ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Mar 30, 2021
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「純烈」

 今週のおうち本番は、念願のエルガー2番に初挑戦。

 エルガーの管弦楽曲のなかでは エニグマ 交響曲1番 に比べて演奏頻度の少ない曲。てか、イギリス以外の国での知名度はイマイチなはず。実際、ネットに上がっている動画を漁ってみるとさすがにイギリスのオケによるものが多い。(でなくても少なくともイギリス人指揮者)
 よってぼくもロンドンのロイヤルアルバートホールでの演奏動画に合わせ、その気になって全楽章弾いてみる(第1バイオリン)。

 ちなみにいろいろ下調べしているときに気づいたのだけれど、この曲、手垢がついてないというか、これぞ定番という解釈が確立してないのか、指揮者によってテンポも演奏時間もばらばら。揺らぎなどの表現も千差万別。いわゆるエルガー略語R、A、Lの箇所(Ritardando、Accelerando、Largamente)もどこまで大げさにやるか、みんなして激しく異なってる。

 この曲で使われてるそのほかの指示語で気になったのは以下の四語。

Nobilmente 高貴に(英:nobleに)

Impetuoso 衝動的に、熱烈に(英:impetuousに)
Strepitoso 浮かれ騒ぐ感じで

 エルガーらしいという気もするし、らしくない気もする。ぶっちゃけツンデレ系。攻めて攻めて攻めまくったあとに、甘えてくる。これを何度もやらされるので、弾くのも聴くのもかなり疲れる。

 難曲だけれど、特に難しいのは3楽章ロンドか。8分の3拍子、1つ振り、1拍めなし、高速ヘミオラ、弓飛ばし。あらゆる罠があちこちに仕掛けられてる。ぼくは適当にごまかしながら先に進むしかなかった。

 あと小ネタとしては、この曲は1楽章に高音のソが出てくることで(一部で)有名。ここまで高い音を要求されるのって珍しい。







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最終更新日  Mar 31, 2021 08:15:41 PM
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