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「『死にたい』『死んだらどうなるんだろう』最近、そんな考えが出て来るけど、何で?」という相談を 生徒から受けることがあります。お風呂に入っている時や眠る前、朝起きた時、ボーっとしている時などに出て来るようです。入浴時やボーっとしている時など、いわゆるリラックス状態にあるときは理性の働き(意識の検閲)がゆるくなりますから、無意識にある様々な思いが意識上に出て来やすくなります。入眠時や寝起きなどの意識がしっかり働いていない時も同様無意識の思いとアクセスしやすくなります。「死にたい」なんて考えが出てくるとギョッとする人も多いことでしょう”自分は死を望んでいるんだろうか!?” と。しかし人間の身体は本来自らを滅ぼそうと望むことはありません。『死にたい』という考えの根底には、『本当はこんな生き方したくない』という思いがあります。「死にたい」という考えが出て来るようになった、その場合はまず、ここ最近の自分自身をふり返ってみましょう。自分のことを、ないがしろにしていなかったでしょうか?他人のことや やらなければならないこと、人が決めたことなどで振り回され過ぎてなかったでしょうか?人がどう思うか、人からどう思われるか、自分のエネルギーを人のことを考えるためばかりに使っていて、自分を喜ばせること、労わることに使っていなかったのでは?「自分を犠牲にしている、 自分の人生を生きていない、 楽しんでない、 こんな生き方嫌だ」、頭ではそう思っていなくとも、身体はそう感じているかも知れません。「死にたい」は 『今の自分はまるで生きてないよ!』『エネルギーを外に使い過ぎ!』『生きる喜びを充電して!』という身体の声でもあります。無視したりせず、自分が喜ぶことを 自分にしてあげること。何をしたら自分は喜ぶだろう?しなければならないことに追われていた時、本当は何をしたかったのだろう?自分の関心がどこにあるかを考えることもエネルギー補充になります。もし思いつかない場合は(相当疲弊しているということですが)寝ることをお勧めします。(睡眠は 究極の自己中心の世界ですから)自分が主となる世界に没頭することでエネルギーは補充されていきます。なぜか「死にたい」という気持ちが出てきた時はそれだけ頑張っているんだと知って、まず自分へのご褒美の時間を用意してあげて下さいね。(*過去のトラウマなどが出て来ているというケースもありますので 心配な方は、専門家にご相談下さい) 宜しければ乙生 弦吾の記事のページにもどうぞ
January 31, 2024
この度の能登半島地震により被災された皆様、ならびにそのご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。被災地の皆様の安全と、一日も早い復興を 心よりお祈り申し上げます。新年早々の大きな地震に、本来ならまったりモードで寛ぎバラエティ番組でも見て過ごすはずだった正月が恐怖や不安、悲嘆や無力感で過ごすことになってしまいました。そんな正月、子ども達に変化はなかったでしょうか。子どもの心はデリケートです。直接の被災ではなく、テレビ画面上の出来事でも 強い衝撃を受け、心が不安定になることがあります。震災以来、子どもが母親にずっとくっついていたがるようになった、学校や園に行くのを嫌がるようになった、という相談もあります。そのようなお子さんのお母さんによくお勧めしている方法を、一つご紹介します。それは… ◆子どもに、(親の)身代わりとしてのお守りを渡す (または 家族みんなでお守りを買いに行く) …です。いたってシンプルですが、大事なポイントがあります。このお守りによって『自分は親(家族)に守られている』『自分と親(家族)は繋がっている』と、子どもに感じてもらうということ。このお守りは『親(家族)の保護』『親(家族)との繋がり』の象徴(シンボル)だと子どもに思ってもらうということ。小さい子にとって、目に見えるシンボルというのは重要、かつ有効です。渡し方も、「あなたのためにわざわざもらってきたの」「特別に作ったの」などの〝特別”というスペシャル感を演出して下さい。スペシャル感、上等感がある方が〝大切なもの”という感じを抱かせられます。人は不安が強くなるほど確かなものを求めます。子どもは〝大好きな親と繋がっている”という感覚から安心感を得ます。シンボルを持たせてあげることで視覚化され、安心感がより確かになります。そしてお守りなので、いつも一緒でいられます。(小さい子に有効な方法ですが、中学三年生でも効果ありました!)不安になっている子どもと一緒にいてあげられない、そんな時には身代りのお守りを持たせてあげるとこどもの不安は軽減すると思いますよ。 宜しければ乙生 弦吾の記事のページにもどうぞ
January 19, 2024
不登校になった我が子が、部屋にこもりがちになったり食事も別にとるようになったり。そしてそれを責めると今度は食事も食べてくれないように…。そんな子どもの行動に、どうしたらいいのか頭を抱えてしまっている親御さんもおられるかも知れません。これまで特に問題なく学校に通えていた子どもが不登校になった…そのような子が不登校になった場合、最初は激しく動揺し、葛藤しています。特に〝学校に行けなくなった自分”への責め苦、恥意識は相当なもので、容易に受け入れることが出来ません。そのため、不登校になったことを誰か(教員、同級生、学校制度など)のせいにしていることもあります。人間は、自分が受け入れたくない感情を、自分が持っているのではなく他人が持っているものと認識することで自分を守る"投影 (Psychological projection)”という心の働きがあります。そのため、自分を責める気持ちを親や同級生、教師の中に映し出し、あたかも彼らが自分を責めているように感じるのです。責めるような人もいないのに子どもが周りを避けている時は、まだ自責の念が強い時。特に父親は〝社会的権威者”というイメージも投影されやすいため、子どもが社会に対して申し訳ないと無意識に思っているほど避けられやすいでしょう。(各家庭での役割にも依りますが)子どものそんな苦しい気持ちをよそに「どうして一緒に食事しないのよっ」と親側の気持ちだけを子どもにぶつけてしまうと、子どもは「分かってくれてない」と感じて、心を閉ざしてしまいます。食事に関しては、とりあえず食べているのなら良しとしましょう。(※不登校になって痩せてきた、食欲がなくなってきた場合は、 鬱の可能性があるので要注意)手料理だと罪悪感を感じて食べにくいという子もいます。バナナやミカンなどの果物、若者が好きそうなおやつや栄養補助食品などを、本人が抵抗感なく、しれっと食べられるようなところに置いておきましょう。特に親が何も責めてこない、自分にサポーティブだと子どもが感じ取れば、気持ちが落ち着いてきます。そうしてやっと、心の扉を他人に対し少し開いてくれるようになります。子どもが不登校になったばかりで心が激しく揺れている頃は、”安定させること”がゴールです。「学校に行っていないことを除けば(以前と同じ)普通の状態」という状態をまずは目指すこと。子どもの心と状況が安定して初めて本当の気持ちやこれからのことなどについて、話し合うことが出来るようになるのですから。 宜しければ乙生 弦吾の記事のページにもどうぞ
January 1, 2024
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