山田維史の遊卵画廊

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Tadami Yamada's monochrome cuts -#1


Tadami Yamada's monochrome cuts -#2


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Jun 14, 2018
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カテゴリ: 映画・TV
 突然思い出したというか、気づいたので、メモとして書いておく。題して『でこぼこコンビの系譜』とでも・・・

 1977年に公開されたジョージ・ルーカス監督の『スター・ウォーズ』にアンドロイドのコンビ、「R2−D2とC−3PO」が登場する。この愛すべきキャラクターについてルーカス監督自身が、敬愛する黒澤明監督の『隠し砦の三悪人』(1958年=昭和33年)を参考にしたと語っている。すなわち太平(千秋実)と又七(藤原釜足)のコンビである。

 ところで、その「太平と又七」には先行した原型がないだろうか?
 私が思い出すのは山中貞雄監督の『丹下左膳余話 百萬両の壷』(1935年=昭和10年)に登場する屑屋、茂十(高勢実乗;たかせみのる)と当八(鳥羽陽之助)コンビである。背の高い茂十に背の低い当八は、まさに「でこぼこコンビ」。演じた高勢実乗の写真を見ると、悪面の武士などを演じたこともあるようで、マヌケなウラナリ冬瓜面の茂十への変身ぶりには、まるで別人のようで驚く。屑籠を背負い、さらにもっと大きな屑籠を抱えて立ち上がろうとするときの滑稽な動作は、すてきにおもしろい。
 さらに茂十(高勢実乗)と当八(鳥羽陽之助)コンビは、山中貞雄の翌1936年の映画『河内山宗俊』に、茂十郎兵衛(高勢実乗)と藤八右衛門(鳥羽陽之助)として再登場する。侍ではあるが「お笑いでこぼこコンビ」である。
 というわけで、私は、黒澤監督はこの山中作品の「茂十と当八 = 茂十郎兵衛と藤八右衛門」を引用して「太平と又七」を考案したのではないか、と推測するのである。

 いや、じつは「茂十と当八」にはさらに先行する「弥次さん喜多さん」があったのではないか、と推測している。
 十返舎一九の滑稽本『東海道中膝栗毛』の主人公コンビ「弥次郎兵衛と喜多八」。栃面屋弥次郎兵衛はもと駿河の国の裕福な商家の旦那。遊蕩に明け暮れて家を潰し、なじみの陰間・鼻之助と江戸に駆け落ちした。ふたりは男色関係にあったのだが、鼻之助は名を変えてすなわち喜多八。しかし江戸の生活も行き詰まり、厄落としに伊勢参りの旅に出る。行く先々で繰り広げるドタバタ喜劇。それが『東海道中膝栗毛』である。
 この滑稽本、さまざまな派生作品を産み出し、現代までつづいている。もちろん映画作品もある。その最初の映画化ではないかと思うのだが、1924年(昭和2年)に日活太秦撮影所で製作され、同年から翌年にかけて公開されたというサイレントの長編映画、池田富保監督の三部作『弥次㐂多 尊王の巻』『弥次㐂多 韋駄天の巻』『弥次㐂多 伏見鳥羽の巻』【後註】。
 この三部作のフィルムは『韋駄天の巻』は現存せず、他の2作はそれぞれ上映時間2時間弱のうちのごく一部分10パーセント程度のみが現存し、DVDに複製されている。
 私がこの映画に注目するのは、弥次喜多を演じている俳優である。弥次は河部五郎、喜多は大河内伝次郎。ここで喜多八を演じた大河内伝次郎が、後に山中貞雄監督『丹下左膳余話 百萬両の壷』で丹下左膳を演じているのである。
 山中貞雄は『丹下左膳』を撮るにあたって、かつて河部五郎と大河内伝次郎が演じた「弥次郎兵衛と喜多八」コンビを、「茂十と当八」に写さなかったであろうか?

 私は次のような「でこぼこコンビ」の系譜を想像しているのである。

 「弥次郎兵衛と喜多八」→「茂十と当八」→「太平と又七」→「R2−D2とC−3PO」

 もとより漫才芸における「でこぼこコンビ」の存在を充分考慮のうえであるし、日本で「底抜けコンビ」と名付けた「マーティン アンド ルイス」、すなわち1946年から1956年まで活躍したディーン・マーティンとジェリー・ルイスの名コンビ「Martin and Lewis」をも思い出している。
 しかし、ジョージ・ルーカス監督が「R2−D2とC−3PO」を、自国の「マーティン アンド ルイス」からではなく、黒澤明監督の「太平と又七」を引用したという話は、なかなか興味深い。そこで私は日本映画史のなかに「でこぼこコンビ」の系譜を探ってみたのである。キャラクターの名前が似ているのは、たんなる偶然だろうか---?


【註】
 池田富保監督の三部作『弥次㐂多』のタイトルは、異字体「㐂」をもちいている。


【ちょっと牽強付会・我田引水お遊び推理】

 弥次(八+二=十)→ 茂十
 喜多八(北八)→ 当八(東八)
 茂十 → 太平(この2字を分解して再構成すると、茂十)
 当八(当は当舗の意あり、すなわちシチ)→ 又七(又はソノウエニの意で、七の上すなわち八)
  ↓                    
 当八 = 七八    又七 = 八七

アッハハハ、いかがです?





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Last updated  Jun 26, 2018 08:28:49 PM
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AZURE702 @ Re:「比叡おろし」(汚れちっまた悲しみに)(08/21) 三角野郎(絵本「マンマルさん」)さんへ …
三角野郎(絵本「マンマルさん」)@ 「比叡おろし」(汚れちっまた悲しみに) ≪…【ヴィークル】…≫の用語が、[ 実務と…
山田維史@ Re:[言葉の量化]と[数の言葉の量化](08/21) ヒフミヨは天岩戸の祝詞かなさんへ 書き込…
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