東方見雲録

東方見雲録

2023.03.19
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カテゴリ: 政経
何らかの理由で日本人の多くが社会とのつながりをもたなくなっており、利己的に自分のことは自分でするべきだと考えているとしても、国民の多くがそのような社会でいいと思っているのなら、それでよいのではないか、と思うかもしれない。

だが、そのような社会はさまざまな負の帰結を生む危険を孕んでいる。

まず一般的に言って、社会の多くの人が利己的に行動した結果、「社会的ジレンマ」の状態が生まれ、みんなが利益を享受できるはずの公共財の提供が滞ることが考えられる。


公園の例
誰も掃除しないなど、管理を怠るとゴミや雑草が増えて、楽しく寛いだりスポーツをしたりといった公園本来の機能を果たせなくなる。

他の人が掃除してくれるだろう、あるいは他の人も掃除しないのだから自分もしなくてよい、とみんなが考えてしまうと、その公園は結果的に荒廃し、誰も利用できなくなってしまう、という悲惨な状態に陥る。これが社会的ジレンマの状態である。

もちろん、現在の日本では公園をはじめ多くの公共財が政府や自治体によって提供され、公共財の維持管理も政府や自治体の主導で行われることが多い。地域の公園がキレイに保たれているのも、政府や自治体が市民の税金を使って維持管理をしているからである。

これは、言い換えれば、地域の福利厚生を公助に頼っているために、利己主義的な行為から生じる悲惨な帰結を見ずに済んでいる、ということでもある。

「自分さえよければいい」という考えは、その公助の量と質を低下させてしまう可能性がある。例えば、政府の提供する社会保障などのセーフティーネットを考えてみると、多くの先進国でお金をもっている人ほど、社会保障支出への支持が低い傾向にある。

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Last updated  2023.03.19 09:00:07
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