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☆冬の間は、随時「自然観察の振返り」を掲載しています。テーマは、名前の由来です。☆「カラ・ガラ(雀)」の名がつくシジュウカラ、ヤマガラ。名前の由来を調べてみました。◎シジュウカラ(四十雀)―「シジウ」は鳴き声を表し「カラ」は小鳥を表す説も☆12月、庭先にたくさんのシジュウカラがやってきます。シジュウカラは、シジュウカラ科シジュウカラ属の留鳥で、1年中見かける野鳥です。(2014年12月18日撮影)。☆シジュウカラ(四十雀)の名は、古くは「シジウカラ」と呼ばれ、地鳴きが「チ・チジュクジュク」なので「シジウ」は鳴き声を表し、「カラ」は小鳥を表すそうです。また、スズメ40羽に対してこの鳥1羽という交換条件から名づけられたという説。さらに、たくさん群れるという意味で「四十(シジュウ)」、軽く翻って飛ぶので「軽(カル)」で「四十カル」が転じたという説もあるそうです。(2013年1月3日撮影)。☆シジュウカラは、ドイツの研究者によると、1年間に12万5,000匹の虫を食べており、植物を食べる虫の数を一定のレベルに保ち、虫害をコントールして農作物の虫害防止に役立っているそうです。(2013年12月20日撮影)。◎ヤマガラ(山雀)―山に生息する「カラ(小鳥)」、「山吹色のカラ(小鳥)」から「ヤマガラ」に転じたという説も☆ウォーキングコースでは、ヤマガラを何年間も見かけていますが、なかなか動きが速くて撮影できていません。ヤマガラは、シジュウカラ科シジュウカラ属です。(2013年1月8日撮影)。☆ヤマガラ(山雀)の名は、山に生息する「カラ(小鳥)」に由来します。さらに調べていくと、山に生息して軽々と動くので「軽(カル)」で「山カル」が転じたという説、背と腹のオレンジ色(山吹色)が目立つので「山吹色のカラ(小鳥)」から「ヤマガラ」に転じたという説もありました。(2013年1月8日撮影)。☆ヤマガラは、エゴノキの丸い実を嘴で取ると、両足の間にはさみ嘴でえぐい果皮を取り除き、種子の堅い殻(種皮)を突いて壊し、中の柔らかな胚乳を食べるそうです。さらに、ヤマガラは、エゴノキの実を一旦地中に埋めてから食べるそうです。(2013年1月8日撮影)。◎「雀」の字がつく鳥の名―シジュウカラ(四十雀)とヤマガラ(山雀)とともに、カナリア(金糸雀)、ヒバリ(雲雀)、ヨシキリ(葦雀)☆シジュウカラ(四十雀)やヤマガラ(山雀)の名の「カラ・ガラ(雀)」は、「小鳥」や軽々と動くので「軽(カル)」に由来するようです。☆なお、「雀」の字がつく鳥の名は、カナリア(金糸雀)、ヒバリ(雲雀)、ヨシキリ(葦雀)がありました。
2015.01.07
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☆埼玉県の毛呂山町にある宿谷(しゅくや)の滝を訪れた時、ミヤマカワトンボに初めて出合いました。(2017年7月7日撮影)。☆毛呂山町のホームページによると、宿谷の滝は落差12メートル、周囲を苔むした岩壁に囲まれ、真夏でも暑さを忘れさせてれるほど涼しいところです。宿谷の滝は別名「信太の滝」ともいわれ、古くは修験の場でもあったそうです。☆滝の周りで休憩していると、どこからか比較的大きなトンボがひらひらと優雅な姿で飛んできて、水辺をゆるやかに飛び回り丸太にとまりました。☆丸太にとまったまま、飛び去って行きません。ウォーキングコース(玉川上水)で見かけるハグロトンボに似ていますが、大きさが違っています。調べてみると、ハグロトンボと同じカワトンボ科アオハダトンボ属のミヤマカワトンボということがわかりました。腹部は青味がかった金属光沢色なので、これはオスです。☆ミヤマカワトンボは、北海道から九州まで広く分布しており、丘陵地や山地の渓流に生息しているそうです。体長は64~78ミリで、日本のカワトンボの中では最大の大きさです。写真のように、ミヤマカワトンボのオスは、翅が半透明の深みのある褐色で濃褐色の帯模様があり、腹部は青味がかった金属光沢色をしています。
2017.07.12
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☆モッコクの花です。モッコクは、ツバキ科モッコク属の常緑高木です。モッコク(木斛)の名は、花の香りが「セッコク(石斛)」に似ていることに由来する説や、香木の「モッコウ(木香)」と間違われて付けられたという説があるそうです。☆5枚の白い花びらと黄色い雄しべがたくさん見えます。昨年は花の時期を逃してしまいました。今回調べてみると、モッコクは雌雄異株で、雄花だけを咲かせる雄株と両性花を咲かせる雌株があることがわかりました。☆モッコクの両性花は、雌しべ柱頭が飛び出ており、その基部を黄色い雄しべが取り囲んでいます。この株は、両性花が咲いていますので雌株です。☆雄花は、たくさんの黄色い雄しべが目立ち、雌しべは退化しており中央に小さく見えます。☆黄白色の花の花びらは5枚で、その外側に同じ色の5裂する萼があります。☆モッコクは、江戸五木の一つで、庭木の王者と言われるそうです。庭木は、常緑で成長が速くなく風格があり果樹でないことなどが条件で、「モッコクなき庭は庭に非ず」と言われるほど庭木として重要だそうです。
2013.07.07
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☆ウォーキングコース(玉川上水)に生えているシュロの木、花が咲く季節になりました。正確には、ヤシ科シュロ属のワジュロ(和棕櫚)です。日本では九州地方南部に自生していますが、日本のヤシ科の植物の中では最も耐寒性が強いので、東北地方まで栽培されているそうです。☆シュロは雌雄異株・雌雄異花ですが、これは雄株・雄花序です。今年の花序の下には、枯れた昨年の雄花序が見えます。☆大型の苞から花序が出ています。シュロの雄株・雄花序は、垂れ下がった状態のまま開花します。☆開花した時期の雄花序です。6年前に撮影した写真がありました。(2010年5月16日撮影)。☆雄花序に近づいて見ると、クリーム色のたくさんの雄花が見えます。☆クリーム色の花弁は3枚、雄蕊は6本です。☆こちらは、シュロの雌株・雌花序です。☆雌花序は、垂れ下がった状態から上に伸びて、枝分かれしていきます。☆シュロの雌花序には、雌花と両性花があるそうです。雌花は淡い緑色で、3本の雌蕊と6本の退化雄蕊があるそうですが、近づけないのでわかりません。☆完全に開花した雌花序です。今年の花序の下には、枯れた昨年の雌花序が見えます。☆拡大してみると、雌花は淡い緑色で、花弁の中から3本の雌蕊が出ているのがわかります。☆こちらの写真でも、花弁の中から3本の雌蕊が出ているのがわかります。☆昨年の冬に見かけたシュロの雌株です。黒紫色のたくさんの実が見えます。(2015年12月25日撮影)。☆今年は、初めて雄株・雄花序・雄花と雌株・雌花序・雌花を丁寧に観察し比較することができました。ワジュロの雌雄異株と雌雄異花について、理解を深めることができました。ワジュロ(和棕櫚)の名は、中国原産のトウジュロ(唐棕櫚)と区別するために「和」が付き、「シュロ(棕櫚)」は漢名を日本語読みしたものだそうです。
2016.05.14
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☆3月29日、植物観察入門講座で八王子市・高尾山での植物観察を行ないました。その内容を順次紹介しています。ミヤマカタバミの花です。林の中の木陰に生えていたので、携帯用のコンパクトデジタルカメラで撮った写真が鮮明でないことをお断りしておきます。(2018年3月29日撮影)。ミヤマカタバミは、本州の東北地方から中国地方、および九州の山地の林内や林縁に群生するカタバミ科カタバミ属の多年草です。葉の裏に毛が少ないカントウミヤマカタバミが高尾山に自生しているそうですが、葉の裏を確認していないのでミヤマカタバミとしておきます。☆ミヤマカタバミの葉柄は太く、葉は3枚の小葉からなり、小葉はハート形で先端は凹んでいます。☆ミヤマカタバミの花弁は、長さ約1.9センチで淡紫色(写真では緑色)の条が入り、先端が少し凹んでいます。雄蕊は10本、雌蕊の柱頭は5つに分かれているそうです。☆ミヤマカタバミ(深山片喰)の名は、平地ではなく深山に生えるカタバミに由来します。カタバミ(片喰)の名は、葉が夜になると三小葉を閉じることから、その様子を横から見ると葉が喰われて欠けているように見えることから「片喰(かたはむ)」または「傍喰(かたはむ)」と呼ばれたというのが一般的だそうです。
2018.05.05
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☆今年は、ウォーキングコース(玉川上水)の道端でたくさんのキツネアザミの花を見かけます。キツネアザミは、アザミのような多年草・宿根草ではないので、毎年咲く場所を変えるそうです。種が飛んで行った先で現れるそうなので、昨年の種が広範囲に広がったようです。(2017年5月3日撮影)。☆キツネアザミは、本州から沖縄に分布し、道端や田畑に生えるキク科キツネアザミ属の越年草です。キツネアザミは、キク科キツネアザミ属の1属1種です。☆茎の上部が枝分かれし、枝先に紫色の多数の花がついています。キツネアザミは、古い時代に農耕とともに中国か朝鮮から入ってきたと考えられているそうです。☆キツネアザミ(狐薊)の名は、花の姿がアザミに似ているが、アザミと違って葉は柔らかくトゲも無く、キツネにだまされるということから。地方によっては、猟師に追われた狐が、アザミに化ける時に慌てたのでトゲを付けるのを忘れたと言う伝承もあるとのこと。☆キツネアザミの葉は、羽状に切れ込んでいます。アザミのような棘はありません。☆キツネアザミの花は、先端から薄紅紫色の筒状花がこぼれ出すかのように咲いています。キツネアザミの花の総苞は球形で、総苞片は8列に並び、外片の背面にとさか状の突起が見えます。☆キツネアザミの花言葉は、「嘘は嫌い」だそうです。「アザミ」にそっくりだけど「アザミ」でないところから、こんな花言葉がうまれたのでしょうか。☆なお、アザミ(薊)の名は、トゲを意味する「アザ」に植物名に多い接尾語「ミ」が付いたという説、トゲが多いことから「驚き呆れる、傷む、傷ましい」の意味の「あざむ」に由来する説などがあるそうです。漢字の「薊」は、「草冠+魚+刀」からなる字で「魚」はトゲトゲした骨があることを表し、トゲがあって刀のように刺す草を表しているそうです。
2017.05.16
