2022年08月06日
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カテゴリ: フォーク
さだまさしさんと吉田政美さん二人のフォークデュオ。
「グレープ」は6枚のシングルをリリースしていますが、その中でも自分はこの曲が一番好きです。
B面曲も入れるなら3番目に好きな曲。





A面「ほおずき」
作詞・作曲 さだまさしさん  編曲 グレープ

この曲が発売されたのは小学生の時。
「ほおずき」ってタイトルに惹かれる小学生でした。
その時はこのシングルは買ってなかったけど、
数年経ってレコード店でジャケットに惹かれて買ったレコード。

金だらいの中に枝から取れた「ほおずき」がコロコロとバラで売られていた。
毎年、バラで売ってる「ほおずき」を買って爪楊枝で実の中身を破れないように綺麗に取って
小さな紙風船のような物を作った。
それを膨らませた状態で下唇と前歯で軽く噛んで音を鳴らす。な〜んか微妙な音が鳴ります。
どの音が正解なのかよくわからないまま意味もなく音を鳴らしてた。
決して綺麗な澄んだような音ではなく時にはカエルが踏み潰されたような音が鳴った。

そんな「ほおずき」を歌のタイトルにしてたので子供ながらにインパクトは強かった。
1975年ならすでにアリスのコンサートには何度も行ってたので「グレープ」の存在ももちろん知ってた。
初めて買った「グレープ」のレコードは「ほおずき」でした。
自分の街では「ほおずき市」もなく夏祭りの出店にも「ほおづき」は売ってなかった。
小学生の頃は縁日も好きだった。食べるものにはあまり興味なくて

お小遣いは全て生き物しか買わなかった。「綿菓子」も「りんご飴」も「かき氷」もいらなかった。
買ってきた竹かごの中の「キリギリス」をずっと見てた。キリギリスはなぜか山で見つけられなかった。
「ウマオイ」や「カヤキリ」ならいくらでも捕まえられたのに。

夏祭りと聞いて浮かんでくる匂いはきゅうりの匂いと
鈴虫のエサのなすびにカツオの粉をまぶしてる匂いとか、カブト虫の甘い独特な匂い。

(カブトムシを縁日で買う事はなく、全て自分で毎日明け方に山に入って自分で採ってきてた)

この曲で「綿菓子の味、アセチレンの光」と出てくるのも印象的だった(綿菓子は嫌いだったけど)
その何年か後に「アセチレンたいて、あんずあめ売ってますか」と「木根川橋」という曲の中で
再び縁日の光景が描かれています。自分の子供の頃にはもうアセチレンの光はほとんどなかったと思う。
普通に裸電球がぶらさがってた。

そうそう!「グレープ・ライブ 三年坂 」のバージョンの「ほおずき」も最高です。
ブラスセクションを加えて印象がまた違って聞こえてこっちもおすすめ。


B面「残像」
作詞・作曲 さだまさしさん  編曲 グレープ

今となってはA面よりも好きになった曲。
この曲のメロディーが凄く好きで高校生の頃によく聴いてた記憶がある。
誰もが一度は青春期に経験するような事を美しいメロディーで和らげてくれる曲。

グレープのアルバムではこの2曲が収録されてる2nd「せせらぎ」が一番好きです。
赤いほおずきの色で始まって桃色のようななでしこ色で締められるような
曲順に色合いが感じられてアルバム通して聴くのが好きなアルバム。


ワーナーレコードのレーベルはアゲハの幼虫がEP盤、アゲハの成虫がLP盤。
QUEENの初期のレーベルも同じ。
色合いはミカドアゲハっぽいけど、日本には生息する蝶ではないのだろうな。





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最終更新日  2022年08月06日 06時39分41秒


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