September 4, 2017
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カテゴリ: 気になるTV番組
NHK大河ドラマ 『おんな城主 直虎』
第35回の部分的な感想です。

小野政次(高橋一生さん)を失い、井伊谷城は徳川に
奪われ、気賀では民までもが惨殺された井伊家の悲劇。
でもその中から、皆がそれぞれに光を見出していき、
少しずつ立ち直っていきました。
私は政次ロスはないし、今回も若干突っ込みどころも
ありましたが、全体的に穏やかに見ていられました。


堀川城が急襲されたことを知り、南渓和尚(小林 薫さん)らと共に
駆けつけた井伊直虎(次郎法師:柴咲コウさん)。
そこには泥だらけ血だらけになった屍が累々と転がっていました。



「生きておる者はおらぬかーっ!」
あまりの惨劇に直虎はただ立ちつくすだけでしたが、南渓和尚が
生存者の救出に動き出しました。
今まず何をすべきかを冷静に判断して行動する。
本当に、この南渓和尚がいたからこそ井伊家はこれまでもってきた、
そう実感する場面でした。



瀕死の状態の龍雲丸(柳楽優弥さん)が直虎によって発見され、
龍潭寺に担ぎ込まれてきました。
担いできたのはもちろん傑山(市原隼人さん)です。



どんなことをしても龍雲丸を助ける、直虎はその一心で看護にあたりました。
薬を口移しで飲ませ、龍雲丸の身体を温石で必死に温め続けました。



見せしめとなった堀川城の惨劇を知り、堀江城を守っていた大沢基胤
(嶋田久作さん)は徳川に全面降伏しました。



一睡もせずに龍雲丸を看護していて身体がもたなくなったので、
昊天(小松和重さん)から休むよう指示された直虎。
部屋を出たら中庭から少年が声をかけてきました。
少年は鈴木重時(菅原大吉さん)の子・重好(下川恭平くん)で、
亡き父のために直虎に経を読んでほしいと頼みに来たのでした。



父のしたことはわかっているけど、どうか、憐れと思って。
まだ幼いのに父の死によって元服して家を継いだ少年の頼みをきき、
直虎は重時のために経をあげました。
そして、これから父の代わりに出陣するという少年・重好に、
武運を祈りますと言葉を送りました。
暗いお堂に差し込む光と灯明の光と線香の煙が美しい場面でした。



「頭、戻ってきてくれて、礼を言うぞ。そなたは次郎にとって生きる支え。」
南渓和尚は龍雲丸にそう言いました。
直虎を守るための存在として政次があの世から龍雲丸を追い返した、
私はそう解釈しました。



「和尚さまが口移しで薬を飲ませた。感謝するがよいぞ。」
直虎の嘘を真に受けた龍雲丸。
ちょうどそこに当の和尚が「具合はどうじゃ」と入ってきました。
背景では若い僧侶たちが掃除に励んでいるけど、自由気ままに動く
にゃんけい様の背景がやっぱ最高



そんなことは露知らず、南渓和尚は龍雲丸に
「遠慮せずに言うてみよ。なんじゃ、水臭い。」なんて言いながら、
イイ感じで近寄ってボディタッチしています。(笑)



二人の様子を見てこらえきれずに笑ってしまう直虎。
そして久しぶりに見た直虎の笑い顔を、和尚さまは感慨深げに
見守ってていました。



中野直之(矢本悠馬さん)が龍潭寺を訪れ、直虎に隠れ里の皆からの
手紙を持ってきてくれました。
手紙によると、祐椿尼(財前直見さん)をはじめとした皆は、高瀬
(高橋ひかるさん)に家の仕事のあれこれを教えてもらい、薪割り
その他なんでも自分たちでやっているとのことでした。



なつ(山口紗弥加さん)も厨で働いています。
これまで家人がやっていたことも自分がやる。
隠れ里では皆が協力して、でも生き生きと働いて生活していました。



小野亥之助(荒井雄斗くん)と中野直久(山田瑛瑠くん)は小石を
いっぱい拾ってきて、小石に墨を塗り始めました。



何が始まるのかと思ったら、小石を塗り分けて碁石の代わりにし、
碁盤も自分たちで作って、二人で囲碁を始めたのでした。
そして二人の碁の打ち方は、どちらも政次にそっくり。
その様子を見たなつをはじめ皆は、悲しくて、でも嬉しくて、
涙がとまりませんでした。



そしてどういうわけか、皆で政次の真似をするようになり、皆で
笑いあっていました。
政次が皆の心の中で生きている。
直虎はそう思うと嬉しくて、自分も泣きながら笑ってました。



気賀の城を失い、財産を失ってしまった瀬戸方久(ムロツヨシさん)は、
次の生きる道を「薬」に求めることにしました。
昊天に教えを乞うために、家人の辰(山本圭祐さん)と共に揃って
坊主になりました。。
再び巨万の富を築いてやる--きれいごと抜きの商人魂が炸裂です。



永禄12年(1569年)2月、掛川城は徳川のものとなりました。


徳川に城を明け渡す前、今川氏真(尾上松也さん)は妻の春(西原亜希さん)に、
北条家に身を寄せるとことを話していました。
家康のことも、本人のいないところでも「徳川様」と呼んでいます。
このドラマの氏真が、時勢も己の立場もわからないバカボンでなくて、
好感がもてました。


  • DSC03973-2.jpg
父・今川義元を桶狭間で失ってからの10年間は、偉大なばば様
(寿桂尼;浅丘ルリ子さん)に逆うこともできず、大家・今川家は
氏真にとって重荷でしかなかったのです。
だからときどきヤケクソになって、こんなお馬鹿もしちゃってました。



これからは自分のやり方で舵が取れるような気がする。
肩の荷が下り、そしてこれからの人生に自信が持てた氏真の心からの
笑顔を、妻の春も嬉しく見つめ笑っていました。





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Last updated  September 5, 2017 09:52:11 AM


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