東方見雲録

東方見雲録

2003.05.03
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カテゴリ: 2003
長い打ち合わせが終わった。
2階の会議室から出るや、息抜きと外を見た。

ユリノキが咲いていた。
いつもこの木の下を通って、昼飯を食いに出かけるのだが、花が咲いていることには気づかなかった。

ユリノキは20メートル近くにもなる大木。
花はかなり高いところにあり、なおかつ花の色が黄緑っぽいことから、意識しないと見つけられない。

ところが、ここは2階から1階にかけて大きな明り取り窓がある。
ちょうど目線の高さに下枝の花あるのだ。
窓はユリノキを鑑賞する格好のギャラリーとなっている。
My Window !いい場所を発見した。

秋になると大きな葉が黄色に色づく。逆光だと黄葉が透けて輝く様が楽しめるのだが、残念ながらこの場所では無理。
翼のあるロケット型の実は見ることはできる。じっくり変化を見よう。

ユリノキという名前は、ユリのような花を咲かせるところから。
実際はユリというよりはチューリップに似ている。チューリップツリーという別名もある。

この木、他にもいろんな名前をもらっている。

葉の形が「半纏(はんてん)」に似ていることから「ハンテンボク」。やっこ凧に似ているので「ヤッコダコノキ」。相撲の行司の軍配(ぐんばい)にも似ているので「グンバイノキ」。

公園や街路樹によく植えられているが、枝が折れやすく、職人さん泣かせの木である。
台風でもよく幹折れする。強風でやられたのか、事務所近くの1本が根元から伐採されていた。

ネット情報で知ったのだが、ユリノキは生きている化石といわれ、新第三期(2600~200万年前)の地層から葉の化石がよく見つかるそうだ。
ユリノキと同じように化石植物的存在としてはフウ、スズカケノキ、カツラ、ヤマグルマなどがあるとのこと。


これに近い種類としてシナユリノキがあり、中国の揚子江以南に自生。
別の大陸に共通の祖先をもった非常に近い種類の植物が分布することを「隔離分布」というらしい。
その成因につきいろいろな説があるという。
前川文夫説では、地球の回転軸の変化、大陸移動、気候変動などによって多くの場所で絶滅し、辛うじて生き残ったものが現在目にしているものだという。

ネット情報・その2

ユリノキ、花が咲くまでに15年、集蜜できるようになるには20年かかる見通しという。20年先を視野に入れての導入。息の長い仕事である。

もっとも2600~200万年前からいのちをつなげているユリノキから見れば瞬きのようなものか。

今日の百姓状句
軟くとも生きる知恵あり百合やっこ

おすすめサイト
http://bymn.pro.tok2.com/BK/yurinoki.html
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mtk-ymst/yurinoki-0205.html
半纏情報 ​ こちら
http://www2.wind.ne.jp/ushimaru/PageMill_Resources/maturi%20hanten.html



2022.05.16.イメージ画像等追加

蜜源としての話





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Last updated  2022.05.18 06:03:23
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