東方見雲録

東方見雲録

2022.02.26
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カテゴリ: 私見
庭の手入れで、時たま町家から頼まれることがある。

その経験からみても、町家スタイルは下図の京都の町家のつくりと類似している。
坪庭や奥庭があり、通り庭的な土間が特徴だ。道具や発生枝の運搬には通り庭を使うのだが何せ狭く、苦労する。中には土間が改装され、廊下状態になっている場合もある。その時はシートなどで養生し、奥庭まで行き来することもある。

奥に大きな樹があったときは大変。どうやって長い梯子や足場丸太を持ち込むか、ゴミ出しをどうするか思案する。
今までは幸い奥庭の隣地側から塀越しに処理できたのだが、そうもいかない場合もあり、廊下にシートを引き、壁を気遣いながら長物を持ち込む。ここまでで一仕事した思いだ。気苦労の多い現場の一つである。
そこは奥庭にあたる所に大きな松と雑木が10本以上あり、二人でやって二日でも足りないくらいだった。それを一人で二日内でやることになった。実質作業時間は1日。あと1日は準備と片付け。何とかこなした。施主さんに空地になった隣地からの出入りをお願いしては見たが、あまりいい返事ではなかった。

それが翌年は奥庭の塀の扉が使えるようになった。
裏は空き地で駐車場。車はあるが廊下より気軽。気分的の解放される。これが背戸か。

町家など長い敷地だと、安全面からも前後両方に出入口は必要と実感した。


しかしものは考えようで、自然淘汰的な空スペース、何かしらの必然で生まれたスペース、潜在的なニーズを持って生まれたスペースと理解したい。

先ほどの町家経験から、空地を次の3タイプに分けて町の活性化につなげられないかと思った。
①通り庭  裏路地的活用、見越しの松的景観緑化
②背戸庭  空き地に隣接する家々の裏庭、コモン。シンボルツリー広場、イベント広場
③坪庭   一本の大木をそだてるだけの敷地。現代の一里塚、鳥や昆虫の生息の場

町家の知恵を町の空き地に応用してみました。
明日はこの3タイプを用いて町のスポンジ化と景観づくりについてまとめてみたい。



京都市「京都の文化遺産」より


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Last updated  2026.05.02 06:12:43
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