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☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて6年8カ月、連載は連続2,400回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[10]】はユリ科の植物です。第13回は、ユリ科のオオウバユリの花です。(2016年8月1日撮影)。☆オオウバユリは、北海道と本州(中部地方以北)に自生するユリ科ウバユリ属の多年草です。(2016年8月1日撮影)。☆広がり始めたオオウバユリの花序です。下の方には蕾全体を包んでいた総苞片が見え、それぞれの花にも苞があるのがわかります。(2016年8月1日撮影)。☆オオウバユリの根元の葉です。花の時期にも、葉は残っています。(2016年8月1日撮影)。☆オオウバユリの花期は、7~8月です。オオウバユリの花は、茎頂にたくさんの花が、総状につきます。オオウバユリはウバユリの変種で、ウバユリより全体的に大きく、ウバユリの数個に対して10~20個と花の数が多いのが特徴です。(2016年8月2日撮影)。☆オオウバユリの花は緑白色で、横向きに咲き、花被片は6枚(外花被片3枚と内花被片3枚)が不規則に並んでいます。オオウバユリの花は、先端が少し開くだけで、ヤマユリやオニユリのようには開花しません。(2016年8月1日撮影)。☆花被片の中を見ると、6本の雄蕊は長さが異なり、雌蕊花柱に沿って並んでいるようになっています。花被片内側には、黒褐色の斑点が見えます。(2016年8月1日撮影)。☆オオウバユリの果実は蒴果(さくか)で、中には大量の種子が入っています。(2017年10月10日撮影)。☆裂開し始めたオオウバユリの果実です。裂片が格子状の繊維でつながっているのがわかります。果実は3室に分かれ、それぞれに2個の種子が並んで積み重なっています。蒴果(さくか)とは、乾果(乾燥果)で裂開する果実のことです。(2017年10月10日撮影)。☆オオウバユリ(大姥百合)の名は、文字通り大きいウバユリです。ウバユリ(姥百合)の名は、花が満開になる頃には葉が枯れてくる事が多いため、歯(葉)のない「姥」にたとえて名づけられたそうです。(2016年8月1日撮影)。☆オオウバユリの花言葉は、「威厳」「無垢」だそうです。オオウバユリが、林の中で凛として立って花を咲かせているように見える姿から名づけられたのでしょうか。
2018.11.20
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☆マテバシイが開花しました。5月30日の日記に掲載したのは、雄花のつぼみでした。たくさんの雄花が付いている茎の先端に、雌花があります。☆マテバシイは、ブナ科マテバシイ属の常緑高木で、実(ドングリ)は翌年の秋に熟すという独特の特徴があります。☆マテバシイ(馬刀葉椎、全手葉椎)の名は、葉がマテ貝((馬刀貝)に似ているシイ(椎)に由来するといわれています。☆ブナ科で日本に分布しているのは、1.ブナ属(落葉高木)、2.クリ属(落葉高木)、3.コナラ属(落葉高木・常緑高木)、4.シイ属(常緑高木)、5.マテバシイ属(常緑高木)の5属です。落葉高木と常緑高木があります。☆コナラ属は、コナラ、クヌギを、すでに紹介しました。(2012年4月23日撮影)。☆コナラの花。垂れ下がっているのは雄花。 ☆クヌギの花。垂れ下がっているのは雄花。 ☆マテバシイの雄花はクリ属のクリの雄花に似ています。マテバシイ属には、秋に花が咲き、実は翌年の秋に成熟するシリブカガシがあります。☆クリの花。(2012年6月4日撮影)。 ☆シリブカガシの花と実。(2008年9月28日撮影)。 ☆シリブカガシは、マテバシイと同じように、たくさんの雄花が付いている茎の先端に雌花があり、前年の実が熟しています。
2012.06.13
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☆昨日、近所の方から、道路脇のいたるところに咲いているナガミヒナゲシについて、問い合わせがありました。☆毎日、いたるところで見かけていますが、名前は意外と知られていないので、再掲載することにします。☆ナガミヒナゲシは、ヨーロッパ原産で、ケシ科ケシ属の帰化植物です。☆ナガミヒナゲシは、1961年に東京都世田谷区で初めて確認され、2007年時点では青森、沖縄の両県を除く全国45都道府県で確認されているそうです。☆現在では、温暖な地方の都市周辺を中心に繁殖しています。アルカリ性土壌を好むと考えられ、コンクリートによってアルカリ化した路傍や植え込みなどに大繁殖しているようです。☆一つの芥子坊主から1,000から2,000個の種子(ケシ粒)をばら撒いてしまうという爆発的な繁殖力があり、地場の他の草花を駆逐してしまう可能性があるということです。1個体から15 万粒の種子を生産するという記述もありました。☆ナガミヒナゲシ(長実雛芥子)の名は、ヒナゲシ(雛芥子) より細長い実をつけることから。☆立川でも、金環日食を観察できました。立川市は金環帯の中心線に比較的近いため、最大食の頃には真円に近い太陽リングが見られました。肉眼でチラチラと見たり、近所の方の日食観察用メガネを借りたりして観察しました。☆資料によると、立川での金環開始 7時31分54秒、最大食 7時34分21秒、金環終了 7時36分48秒とあります。ここ立川では、約5分間、金環日食を観察できたようです。☆フィルターなど機材を準備しなかったので、コンパクトカメラでの撮影には失敗しました。☆くやしいので、失敗したうちの1枚を掲載します。☆限りなく情け深く見ると、月は光っていますが、金環に見えないこともないのではないか(見えるの意?見えないの意?)と思ったりしますが。
2012.05.21
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☆ウォーキングコースの公園や庭で、ドイツアヤメ(ジャーマンアイリス)が咲いていました。ドイツアヤメは、ドイツやフランスで園芸品種が改良されてきたアヤメ科アヤメ属の多年草です。(2014年5月14日撮影)。☆品種改良で華やかな花ですが、アヤメに共通の花のつくりを調べてみました。外側に広がる3枚の花びら状のものは外花被片(萼に相当)で、付け根の方にはオレンジ色のヒゲ状の突起が見えます。☆上向きに立ち上がっている3枚の薄紫の花びら状のものは、内花被片(花びらに相当)です。その内側にも、3枚の小さい花びら状のものが見えます。☆内側に見えるのは、3本の雌しべです。雌しべの花柱は、さらに2つに分かれ、先端に細かい突起があります。☆この雌しべの裏側を見ると、手前に折れ曲がって見える突起がありますが、これが雌しべの柱頭です。その下に、雄しべが見えます。☆ドイツアヤメ(ジャーマンアイリス)の花は、濃い色で外に広がる大きな3枚の外花被片(萼に相当)、大きく上に立ち上がる3枚の内花被片(花びらに相当)、さらに真ん中に広がる3枚の雌しべからできており、それによって大きく華やかに見えることがわかりました。花のつくりは、同じアヤメ科のシャガの花と同じでした。◎シャガの花(4月26日の日記)http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20140426/
2014.05.20
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☆今年、ウォーキングコースや旅行先で見かけたアザミは、4種類でした。どれも、初めて写真に撮って観察したものでした。☆最初から苦労の連続でした。キツネアザミの名は、花の姿がアザミに似ていますが、アザミと違って葉は柔らかくトゲも無く、キツネにだまされるということから付けられたそうですが、名前がなかなかわかりませんでした。(2012年6月7日撮影)。☆キツネアザミは、本州から沖縄に分布し、道端や田畑に生えるキク科キツネアザミ属、1属1種の植物です。古い時代に、農耕とともに中国か朝鮮から入ってきたと考えられているそうです。キツネアザミの花期は、5月から6月です。☆次に出合ったのは、キク科アザミ属の帰化植物アメリカオニアザミでした。これは、キク科アザミ属という推測ができ、帰化植物と思われたので『日本帰化植物写真図鑑』で見つけることができました。(2012年8月18日撮影)。☆アメリカオニアザミは、ヨーロッパ原産ですが、北アメリカを経由して日本に渡来したそうです。最初は、ウォーキングコースの1カ所でしか見つけられませんでしたが、その後、数カ所で見つけ、旺盛な繁殖力で増えているようです。アメリカオニアザミの花期は、6月から9月です。☆埼玉県の三郷市や八潮市のホームページでは、アメリカオニアザミの駆除を呼びかけています。☆ウォーキングコースで、8月から見かけているのは、ノハラアザミです。(2012年8月18日撮影)。ノハラアザミの花期は、8月から10月です。☆ノハラアザミは、本州中部以北に分布するキク科アザミ属の多年草です。花は上向きで、総苞片にクモ毛があり、粘りはない(ノアザミは粘りがある)こと、少しだけ反り返る短い総苞片などの特徴から、ノハラアザミと考えました。☆裏磐梯での自然観察で、ノアザミを見つけました。(2012年8月21日撮影)。ノアザミの花期は、5月から8月です。☆花は上向きで紅紫色、葉が羽状に中裂して縁の鋸歯の先端が鋭いトゲになっていること、総苞片の先端がそり返らず直立し、総苞片の背部が膨れて粘っているように見えることなどから、キク科アザミ属のノアザミと考えました。☆昨年までは、「アザミかな?」と何気なく眺めていただけですが、注意深く観察すると、だんだん違いがわかってきました。
2012.09.05
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☆道端で、コメツブツメクサによく似た花を見つけました。草丈が長く伸びてコメツブツメクサと違うように見え、コメツブウマゴヤシのようにも見えましたので、調べてみました。☆コメツブウマゴヤシは花が終わると花弁が落ちてしまいますが、コメツブツメクサは花が受粉すると垂れ下がり、そのまま乾いて残るのが特徴です。その特徴から、コメツブツメクサとわかりました。☆コメツブツメクサは、ヨーロッパ原産で、マメ科シャジクソウ属の帰化植物です。茎はよく分枝し、高さ20~40センチになります。葉は3つの小葉からなり、葉柄は長さ2~5ミリと短く、小葉は長さ0.5~1センチの倒卵形です。☆上の花は開花した状態ですが、真ん中の花は花弁が垂れ下がり、下の花は花弁がそのまま乾いて残っています。☆コメツブツメクサの花は黄色で、一つひとつの花は長さ3~4ミリと小さく、5~20個の蝶形花が球状に集まって6ミリ位の花序を作っています。この花は、蝶形花が10個ほどです。☆こちらの花は、蝶形花が20個ほど集まっています。一見すると、20~30個の花が集まってつくコメツブウマゴヤシかと思ってしまいます。☆コメツブツメクサの蝶形花です。☆コメツブツメクサ(米粒詰草)の名は、シロツメクサに似て小さいことから。
