KUROうさぎの『コンサートを聴いて』

KUROうさぎの『コンサートを聴いて』

2023.05.28
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カテゴリ: オペラ


入場料:7,920円(C席 4階1列)

【主催】(財)新国立劇場

新国立劇場2022/2023シーズン
オペラ「リゴレット」
ヴェルディ作曲

全3幕(イタリア語上演/日本語及び英語字幕付)
会場:新国立劇場オペラパレス


スタッフ
指 揮 :マウリツィオ・ベニーニ
演 出 :エミリオ・サージ
美 術 :リカルド・サンチェス・クエルダ
衣 裳 :ミゲル・クレスピ
照 明 :エドゥアルド・ブラーボ
振 付 :ヌリア・カステホン
舞台監督:髙橋尚史
合唱指揮:三澤洋史
合 唱 :新国立劇場合唱団
管弦楽 :東京フィルハーモニー交響楽団


出演
リゴレット   :ジョルジュ・ペテアン
         →ロベルト・フロンターリ
ジルダ     :ハスミック・トロシャン
マントヴァ公爵 :イヴァン・アヨン・リヴァス
スパラフチーレ :妻屋秀和
マッダレーナ  :清水華澄
モンテローネ伯爵:須藤慎吾
ジョヴァンナ  :森山京子
マルッロ    :友清 崇
ボルサ     :升島唯博
チェプラーノ伯爵:吉川健一
チェプラーノ伯爵夫人:佐藤路子
小 姓     :前川依子
牢 番     :高橋正尚


感想
 新国立劇場で新制作の「リゴレット」が上演されるとのことで、梅雨が近づき少々蒸し暑い曇天の下、初台まで出掛けた。

 新制作となっているが、スペインのビルバオ・オペラとリスボン・サン・カルロス歌劇場の共同制作で初演された演出をそのまま持って来てるもの。

 舞台の左右と奥に囲むように壁を配置し、中央部の台・装置を入れ替えて、マントヴァ公爵邸の大広間、リゴレットの住居・街並み、河畔の居酒屋を表す。抽象的だが、時代設定は変えず、音楽を邪魔するものではない。2幕と3幕は休憩を入れず、幕を開けたまま暗転の状態で場面転換を行い、オペラの連続性を維持出来ていた。

 歌手は主役3人がそれなりに歌えていたが、感動するまでには至らず。客席からは盛んに「ブラボー」等の掛け声が出ていたが、それほどとは思えず。
 タイトルロールのロベルト・フロンターリは役にあった歌声だが、せむし男の道化師的な動きには見えず、マントヴァ公爵への復讐する恨みやジルダを失った時の嘆きなど十分には伝わって来ず。有名作品のため過去の名演と比べてしまうのは致し方なし。当初発表のジョルジュ・ペテアンではどうだったか。
 ジルダ役のハスミック・トロシャンは、リリコのソプラノで、アカペラのコロラトゥーラは美しく響いていた。
 マントヴァ公爵のイヴァン・アヨン・リヴァスは、高音は出るもののアタック気味、中音域は少々こもるため、心地よく聞こえて来ない。

 オケは歌わせる所はゆっくりと歌手にピッタリと合わせ、音楽を盛り上げる所は、テンポ、音量を上げて、ダレさせない。
 スカラ座やMETでも振っているイタリア人マエストロ、マウリツィオ・ベニーニの功績でしょう。

 新国立劇場の今シーズン鑑賞は「ラ・ボエーム」をパスで、本日で終了。来シーズンは新制作少なく、シーズンオフの「スーパーエンジェル」等の実験的公演もなく寂しい。


End





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最終更新日  2023.06.01 05:28:48
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