Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2007/05/20
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カテゴリ: カクテル
 久々に、近頃飲んだカクテルたちのことを。まずは、僕の大好きなモヒート(Mojito)= 写真左 Mojito

 マスターは、「(ラムは)ダークかゴールドのどっちにします?」と僕に尋ねた。普段、BARでモヒートを頼んでも、バーテンダーの方は、ほとんどがホワイトかゴールドを選ぶ。

 家でもベースはだいたいホワイト・ラムだ。「ダークをベースにするんですか?」と驚く僕。「ええ、ダークを使うことだってありますよ」とマスター。

 確かに同じラムだから、ダークで作っていけないルールなんてない。で、完成したのがこれ。ご覧あれ。色の濃さはもちろんだが、ミントの葉の見事な飾りっぷりを。しかも3種類のミント(スペアミント、ペパーミント、ジャパニーズミント)を使うこだわり!

 お味はちょっぴりほろ苦く、そして微かな甘みも(紅茶っぽい甘さというか…)。ダーク・ラムでもモヒートは結構旨いということを確認した夜だった。エッグ・ノッグ

 お次は、大阪キタの馴染みのBAR「T」でいただいた「エッグ・ノッグ」= 写真右 。エッグ・ノッグというのはブランデー・ベースで、卵白やミルク、ホイップ・クリームを加えてシェイクし、最後にナツメグのすり下ろしを添えるというスタンダード・カクテル。

 レシピからも分かるように、結構つくるのが面倒くさいカクテルだ。こんな面倒くさいカクテルをこのBARのマスターは、「今月のおすすめカクテル」として良心価格でつくってくれる。

シシリアン・カンパリオレンジ

 3つ目は、皆さんもおそらくBARで時々頼む「カンパリ・オレンジ」。僕は普段はほとんど飲まないカクテルだけれど、この日は大阪キタの「K」というBARで、「ロング(カクテル)で、そんなに甘くないやつを」とお願いした。

 マスターのMさんは「たまにはカンパリ・オレンジでもどう?」と僕に迫ってきた。20年近く行きつけのBARでもあり、普通のカクテルを頼んでも、一筋縄ではいかない工夫をしてくれるMさんだ。

 どんなスタンダード・カクテルでも、標準的なレシピでは作らず、いつも驚くような完成品に仕上げてくれる。だから、きっと普通のカンパリ・オレンジは作らないだろうという予感はあった。

 で、Mさんの作ったカンパリ・オレンジ( 写真左 )がこれ。オレンジはブラッド・オレンジを使い、皮ごと絞る。出来上がったカクテルは実に濃厚(この血のような色見よ!)で、僕が思わず「これ、やばいよー」と口走るくらいの旨さ。さすがMさん! やっぱりいつも僕を唸らせてくれる。アースクェイク

 4つ目に紹介するのは、「アースクェイク」= 写真右 。大阪・京橋のBAR「M」のマスターに、「スタンダードで何かお願い」と頼むと作ってくれた。

 プロのバーテンダーでもおそらく、あまり注文されることのないカクテルだろうが、いちおうこれもスタンダードである(NBAのオフィシャル・カクテルブックにも載っている)。

 ジン・ベースで、ウイスキー、ペルノー(薬草系リキュール)を各3分の1ずつ。意外とシンプルで美味しいカクテル。でも度数が強いものばかりだから、これは効くー! まさに「地震」(Earthquake)だね。土佐文旦のカクテル

 ちなみにアブサン(=ペルノー)、ジン、ウイスキーを使うので、別名「アブジンスキー」とも言うそうな。ちょっとマイナーなカクテルだけれど、もっと飲まれてもいいスタンダードだと思う。

 最後はとくに名前はないけれど、「土佐文旦のカクテル」= 写真左

 店を訪れるといつも、「きょうはフルーツは何があるの?」がまずマスターへの問いかけ。「C」では、どんなフルーツのカクテルを味わっても裏切られることはない。

 この日飲んだ土佐文旦のカクテルも、「素晴らしい!」の一言。ベースはウオッカ。その他の隠し味は、マスターの“マジック”。珍しい果物と極上のカクテルに出合えるのが、この天満橋の「C」の醍醐味と言っていい。

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Last updated  2012/07/02 12:52:36 AM コメント(4) | コメントを書く


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うらんかんろ

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Comments

汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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