2015.05.16
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☆団地内で、ブタナが広がってきています。5月中旬から、ブタナの花が目立つようになりました。☆ブタナは、ヨーロッパ原産で、昭和初期に渡来したキク科エゾコウゾリナ属の帰化植物です。☆ブタナの葉は根生葉で、地面にへばりつくように広がっています。草刈りを行なっても、葉と根が残ってしまうため、再び伸びてきます。タンポポと同じように、冠毛で種が飛び広がるので、団地内で広範囲に増えてきています。☆ブタナの長い茎の先端に咲く花は、全体が黄色くタンポポの花に似ています。全て舌状花です。☆この花では、黄色い花びらの間に先端が2つに分かれている雌蕊花柱が見えます。☆ブタナ(豚菜)の名は、フランスでの俗名「Salade de pore(ブタのサラダ)」を翻訳したものだそうです。
2016.05.25
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☆7月13日、あきる野市・八王子市を訪ねました。その時に見かけた植物を紹介しています。タラヨウの葉です。(2018年7月13日撮影)。☆タラヨウは、本州(静岡県以西)から四国・九州に生えるモチノキ科モチノキ属の常緑高木です。高さは、7~10メートルになります。雌雄異株です。☆タラヨウの葉は、葉柄が長さ1.5~2センチ、葉身が長さ10~17センチ、幅4~7センチの楕円形です。先は短くとがり、基部は円形または鈍形、縁には鋭い鋸歯があります。☆タラヨウの葉は、裏面を傷つけると黒く変色します。このタラヨウの木は、お寺に植えられていましたが、そのことを知って手の届くところの葉の裏側には、たくさんの文字が書き込まれていました。☆郵便制度の生みの親の前島密(ひそか)は、明治期に葉書を考案し、このタラヨウを参考に「葉書」という名を思いついたそうです。今でも1円切手には、前島の肖像画家使われています。☆タラヨウ(多羅葉)の名は、葉に経文を書く仏教の聖木の多羅樹(ヤシ科のタリポットヤシ)になぞらえたものだそうです。多羅樹の葉は、細長く長さが1メートルにもなり、これを長細の四角形にカットし、文字を記した後、穴を開けて紐を通して何枚もの葉をまとめて保存したそうです。
2018.08.09
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☆4月3日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(5回目)に行きました。その内容を紹介します。クロモジの花です。(2020年4月3日撮影)。☆クロモジは、本州から九州北部の山地の落葉樹林内に生えるクスノキ科クロモジ属の落葉低木です。高さは、2~5メートルです。雌雄異株です。☆クロモジの葉は互生で枝先に集まり、長さ5~10センチ、幅1.5~3.5センチの倒卵状長楕円形から狭長楕円形です。裏面には、初めは絹毛がありますが、やがてなくなります。☆クロモジの花期は4月で、葉の展開とともに開花します。黄緑色の小さな花が集まってつき、花柄には毛があります。☆こちらは、雌株の雌花です。花被片は6個、雌花の子房の周りには黄色い腺体のある仮雄蕊3個があり、外側にも小さな仮雄蕊が6個あります。果実は、直径約5ミリの球形の液果で、9~10月に黒色に熟します。☆こちらは、雄株の雄花です。花被片は6個、雄蕊は内側に腺体がある3個の雄蕊、外側に6個の雄蕊があり、合計9個です。中心には、退化した雌蕊があります。☆クロモジ(黒文字)の名は、緑色の枝の樹皮に黒色の斑点模様が現れ、それがまるで文字を書いたように見えることから名づけられたという説や、黒楊枝(クロヨウジ)から変化したという説もありました。☆クロモジの花言葉は、「誠実で控えめ」です。由来はわかりませんでした。
2020.04.11
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☆ウォーキングコースで、草むらの中にハエドクソウの花を見つけました。☆ハエドクソウは、日本全土の林の下などに生えるハエドクソウ科ハエドクソウ属の多年草です。ハエドクソウ科は、従来ゴマノハグサ科に分類されていたサギゴケ属(ムラサキサギゴケ、トキワハゼ)を含むそうです。☆ハエドクソウの花のつくりは、上唇は斜めに突き出し先端が2つに分かれて後ろに反っています。下唇は3つに分かれています。☆ハエドクソウの萼は筒状で2唇となっており、上唇の背面に3本の棘があり先は曲がっています。☆ハエドクソウ(蠅毒草)の名は、この植物から出る液を蛆殺しや殺虫剤に使っていることに由来するそうです。☆ハエドクソウの実は、小さな鉤が付いている「ひっつき虫」になります。花の後は花冠がなく下向きで、3本の小さな鉤があるひっつき虫になっています。(2014年8月7日撮影)。
2015.08.21
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☆ウォーキングコースの畑で、ヤマボウシの花が咲いています。ヤマボウシは、ミズキ科ミズキ属の落葉高木で、本州から九州の山地に生え、街路樹・庭園樹・公園樹としても用いられています。(2014年5月20日撮影)。☆白い花びらのように見えるのはハナミズキと同じ総苞片で、真ん中に見えるのが頭状花序で小さな花が集まったものです。☆真ん中の頭状花序を見ると、小さな花が咲き始めているようです。ヤマボウシ(山法師、山帽子)の名は、頭状花序を僧兵の頭に見立て、また白い総包片を頭巾に見立てて、白い頭巾をかぶった山法師を連想することから。☆ヤマボウシの本来の花、頭状花序の花が開いています。小さな花がたくさん開き、薄緑色の花びらや黄色い葯がある雄しべ、緑色の雌しべが見えます。☆ヤマボウシの一つの花を観察すると、4枚の薄緑色の花びら、4本の雄しべと葯、真ん中に雌しべが確認できます。
2014.05.29
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☆ウォーキングコースには、あちこちにシャガの群落を見かけます。シャガ(射干、著莪)の名は、漢名の「射干」を音読みしたものですが、漢名で「射干(やかん)」は本来ヒオウギアヤメ(檜扇菖蒲)のことで、葉が似ているので間違って付けられたらしいとのこと。☆シャガは中国原産で、かなり古くに日本に入ってきた帰化植物で、アヤメ科アヤメ属の多年草です。日本のアヤメ科の中で唯一の常緑種です。シャガは、本州・四国・九州の湿った林などに生えていますが、3倍体で種子ができないので、人の手によって広がってきたと考えられているそうです。☆一昨年から、花のつくり・構造にこだわり調べてきました。(1)外側にあり青紫色とオレンジ色の模様があるのは、3枚の外花被(萼に相当)です。(2)その内側にあり細長く先端が2つに分かれているのは、3枚の内花被(花びらに相当)です。(3)さらに内側に見え、花びら(花被片)だと思っていたのは、3本の雌蕊花柱でした。☆外花被は、花の一番外側にあり、青紫色とオレンジ色の模様があります。縁には細かい切れ込みがあり、中央にはオレンジ色の斑点と鶏冠(とさか)状の突起があり、それを取り囲むように紫色の斑点があります。☆内花被は、外花被の内側にあり、薄い紫色でやや細長く、先端が浅く2つに分かれています。☆3本の雌蕊花柱は、それぞれ先端が大きく2つに分かれ、さらに先端に細かく裂けたブラシのような突起・付属体があります。この部分は花柱枝(かちゅうし)と呼ばれ、雄蕊を隠して保護し、蜜を目指して花の中に入ってくる昆虫にうまく花粉がつくようなトンネルを作る役目を果たしているそうです。☆この雌蕊の裏側を見ると、雄蕊の花糸と花粉がでている葯があります。☆雄蕊の葯の上、ブラシのような突起になっている花柱枝の付け根に、手前に折れ曲がって見えるものがありますが、これが雌蕊の柱頭です。昆虫が蜜を食べるために花に潜りこむときに、花柱枝が昆虫に付いた花粉をかき取り、花粉が下にある雌蕊の柱頭に付くという巧妙な作りです。ただし、3倍体なので種子はできません。☆何気なく見かけていたシャガの花ですが、調べてみると、大小9枚の花びらだと思っていたのは、3枚の外花被(萼に相当)、3枚の内花被(花びらに相当)、3本の雌蕊(花柱)でした。☆しかも、変わった雌蕊の形は、受粉のための巧妙なつくりになっていました。
2015.04.25
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☆1月中は自然の変化も少ないので、昨年2016年7月31日から8月3日まで訪れた裏磐梯での自然観察については紹介していませんでしたので、当分の間「裏磐梯での自然観察」を紹介することにします。☆宿舎の近くの草むらで見つけたアラゲハンゴンソウです。(2016年8月1日撮影)。☆アラゲハンゴンソウは、茎はまばらに分岐し、高さ90センチほどになります。アラゲハンゴンソウは、北アメリカ原産の帰化植物で、第2次世界大戦以前から北海道の牧場で知られており、今では全国に広がったキク科オオハンゴンソウ属の越年草です。越年草とは、秋に発芽し越冬し翌年に花が咲いて枯れる二年生植物のことです。☆アラゲハンゴンソウ(荒毛反魂草、粗毛反魂草)の名の通り、茎や葉に粗い剛毛が密に生えています。葉は長楕円形で、茎の上部のものは無柄で互生しています。☆アラゲハンゴンソウは、直径7センチほどの頭状花を花茎の先に付け、舌状花は黄色で14枚前後だそうですが、この写真では13枚です。☆アラゲハンゴンソウの筒状花は、暗紫色で円錐形の花床についています。以上の説明は、主に『日本帰化植物写真図鑑』を参照しました。アラゲハンゴンソウについては、別の資料で、「大正時代に観賞用として入ってきたものが日本各地に野生化している」という説明がありました。☆同じキク科オオハンゴンソウ属のオオハンゴンソウは、筒状花が緑色です。(2012年8月21日撮影)。☆アラゲハンゴンソウ(荒毛反魂草、粗毛反魂草)の名は、茎や葉に粗い剛毛があるハンゴンソウ(反魂草)です。日本に自生するハンゴンソウ(反魂草)の名は、「反魂」は魂を呼び戻すことで、手のひらのように裂けた葉が下を向き幽霊の手を連想させることから名付けられた説や、死線をさまよっていた者がこの薬草で助かり魂を戻らせたという説があるそうです。☆アラゲハンゴンソウの花言葉は、「正義」「公正」「正しい選択」などがあるそうです。いったいどんな由来があるのでしょうか。
