2023年11月03日
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2002年1月12日発売のアルバム「半空-NAKAZORA-」のDisc 2の1曲目に収録されています。
このアルバムは全て新曲の2枚組アルバムでシングル曲は1曲も収録されていません。




アルバム発売時に、この「クリムゾン」という曲の事を解説した文章があります。

『「紅」の色に魅かれます。それはきっと血の色だからかもしれません。
 「チャンピオン」の歌に続きがあるとするならば、
  年老いてなお、挑む勇気があるかどうか?・・・ということでしょう。
  生きるなら前向きに、倒れるなら前のめりに』


そして2002年「半空コンサートツアー」での「クリムゾン」を歌う前のMC。
アリスの「チャンピオン」を作った時のエピソードを話した後に


 「チャンピオン」って作品がずっと気になっていたんです。
 あの「チャンピオン」の中に出てくる主人公は30歳でリングを降りて行った。
 あれから20年経って今、彼はどうしてるのだろうか? 50歳になった彼はどうしてるんだろうか?
 まだ何かに闘いを挑んでるんだろうか?
 もし、挑んでるとすればそれは外に向かってではなくて、自分の内面に向かってかも知れないって…
 よし、じゃあ20年後の「チャンピオン」の歌を作ってみようって、
 そう思って作った作品があります。タイトルを「クリムゾン」と名付けました。
 その言葉の意味は・・「血の色の紅(あか)です」』






そう語ると「クリムゾン」のイントロの重く深い音が響く。そして照明は真っ赤に。
この演出はちんぺいさんの全てのコンサートの演出のベスト10に確実に入る鳥肌もののパーフェクトな

他にもこんな文章に残している物もあります。

『自分が50歳過ぎてふと思ったのが、あの時の「チャンピオン」だった男は
 50歳過ぎてどうしてるんだろう?
 もし彼が今、何かに挑んでいるとするならば、自分の内側に対して挑んでるじゃないかなぁ…と
 そんな気がして、その20年後の「チャンピオン」の歌を書いてみようと思って






『クリムゾン』
作詞・作曲 谷村新司さん  編曲 武部聡志さん

レコーディングミュージシャン

ドラム     村石雅行さん
シンセベース  武部聡志さん
ギター     ポール・ギルバートさん
E ヴァイオリン  金子飛鳥さん 
キーボード   武部聡志さん
プログラミング 山中雅文さん
バックコーラス Amazons

イントロの1発目の音が、Judas Priestの「Love Bites」の1発目の音とほぼ同じなのは
武部さんがジューダスを知ってたのか、他のミュージシャンが知ってたのか…
ちんぺいさんは多分というか絶対にジューダスは知らないと思うからなぁ・・・。
Judas Priestの「Love Bites」は自分の大好きなアルバム「Defenders Of The Faith」に収録されてる曲で
ジューダスのライブでも一時期、ライブでは重要な曲だった。
自分はそのアルバムなら「The Sentinel」と「Jawbreaker」がダントツに好きなんだけど…。
「クリムゾン」のイントロ聴いた瞬間に、これは「Love Bites」!ってすぐに頭に浮かんだ。
(Judas PriestはイギリスのメタルバンドでMETAL GODSと呼ばれるバンドの中のひとつ)

ポール・ギルバートさんは「クリムゾン」をレコーディングする時に、このイントロ頭の音を
「Love Bites」だとは思わなかったのだろうか…。ジューダスはもちろん聴いて育ってると思うし。

イントロ頭の音の話はここまでで・・・。


かなり武部聡志さんが攻めたアレンジです。
(武部聡志さんは松任谷由実さんのツアーのバンマスでユーミンの曲は全ての曲をピアノで弾けるほど。
 ユーミンのライブのリクエストコーナーでどんな曲がリクエストされてもその場で弾けてしまいます)

全てのギターをポール・ギルバートさんが弾いています。
超本気のソロが聴けます!

金子飛鳥さんのEヴァイオリンのソロも強烈です。

ちんぺいさんの凄い熱量のボーカルも強烈です!
激しさで言えば「チャンピオン」の5倍以上かも。

ライブでもちんぺいさんのボーカルは凄かった!この曲がカットアウトすると間髪入れずに
ソロアレンジの「チャンピオン」が始まる構成も最高でした。
2曲で約10分間、音圧と目に染みるほどの真っ赤な世界。
ちんぺいさんの体力も凄かった。
このツアーはいつものツアーよりも1.5倍の体力はいったと思う。
ツアーの本数も50本以上あったので、ツアーの後半で帯状疱疹が出来てしまった。
それでも1本も止める事なく最後までやりきった。
(そう言えばこのツアーで初めて「青年の樹」を歌った。「青年の樹」はGLAYのTAKUROさんが
 初めて買ったレコード。ちんぺいさんの楽屋にそれを伝えに来たと言う逸話があります)

谷村新司さんのソロの曲で特に激しくHARDなROCKナンバーは
この「クリムゾン」「ハリマウ」「九龍の出来事」「龍のエムブレム」「ROAD TO HEAVEN」
「バサラ」「ラバン」「ラ・ストラーダ」・・・今、頭に浮かんだのは辺りの曲かな。


そう言えばボクシングをテーマにしてた曲がもう1曲あります。
アルバム「人間交差点 ~ヒューマン・スクランブル~」1曲目の「ビクトリーロード -JOEの幻-」です。
ライブではほとんど歌われなかったので、忘れられがちの曲。
そう言えば「人間交差点 ~ヒューマン・スクランブル~」ってアルバム通して聴く事が少ないかも。
単体で聴く曲は多いんだけど。
大好きな「柊の街 -RAINY DAY-」や「階段のオスカー」「エデンの夏」の3曲は特によく聴く曲。
「葬送セレナーデ」は何かあると急に聴きたくなる曲。


(ツアー初日のチケット)



ツアー日程。かなり細かく普段行かないような街も回っていました





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最終更新日  2023年11月03日 17時24分30秒
[ALICE(谷村新司・堀内孝雄・矢沢透)] カテゴリの最新記事


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