東方見雲録

東方見雲録

2003.03.29
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カテゴリ: 2003
​その光景は懐かしさがあり、新鮮な驚きでもあった。

今日、東京駅地下で初老と思われるご婦人が幼子を負んぶしてあたりを探し歩いる姿を見たときのことだった。

最近、子供を負んぶするという光景をみることはない。
たいてい抱っこかベビーカー姿である。
ご婦人、若夫婦とはぐれ、二人をお孫さんと探していたのだろうか。わずかに猫背気味ではあったが、しっかりした足取りで足早に過ぎ去っていった。

なぜ最近負んぶをしないのだろう。抱っこも少ない。
こんな疑問を抱きながら、先輩の送別会に向かった。

送別会での懇談の場でこれを話題にしてみた。
子持ちの若い男性

孫のいる女性
「抱っこだと赤ちゃんはお母さんの心臓の鼓動を感じて安心できるみたい。しかし、お母さんは足元がよく見えず、前に倒れるようなことがあったら、手も十分使えず、赤ちゃんにとって危険。
その点負んぶだと、両手が自由で、身動きも取りやすい。何かをしながらだと、負んぶが一番」

猫背気味になって多少カッコ悪くとも、負んぶがいいようだ。

児の思いを背負い、前に進む。手を動かし働く。
負んぶ姿には、今私たちが忘れかけている何かがある。

百姓状句
児の寝顔 背負って婆やは 街を往く


2022.04.27イメージ画像追加








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