2017.01.02
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☆5月から、団地内でもウォーキングコース(玉川上水)でも、たくさんのブタナの花を見かけます。(2017年5月14日撮影)。☆ブタナは、ヨーロッパ原産の帰化植物で、草地、畑地、芝生、市街地などに生えるキク科エゾコウゾリナ属の多年草です。『日本帰化植物写真図鑑』によると、1930年代に札幌(タンポポモドキと命名)と神戸(ブタナと命名)で発見され、その後全国に広がっているのが確認されたそうです。もともとは、輸入された牧草や緑化用の種子に混入してきたそうです。☆ブタナの葉は根生してロゼットを形成し、地面にへばりつくように広がっています。草刈りを行なっても、葉と根が残ってしまうため、再び伸びてきます。タンポポと同じように冠毛で種が飛び広がるので、広範囲に増えてきています。葉は、不規則に切れ込んでいます。☆ブタナの花茎は、50センチ以上に伸び、上部で1~3本に枝分かれします。☆花茎の途中をよく見ると、退化して鱗片状になった葉があります。☆ブタナの長い茎の先端に咲く花は、全体が黄色くタンポポの花に似ています。全て舌状花です。別名は、タンポポモドキです。☆ブタナは、雄蕊が先に熟して花粉を出す雄性先熟の花です。中央の舌状花は雄性期で5本の雄蕊の葯が合着した集約雄蕊から黄色い花粉が出ているのがわかります。☆こちらの舌状花は雄性期から雌性期に変わったようで、集約雄蕊の中から雌蕊柱頭が伸びており、先端が2つに分かれているものもあります。☆ブタナの花の総苞片です。総苞片の背面には、1列の毛があります。☆写真は、玉川上水の岸辺で増えて広がってきているブタナです。ブタナ(豚菜)の名は、フランスでの俗名「Salade de porc(ブタのサラダ菜)」を翻訳したものだそうです。ブタがこの植物を好むとされているようです。調べてみると、人にとっても食用となるそうで、葉はサラダ(生、蒸す、炒める)、根は炒って挽いてコーヒーの代用品にされるという記事がありました。☆ブタナの花言葉は、「最後の恋」だそうです。由来は、わかりませんでした。
2017.05.31
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☆3月30日と4月2日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(3回目・4回目)に行きました。その内容を順次紹介しています。モミジイチゴの花です。(2019年3月30日・4月2日撮影)。☆モミジイチゴは、北海道(胆振地方)から本州(中部地方以北)の山野の日当たりの良い荒地や道ばたに生えるバラ科キイチゴ属の落葉低木です。高さは、2メートルになります。モミジイチゴは、ナガバモミジイチゴの変種で、東日本型です。☆モミジイチゴは、茎にトゲがあります。☆モミジイチゴの葉は、狭卵形ないし広卵形で、3~5つに分かれ、裂片は先が尖っています。縁には粗い欠刻と鋸歯があり、鋸歯は急に尖っています。☆葉柄にも刺があり、葉の裏面に葉脈上に伏毛があります。☆モミジイチゴの花期は3~5月で、花枝は短く、少数の葉がつき、1~2・3個の花が下向きにつきます。☆モミジイチゴの花の萼筒は杯型で、裂片は狭卵形で先が鋭く尖っています。☆モミジイチゴの花は、花弁は5枚で白く、菱状卵形で基部は狭まっています。雄蕊と雌蕊は多数あり、雌蕊は葯をもった雄蕊群の中央にあります。☆花びらが散ったモミジイチゴの花です。雄蕊が落下すると、中央にある複数の雌蕊の子房が膨れてつぶつぶの果実(集合果)となります。☆モミジイチゴ(紅葉苺)の名は、掌状に3~5つに分かれる葉がモミジ(紅葉)の葉に似ることから名づけられました。別名は、黄色い実をつけるため「黄苺」です。☆モミジイチゴの花言葉は、「いつも愉快」「愛情」「嫉妬」「後悔」「うらやむ」などです。
2019.05.31
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☆2月25日、2020年初めて高尾山に行きました。そこで見かけた植物を紹介しています。石垣に生えているノキシノブです。(2020年2月21日撮影)。☆ノキシノブは、北海道南部以南の樹の樹皮や崖、傾斜が急な場所の地表などに生えるウラボシ科ノキシノブ属の常緑シダ植物です。葉の表からも、主脈の両側にそれぞれ1列に並んでいる胞子嚢群(ソーラス)があるのがわかります。☆胞子嚢が集まった胞子嚢群です。☆ノキシノブについては、2019年12月5日の日記で詳しく紹介しました。◎ノキシノブ(2019年12月5日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20191205/
2020.03.09
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☆ウォーキングコースの民家の先に、トクサを見つけました。トクサは、本州中部から北海道にかけての山間の湿地に自生するトクサ科トクサ属のシダ植物です。生まれ故郷の北海道では自生しているのを見かけましたが、観賞用に栽培されています。☆よく見ると、同じトクサ科のツクシの頭部のような胞子葉群が見られます。トクサも、ツクシと同じような胞子茎(胞子穂、胞子体)を出し、胞子を放出します。☆これは、まだ開いたばかりの胞子葉群でしょうか。胞子葉群の色は、黄緑色です。☆これは、胞子葉群の色が黄褐色に変化していますので、胞子を出しているのでしょうか。☆これは、胞子葉群の色が灰色になっていますので、胞子を出し終わった胞子葉群でしょうか。☆トクサ(砥草、木賊)の名は、トクサの茎が表面に珪酸を含んでざらつきがあり非常に堅くなっていて、細工物などを砥ぐ草(とぐくさ)から名づけられたそうです。表面のザラザラを活かして、煮込んで乾燥させたものを薄板などに貼り付け、ツゲ櫛などの木工品を磨くために利用されたそうです。
2013.11.07
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☆昨日の群馬県藤岡市のゴルフコース。スルーザグリーンのラフでは、シバ(芝生)の花が満開でした。☆シバは、日本全国の野原に生えるイネ科シバ属の植物。☆コウライシバ(高麗芝)は、本州から九州に分布しています。耐隠性・耐湿性に優れ、踏圧にも耐えるので公園の広場やサッカー場やゴルフ場のフェアウェイなどでよく使われます。☆西洋芝は、日本芝より多くの刈り込みを必要とすることが特徴です。西洋芝は、病害に対する抵抗力が弱いため農薬の散布を必要とし、それが西洋芝を使用したゴルフ場による環境破壊へつながっている側面もあるとのこと。冬型芝のベントグラス類は、生育気温は、15度から 25度と耐寒性が高いために、山間部やゴルフ場に適しており、これを使用しているのがベントグリーン。※スルーザグリーンとは、ゴルフコースで「 プレー中のホールのティインググラウンドとグリーン」「コース内の全てのハザード」を省いた全ての場所。☆今朝、ウォーキングコースで、新たにキンランが咲いているところを見つけました。道端で、カメラで接写することができ、花びらの表面がよくわかります。☆道端なので、盗掘されないか心配です。☆キンランについては、5月15日の日記を参照してください。☆シランも見頃になりました。公園や民家の庭などで、ほぼ満開の時期です。☆シランは、日本や中国・台湾原産の地生ランで、本州以西の日の当たる草原や湿地に生えるラン科シラン属の植物。園芸植物として、栽培・販売されています。☆シラン(紫蘭)の名は、紫色の花が咲くランから。
2012.05.19
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☆毎年観察している団地内の日陰にあるチゴユリの群生地にいくと、日陰が生育に適しているのか、チゴユリの花がたくさん咲いていました。☆チゴユリは、日本全国の林の木陰に生えるユリ科チゴユリ属の多年草です。☆チゴユリ(稚児百合)の名は、花が小さく可愛らしいことに由来しますが、名前の通り直径1センチメートル位の小さな花を咲かせています。☆花のつくりを見るため、花を下から撮影してみました。6枚の花被片、6本の雄蕊、先端が3つに分かれている雌蕊、花のつくりは他のユリ科の花と同じです。☆ウォーキングコースで、毎年チゴユリが咲いているところを探してみましたが、見つけることができませんでした。
2015.04.29
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☆道端で見かけたオヒシバです。オヒシバは、本州以南に分布するイネ科オヒシバ属の1年草です。メヒシバに比べると、茎や花穂が太くしっかりした印象です。☆茎は立ち上がり、先端に2~7本の穂をつけます。オヒシバ(雄日芝)の名は、日向に生える芝(細葉)で、メヒシバと比較して平たい茎や葉が丈夫なので名付けられたそうです。☆オヒシバの花穂です。太くしっかりした印象です。☆畑に広がるメヒシバです。メヒシバは、日本全土に分布し、日当たりの良い道端などで、ごく普通に見かけるイネ科メヒシバ属の1年草です。☆メヒシバの茎はオヒシバに比べて丸く細いのが特徴で、先端に少しずれて2段から3段に数本(最多8本)の穂をつけます。メヒシバ(雌日芝)の名は、オヒシバに比べて茎や穂がか弱いことから名付けられたそうです。☆メヒシバの花穂です。オヒシバより細い花穂が、茎の先端に2段から3段に少しずれて付いています。☆この他に、半日陰の場所や家の北側など、直射日光の当たる時間が限られているような場所に生育するコメヒシバがあります。コメヒシバ(小雌日芝)の名は、メヒシバに比べて全体に小型であることから名付けられたそうです。☆3年前に、3種を比較した写真です。右側から順に、オヒシバ、メヒシバ、コメヒシバです。(2012年9月11日撮影)。
2015.08.09
