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2024年11月03日
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六戸の中央に位置する大きな神社です。境内には熊野神社以外の社殿も多く、地域の神社が集められたような風です。境内北側は舘野公園と接していて、小休憩するには持って来いの場所となっています。それでは見ていきましょう。

2024.9.16
舘野熊野神社


みそぎ橋を渡って境内に進みます。一之鳥居の前には勇壮な狛犬が二頭ならんでいます。



狛犬:阿
咆哮が聞こえてきそうなくらい迫力満点人も乗れそうなくらい大きいです。



狛犬:吽
こちらも凛々しい顔してます。







参道を左に逸れると馬頭霊神の社があります。
名前から察するに馬頭観音を祀っていたんではないでしょうか?現在はおそらく異なる神格に置き換えられていると思いますが・・・。



扁額です。



更に上にむかって進むと白龍神の社がありました。



堂内に入ってみると、開けてビックリ古井戸でした。昔は湧水で、それを白龍神として祀り、御堂を建てたとかいう風に妄想できますね!一応水は枯れていませんが、相当濁っていたので利用は難しいかもしれません。



境内の外輪には薬師如来・若宮大明神の社があります。
堂々と神仏混淆しています。ということはさっきの馬頭霊神社はそのまま馬頭観音を祀り続けているんでしょうか?

若宮大明神は応神天皇の御子である仁徳天皇を祀るとばかり思っていたのですが、どうやら違うみたいです。全国の若宮神社の祭神を見てみると、本当に様々な人物が祀られていました。だいたい共通するのは若くして亡くなった・ある有名な人物の子供であるなどの点です。その視点で考えてみると、このお堂の若宮大明神は何を祀っているのか更に分からなくなってしまいます。



扁額です。



変わったカラーリングの鳥居があります。扁額には舘野神社とありますね。



進んでみると社は丁度工事中でした。




そして舘野神社の隣には御舘稲荷神社があります。



ダブル扁額です。



この稲荷神社の御堂は、境内の諸社の中でも特に装飾的です。木彫もこの通り見事です。



斜めから。木に隠れて上手く撮れないのがもどかしい。



熊野神社に戻りましょう。二之鳥居です。







金刀比羅神社の石碑もあります。



奥に進むと変わった手水がありました。巨岩に龍が彫られています。頂部から流れ出す水と相まって、龍が滝を登っているように見えますね。



案内板です。




熊野神社

御祭神:伊弉諾尊、伊弉册尊

1月1日:元旦祭
4月15日:祈年祭
9月5~7日:例大祭
11月23日:新嘗祭
12月31日:年越祭


案内板の地図を見ていると、気になる文字が書いてあります。”橘道忠公塚”ですって!

地図に示されている所に行ってみます。まずは御神倉。この手前に橘道忠公塚があるはずです。



ありました!鳥居の額にも橘道忠公と書かれています。社は何だか独特の形ですね。



よく見ると社の中にも更に鳥居があります。大事にされている感があって良いですね



社の脇にまるっころい石があり、賽銭が供えてあります。調べてみると面白い謂れを持っていると分かりました。

橘公塚(きっこうづか)

 その社殿に向かって左側の一角に、金の鳥居が建ち、ブロックで囲まれた聖地がある。囲いの中は、1.5メートル四方の土まんじゅうの塚が築かれ、その上に50センチメートルほどの卵形の石が安置されている。石は苔むして、何も刻まれていないが、昔から「橘公塚」と呼んでいる。・・・その石は道忠公が、都を思い出して、舘野のさつき沼の霊水を使い、石へ思いのままを書きつけたところ、その文字が都の屋敷の庭石に浮き出たという。それを見た奥方が逆に、庭石へ字を書いたところ、橘公塚の石へ文字が浮き出てきたという逸話も橘公塚伝説として残っている。



たしかに熊野神社は小川原湖に向かう途中にあるので、道忠公が湖畔に到達する前に宿ったところだとしても不思議はありません。説明書き内のさつき沼は今でも舘野公園の真ん中に有るようです。霊水・・・この時は神聖な水とされていたんでしょうか?
それにしても石に字を書いて云々の話はどこかで聞いたことが有るんですが・・・思い出せない・・・。多分何かしら元となる話があったと思うんですがねぇ。

とにかくここも小川原湖伝説に関係する場所でした。
石に字を書く時の橘道忠公の心情を思うと、なかなかに悲しい。世の無常を儚んでいたとしても、家族には会いたかったんじゃないでしょうか。



拝殿です。神明造の大きな社殿で、青森市鎮座の善知鳥神社と雰囲気・大きさ共に似ています。
気になるご由緒はというと・・・

熊野神社

御祭神:伊弉諾尊、伊弉册尊

 本神社は坂上田村磨蝦夷平定の勅命を奉じ陸奥の地へ下向、 此の地に滞在の際延暦二十三年(804年)、 住民をして一の堂宇を建立せしめ雌雄の鷹の羽にて作りし拝領の矢二本を伊弉諾伊弉册二神の御霊代として鎮祭し、 熊野大明神と称え奉り崇敬の古社なりしも、 明治五年(1872年)神仏仕分の際手続の不備の為明治六年(1873年)五月廃社となり、 明治十三年(1880年)復社出願し同年八月九日無格社として聞届けられ、 昭和六年(1931年)三月十九日村社に列せられる。 
 昭和六年八月神饌幣帛料供進の神社に指定される。 
 昭和二十一年(1946年)宗教法人となり神社本庁に所属す。 
 昭和二十二年(1947年)法律第五十三号に依り境内が国有地であったのを昭和二十五年(1950年)一月三十一日付を以て神社有地に無償譲与される。



創建についてはもう一つ説があります。



文室綿麻呂の家臣笹野尚盛が844年に創建したとされています。
この地に「イザナギ」「イザナミ」の二神を祀ったと伝えられている神社です。



個人的には後者の説の方が真実味があって好きですね。文屋綿麻呂やその家臣が創建伝承に出てくる神社は、県内では稀ではないでしょうか。



扁額です。



もう一枚扁額がありました。



本殿前には立派な幣と権現頭が置かれています。いつか御神体の二矢も見てみたいですね



斜めから。
ここまで大規模にもかかわらず、ここまで情報が出ていない神社もそうそうないと思います。小川原湖伝説や坂上田村麻呂創建の伝説を有する素晴らしい神社でした。地域の神社を包括するように、大小さまざまな神社が集まっているのも、崇敬の強さが伝わってきて良かったです。



以上です。



調子に乗って撮った写真ギャラリー

馬頭霊神社に奉納された牛馬の絵画








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最終更新日  2026年03月23日 19時56分38秒
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