ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Aug 4, 2022
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「ゲスの極み」

 感染症はまだまだ世の中から消滅しそうにないけれども、今日は久しぶりに大人数で集まって室内楽祭り。八重奏弾くのは実に二年半ぶり。真夏の夜のメンデルスゾーン。ぼくは今回は第三バイオリンで参加。

 旋律を弾くのも楽しいのだけど、この曲はやはり内声の動きの機微を堪能しながら弾くべし。弦楽四重奏とかでの内声とは異なり八声もある厚い響きのなかでの内声だから、その役割も千変万化。
 例えば第三バイオリンの場合だと、冒頭のウネウネ部分からして楽しすぎる。基本は変ホ長調(Es)が軸にあるのだけれど、F、Fis、G、Ges、上がっては下がり、じれったくも二度とかの最低限の動きしかしてないのにいつのまにか上のEsに到達する。


 あと、ぼくがこの曲で最も好きな音は、第一楽章の終わり、やはり変ホ長調に到達する一連の重厚な和音進行のなかで突如第一ビオラだけが発するGes(ソのフラット)の音。こうゆう響きも、弦楽四重奏みたいに声部数が少ない編成だとなかなかお耳にかかれないわけで、楽器数が多いからこそ為せるワザか。あぁ内声、萌える。


バイオリン:Sさん、Mさん、ぼく、Bさん
ビオラ:Nさん、Sさん
チェロ:Eさん、Mさん







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最終更新日  Aug 8, 2022 07:47:10 AM
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