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津軽に不動尊を祀る寺は数あれど、津軽三不動尊程の古仏は他にありません。黒石の長谷澤神社、中野神社、碇ヶ関の國上寺がその札所で、一日の内に回り切ると諸願成就すると言われています。
中野神社の由緒書きによると、これらの札所に納められている不動尊像は渡来僧円智によって、一本の木から彫り出されたそうです。その年なんと推古18年(610年)旧4月8日と相当の昔!由緒通りだと津軽の巡礼の中でも最古級に歴史のある巡礼と言えます。
特に三番札所の國上寺は、不動尊像が彫られた年と同じ年の創建であり、これらの札所の中では最も古い歴史を持っています。
2025.12.31
黒石市の文化財のサイトにて、面白い記述を発見しました。以下引用です。
剣(つるぎ)
所有者:法眼寺
この剣は、法眼寺に安置されている中野不動明王が所持しているもので、文政3年(1820年)に石川忠右衛門と忠兵衛が寄進したものである。刀身には「奉納中野不動明王御寶前」と彫刻されている。
もともと 中野不動明王は、黒石5代領主・津軽著高(あきたか)の命により作られた一木三体の不動尊のうちの1つ で、中野神社に安置されていたものである。しかし明治維新の神仏分離により法眼寺に移され、現在に至っている。
この剣は、江戸時代の名刀匠である細川正義2代目の作である。正義の剣は珍しく貴重なものである。
この記述に基づくと、津軽三不動尊の発祥が黒石津軽氏五代著高に求められる可能性があります。この三体の不動尊の内、他2体がどこに納められているかは不明ですが、もし他の札所と関連する寺院にある場合、↑の説がほぼ確実となるでしょう。
札所の内2か所が神社ですが、明治の神仏分離以前は仏堂・寺社として存在していました。もともとの名称は、一番札所:東光山 五輪寺、二番札所:黒瀧山 不動堂、三番札所:古懸國上寺だったようですので、霊場開創当時は全札所が仏閣だったみたいです。どんな形であれ、こうして何百年も一つの巡礼が受け継がれて続いていくのは素晴らしいことだと思います。
津軽三不動尊についての説明は、中野神社の由緒書きにて確認できます。
津軽三不動尊
一番札所:長谷澤神社

創祀者:坂上田村麿
創建年:大同元年(806年)
札所記事
・一番札所:長谷澤神社 津軽最強の急坂を持つ神社

二番札所:中野神社

創祀者:坂上田村麿
創建年:延暦19年(800年)
札所記事
・二番札所:中野神社 津軽の嵐山に座す不動尊

三番札所:古懸山 不動院 國上寺

他の巡礼:津軽八十八霊場六十三番札所、津軽弘法大師霊場二十三番札所、東北三十六不動尊霊場十三番札所
創祀者:秦川勝公
創建年:推古18年(610年)
札所記事
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