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☆4月28・29日と5月5日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(7回目・8回目・9回目・10回目)に行きました。その内容を順次紹介しています。オトコヨウゾメの花です。(2019年4月28・29日撮影)。☆オトコヨウゾメは、本州・四国・九州の林縁に生えるスイカズラ科ガマズミ属の落葉低木です。なお、APG分類体系では、オトコヨウゾメなどガマズミ属はレンプクソウ科に分類されています。☆オトコヨウゾメは、高さ1~3メートルで、密に分枝します。幹や枝は灰白色から灰褐色ですが、若い枝は赤色を帯びています。☆オトコヨウゾメの葉は対生し、葉身は卵形で鋭尖頭、基部は広いくさび形、縁には粗い鋭鋸歯があります。☆オトコヨウゾメの花期は4月下旬~6月で、短い枝の先に1対の葉とともに下向きの散房花序をつけます。☆オトコヨウゾメの散房花序は、3~10個の花がまばらに付きます。☆オトコヨウゾメの花冠は白色でしばしば紅色を帯び、中ほどまで5つに裂けています。花筒は、広椀形です。☆雄蕊は5個、雌蕊柱頭は3つに分かれています。☆オトコヨウゾメ(男ヨウゾメ)の名は、定説はないそうです。なお、ガマズミ類をヨツドメ、ヨソゾメなどと呼ぶ地方があり、果実が大きいので熟すと子供たちが食用にしていたのに対し、本種の果実はやせていて食用にならないので、「男」の字を冠したという説があるそうです。☆オトコヨウゾメの花言葉は、「委ねられた想い」です。
2019.07.04
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☆4月28・29日と5月5日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(7回目・8回目・9回目・10回目)に行きました。その内容を順次紹介しています。コクサギの花です。これは、雄株の雄花です。(2019年4月28・29日撮影)。☆コクサギは、本州・四国・九州の低地の二次林に生えるミカン科コクサギ属の落葉低木です。高さは、1.5~3メートルです。☆コクサギは、左右に交互に2枚ずつ並んでいる独特の葉の付き方が特徴で、「コクサギ型葉序」と呼ばれています。葉序の進化は、輪生→十字対生→コクサギ形葉序→互生となり、コクサギ型葉序は十字対生に由来するもので、対生から互生への移行型と考えられているそうです。☆コクサギの葉の葉身は倒卵形で、全体に腺点があります。表面は光沢があり、縁は全縁です。☆コクサギは、雌雄異株・雌雄異花で、雌株の雌花は1個だけ咲き、雄株の雄花は総状花序に咲きます。これは、雄株の雄花です。☆雄花序は総状花序で、長さ2~4センチで、花を十数個つけます。雄花は、長さ1~3ミリの花柄があります。萼片は狭三角形で先は尖り長さ約1ミリ、花弁は4枚で長さ1~2ミリの楕円形、雄蕊は4個あります。☆こちらは、雌株です。雌花は、花が終わって果実が成長してきています。雌花は単生で、長さ3~5ミリの花柄があります。雌花は雄花より大きく、萼片は長さ約2ミリの卵形で、花弁は長さ約3ミリの長楕円形、4個の小さな退化雄蕊と中央に1個の雌蕊があり、雌蕊柱頭は4つに分かれています。☆コクサギの果実は、4個の分果に分かれています。果実の上についている雌蕊を見ると柱頭が4つに分かれているようです。分果は長さ8~10ミリの緑色で、秋に熟すと淡褐色になり、2つに分かれて乾燥した果皮が割れて反転し黒褐色の丸い種子を勢いよく弾き飛ばします。☆コクサギ(小臭木)の名は、枝や葉に特有の臭気があること、低木でクサギ(臭木)に比べて小さいことから名づけられました。☆コクサギの花言葉は、見つかりませんでした。
2019.07.07
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☆北海道の林の中で、エゾムラサキの花に出合いました。6月10日から17日まで、故郷の北海道を訪ねました。そこで出合った植物を紹介しています。(2017年6月14日撮影)。☆エゾムラサキは、北海道や本州中部の林内に生えるムラサキ科ワスレナグサ属の多年草です。☆エゾムラサキは、ワスレナグサに似ていますが、エゾムラサキの萼にはカギ状の立った毛があることで区別できるそうです。ワスレナグサの萼にはカギ状の毛がなく、まばらに圧毛だけがあるそうです。エゾムラサキの萼片を拡大してみると、確かにカギ状の立った毛が見えます。☆エゾムラサキは、草丈20~40センチで、キュウリグサに似たサソリ型花序をつけます。最初見つけた時にキュウリグサかと思いましたが、キュウリグサよりも花の大きさは大きいので違いがわかりました。☆エゾムラサキの花は、直径6~8ミリ、淡青紫色の花冠は5つに深く分かれています。花の中央には、5つに分かれている白または黄色の副花冠が見えます。花弁の両側と中央に白いスジがあります。☆エゾムラサキ(蝦夷紫)の名は、北海道に自生していること、ムラサキ(紫)は根から紫色の染料をとったことに由来するそうです。☆機会があれば、花序や葉の様子など、詳しく観察してみたいと思います。
2017.06.27
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☆3月の本格的な春の訪れの前に、自然観察の中で印象に残った形の植物の花と実を振り返っておきたいと思い、過去の記事を検索してみました。今回は、「自然観察の中で印象に残った形の植物の実」6種です。◎緑色と赤色の団子を串刺しにしたかのようなイヌマキの実☆イヌマキは雌雄異株で、実がつくのは雌株です。雌花は、花床と鱗片、胚珠からなり、花床は赤く熟し、成熟すると鱗片が種子(胚珠)を包みこむそうです。まるで、緑色と赤色の団子を串刺しにしたかのようです。(2014年11月17日撮影)。◎花後に花床が球形に膨らみ小さな実がたくさんついているサネカズラの実☆サネカズラは、花床に小さな花がたくさんつき、花後に花床が球形に膨らみ、そこに小さな実がたくさんついています。(2014年10月24日撮影)。◎花からは想像がつかないラグビーボールのようなロウバイの実☆楕円形のラグビーボールのような実を見つけ、「何の実?」と思って樹木図鑑で調べたら、ロウバイの実でした。花からは想像がつかないような変わった形の実です。◎花からは想像がつかない不思議な形のシュンランの実☆3年前の3月、ウォーキングコース(玉川上水)で変わった形の実を見つけ、写真に撮っていました。それがシュンランの実でした。この実の中にある種子は極めて小さく、埃のように見えるそうです。よく見ると、実の下の方に、シュンランと思われる葉が見えます。(2012年3月23日撮影)。◎花が終わると白い花被が藍色から黒色に変化していくツルソバの実☆ツルソバの茎の先端に、白い花とともに黒い実が見えます。ツルソバの花は、白い花被(萼)が5裂しています。ツルソバの花は、花被がつぼみや開花時には白いのですが、花が終わると、しだいに藍色から黒色に変化していくそうです。(2014年11月17日撮影)。◎品種や条件によってはミニトマトに似た実をつけるジャガイモの実☆ウォーキングコースの菜園を見ていたら、ジャガイモの花とともに、実がなっているのを見つけました。受粉能力は低いそうですが、品種や条件によっては受粉してミニトマトに似た実をつけるそうです。実は落下しやすく、完熟するものは少ないそうです。実の中にある種子を利用して交配が行なわれるそうです。(2013年6月25日撮影)。
2015.02.27
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☆クチナシは、静岡県以西の森林に自生していますが、多くは園芸植物として栽培されているアカネ科クチナシ属の常緑低木です。園芸植物として改良され、このようにバラの花のような八重咲きの品種もあります。☆八重咲きクチナシのつぼみです。萼(萼筒)は先端が細長く6裂しており、花びらは渦巻き状で、つぼみの時期は外側の花びらは緑色です。萼筒の部分が膨らんで実になります。☆渦巻き状になっていた花びらが、しだいに広がってきて咲いていきます。☆バラの花のような八重咲きのクチナシになりました。☆クチナシ(梔子)の名は、諸説あるようですが、果実が熟しても割れないため「口無し」が転じてクチナシになったという説があり、また、果実の頂点に残る萼を鳥のくちばし、果実自体を梨に見立てて、口のある梨「口梨」になったという説があるそうです。「梔子」は、漢名です。
2014.07.13
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☆ウォーキングコース(玉川上水)で、秋を代表する山野草ヒガンバナが咲き始めました。最初に花を見つけたのは、9月16日です。☆ヒガンバナは、稲作とともに中国から伝来したヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年生球根植物です。染色体が3倍体なので、正常な減数分裂ができないため種ができません。球根(鱗茎)で増えます。なお、中国には2倍体のヒガンバナがあり、これは種ができるそうです。☆ウォーキングコースでは、続々と花芽を出しており、これから当分楽しめそうです。今年は8月が高温で雨が少なかったため、関東地方のヒガンバナは開花時期が遅れているそうです。☆花の後に葉を出し、翌年春まで栄養を蓄えるようです。(2012年3月3日撮影)。☆ヒガンバナは、ユリ科に分類されていましたが、子房下位(子房の位置が花被片や雄しべの付け根の下)なので、子房上位(子房の位置が花被片や雄しべの付け根の上)のユリ科と区別され、ヒガンバナ科に分類されるそうです。☆なお、6枚の花びらに見えるのは花被片で、外被片(萼片)3枚と内被片(花弁)3枚からなり、この点はユリ科と同じです。☆ヒガンバナの花を見つけた9月16日に、同じウォーキングコースでショウキズイセンを見つけました。☆ショウキズイセンは、四国や九州以南に自生するヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年生球根植物です。園芸用に植えられていたものが、何かの理由で持ち込まれたようです。☆ショウキズイセン(鐘馗水仙)の名は、波打っている花被片を、子どもの病気除けや学業成就に効がある鐘馗様の波打つ長いひげにたとえて名付けられたそうです。☆ウォーキングコースの拝島に近いところで、シロバナマンジュシャゲ(シロバナヒガンバナ)が咲き始めました。(2012年9月21日撮影)。☆シロバナマンジュシャゲは、中国の染色体が2倍体のヒガンバナとショウキズイセンの雑種で、九州では自生しているそうです。花の形は、確かに両種の中間のように見えます。☆赤い花と黄色い花の雑種が白花になるのは、何とも不思議です。これは、ヒガンバナの赤い色素の生合成をショウキズイセンの遺伝子が阻害し、ショウキズイセンの黄色い色素の生合成をヒガンバナの遺伝子が阻害しているそうです。☆シロバナマンジュシャゲは、ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年生球根植物です。園芸用に植えられていたものが、何かの理由で持ち込まれたようです。ウォーキングコースの拝島よりのところで、次第に増えてきています。
