おしゃれ手紙

2019.02.11
XML
カテゴリ: 読書
あさきゆめみし 1
源氏の君は、「光源氏」と呼ばれるほど優雅で美しい魅力を持った若者。
さまざまな女性と華やかな恋をしていましたが、誰を相手にしても満足できないでいました。

父である桐壺帝の妻で、自らの義理の母でもある「藤壺の更衣」に強い想いを抱いていたのです。

藤壺への思いを募らせた源氏の君は、ついに一線を超えてしまいます。
しかし彼女からは1度限りだと拒否をされ、その後彼は心の拠り所を失ってしまいました。

そんななか、田舎に出向いた彼は、「紫の君」という美少女に出会って衝撃を受けます。
まだ幼さが残る雰囲気ですが、そこに藤壺の面影を見てしまったのです。
紫の君に身寄りが無いと知ると、彼女を預かって育てることにしました。

1巻の見どころは、何と言っても源氏の君のモテモテっぷり。
藤壺、葵の上、夕顔、六条御息所……彼と出会ってしまった女性たちはみな、運命を大きく狂わされていきます。

平安時代の貴族は一夫多妻が認められているので、複数の女性と関係を持つのは当然です。
しかし彼は、ひたすら亡き藤壺を超える理想の女性を探し続けていて、無いものねだりの苦しい思いがミステリアスな魅力を醸しだしています。

そしてもうひとり注目したいのが、六条御息所。
気高い貴婦人だった彼女は恋に狂い、嫉妬で夕顔を呪い殺してしまうのです。
紫式部が残した古典文学の傑作『源氏物語』を漫画化した本作。
平安時代を舞台に、光源氏こと源氏の君が数多の女性とさまざまな恋愛をくり広げます。

恋をすることの素晴らしさはもちろん、嫉妬や別れの苦しみなどが繊細に描かれ、時に華やかで時に残酷でもある人生の浮き沈みが、味わい深い感動をもたらしてくれるのです。

また漫画だからこそ堪能できるのが、登場人物の麗しさや平安貴族の豪華な衣装や邸宅、そして盛大な宮廷行事でしょう。
ページを開くだけで、百人一首や絵巻物のような華やかな世界に誘われます。
大和和紀による漫画作品。
紫式部による古典文学作品『源氏物語』を漫画化したもの。
『mimi』1979年12月号~『mimi Excellent』1993年第27号に連載。

大和和紀による源氏物語。
ところどころに解説があるから初心者にもわかりやすい。

*御息所(みやすどころ)
「六条の御息所」で知っているが
「皇子、皇女を産んだ女御、更衣の称。

源氏物語 原文
いづれの御時にか、女御、更衣あまた候ひ給ひける中に、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて 時めき給ふありけり。

■現代語訳(口語訳)■



有名な出だしの部分だがこの時代、更衣はなかたそうだ。

『源氏物語』には按察大納言の娘桐壺更衣が桐壺帝との間に光源氏を生んだ ■ことが記されている(「桐壺」)。
朱雀院の後宮にいた、一条御息所は更衣であった(「柏木」)。
紫式部の祖父・藤原雅正の姉妹である藤原桑子は醍醐天皇の更衣だが、更衣が置かれたのは醍醐天皇、村上天皇までで、源氏物語が書かれた時代に更衣自体はいなかった。

摂関政治期を経て後三条天皇の時代まで史料的には存置していたとみられている。

●藤壺の女御は14歳で入内(じゅだい)。
この時源氏の君は9歳。

これって未成年、幼妻!!

 藤壺への思いを募らせた源氏の君は、ついに一線を超えてしまう。
しかし彼女からは1度限りだと拒否をされ、その後彼は心の拠り所を失ってしまった。



逢ひ見ての のちの心に くらぶれば
    昔はものを 思はざりけり

        権中納言敦忠(43番) 『拾遺集』恋二・710
■□■ 現代語訳 ■□■
  恋しい人とついに逢瀬を遂げてみた後の恋しい気持ちに比べたら、
  昔の想いなど、無いに等しいほどのものだったのだなあ。

・・・・・・・・・・・・・・・・
バナー ボタン

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
・・・・・・・・・・・・・・・・





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2019.02.11 00:03:11
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Favorite Blog

土曜日 ルツェルン… New! ジェウニー1072さん

エリジウム New! ジャスティン・ヒーハーフーさん

毎日続ける40代美容… New! maya502さん

★ この夏の空前の暑… New! sunkyuさん

台湾旅行。九份に向… New! はんらさん

Comments

天地 はるな @ Re[3]:昔語り:親戚の集まり(06/26) maki5417さんへ 当時、私は、自分の肯定間…
天地 はるな @ Re[1]:小早川家の秋★午前十時の映画祭(06/27) maki5417さんへ 1950年代か60年代のはじ…
maki5417 @ Re:小早川家の秋★午前十時の映画祭(06/27) 東宝作品とは知りませんでした。 小津監…
maki5417 @ Re[2]:昔語り:親戚の集まり(06/26) 天地 はるなさんへ 表には出さないけれ…
天地 はるな @ Re[1]:昔語り:親戚の集まり(06/26) さんへ 当時は、大学に行くと縁談がなく…

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: