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【本日の一冊】 「もう森へなんか行かない」シャンソンがエンドレスで鳴り響くアパートの一室で顔を潰された男の死体が発見された。部屋の借主である高見健児と風子の夫婦は行方不明。翌々日、高見の絞殺死体が見つかるが、風子は依然姿を消したまま。刑事・遠野要は、風子の過去を追ううちに、忘れ得ぬ出来事の相手が風子であると気づき、烈しく風子を求め…。時間と距離を超え、繋がる謎。愛とは何か、人間性とは何かを真摯に問い掛ける、長編ミステリ。大晦日だっちゅうのに、本なんか読んでる場合じゃないんですけど、読んでしまいました(^^;)読み始めたらとまらないのよ、これが。おもしろい!今年最後の読書が当たりでよかった~
2007年12月31日
【本日の一冊】 K・Nの悲劇若くして成功した夫との新しい生活。だが予期せぬ妊娠に中絶という答を出した時から、夏樹果波の心に異変が起こり始める。自分の中に棲みついた別の女―精神の病か、それとも死霊の憑依なのか。治療を開始した夫と精神科医の前には想像を絶する事態が待ち受けていた。乱歩賞作家が描く、愛と戦慄の物語。 これは怖い。妊婦さんは読まない方がいいですね(^^;)表紙のムンクの画がまた怖い。このモデルがムンクが手指の一部を失うことになるあの有名な発砲事件を起こした元恋人であることを考えると、なお怖い。怖いけれども、本書にぴったりのカバーデザインでもあります。
2007年12月27日
【本日の一冊】 無痛神戸市内の閑静な住宅街で、凄惨な一家4人殺人事件が起こった。そして8か月後、精神障害児童施設に収容されている14歳の少女が、あの事件の犯人は自分だと告白した…。ミステリもホラーも超えた衝撃作。
2007年12月21日
【本日の一冊】とりつくしま死んでしまったあなたに、とりつくしま係が問いかけます。そして妻は夫のマグカップに、弟子は先生の扇子に、なりました。切なくて、ほろ苦くて、じんわりする連作短篇集。【目次】ロージン/トリケラトプス/青いの/白檀/名前/ささやき/日記/マッサージ/くちびる/レンズ/番外篇 びわの樹の下の娘 わたしだったら、何にとりつくだろう?
2007年12月17日
【本日の一冊】 八日目の蝉逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるのだろうか。理性をゆるがす愛があり、罪にもそそぐ光があった。角田光代が全力で挑む長篇サスペンス。 よかった!今まで読んだ角田作品の中で一番いい。これから読む方のために、あまり詳しくは書きませんが終盤の『その子は朝ごはんを~』の行は、胸が苦しくなるほど母性を感じる部分でした。よかった。
2007年12月16日
【本日の一冊】 6時間後に君は死ぬ「六時間後に君は死ぬ」。街で出会った見知らぬ青年に予言された美緒。信じられるのは誰なのか。「運命」を変えることはできるのか。【目次】6時間後に君は死ぬ/時の魔法使い/恋をしてはいけない日/ドールハウスのダンサー/3時間後に僕は死ぬ/エピローグ 未来の日記帳 ブックオ○で105円だったので買ってきました。長編だと思って買ったら、連作短編集でした~(^^;)まあまあ楽しめました
2007年12月14日
【本日の一冊】 海世界の美しさ、かけがえのなさを不器用ながらも丁寧に伝えてくれる老人や少年、少女。『博士の愛した数式』に連なる、著者の魅力が蒸留されて、結晶した短編集。小川洋子さん、いいですね~長編の方が好きですが、短編もまた静かで美しい。甘ったるさやキラキラした輝きを伴わずに、しんしんと雪が積もるように静かに語りかけてくる感じ、どこかに切なさを抱えた優しさ、のような、そんな感じが好きだわ。
2007年12月10日
【本日の一冊】ツイラク地方。小さな町。閉鎖的なあの空気。班。体育館の裏。制服。渡り廊下。放課後。痛いほどリアルに甦るまっしぐらな日々―。給湯室。会議。パーテーション。異動。消し去れない痛みを胸に隠す大人達へ贈る、かつてなかったピュアロマン。恋とは、「墜ちる」もの。姫野カオルコさんの作品、初めて読みました。ほお。こういう内容だったんだ。ほぉ。他の作品も読んでみましょうかね。次は『 桃 』あたりを。
2007年12月09日
【本日の一冊】 螺鈿迷宮医療界を震撼させたバチスタ・スキャンダルから1年半。東城大学の医学生・天馬は、留年を繰り返し医学の道をリタイア寸前だった。ある日、幼なじみの記者・葉子から「碧翠院桜宮病院に潜入できないか」と依頼を受ける。桜宮病院は、老人介護センター、ホスピス施設と寺院を一体化した複合型病院で、終末期医療の先端施設として注目を集めていた。しかし、その経営には黒い噂が絶えないという。天馬は看護ボランティアとして桜宮病院に通い始めるが、ある時から疑念を感じる。「この病院、あまりにも人が死にすぎる」と…。『このミス』大賞受賞『チーム・バチスタの栄光』の新鋭が贈る最新メディカル・エンターテインメント。白鳥の最強の部下“氷姫”、ついに登場。本書では田口先生はチラッとしか登場しないのが残念ですが、氷姫がずいぶんと活躍してくれます(笑) もちろん白鳥も。相変わらずのキャラで(^^;)『チーム・バチスタ~』ほどではなかったけれど、おもしろかった。このお話、続編が出るんじゃないですかね?だってね~、彼女、このままじゃ[詰めが甘い]ですよね。是非、再び現れて白鳥と対決してほしいっ!
2007年12月04日
【本日の一冊】 嗤う伊右衛門疱瘡を病み、姿崩れても、なお凛として正しさを失わぬ女、岩。娘・岩を不憫に思うと共に、お家断絶を憂う父・民谷又左衛門。そして、その民谷家へ婿入りすることになった、ついぞ笑ったことなぞない生真面目な浪人・伊右衛門―。渦巻く数々の陰惨な事件の果てに明らかになる、全てを飲み込むほどの情念とは―!?愛と憎、美と醜、正気と狂気、此岸と彼岸の間に滲む江戸の闇を切り取り、お岩と伊右衛門の物語を、怪しく美しく蘇らせる。四世鶴屋南北『東海道四谷怪談』に並ぶ、著者渾身の傑作怪談。京極堂シリーズ以外の京極作品は初めて読みました。京極氏の筆にかかると、四谷怪談もこうなるんですね~。 映画も観てみたいような…
2007年12月02日
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