2012.09.25
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☆自然観察は続いていますが、自然や季節の変化を紹介するものが次第に少なくなってきていますので、写真の整理やこれまでの自然観察を振り返るために、随時まとめを掲載するようにしています。☆写真は全て楽天写真館から掲載していますので、クリックすると鮮明な画像になります。☆写真整理と自然観察の振り返り(その12)は、サトイモ科の植物です。☆サトイモ科の植物は、ミズバショウ・ザゼンソウ・ウラシマソウや園芸種のカラー・オオベニウチワなど、苞が単純な葉の形ではなく、花の穂を包むような形になって目立ちます。苞(ほう)とは、花や花序の基部にあって、つぼみを包んでいた葉のことです。◎ミミガタテンナンショウ(サトイモ科テンナンショウ属) ☆ミミガタテンナンショウは、毎年同じ時期に、ウォーキングコースの同じ場所で咲いています。(2011年4月2日撮影)。☆ミミガタテンナンショウ(耳型天南星)の名は、仏炎苞の口辺部が耳朶(みみたぶ)のように張り出していることと、「天南星」は中国で夜空に広がる星のことで葉が広がる形に由来するとのこと。(2012年4月1日撮影)。◎ウラシマソウ(サトイモ科テンナンショウ属)☆ウラシマソウは、ウォーキングコースで、今年初めて見つけました。肉穂花序の先端の付属体が、釣り糸状に長く伸びているのが見えます。(2012年4月19日撮影)。☆この植物を浦島太郎の釣竿の釣り糸に見立てて、「ウラシマソウ(浦島草)」と名付けた人の気持ちがわかります。(2012年4月19日撮影)。◎オオベニウチワ(サトイモ科アンスリウム属) ☆オオベニウチワは、今年3月に東伊豆の熱川バナナワニ園で見かけました。(2012年3月14日撮影)。☆オオベニウチワ(大紅団扇)の名は、仏炎苞が大きな紅い団扇のような形なので名付けられたと思われます。多くの園芸品種があり、仏苞炎の色は、赤、ピンク、白などがあるそうです。(2012年3月14日撮影)。◎ミズバショウ(サトイモ科ミズバショウ属)☆3月末、近くの武蔵村山市立「野山北公園」の小学生実習用水田の脇で、ミズバショウが咲いていました。これは、自生でなく人工的に育てているものです。(2012年3月31日撮影)。☆次にミズバショウを見かけたのは、旭川市郊外の嵐山公園にある北邦野草園でした。(2012年4月30日撮影)。☆網走湖畔のミズバショウ大群落は、葉が長く伸び始めてきていましたが、まだ見頃でした。(2012年5月3日撮影)。☆2年前の網走湖畔のミズバショウ大群落です。この年は、雪が残り春の訪れが遅れていたため、ミズバショウが一番の見頃でした。(2012年5月5日撮影)。☆ミズバショウ(水芭蕉)の名は、花が終わったあとの葉が大きくなり(長さ80センチメートル・幅30 センチメートル)、沖縄で芭蕉布に利用されるバショウ(芭蕉)という植物の葉に似ていることと、水辺に自生していることに由来するとのこと。◎ザゼンソウ(サトイモ科ザゼンソウ属) ☆旭川市の男山自然公園で、ハナショウブに似た大きな葉があると思って、付け根を見ると、ザゼンソウでした。(2012年5月6日撮影)。☆ザゼンソウ(座禅草)の名は、花の形が黒頭巾をかぶったお坊さんが座禅を組んでいるような姿から。(2012年5月6日撮影)。☆足元を注意して見ていたので、今年初めてザゼンソウに出合うことができました。(2012年5月6日撮影)。
2012.11.17
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☆ウォーキングコース(玉川上水)で、ウメモドキの葉が茂り新緑が美しい季節になりました。☆ウメモドキは、本州・四国・九州の落葉広葉樹林内に分布するモチノキ科モチノキ属の落葉低木です。葉の縁には小さな尖ったぎざぎざ(鋸歯)があります。雌雄異株です。よく見ると、枝に花が見えます。☆これは、ウメモドキの雌株の雌花です。ウメモドキの花びらは、4枚から6枚です。雌花には、黄緑色の雌蕊と退化した雄蕊があります。☆こちらの雌花は、花びらが4枚と5枚です。☆ウメモドキの雌花です。白い縁取りがある赤紫色の花びら、花びらの枚数と同じ退化した雄蕊、黄緑色の雌蕊です。☆こちらは、ウメモドキの別の木です。花が見えますが、こちらは雄株の雄花のようです。☆やはり雄花でした。雄蕊の葯から、たくさんの花粉が出ています。☆花びらの数は4枚から6枚ですが、ここに見える花は6枚です。☆こちらの雄花は、花びらが5枚で5本の雄蕊が見えますが、花の中央に雌蕊は見えません。☆こちらの雄花は、白い縁取りがある赤紫色の花びらが6枚で、花粉がたくさん出ています。☆ウメモドキ(梅擬)の名は、葉がウメの葉に似ていることや花も梅に似ているころに由来するそうです。
2015.05.28
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☆ウォーキングコースで、アミガサタケを見つけました。アミガサタケは群生または孤生するそうですので、近くを探してみました。数十センチおきに合計3本のアミガサタケを見つけました。☆アミガサタケは、アミガサタケ科アミガサタケ属のキノコの1種です。アミガサタケは、日本全土に分布し、桜の花が散り始める頃に庭先や林の中などに生えるそうです。ウォーキングコース(玉川上水)では、ソメイヨシノやヤマザクラが散って、ヤエザクラが咲いています。☆アミガサタケは、たくさんの蜂の巣状のくぼみが集まった形をしています。アミガサタケ(網傘茸)の名は、傘に網目の模様(肋脈)があることから名づけられました。☆このきのこはフランス料理の一級食材の一つですが、生食すると中毒するので注意が必要だそうです。
2016.04.26
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☆木から垂れ下がっているツルウメモドキの枝に、小さな花が咲いているのが見えます。☆ツルウメモドキは、山野に自生するニシシギ科ツルウメモドキ属の落葉蔓性植物です。ツルウメモドキの本年枝は黄緑色ですが、しだいに赤褐色になります。☆ツルウメモドキは雌雄異株で、これは雄花です。葉腋から短い集散花序を出し、雄株では数個の雄花が咲きます。雄花のつくりは、先が5つに分かれている萼、5枚の黄緑色の花びら、5本の雄蕊です。☆雄花の雄蕊の葯からは、花粉が出ているようです。☆花を横から見ると、先が5つに分かれている萼がわかります。☆こちらはツルウメモドキの雌株です。☆葉腋から短い集散花序を出し、雌花が咲きます。☆ツルウメモドキの雌花です。先が5つに分かれている萼、5枚の黄緑色の花びら、雌蕊は黄緑色の花柱が伸び柱頭は白く3つに分かれています。薄茶色の葯がある退化した5本の雄蕊がみえます。☆雌蕊の白く3つに分かれた柱頭は、さらに先が浅く2つに分かれているようです。☆冬のツルウメモドキの実です。ツルウメモドキの果皮は3つに分かれています。赤く丸い実は3室に分かれていますが、それぞれに種が1~2個入っているそうです。(2013年12月17日撮影)。☆ツルウメモドキ(蔓梅擬)の名は、蔓性植物で葉の形がウメに似ていることに由来するそうです。なお、名前の由来に、「実がウメモドキに似て蔓性植物なので」というのがありました。黄色い果皮が落ちた赤い仮種皮に包まれたツルウメモドキの種子が、ウメモドキの赤い実に似ているという説にも一理あるような気がします。
2016.05.17
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☆ウォーキングコース(玉川上水)で、オオアラセイトウ(ショカツサイ、ムラサキハナナ)が一斉に咲き始めました。1週間ぶりのウォーキングコース(玉川上水)でしたが、景色がすっかり変わっていました。(2017年3月12日撮影)。☆オオアラセイトウは、アブラナ科オオアラセイトウ属の越年草です。越年草とは、秋に発芽し越冬し翌年に花が咲いて枯れる二年生植物のことです。ムラサキハナナの名前の通り、一面紫色です。☆オオアラセイトウの花のつくりを観察してみました。花は4弁花で茎の先にたくさん付き、萼は細長い筒状で花びらよりも濃い紫色です。萼の先端には、細い毛が見えます。☆4枚の花びらは、縁が波打っており細い紋様が見えます。4枚の花びらの中央に、6本の雄蕊の黄色い葯と1本の雌蕊が見えます。☆根生葉と茎の下部の葉は羽状に深裂し、茎の上部の葉は長楕円形で縁に不揃いの鋸歯があり基部は耳状になって茎を抱いています。☆オオアラセイトウは、中国原産で、日本には江戸時代に輸入・栽培されていましたが、これが野生化したものです。オオアラセイトウ(大紫羅欄花)の名は、牧野富太郎博士が同じアブラナ科の園芸種ストックの和名「アラセイトウ(紫羅欄花)」に「大」を冠して名付けたとのこと。ショカツサイ(諸葛菜)の名は、諸葛孔明が広めたという伝説から。ムラサキハナナ(紫花菜)の名は、文字通り紫の花が咲く菜から。☆なお、「ハナダイコン」という別名も使われていますが、これは本来、アブラナ科ハナダイコン属の別の園芸植物で、名称が混同して使用されているそうです。☆オオアラセイトウの花言葉は、「知恵の泉」「優秀」「聡明」「熱狂」「仁愛」などだそうです。諸葛孔明が広めたという伝説から、「知恵の泉」「優秀」「聡明」の花言葉がつけられたそうです。
2017.03.19
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☆ウォーキングコースの道端で、帰化植物のツタバウンランによく似た花の植物を見つけました。初めての出合いで、調べてみるとマツバウンランの花でした。(2017年5月3日撮影)。☆マツバウンランは、北アメリカ原産のオオバコ科マツバウンラン属の越年草です。ウンランの仲間(ウンラン属、ツタバウンラン属、マツバウンラン属)はゴマノハグサ科に分類されていましたが、APG植物分類体系ではオオバコ科に分類されているそうです。☆マツバウンラン(松葉海蘭)の名は、葉が松の葉のように細いウンラン(海蘭)であることから名づけられました。マツバウンランの葉は、互生です。☆マツバウンランの茎は細く、基部で分岐して高さ50センチほどになり、基部から走出枝を伸ばして分株をつくります。☆マツバウンランは、春から初夏にかけて、茎の先端に紫色の仮面状花を穂状につけます。☆仮面状花冠とは、上唇と下唇に花冠が分かれている唇形花冠で、下唇が大きくせりあがって花喉(上唇と下唇の間の花冠筒部分)をふさいで仮面状になっているもののことだそうです。上唇は2つに分かれ、下唇は先端が3つに分かれ中央部分が白く膨らんでいます。☆マツバウンランの花冠は、後方に伸びる線形の距があります。萼は、基部近くまで5つに分かれており、裂片は披針形で先が尖っています。☆マツバウンランの花柄の付け根にある苞葉は、線形です。☆マツバウンランは、1941年に京都で発見されたそうです。現在では、北関東、北陸地方以西に普通に見られるようになったそうです。☆マツバウンランの花言葉は、「喜び」「輝き」だそうです。由来は、わかりませんでした。
2017.05.12
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☆5月から6月にかけて、道端でアメリカフウロの花を見かけます。(2017年5月14日撮影)。☆アメリカフウロは、北アメリカ原産でフウロソウ科フウロソウ属の帰化植物です。☆アメリカフウロの葉は長い葉柄があり、5つに深く裂けて、さらに細かく裂けています。☆葉腋から花柄を出し、直径5ミリ程の淡紅色の5弁花を数個つけます。☆アメリカフウロの花のつくりは、5枚の萼、5枚の花びら、10本の雄蕊、先端が5つに分かれている雌蕊です。花をよく見ると、雄蕊は内側と外側に5本ずつあります。☆この花では、雌蕊柱頭が5つに分かれていることがわかります。左上の若い果実を見ると、萼に腺毛があるのがわかります。☆果実が成長してきました。萼とともに果実にも腺毛が見えます。☆アメリカフウロ(亜米利加風露草)の名は、アメリカ原産のフウロソウから。フウロソウ(風露草)の由来は、出入り口が1箇所だけで周囲が木で囲まれている草刈場を「フウロ野」と呼び、フウロソウは草刈場に生える草という意味とのことだそうです。☆アメリカフウロの花言葉は、「誰か私に気づいて下さい」だそうです。小さい花なので、意識しないと見すごして通り過ぎてしまうかもしれません。そんな思いで名づけられたのでしょうか。☆なお、昨年の5月6日朝、連続テレビ小説「とと姉ちゃん」で日本初の植物発見を目指す東京帝大生星野武蔵が、新たな植物を発見するという場面がありました。テレビ画面に映し出された植物(ゲラニウム・カロリニアナムGeranium carolinianum)は、よく見るとアメリカフウロでした。その発見を喜んだ森田屋と「とと姉ちゃん」の常子の家族は、祝賀会を企画するのですが、実は京都ですでに発見されていたのでした。
2017.05.24
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☆5月21日から23日、静岡県富士宮市へ行きました。田貫湖周辺での自然観察について、順次紹介しています。イワニガナ(別名ジシバリ)の花です。(2018年5月22日撮影)。☆イワニガナは、日本全土の山野の日当たりのよいところに生えるキク科ニガナ属の多年草です。☆イワニガナ葉は薄く、長い柄があります。葉身は、卵円形から広卵形です。葉は、丸いものが多いようです。よく似ているオオジシバリは、葉がヘラ型なので、区別できます。☆イワニガナの花茎は、高さ8~15センチで、直径2~2.5センチの黄色い頭花を1~3個つけます。☆イワニガナの頭花は、全て舌状花です。☆イワニガナは、匍匐枝を出して増えます。細長い茎が地面を這い、ところどころで根を下ろして増えていきます。写真でも、細い茎が地面を這って伸びているのがわかります。☆イワニガナ(岩苦菜)の名は、岩の上でも少しの土があれば生えるニガナ(苦菜)であることから。別名のジシバリ(地縛り)は、細い茎が一面に生い茂って広がっている状態が、まるで地面を縛り付けているように見えるところから名づけられたそうです。☆イワニガナの花言葉は、「人知れぬ努力」「いつもと変わらぬ心」「忍耐」「束縛」などだそうです。細い茎が一面に生い茂って広がっていくことに関連しているのでしょうか。
2018.06.22
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☆7月1日から3日、福島県の裏磐梯を訪ねました。福島県・裏磐梯での自然観察について、順次紹介していきます。総苞片に包まれたオオウバユリの蕾です。この中には、10~20個の花があるはずです。(2018年7月2日撮影)。☆オオウバユリは、北海道と本州(中部地方以北)に自生するユリ科ウバユリ属の多年草です。裏磐梯の五色沼周辺では、いたるところでオオウバユリを見かけます。☆オオウバユリの花茎には、下の方に茎葉があります。花茎の先端の蕾の下には、蕾を包んでいた総苞片が見えます。☆一昨年2016年に観察したオオウバユリです。花茎が伸びて、たくさんの花の蕾が顔を出しています。下の方には、蕾を包んでいた総苞片が見えます。(2016年8月1日撮影)。☆広がり始めたオオウバユリの花序です。下の方には蕾全体を包んでいた総苞片が見え、それぞれの花にも苞があるのがわかります。(2016年8月1日撮影)。☆それぞれの花の苞は、開花すると落ちてしまいます。(2016年8月1日撮影)。☆オオウバユリはウバユリの変種で、ウバユリより全体的に大きく、ウバユリの数個に対して10~20個と花の数が多いのが特徴です。(2016年8月1日撮影)。☆1カ月後には、総苞片に包まれた花序が伸びて、横向きに多数の花を咲かせることと思います。オオウバユリ(大姥百合)の名は、文字通り大きいウバユリです。ウバユリ(姥百合)の名は、花が満開になる頃には葉が枯れてくる事が多いため、歯(葉)のない「姥」にたとえて名づけられたそうです。『牧野植物図鑑』によると、「昔の人はこの様子を見て、娘が花の十八になるころ、世話をした人が歯(葉)のない姥になることにひっかけウバユリと名づけた」そうです。☆オオウバユリ(ウバユリ)の花言葉は、「威厳」「無垢」だそうです。オオウバユリが、林の中で凛として立って花を咲かせているように見える姿から名づけられたのでしょうか。
2018.07.24
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☆4月28・29日と5月5日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(7回目・8回目・9回目・10回目)に行きました。その内容を順次紹介しています。タチガシワの花です。(2019年5月5日撮影)。☆タチガシワは、本州・四国の落葉樹林下に生えるキョウチクトウ科(ガガイモ科)カモメヅル属の多年草です。APG分類体系では、ガガイモ科はキョウチクトウ科に分類されています。☆タチガシワの茎は分枝せず、直立して高さ30~60センチになります。茎には、細毛があります。☆タチガシワの葉は、茎頂にやや接して数対つきます。☆タチガシワの葉は、広卵円形から菱状広楕円形です。先は急に尖り、基部は円形からやや広いくさび型で2~4センチの葉柄があります。☆葉の表面をよく見ると、表面や脈上にわずかに細毛があります。☆タチガシワの花期は5~6月で、茎頂に集まってやや密に付き、小花柄は1~2センチです。写真ではわかりませんが、緑色の萼裂片は、披針形で長さ約2ミリです。☆タチガシワの花冠は5つに分かれ、緑褐色です。裂片の先は、鈍円頭です。副花冠は小さく、裂片は半円形です。☆開花し始めたタチガシワの花です。花冠の外側は緑色です。☆旧ガガイモ科の植物は、雌蕊と雄蕊が一体になった蕊柱という構造になっていますが、詳しくは機会を改めて調べたいと思います。☆タチガシワ(立柏)の名は、同じカモメヅル属のツルガシワ(蔓柏)に似ていますが、茎がつる状にならず直立することからタチガシワ(立柏)と名づけられました。カシワ(柏)の名は、葉が柏の葉のように大きいことに由来します。
2019.07.14
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☆ウォーキングコースで、ヤマボウシの花が咲いています。ヤマボウシは、ミズキ科ミズキ属の落葉高木で、本州から九州の山地に生え、街路樹・庭園樹・公園樹としても用いられています。☆白い花びらのように見えるのはハナミズキと同じ総苞片で、真ん中に見えるのが頭状花序で小さな花が集まったものです。なお、「苞(苞葉)」とはつぼみを包んでいる葉のことで、花序全体の基部を包む苞を「総苞」といい、個々の総苞を「総苞片」といいます。☆真ん中の頭状花序を見ると、小さな花が咲き始めているようです。小さな花が開き、薄緑色の花びらや黄色い葯がある雄蕊、緑色の雌蕊が見えます。☆ヤマボウシの一つの小さな花を観察すると、4枚の薄緑色の花びら、4本の雄蕊と葯、真ん中に雌蕊があります。☆ヤマボウシ(山法師、山帽子)の名は、頭状花序を僧兵の頭に見立て、また白い総包片を頭巾に見立てて、白い頭巾をかぶった山法師を連想することから。
2015.06.25
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☆冬の間は季節の変化が少ないので、昨年秋に観察して紹介できなかった自然観察を紹介しています。カリガネソウの花です。(2017年9月7日撮影)。☆カリガネソウは、北海道から九州の低山の林縁に生えるシソ科カリガネソウ属の多年草です。草丈は、1メートルほどになります。☆カリガネソウの茎は4角形、葉は広卵形で縁には鋸歯があります。☆カリガネソウは、葉腋から集散花序を伸ばして青紫で球状の蕾をつけ、開花します。カリガネソウの花は、鐘形で先端が5つに分かれている萼片の中から白く細長い花筒を伸ばし、2唇形の青紫色の花冠を広げます。☆カリガネソウの花は独特の形で、5枚の花弁は凹型で縁はひだ状、上に2枚、左右と下に1枚ずつ伸び、下側の花弁は舌状で青紫の紋様があります。長く伸びる4本の雄蕊と、長く伸び花柱の先端が2つに分かれている雌蕊は、花の上に伸びて花の手前に回り込むように湾曲して垂れています。☆4本の雄蕊をよく見ると、長いものが2本、短いものが2本あります。一つの花の中で雄蕊の長さや形が異なるものを、異形雄蕊というそうです。4本の雄蕊のうち2本が長く左右対称に上下1対ずつに配置されているものは、二長雄蕊(二強雄蕊)といい、シソ科やゴマノハグサ科に見られるそうです。☆カリガネソウの果実は、蒴果で4つに分かれるそうですが、萼の中に4つに分かれた果実ができているのがわかります。これが、お椀型の萼の中で大きくなり、熟すと黒くなるそうです。☆カリガネソウ(雁金草)の名は、花の形を飛ぶ雁に見立てたという説があるそうです。また、カリガネ(雁金)とは、雁が音(雁の鳴き声)から「雁金」と書くようになり、鳴き声が転じて雁を指すようになったという説もありました。さらに、花の形が家紋の「雁金紋」に似ているという説もありました。☆カリガネソウの花言葉な、「清楚な人」「楽しい思い出」「誠実」などだそうです。「清楚な人」は青紫色の花の印象から、「楽しい思い出」は独特の形をした花がたくさん咲いている様子から名づけられたのではないかという印象を持ちました。
