Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2007/05/24
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カテゴリ: BAR
 近畿地方にあって奈良という街は、大阪、京都、神戸に比べて、歴史は古いけれども、経済力に乏しいこともあって、埋没しがちである。盛り場の規模も小さいので、BARの数が少ないのもある程度はやむを得ない。Barハヤフネ

 だからと言う訳でもないが、奈良に行きつけのBARはほとんどないと言うか、奈良のBARには詳しくない。

 しかし、数は少ないけれど、奈良にも「いい酒場」はある。そんな1軒に先日、奈良県内への日帰り出張の帰途、お邪魔してきた。

 近鉄奈良駅の南側に小西町というささやかな歓楽街がある。その一角のビルの2階。以前から、このBARの存在は知っていたが、訪れるのは初めて。Bar HAYAFUNE(ハヤフネ)= 写真左 。店名はマスターの苗字に由来する。

 初めてのBARの扉を押す瞬間は、いつだってワクワク、ドキドキする。そして店内に足を踏み入れ、マスターや店内の第一印象がいいBARに、まず「はずれ」はない。

 この「HAYAFUNE」もそうだった。スキンヘッドのマスターは一見こわもてだが、話してみると実に気さくで親しみやすい(余談だが、話していて偶然、マスターと出身中学が同じとわかってお互いびっくり。僕の方がだいぶ先輩だけれど…)。Barハヤフネ2

 店内はカウンター10席ほどのこじんまりした空間だが、ダークブラウンの木のカウンターやバック・バーは落ち着いた雰囲気で、すぐになごめる( 写真右 =Bar HAYAFUNEの店内)。



 この日は「とりあえずビール」という訳でもないが、まずはマスターおすすめの志賀高原の地ビール「House IPA」(「IPA」とはインディアン・ペール・エール」の略だとか)をいただく。苦み控えめでほのかに甘く、フルーティ。日本の地ビールのレベルも上がってきたと実感させる逸品だ。

 2杯目には、アイラモルト「Ardbeg(アードベグ)」のオフィシャル「Almost There」。熟成年数の若い個性的なモルトを詰めた最近話題のシリーズ、「Very Young」「Still Young」に続く第3弾である。「最近入ったばかりなんですが、これもおすすめですよ」とマスター。SMS Highland Park

 味わいは、このシリーズの流れをくむスモーキー&スイート、そしてパワフル。アテに頼んだホタルイカの缶詰との相性も抜群だ。

 締めの3杯目。マスターに「シェリー系モルトで何かおすすめを」とお願いしたら、「これなんかシェリー香が効いてて、旨いですよ」と、SMS(スコッチ・モルト・ソサエティ)のボトルを1本( 写真左 )、バック・バーの棚から選んだ。

 SMSのボトルには通常、銘柄名はなく、識別番号のみ。マスターによれば、「(中身は)2000年ボトリングの13年もののハイランド・パーク」なのだという。

 SMSのモルトには「当たりはずれ」もあるけれど、これは文句なしに旨い! マスターはSMSの会員となっているほか、ウイスキー・マガジンの販売代理店もつとめるなどモルトへの愛は人並みではないと感じた。

 いい酒場で、いい酒と素敵な人柄のマスターに出合うと、心から幸せな気分になる。日帰り出張の疲れもしっかりいやされて、僕は心地よく家路につけた。

【Bar HAYAFUNE】 奈良市小西町1-7 西口ビル2F 電話0742-26-3485 午後5時~午前2時(土祝は~午前零時) 日曜休

【追記】 Bar HAYAFUNEは残念ながら、08年7月に大阪ミナミへ移転しました。住所は、大阪市中央区東心斎橋1-4-1 大和ビル10号館B1F 電話06-7651-8007です。店のコンセプトは奈良時代と変わらず、さらにグレードアップしたような店ですので、レアモルトが好きな方はぜひ一度覗いてみてください。

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Last updated  2008/11/16 08:42:11 PM コメント(2) | コメントを書く


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うらんかんろ

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Comments

汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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▼Bar UKでも愛用のBIRDYのグラスタオル。二度拭き不要でピカピカになる優れものです。値段は少々高めですが、値段に見合う価値有りです(Lサイズもありますが、ご家庭ではこのMサイズが使いやすいでしょう)。 ▼切り絵作家・成田一徹氏にとって「バー空間」と並び終生のテーマだったのは「故郷・神戸」。これはその集大成と言える本です(続編「新・神戸の残り香」もぜひ!)。
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