣内さんの芝居にグイグイ引き込まれた。市川九團次さん平将門 呪怨役開場すると舞台の上にいきなり平将門の首が置いてある。この首がどうなるのだろうと友人とあれやこれや言い合ってるうちに幕が上がりました。九團次さんが出てるだけで、舞台に重みが増して見栄を切るだけでゾクゾクして感動でした。歌舞伎役者の凄さを目の当たりにして鳥肌の連続でした。諸星和己さん雑賀孫一役今回は自分が知ってる役者さんが多く出演してて、諸星さんもその一人。惹き付けられる良い役者さんになってた。歌を歌ってたイメージしかなかったので、芝居の良さに驚いた。植本潤さんルイス・フロイス役花組芝居の役者さんで、2014年伊丹で「夢邪想」を観劇した時にも出演されてました。今回も強烈なインパクトのある役で引き込まれた。また、花組芝居の舞台も観たいけど、なかなか関西公演してくれないので観るには東京に行かないと観られない。この前の「毛皮のマリー」も関西公演なかったし、梅組、菊組とも観たいと思ってた。蒼乃夕妃さんアゲハ役宝塚月組元トップ娘役で霧矢大夢さんの相手役でした。ダンスの上手い娘役さんだったので今回のアクションも決まってました。蒼乃さんと言えば「STUDIO 54」のジゼルと「アルジェの男」でのサビーヌの印象が強いかも。佐野和真さん啄木鳥役「ガチバン」を全作DVDで持ってるので佐野さんの事は知ってました。佐野和真って名前より「森紋児」で覚えてる^^;啄木鳥は一癖ある役で主演も多くしてるだけあって存在感と華のある芝居に思えました。その他のキャストも文句なしの素晴らしさでした。歌舞伎に出て来るイノシシとはまた違う、怪物級の大イノシシが登場します。凄い迫力のある操演でした。歌舞伎関係の人が入ってたのかな?終演後は10年以上振りにハイハイタウンで呑んでました。近鉄劇場によく来てた頃はハイハイタウンで呑む事が多かったけど、劇場がなくなってからは上六に来る事すらほとんどなくなってた。最近は新歌舞伎座で公演観た後は違う場所で呑んでばかりでした。外観は少し近代化されて小綺麗になったハイハイタウンだけど、地下は昔とそんなに変わってなくて何かホッとした^^;
2016年01月20日
昨年の秋頃に劇場でこの公演のチラシを見つけた時から何が何でもチケット取って観に行くと決めてた公演。あの伝説のキャストで観られるなんて夢のようでした。更にこの作品の作家のつかこうへいさんの娘でもあり、宝塚歌劇の雪組娘役トップをやってた愛原実花さんも出演。風間杜夫さんと平田満さんの刑事コンビが観られて大満足です。凄かったって言葉では言い尽くせないほど奇跡的な最高の舞台でした。この二人の他の出演者、愛原実花さんと中尾明慶さんも素晴らしく何一つ不満を感じさせない舞台でした。映画版はもちろん観てるし、まったく違うキャストで10年以上前に舞台を観たけど今日の舞台を観てしまうと・・・。風間杜夫さんってオープニング登場するだけでもの凄い華のある役者さんだと実感した。可笑しくて笑ってるのにあまりの凄さに涙が出そうになるんて初めての経験かも知れない。それは風間さんや平田さんの芝居だけじゃなく、愛原さんと中尾さんの芝居でもそんな感覚にはまり込んでしまいました。「熱海殺人事件」が名作なのは当然の事なんだけど、何かわからない胸の奥の興奮がこれまでの自分の中での「熱海殺人事件」の位置を遥かに押し上げたような気がします。公演パンフつかこうへいさんの実娘「愛原実花さん」の事を少し書きます。宝塚時代からお気に入りの娘役さんでした。何より最近のトップスターの中では断トツに好きな水夏希さんの相手役に抜擢され、水夏希さんトップ時代の独特な大人の世界を支えた重要な一人です。大人な芝居の水夏希さんに寄り添うように愛原さんもしっかりと大人の芝居で必死に付いて行ってた健気な姿を思い出します。トップ娘役に就任する前にも映画「俺たちに明日はない」ボニー&クライドのボニーを演じたのをバウホールで観て体当たり感や持って生まれた芝居の間なんかを何となく感じて、それから愛原さんの芝居とダンスに注目するようになりました。天才的なダンサーでもある水夏希さんの大人なダンスに違和感なく隣で踊ってた、まだ実年齢はかなり若いはずの愛原さんの表現力も大好きでした。つかこうへいさんの娘さんだと知ってるので、客席も期待して芝居を観てしまうというプレッシャーは凄くあったと思うけど、どの役の時でも的確なお芝居だったと記憶してます。歌唱は苦手そうでしたが、徐々に力を付けて歌声で感動させられた事もありました。宝塚大劇場でヒロインを演じたのは3作だけなのですが、その3作ともが自分が大好きな作品です。「ロシアンブルー」「ソルフェリーノの夜明け」「ロジェ」の3作品。どれも難しい役所を愛原さんは的確に演じてました。特に「ソルフェリーノの夜明け」で頑なだった心に赦しの心が芽生えていく芝居には何度も泣かされました。(この公演は10回近く劇場に観に行きました)退団後に生で観るのは初めてでした。