2018.03.10
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☆ウォーキングコース(玉川上水)で、今年もヌルデの特徴的な葉が目立つようになりました。☆ヌルデは、北海道から沖縄の日本全土の平地の林縁や2次林に生えるウルシ科ヌルデ属の落葉小高木です。高さは5~10メートルで、13メートルになるものもあるそうです。☆ヌルデの葉は互生し、奇数羽状複葉で小葉は3~6対あります。ヌルデには「ヌルデシロアブラムシ」が寄生し、大きな虫こぶを作り中には黒紫色のアブラムシが多数生活しています。この虫えいを「五倍子(ごばいし)、付子(ふし)」と呼び、タンニンが多量に含まれているので、お歯黒や白髪染めの色素原料として利用されていたそうです。☆ヌルデの葉は、9~13枚の小葉からなる奇数羽状複葉ですが、何といっても小葉と小葉の間の葉軸に翼があることが特徴です。☆ヌルデの小葉は長楕円形で縁には粗い鋸歯があり、小葉と小葉の間の葉軸に翼があります。☆葉の表面から見た葉軸の翼です。(2012年9月2日撮影)。☆葉の裏面から見た葉軸と翼です。葉の裏面は、軟毛が密生して黄白色です。(2012年9月2日撮影)。☆ヌルデは雌雄異株で、8月から9月に枝先に円錐花序を伸ばして、多数の小さな花をつけるそうなので、改めて雄花と雌花を観察してみたいと思います。ヌルデ(白膠木)の名は、この木の幹を傷つけると白いにかわ(膠)のような樹液が出て、これをウルシなどのように器具に塗っていたので、「塗る手」になったそうです。漢字名の「白膠木」は、白いにかわ(膠)のような樹液が出る木に由来します。☆ヌルデの花言葉は、「信仰」「知的な」「華やか」「壮麗」だそうです。「信仰」という花言葉は、ヌルデの別名を「カチノキ(勝の木)」といい、聖徳太子が蘇我馬子と物部守屋の戦いで、ヌルデの木で仏像を作り、馬子の戦勝を祈願したとの伝承にちなむのではないかという説がありました。「知的な」「華やか」「壮麗」というイメージは、ヌルデの姿からは想像できません。
2017.07.09
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☆シラカシは、ブナ科コナラ属の常緑高木で雌雄同株・雌雄異花です。秋から冬も、一斉に落葉することはありません。秋にたくさんの実を付けていましたが、4月から5月に開花するというので花を探し観察してみました。☆シラカシの花は、雄花序は長さ5~12センチメートルで、新枝の下部などから垂れ下がります。雌花序は新枝の上部の葉腋に直立して、雌花を3~4個付けるそうです。雄花序が垂れ下がっており、そこから上に伸びる新枝に雌花序が見えるようです。☆新枝のつけ根から、たくさんの雄花序が垂れ下がっています。☆褐色の苞の中から雄花が出ていますが、まだつぼみのようです。☆雌花序が新枝の上部の葉腋に直立しており、雌花を7個付けています。☆これも雌花序が新枝の葉腋に直立しており、雌花をそれぞれ7個付けています。☆昨年秋に見かけたシラカシの実。(2012年9月30日撮影)。☆マユミの花も咲き始めました。マユミは、日本と中国の林に自生する雌雄異株の落葉低木または小高木です。雌株に、雌株だけで実が付きます。☆マユミの花です。花びら4枚、雄しべ4本、雌しべの柱頭は4つに分かれるそうですが、それは確認できません。☆秋に、実と種、そして紅葉を楽しむ庭木として親しまれています。材は、こけしや将棋の駒に利用されます。☆マユミ(真弓、檀)の名は、この木が弓を作るのに使われたことから。☆昨年秋に見かけたマユミの実。(2012年10月21日撮影)。
2013.05.06
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☆昨年10月14日にホームセンターでパンジーとビオラの種を購入し、小さなポットに蒔きました。種があまりに小さく、ピンセットで種を挟んで蒔きつけしました。☆パンジーの種袋の写真です。秋まきは、8月中旬から10月初旬に種を蒔き、1月から6月に開花するそうです。いっぽう春まきは冷涼地で、3月から4月に種を蒔き、6月から9月に開花するそうです。発芽適温が、比較的低いようです。☆種まきから約1カ月後、11月20日のパンジーの苗です。パンジーは、スミレ科スミレ属(Viola)の植物で、1800年代に北欧で交配によって生まれたそうです。日本には、江戸時代末に渡来し、当時は「遊蝶花」や「胡蝶草」と呼ばれていたそうです。「蝶」の文字が入っているのは、共感できます。☆種まきから約3カ月後、1月5日のパンジーの苗です。つぼみが見えてきました。パンジー(Pansy)の名は、フランス語のPenser(考える)に由来するそうです。花がやや下向きにつき、もの思いにふけっているように見えることから名づけられたそうです。☆ようやく1輪開花し、もう一つのつぼみも膨らんできました。☆ビオラの種袋の写真です。秋まきは温暖地・暖地で、8月から10月に種を蒔き、2月から5月に開花するそうです。いっぽう春まきは寒地・寒冷地で、3月から4月に種を蒔き、6月から7月に開花するそうです。発芽適温は20℃、生育適温は10~20℃だそうです。☆種まきから約1カ月後、11月20日のビオラの苗です。☆種まきから約3カ月後、1月5日のビオラの苗です。ビオラは、スミレ属(Viola)を表す言葉です。ビオラは、パンジーの中で小さな花をたくさん咲かせる品種のことです。☆ビオラも、ようやく1輪開花しました。
2014.02.05
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☆公園で変わった形の花を見かけ、調べてみるとヨーロッパ原産で標高900~2,500メートルのアルプス山脈の林などに分布するヒメハギ科ヒメハギ属の常緑匍匐性小低木トキワヒメハギとわかりました。花期は、3月から5月だそうです。☆トキワヒメハギ(常盤姫萩)の名は、「常盤」は常緑で、マメ科の萩に似た小型の花なので「姫萩」と名付けられたそうです。トキワヒメハギの花は蝶形で、旗弁と翼弁は紅紫色、竜骨弁は紅紫色で先端が黄色になっています。花の色は、品種によって異なるようです。☆旗弁とは、蝶形花で上方にある旗を立てたような1枚の花びらのこと。翼弁とは、同じ蝶形花で鳥の翼に見立てられた左右1対の花びらのこと。竜骨弁(舟弁)とは、同じ蝶形花で翼弁の内側・下位につき雄しべ・雌しべを包みこむ左右1対の花びらのこと。☆竜骨とは、船の背骨となるもので、船底の中心を船首から船尾へと貫く主要部材のことだそうです。旗弁・竜骨弁(舟弁)は、花びらの形を船体になぞらえて名づけられたそうです。
2014.03.06
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☆ウォーキングコースで、クワの実が熟してくる季節になりました。クワは、日本全国に分布するクワ科クワ属の落葉高木で、養蚕用で見るクワの木のイメージとは違って、高さ15メートルの大木になります。葉の間から実が熟してきているのが見えます。さまざまな品種があるそうですが、そこまではわかりません。☆クワ(桑)の名は、蚕が葉を食べるので「食う葉(くうは)」または「蚕葉(こは)」から転訛したといわれており、「桑」の字は中国の漢名から。☆クワは雌雄異株ですが、雌雄同株のものもあるそうです。雄花は茎の末端から房状に垂れ下がるそうです。これは、雄花の蕾のようです。このクワの木は雄株のためだと思いますが、実はなりませんでした。(2010年4月25日撮影)。☆こちらは、雌株の雌花のようです。雌花は、茎の先端に付く雄花と違い、枝の基部に付いています。(2010年5月16日撮影)。☆雌花は、白っぽい色の実が赤く変わり、赤黒く変化していきます。味も甘くなります。ほとんどの実が熟する頃には、クワの木にムクドリが集まってきます。☆子どもの頃、クワの実が熟す季節には、クワの実を食べて唇が紫色になったことを思い出します。
2014.06.07
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☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて6年7カ月、連載は連続2,400回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[7]】はキク科アザミ属の植物です。第1回は、アザミの仲間とアザミに似ている植物です。写真は、キク科アザミ属のノハラアザミの花です。◎キク科アザミ属の葉には、刺(トゲ)がある。☆キク科アザミ属の葉には、トゲがあります。「アザミ」の名は、トゲを意味する「アザ」に植物名に多い接尾語「ミ」が付いたという説、トゲが多いことから「驚き呆れる、傷む、傷ましい」の意味の「あざむ」に由来する説などがあるそうです。写真は、キク科アザミ属のトネアザミの葉です。☆漢字の「薊」は、「草冠+魚+刀」からなる字で「魚」はトゲトゲした骨があることを表し、トゲがあって刀のように刺す草を表しているそうです。写真は、キク科アザミ属のアメリカオニアザミの葉です。◎頭花は全て筒状花で、花冠は先端が細長く5つに分かれている。☆キク科アザミ属の頭花は全て筒状花で、花冠は先端が細長く5つに分かれています。写真は、キク科アザミ属のノアザミの花です。☆写真は、キク科アザミ属のノハラアザミの花です。◎雄性先熟で雄蕊が先に熟し、その後雌蕊が熟して柱頭が伸びてくる。☆雄性先熟は、自家受粉(自分の花の花粉で受粉すること)を避け、他家受粉(他の花の花粉を受け取って受粉すること)します。同じ種の中でも、多様な遺伝情報を受け取ることによって、個体の生命力を高めるための巧妙な仕組みです。雄性期のキク科アザミ属のトネアザミの花です。集約雄蕊の先端から花粉を出しています。☆雌性期になったキク科アザミ属のノハラアザミの花です。花粉は見えなくなり、集約雄蕊の中から雌蕊花柱が伸びてきています。◎アザミ全体の花言葉は、「独立」「厳格」「権威」「復讐」「報復」「満足」「安心」「人間嫌い」「触れないで」など。☆アザミの花言葉は、アザミの植物の特徴に由来するようです。写真は、キク科アザミ属のトネアザミです。◎アザミ属でないのに「アザミ」の名がついたキツネアザミ。☆キツネアザミは、キク科アザミ属ではなくキク科キツネアザミ属の越年草です。◎アザミ属でないが花の形がアザミに似ているタムラソウ。☆タムラソウは、キク科アザミ属ではなくキク科タムラソウ属の多年草です。
2018.10.08
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