東方見雲録

東方見雲録

2023.04.07
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カテゴリ: 教育
大学での教育というものが「量」から「質」を求める形にシフトチェンジしたことが共通して言えるのではないかと感じている。

つまり、学校の単位制や集合教育のような全員が同じ量の同じ内容の教育を受けるスタイルから、マイクロクレデンシャルやWell-beingのように、必要なもの(科目)を必要な量(時間)だけ学習し、一人一人の学習に対する自己満足感を高めようとする教育スタイルに変化しつつあるのではないかと考えられる。



実際に社会に出て働くと、大学で学んだ知識が一切役に立たないと感じたり、ムダな時間を過ごしたと思う人も少なからずいるのではないか。はたしてムダだと感じられる大学で学んだ知識は自身の何の役にも立っていないのだろうか。結論から言うと私は決してそんなことはないと思う。
少なくとも知識の幅は広がっているし、大学の授業で大事なことは1つの科目を修了することではなく、科目ごとの「横のつながり」を考えてみることではないかと私は考えている。例えば、数学で身につけた論理的展開力は、情報学や哲学、法律学の授業などでも必要になる能力である。
たしかにマイクロクレデンシャルのように、必要な知識だけ身につければ、その分野のスペシャリストになれるのかもしれないが、それは専門学校での教育と何が違うのであろうか。大学での教育は「スペシャリスト」ではなく「ジェネラリスト」として基礎レベルの高い人材の育成に注力すべきことが重要ではないかと私は考えている。

・大学の存在意義とは何なのか

学習環境について、MOOC(Massive open online course)などのオンデマンド教材で学習したらいいわけで、大学キャンパスにわざわざ通って学習することはムダではないのかと考える人もいる。前回の記事でも説明したが、テクノロジーの飛躍的な発展により、仮想空間内での学習環境がますます整備され広まっていくことになることは容易に予想できる。
しかし、大学で行われる研究室のゼミ仲間や、大学に所属している一流の研究者との対話的な交流の機会というのは、仮想空間で行うよりも盛り上がったりすることが多いのではないだろうか。そういった熱量をもったコミュニケーションは仮想空間内では再現し難いのではないか。
大学という場所を認知しているからこそ個人の思い出にもなり、長く記憶に残るものになると思う。大学において学ぶという行為も重要だが、仲間や研究者など人とのつながりを形成することも重要であり、そのためのコミュニケーションスキルを身につけることも大学が持つ役目の1つであると私は考えている。
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よく研究者は変人扱いされたり世間離れした人が多いと思われがちだが、それは好きなこと(研究)に没頭しているから他のことが後回しになりがちになっているだけであって、それはある意味素晴らしいことではないだろうか。そういった姿に憧れるからこそ、一緒に学んでみたい、やっていることが面白そうと感じてもらえるのではないだろうか。

引用サイト:事業構想大学院大学教授・河合孝尚  こちら


関連事項
マイクロクレデンシャル とは、大きなコストを要する学位という形式に捉われずに「学習内容をより詳細な単位に分け個別に認証する方法のこと」

ナノディグリー は、データサイエンス、プログラミング、人工知能(AI)、アンドロイドまたはiOS開発、デジタルマーケティングなどの専門的なスキルの獲得・認定を目的としたオンライン教育プログラムである。ナノディグリーでは新しい高度なスキルの習得や、現在身につけている能力を向上させたい専門家をターゲットとしており、ナノディグリーで提供するオンライン教育プログラムを受講することにより、受講者は最新の技術開発スキルを身につけることができる。現在ではIT関連のカリキュラムのみ提供されている

ウェルビーイング(Well-being) とは、幸福感や満足感があり、それほど大きな悩みもなく、身体的、精神的に健康で、生活の質も高い状態のことと定義されている。心理学の分野において幸福理論とWell-being理論というものがあるが、Well-being理論では、ウェルビーイングとは構成概念であり、幸せではないとされている。ウェルビーイングでは、「ポジティブ感情」や「エンゲージメント」、「意味・意義」、「ポジティブな関係性」、「達成感」等の構成要素を測定し、各要素を増大するによって持続的幸福度を増大させることが目標となる。

研究倫理教育
「レッドフラッグ(red flags)」(W. Steve Albrecht,1982)という広く知られた理論があり、“不正リスクである「動機・プレッシャー」、「姿勢・正当化」、「機会の認識」の3要素が全て揃った時に人は不正を犯す”と論じられている。


eラーニングのメリットとデメリット
メリットについては、学習者は場所を選ばず何度でも繰り返し学習することができるので利用しやすいという点がある。管理側においても、校舎への移動時間や準備時間などの節約や、LMS(Learning Management System)の導入による学習者ごとの学習履歴や成績などの管理により、学習者を効率的に管理することが可能となった。

一方、デメリットについては管理側、学習側ともにITリテラシー能力が高いレベルで必要であることが挙げられる。昨今、情報漏洩やSNSアカウント炎上などが大きな問題となっているが、eラーニングにおいても、管理者、学習者は多くの情報の中から正しい情報を選択し、ITに関連する要素を理解し、操作する能力は身に付けておく必要がある。

「教育×AI」の進化は、効率的かつ効果的に学習者を導き、学びの生産性を最大化することが可能となり、学習者ごとに効率化された学びを提示する「アダプティブラーニング(適応型学習)」の実現が可能となる。学習者の学習効率を向上させ、学びの生産性を最大化させるだけでなく、合格者や成績優秀者の行動特性から合格や成績に結び付く要素を分析・抽出し、他の学習者への指導に活用するなど、「教育×AI」の今後さらなる進化が期待されるところである。





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Last updated  2023.04.07 09:00:13
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