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三浦三十三観音御開帳
気候温暖で、風光明媚な三浦半島には、古くより三十三の観音さまが点在し、人々の暮らしとこの地を静かに守り続けてこられました。三浦三十三観音霊場は、鎌倉時代初期にその起源を持つ、 由緒ある観音信仰の霊場です。
約800年前の建久3年(1192年)、三浦半島一帯は大飢饉に見舞われ、人々は深い苦しみの中にありました。その折、長井(現在の横須賀市長井)に住んでいた源義経の家臣・ 鈴木三郎重家が、人々の救済を願い、発願して三浦半島の三十三ヶ所の観音霊場を巡礼したと伝えられています。すると霊験あらたかに、海は大漁、陸は豊作となり、人々は飢饉から救われたといいます。この故事に基づき、三浦の三十三の霊場は「三浦三十三観音」と定められ、毎12年に一度の 午年を本開帳 、 丑年を中開帳 として、秘仏の扉を開き、開扉供養を厳修する伝統が今日まで受け継がれてきました。
開帳とは、日頃は秘仏として拝観できない観音さまを、一定期間に限り開扉し、直接お参りいただける貴重な機縁です。観音さまとご縁を結び、功徳をいただく、またとない機会とされています。
本開帳の期間中は、札所ごとに観音さまへの祈りが捧げられ、世界恒久の平和、そしてご参拝の皆さま一人ひとりの安寧が祈願されます。近年では「巡礼ウォーク」という形で、歩いて札所を巡ることもおすすめしています。春の三浦半島の自然を感じながら、自分のペースで巡礼し、観音さまの慈悲に触れ、心と身体を整える。それもまた、現代における観音巡礼の大きな意義です。
十二年に一度のこの貴重なご縁に、どうぞ静かな心で札所を巡り、三浦の観音さまたちと良きご縁をお結びください。