あの頃の何倍も素晴らしい芝居を観られて、そこにも胸が熱くなる感動がありました。トップ娘役として必死に頑張ってる姿と、今回の熱海での強烈なプレッシャーとの闘いのような芝居が重なる所があってジーンとして泣けそうでした。最近の役者さんってあんまり知らないのですが、その中でも名前を観ると映画やドラマでも観ようかと思う役者さんの一人が中尾明慶さんです。今回の犯人役も素晴らしかったの一言です!愛原さんとの熱海の海岸の殺人場面の感動は凄まじかった。女工のアイ子の言葉に胸を締め付けられて行く哀しい芝居とアイ子の辛い想いがぶつかっていくような絶妙な間、素晴らしかった。中尾さんが出てて観られなくて未だに悔しかったのは、鹿殺しのオレノグラフィティさんも出てた2012年の「ライチ☆光クラブ」。そして2015年の「ライチ☆光クラブ」は演出も鹿殺しの丸尾さんになってました。再演で関西公演を是非、実現してほしい・・・今回、「熱海殺人事件」を観に行けて本当に良かったと一緒に観劇した友人と三宮で11時半まで呑んでました^^;二人で日本酒8合以上呑んでると思う。今日は高知の地酒「司牡丹」を中心に「八海山」や「呉春」など。鯛のあら炊きに特別に付けてもらったパクチーが煮物に合う!合う!完全な和の店なのですが、パクチー好きな二人で行ったので小鉢に山盛り出してくれた。それもパクチーお代わりまでしましたが・・・^^;それにしても「熱海殺人事件」最高でした!!!!宝塚娘役トップの舞台写真なんてよほど好きか、良いと思わないと買わないんだけど、愛原さんの舞台写真はかなりの枚数買ってます。コメディ作品「ロシアン・ブルー」でソ連の厳しい女性官僚役を演じた愛原実花さん真ん中のがボニー&クライドの映画ではフェイ・ダナウェイが演じたボニー役の愛原さん。宝塚歌劇トップ娘役の王道衣装姿の愛原さん水夏希さんとの大人のコンビ感をダンスでも発揮もちろん愛原さんのコメディの芝居も好きでした。今日も最高でした。
2016年01月10日
今回は客演なしの劇団員のみの舞台。これも楽しみにしてた舞台です。オムニバスコントの形式でドタバタ感も強烈で笑いっぱなしの2時間でした。作・演出は宮藤官九郎さんキャストは阿部サダヲさん 池津祥子さん 伊勢志摩さん 皆川猿時さん 村杉蝉之介さん 荒川良々さん 少路勇介さん 宮藤官九郎さんの8人。30年振りに再結成するアイドルユニット「コンソメパンチ」は出演する歌番組の設定。80年代の懐かしいアイドルが夜のヒットスタジオのようにマイクをバトンに歌をリレーしていく。司会でもある皆川猿時さん演じる中森◯ギナが最高におもしろい。コンソメパンチの二人は池津祥子さんと伊勢志摩さん。舞台メイクの伊勢志摩さんは元宝塚の萬あきらさんっぽくピッチリとした全身黒のラバー姿も男役のようでおもしろかった。70年代〜80年代の歌謡曲のタイトルが各セクションなってました。オープニングはこの芝居のために細野晴臣さんが宮藤官九郎さんの歌詞に曲を付けたタイトル曲の「七年ぶりの恋人」そのあと「ハートのエースが出てこない」「時をかける少女」「買物ブギ」「ジェームスディーンみたいな女の子」「勝手にしやがれ」「楽園のDOOR」「夏色のナンシー」「失恋レストラン」「Romanticが止まらない」「ヤマトナデシコ七変化」と、10のパートに分かれてますが、歌番組の設定が基本になってました。一番笑ったのは新作パチンコ台「CR 伊勢志摩」の各リーチの撮影コント。それから上司のマンションに部下たちが招かれての食事会のコントも死にそうに笑った^^;ウサギの祟りを抑える田舎の祭りのコントも笑いすぎてしんどくなりそうでした。中国人の爆買いコントもおもしろかった。って、ま、全部おもしろかったんだけど・・・。2時間あっという間であと2時間くらい観続けたかったほど楽しめました。あと2時間観続けたら体調悪くなるか・・・^^;今、大人計画と鹿殺しはハズレなし!って感じです。どの作品も大満足で最高でした。終演後は四川料理を食べに行った。目当ては酸辣湯!この酸っぱ辛いスープはトムヤムクンに匹敵するほど大好きなスープ。パクチー餃子なるものがあって、パクチー大好きな自分はもちろん注文!餃子の中身がパクチなのかと思ったら水餃子の上に餃子が完全に隠れるほどのパクチーが山盛り!サラダは豆腐干絲と水菜とまたまたパクチーたっぷりの物。めちゃ辛いドレッシング。干した豆腐を麺のように細ギリしてる豆腐干絲に最近はまってる。他にもいくつか注文して四川料理を堪能した。酒は青島ビールを最初に1本に呑んでからは、ホット紹興酒!ホット紹興酒にザラメをスプーンに一杯入れて呑むのが最高です。パンフレットは文庫本のひと回り大きいサイズで160ページ以上のボリューム。内容も充実。帰りの電車の中だけでは読み切れないほどでした。文字も多いが写真も充実してます。
2015年12月03日
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