Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2017/10/16
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 70.ピンク・レディ(Pink Lady)

【現代の標準的なレシピ】 【スタイル】 シェイク 

 古いカクテルブックにはよく登場する、代表的な古典的なカクテルの一つです。一説では1912年(1911年説も)ごろ誕生したと伝わり、誕生地については、英国ロンドンか米国ニューヨークかのどちらかと考えられています。考案者についてはまったく不明です。

 Wikipedia日本語版は、「1912年、大当たりとなったブロードウェイ・ミュージカル『ピンク・レディ』の主演女優、ヘイズル・ドーン(Hazel Dawn)に対して、打ち上げパーティーで捧げられた」と紹介していますが、Wikipedia英語版の方は、「カクテル名はこのミュージカルの名前にちなむという説がある」と紹介しているだけで、断定的な説明はしていません。

 欧米のカクテルブックで「ピンク・レディ」が初めて紹介されたのは、現時点で確認できた限りでは、米国で1914年に出版された「World Drinks and How To Mix Them」(William Boothby著)です。そのレシピは、「ジン3分の2ジガー、ラズベリー・シロップ1tsp、ドライ・ベルモット1tsp、ライム・ジュース1tsp、ビターズ2drops(シェイク)」となっています。
 ※同著では、他に以下のような3種類の「ピンク・レディ」のバリエーションも収録されています。
 「ピンク・レディNo.2」ジン2分の1ジガー、グレナディン・シロップ4分の1ジガー、オレンジ・ジュース1tsp、レモン・ジュース1tsp、卵白1個分、シュガー・シロップ2drops(シェイク)
 「ピンク・レディNo.3」ジン3分の1ジガー、アップルジャック(ブランデー)3分の1ジガー、グレナディン・シロップ1tsp、ライム・ジュース1tsp(シェイク)
 「ピンク・レディNo.4」ジン2分の1ジガー、グレナディン・シロップ4分の1ジガー、生クリーム1tsp、オレンジ・ジュース1tsp、ナツメグパウダー=最後に振りかける(シェイク)

 ご参考までに、「World Drinks…」以降のカクテルブックで「ピンク・レディ」がどのように紹介されているのか、ざっと見ておきましょう(ご覧頂ければわかるように、初期の頃は、レシピはかなり揺らいでいます)。

・「ABC of Mixing Cocktails」(Harry MacElhone著、1919年刊)英 & 「Barflies and Cocktails 300 recipes」(同、1927年刊)仏
 ジン3分の1、ブランデー6分の1、グレナディン・シロップ1tsp、卵白1個分(シェイク) ※ブランデーも使うレシピになっています。

・「The Savoy Cocktail Book 」(Harry Craddock著、1930年刊)英
 プリマス・ジン1Glass(約60ml)、グレナディン・シロップ1tsp、卵白1個分(シェイク)※ジンは甘口系のプリマス・ジンを指定しています。

・「Cocktails」(Jimmy of the Ciro's著、1930年刊)英
  ジン3分の2、ブランデー3分の1、グレナディン・シロップ少々、卵白1個分(シェイク)

・「The Artistry of Mixing Drinks」(Frank Meier著、1934年刊)仏
 ジン2分の1Glass、ブランデー1tsp、グレナディン・シロップ1tsp、レモン・ジュース1tsp、卵白半個分(シェイク)

・「The Official Mixer's Manual」(Patrick G. Duffy著、1934年刊)米 ※以下の2種類の「ピンク・レディ」を収録しています。
 「ピンク・レディNo.1」ドライ・ジン1ジガー、アップルジャック(ブランデー)1ジガー、グレナディン・シロップ1tsp、レモン・ジュース1tsp、卵白1個分(シェイク)
 「ピンク・レディNo.2」ジン1ジガー、レモン・ジュース2分の1ジガー、グレナディン・シロップ1tsp、卵白1個分(シェイク)

・「Café Royal Cocktail Book」(W.J. Tarling著、1937年刊)英 「The Savoy…」と同じレシピ

・「The Stork Club Bar Book」(Lucius Beebe著、1946年刊)米
 ジン1&4分の3オンス、アップルジャック(ブランデー)2分の1オンス、グレナディン・シロップ4dash、卵白1個分(シェイク)

・「Trader Vic's Bartender's Guide」(Victor Bergeron著、1947年刊)米 ※以下の2種類の「ピンク・レディ」を収録しています。
 「ピンク・レディNo.1」ジン1オンス、グレナディン・シロップ1dash、生クリーム1オンス(シェイク)
 「ピンク・レディNo.2」ジン1オンス、レモン・ジュース2分の1オンス、グレナディン・シロップ1dash、シュガー・シロップ1dash、卵白1個分、ナツメグ・パウダー=最後に振りかける(シェイク)

・「Esquire Drink Book」(Frederic Birmingham編、1956年刊)米
 ジン4分の3、グレナディン・シロップ4分の1、卵白1個分(シェイク)

 初期のレシピにはレモン・ジュースを加えるレシピも散見されますが、専門家のなかには、「これでは『クローバー・クラブ(Clover Club)』というカクテルのレシピと同じになり、もはや『ピンク・レディ』とは言えなくなる」という意見もあります(出典:Wikipedia英語版)。

 「ピンク・レディ」は日本にも比較的早く、1920年代には伝わり、20年代末のカクテルブックには登場しています。

【確認できる日本初出資料】 「カックテール」(安土禮夫著、1929年刊)。レシピは原文通り記せば、「オールドトム・ジン=シェリーグラス2分の1、フレンチ(ドライ)・ベルモット同1杯半、グレナディン・シロップ同4分の3、スロージン同・2分の1、レモン・ジュース同・4分の3、ビターズ4振り、アブサン5滴、鶏卵1個。之を徹底的に振り混ぜた後すすめる」となっています。
 レシピから想像するに、欧米初出であるBoothby著「World Drinks…」が”ネタ本”になっていると思われますが、それにさらにアレンジを加えており、かなり特異なレシピです。著者の安土氏のオリジナルなのかどうかは不明です。



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うらんかんろ

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kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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